Effetto Mariposa の新シーラント VEGETALEXのパンク修復力は如何に!?

rect826-0

前回の記事はこちらから




ベジタレックス注入後 走行距離は1000kmを越え、あんな道やこんな道を走ればパンクもあるさ!(笑)

ベジタレックスといえば100%生分解性で環境に優しいシーラントであり、その最大の特徴は長期間使用可能(乾燥しにくい)ですが、最大5mmの穴まで塞ぐ能力を持つという、まさに新世代のシーラントです。

通常乾きづらいシーラントはパンク穴を塞ぐ能力が低いものが多く、逆にパンク穴の修復力が高いものは乾きやすい傾向にあります
ということは前回のお話からですが、長持ちするというベジタレックスに対して、パンクの修復力はそこまで強くないのではないか??と考えていたわけです。

では実際にパンクをした際にはどうだったのか?ということでEffetto Mariposa の新シーラント VEGETALEXのパンク修復力は如何に!?そんなお話です。



▶日常的なタイヤの掃除はやはり重要
日常的なメンテナンスとして、チェーンの掃除とタイヤの濡れ拭き、これはもう何年も前から絶対にやったほうが良いと、おすすめさせていただいております。

今回も実はタイヤ掃除をしているときに気が付きました。

走行中にシーラントを吹いたのを確認したわけではありませんし、フレームにシーラントの汚れが合ったわけではありませんでした。
つまりパンクの痕跡が合ったわけではありません。

タイヤを拭いていると、細かな異変にとても気が付きやすいです。

フロントのタイヤに2mmぐらいの貝殻片のようなものが刺さっているようにみえました。。
シーラントが吹いた痕跡は一切なかったので、気にもとめず写真も取らずに、その破片を抜こうと引っ張ったところ、、、
InkedDSC_3875_LI
※触ってしまった後です

と、、、

DSC_3881
ブスブス言ってます。。。
サラサラ系のシーラントと違って吹き出すと言うかブズブス漏れ出るような感じです。ベジタレックスの特濃っぷり、濃さが飛び散りが極端に少ないのかもしれません。

破片(ではなくておそらくシーラントの塊だったと思われます。)を抜こうといじったそばからシーラントがもりもりと出始めました。
ということからも、普通にパンクしていたようです。
完全に油断していたので事後の画像です。

こう言ったタイヤの異常はタイヤ掃除をするから気がつけた、ということです。
やはり日常的なメンテナンスとしておすすめ致します。

▶ベジタレックスの修復力
今回のパンクはフロントタイヤでした。
前述のように走行中にシーラントの吹き出しを確認できたわけではありませんし、フレームに吹き出したシーラントの付着があったわけもありません。

実際に傷を見てみます。
InkedDSC_3883_LI
こちらです。
よくあるカット系の傷です。
傷の大きさとしては3mmぐらいです。
※チューブレスのパンクは空気圧がかかっていない状態では小さく見えます。
その傷は裏側から見ると小さすぎてパンク箇所が特定できないことも多々あります。
チューブレスのパンクはこのように傷がひと目で分かる大きさであったり、今回はロゴ近くということで明瞭ですが、小さなキズであったり場所がわかりにくい場合は、タイヤを外した際でもわかるようにマーキングをしておいたほうが良いです。

裏側です。
InkedDSC_3886_LI
裏側からは2mm程度の傷です。
結構はっきりとパンクの箇所、傷を確認する事ができます。ココまではっきりわかる傷はというと、チューブレスタイヤのパンク傷としては小さめの傷ではありません。

ということでベジタレックスの修復力はというと、今まで使ってきた中でも修復力が高めのシーラントと、遜色ないぐらい止まる。ということでした。すごいぞベジタレックス!

傷はいつものように放置すること無く、パッチで修復しました。



▶まとめ
これだからチューブレスレディ、そしてシーラントを入れておくことの安心感は最高、というお手本のようないい良い例でした。
(※もちろん傷の大きさ、深さ、シーラントの鮮度等このようにならないことも多々あるとは思います。)

今回の傷はシーラントの吹き出しどころか、フレームにすらほぼ痕跡を残さないぐらいの修復となりました(というのも泥道も走っていたので汚すぎて判別不能でした(笑))が、帰宅後の印象とは少し違いありました。というのも実際に走行している状況化でのパンク修復と、走行してない状態でのパンク修復力には差が出る可能性があるということです。
というのも破片を抜いた後(実際には破片ではなく、おそらくシーラントが固まったものだと思われます。)のエア漏れの止まりはあまり良くありませんでした。
なぜか、ということを頭の中でですが、考えてみます。

✓走行中のタイヤと路面状況
シーラントが入っている状態で、パンクをした場合は、止まらずに走り続けたほうが止まるイメージがあります。これには2つの理由があります。

1つ目に、走行中はタイヤの回転による遠心力でシーラントがうまくタイヤ内部に行き渡っていると考えれますが、逆にタイヤが回っていない状態で重力で下側にたまります。

2つ目は他社製のシーラントでもそうなのですが、パンクの修復はシーラント単体での働きもありますが、同時に走行中は路面上の細かい砂なども巻き込んで止める、また路面上の砂などが乾燥を早めるイメージです。
というのもシーラントを吹いた後などにタイヤを見てみるとわかりますが、結構グチャグチャしています。
IMAG1826
※止まるのが遅いシーラントはこのようにまずぐちゃぐちゃ系に固まります。
この状態から走り続けると削れて普通になってきます。

IMAG0796
一方の止まるのが早いシーラントではタイヤの汚れ、シーラントカスが明らかに少ないです。

当然パンクの大きさにもよりますが、パンク修復能力の高いシーラントは多少傷が大きくても雨でもしっかりと止まります。(シーラントが新鮮であれば)
雨の日のパンクは晴れた日に比べて、パンク修復に時間がかかり、止まりにづらいというのもこう言った理由もあるのではないかと思います。

✓実走と試験的なパンクの修復の違い
今回のお話とは少々違いますが、走行していない状態、いわゆる整備上での空回り時の修復は圧力のかかり方が、走行中とは差が出ると考えられます。
走行中のタイヤにはギャップ等、瞬間的にはかなりの高圧になり、負荷がかかることが考えられます。
というのも走行中シーラントを吹いて一時的に止まったとしても、走行中に再び吹き出す場合もあります。(特に修復力が低いシーラントの場合。)単純に空気圧しかかかっていない状態での修復は可能でも、瞬間的な高圧や、路面からのダイレクトな刺激に耐えられるかは不明です。

シーラントはできるだけエアを漏らさずに、且つ実走中の瞬間的な高負荷や、外部刺激にも耐えうる修復ができる必要があります。
※MTBやグラベルよりもロードのほうが通常の運用でかなりの高圧が考えられますので、ロードでの使用空気圧域(6~7BAR程度)でも止まる必要があります。


これらのことを考慮すると、修復力が高い、低いと言うのも整備台上でブスブス穴を開けてみるのも、参考にはなるかもしれませんが、前述の理由から、本当のパンク修復力は実際に走ってパンクを何度かしてみないとわからない、というところが正直なところです。

実走でパンクを何度かした経験のあるなかでも、同社カフェラテックス、パナのシールスマートの修復力は他製品よりも高かった、ということです。
ただし、いわゆる性能を発揮できる”賞味期限”、これは短いです。

でシーラントは生物(なまもの)のようなものです。
とは腐るわけではありませんが、入れた瞬間から徐々にその性能は落ちていきます。要は賞味期限のようなもので、シーラントは鮮度が命です。
修復力が高く、賞味期限が長い、というのはシーラントとして非常に良いことです。
ベジタレックスでのパンクは、まだ今回の一回だけですが、非常に良い印象をもちました。

またパンクをした際には記事を作成させて頂く予定です。
ということで今回はEffetto Mariposa の新シーラント VEGETALEXを試す!②そんなお話でした。




++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから