”続”【画像でみる】家庭用洗剤でチェーン清掃をしてみた結果
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先日の記事はこちら、

チェーンの掃除方法、4つの方法の内一番きれいになるのはどの方法?というお話でした。

結論的には
専用クリーナーでメーカーの説明どおりに行うことが一番キレイになった。さらに究極を目指すのであれば、洗浄後にパーツクリーナーを大量に使うことで内部の残りを限りなく少なく除去できる。
ということでした。

この記事に以下のご質問をいただきました。ありがとうございます。
一つ気になったのですが、中性洗剤+お湯もしくは、マジックリン(しつこい油汚れを浮かせて分解してくれる洗剤)+お湯とかだとどうなんなんでしょう?お店さんでしてもらう分には溶剤でもなんでもバンバン使ってもらってもいいとは思うのですが、家で洗って流す程度でありながら最大の効果を得られればそれにこしたことはないので、実験に使えるようなサンプルのチェーンがあったら見てみたいですね
ウィレット様より

ということで早速試してみましょう。
ご希望にお答えして、”続”【画像でみる】家庭用洗剤でチェーン清掃をしてみた結果、そんなお話です。



サンプルとなるギトギトチェーンのも残りがあと僅か。。。(笑)
僅かではありますが、こちらを使って家庭用の洗剤を使ってチェーン掃除をしてみようと思います。

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で今回の家庭用のアイテムはこちら!
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油汚れといえばマジックリンです!
家庭用ガスコンロ、レンジフード等油汚れに対してとても強い印象です。
フライパンなどの油分はすっきりと落とせるキュキュット(普通の食器洗い洗剤)です。

こちらを使用してみようと思います。

①マジックリン+お湯
まずはマジックリンから
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スプレーするだけでは、固まった油汚れには全くもって太刀打ちできません。
ですのでブラッシングをします。

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意外と油汚れが出てきません。

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お湯です。
普通に家庭で水道から出るぐらいの温度。40℃前後ぐらいです。
(※沸騰させた温度ではありません。)

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ブラッシングをしているので、一見きれいそうです。

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しかし内側の汚れは残念ながら健在です。

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グローブの指先、油汚れを伸ばしてみました。
汚れの主成分、油の固まりは硬いままです。。

ということからもチェーンについた固まったチェーンオイルの油汚れに対しては、残念ながらマジックリンでは効果が低く役不足、ということでした。
というのも前回使用した、パーツクリーナー、フィルタークリ-ナ-、灯油、チェーンクリーナー、ではいずれもこの固まった油汚れは少なからず多少は残りますが、その固まりは触ってみれば少しは柔らかくなっていました。しかし今回のマジックリンでは油の固まり汚れは残念ながらほとんど柔らかくなることは無く、洗浄前(マジックリン塗布前)と変わることはありませんでした。

またココからが肝心なのですが、チェーンを実際に指で動かしてみるとわかりますが、リンクの動きが非常に悪いです。
なんと言うか、汚れがリンク内に入り込んだような、、、あまり良い状態ではありません。

内部を見てみます。
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汚れが残り、というかむしろ悪化しているようで、まったくもってきれいにはなっていませんでした。
この内部の汚れがリンクの動きの悪さにつながっていたようです。

②食器用洗剤+お湯
マジックリンでその効果の乏しさに、あまり期待は持てません。
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キュキュットです。

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少量塗布後にブラッシングです。

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画像では非常に分かりづらいですが、マジックリンよりも黒い油汚れが出てきます。
これはちょっと期待ができるかもしれません。

先程同様にお湯で流してみます。
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ある程度はきれいになったように見えなくもありませんが、汚れは残っております。

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内部もやはりだめです。
リンク部の動きもマジックリン同様に非常に悪く、はっきり言ってこの洗浄方法で洗ったチェーンに油を塗布して使いたくないぐらいです。
こちらも同様に汚れが移動したような感じです。

食卓用の洗剤もマジックリンもそうなのですが、流しても油っぽいヌルっと感が抜けきらない感じがあります。

③パーツディグリーザー(チェーンクリーナ-)専用品
前回から少し時間が空いてしまいましたので、感覚のずれを考慮し、前回試した方法、パーツディグリーザーを使って同様にやってみました。
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めちゃくちゃ落ちます。

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一番見時間時間で適当にやってみましたが、その差は歴然です。

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内側に残ってしまった油を指で伸ばしてみましたが、こちらは家庭用洗剤と違い柔らかくなっています。
そしてリンクの動き、全2品とは全く違い、動きがいいです。
やはり専用品は全然違いました。



▶結論
今回の実験は前回同様の洗浄時間、じゃごじゃことブラッシング(10秒程度)後に、お湯で流すというものでした。
その結果としては、どう考えても専用品と比べて家庭用の洗剤ではまったくもって勝ち目はなかった。ということです。

もっと長い時間をかけて、何度も洗浄を繰り返したりすることでもっと汚れを落とすことはできるのかもしれませんが、それならば専用品を使ったほうがはるかに時間もかからず綺麗にでき、利便性が高いです。

そしてマジックリンを見てみます。
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”使い方”にきちんと書いてあります。”スプレーして拭き取る”、ということです。
つまりイメージとして、マジックリンでは汚れが浮き上がりやすくなる?界面活性剤の役割でしょうか。それを拭き取ることで油汚れを落とすということなのかもしれません。
それがチェーン掃除では、マジックリンの働きで固まった汚れの一部が浮き、ブラッシングすることでチェーン内部に押し込んでしてしまったような印象です。洗浄後のリンク部の動きの悪さはこのためかと思われます。
そしてブラッシング等でチェーンの内側に入り込んだ薬剤、チェーン内部を拭き取ることはできません。チェーン内部に残った液剤は、、、流しても落ちきらなかったら、チェーンオイルを塗布してもマジックリンにチェーンオイルを付けていることになってしまいます。
マジックリンを抜くために更にパーツクリーナー?、、、これもだったら最初から、となってしまいます。。。

キャプチャ
使用前に要注意ですが、シマノのチェーンのユーザーマニュアルです。
”アルカリ性、または酸性の洗浄液は使用禁止”ですので、使用はできません。

実際に今回家庭用の洗剤を使ってみて、そしてチェーンの状態を確認してみて思いましたが、家庭用洗剤を使ってざっとしかやらない、これは外見上はある程度きれいにできることもあるかもしれませんが、内部的には思いの他最悪の状態になる、ということもわかりました。

ということで結果、やはり専用品を使ったほうが間違いなく良い、ということで、”続”【画像でみる】家庭用洗剤でチェーン清掃をしてみた結果、そんなお話でした。
パーツディグリーザー(1,600円(税抜))はお店でも販売中です。

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