新型DURA-ACE R9200シリーズのDi2はワイヤレス化?メリットデメリットをメカニック目線で考える
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徐々に明らかになってき、、、あまり明らかにはなっていませんが、少しずつ信憑性のある情報が出てきた新型のDURA-ACEです。
もうコレより以前の情報はあまりにも”アレ”なものも、、、(笑)

最初にも書きますが、シマノは漏らさない超硬い企業です。
ということを踏まえた上で、新型DURA-ACE R9200シリーズのDi2はワイヤレス化?メリットデメリットをメカニック目線で考える、そんなお話です。




新型Di2の海外情報です。


こちらのお話を、滅茶苦茶かんたんに要訳してみます。
シマノが米国連邦通信委員会(FCC)に承認された申請が2つあります。
(しかしです、詳細は秘密保持契約で不透明な部分も。)

ということなんですが、少なからず申請に必要な部分等、公開されている情報もあります。
この公開されているわずかな情報から、様々なメディアが想像していると言うことです。
それによると、
コントロールレバーとリアディレイラーは2,478 MHzの送受信機で相互通信をすることはほぼ確実です。

さらに、
リアディレイラーはBluetoothとAnt+の送受信機内蔵。
ということはBluetoothはE-tube等の設定や更新用、Ant+はサイコン等用が想像できます。
しかしフロントディレイラーはと言うと、通信機の申請が無いため、リアディレイラーと有線にてつながる形になるのでは?

という予想が今一番旬であり、信憑性の高いお話です。

これらのお話から、ワイヤレス・セミワイヤレスとなったときの影響やメリットデメリット等をメカニック目線で考えて見たいと思います。



✓物理的断線がなくなる
ワイヤレス化による最大のメリットは物理的破断が無いことだと思います。要はエレクトリックケーブルが物理的に破断することはない、ということかと思います。

なんだかんだでエレクトリックケーブルの破断で一番多いのはと言うと、、、ハンドル周りです。
内装作業で失敗したり、ステム交換の際に挟み込んでしまったり、ということが一番多い印象です。
逆にフレーム内でのトラブルはと言うと、無いわけではありませんが、決して多くはありません。

また決して多くはありませんが、落車や接触でのリアディレイラー周りのケーブルの断線の可能性、ゼロではありません。
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※挟み込みによる断線したEケーブル

✓ワイヤレスだと組みやすい?
確かに一番最初に組むときは楽だと思います。
しかし一度エレクトリックケーブルを通してさえしまえば、その後の交換などは特に大変な作業ではありませんし、不具合も多くありません。
自転車を組む際には最低油圧のラインであったり、ブレーキのラインを内装することになりますので、あの細くてペナペナのエレクトリックケーブルを一本通すことにそこまで大変なことはありません。フレーム構造的には穴が必須で空いているので、そこは特に大きな問題ではないかと思います。
細かく考えると、今後のフレームは”無線Di2対応”、”有線Di2対応品”などに別れてくるのでしょうか。

✓コスト等の話
現在のDi2、ULTEGRAの場合で言うと、コンポ3点(ST、RD、FD)で約8.3万円、それ以外のパーツ類で約4.5万円です。(すべて税抜、充電器も必要)コンポ以外でもかなりコストがかかるものが多いのがDi2の特徴でもあります。

前述のそれ以外のパーツを細かく見てみます。従来の有線式の場合、エレクトリックケーブルが必ず必要となります。
このエレクトリックケーブルの選択、コレもサイズや組み方によって長さが変わったり必要本数が変わってきたりもします。ベーシックな6本の組み合わせでおよそ1.5万円です。
コレ以外にはジャンクションA、ジャンクションB、バッテリーが別途で必要になります。
これらで約4.5万円です。
リアディレイラーとフロントディレイラーがつながるとしても1本ですめば2500円程度です。

コントロールレバー間はどうなるかは不明ですが、単純にセミワイヤレス化だとしてもコスト的にはかなり安くなる可能性はありますが、そこは、、、約4万円分コンポに乗ってくるのでしょうか。


✓過去の不具合から残る無線に対しての不安
新型はシフトユニットとリアディライラーの通信は周波数帯, 2.4GHzということで、Bluetoothよりも安定しているイメージです。
2.4GHzのイメージってキャットアイの昔のサイコンです。
あれば全然途切れることもありませんでしたので、個人的には非常に良いと思います。

それでもDi2は9000とかR9100世代でも、トラブルがそこまで多いことはありませんでしが、唯一気になるトラブルはと言うと、、、無線ユニット系でした。アップデートでほぼ改善されましたが、新型一発目となると、少々不安は残ります。

また以前は無線ユニットの更新などは、無線でしかできないという、致命的でいくらなんでも不自由すぎる問題があったのですが、アップデート中等に無線接続が切れると最悪なことになっていました。(アップデートは電子レンジの近くではしないとか、まことしやかに(笑))
しかし今回のものはおそらくコントロールレバーにはサテライトシフトユニットや、スプリンタースイッチ用のポートは残るとは思います。(これらの飛び道具スイッチの無線申請はありませんので、)ですのでワイヤレス化とは言っても、不具合検証等は有線のポート接続で個々に診断はできると予想ができます。
油圧でもスプリンタースイッチと、サテライトシフトユニット双方使えるだけの空きポートがコントロールレバーに装備される、、、かもしれません。

✓別付けの無線ユニットが不要になる!?
前述のことからもリアディレイラーにBluetooth、Ant+の相互通信ユニットが内蔵されるということなので、現在のEW-WU111のように後付のワイヤレスユニットはなくなると見てよいのでは無いかと思います。
ワタクシは以前ジャンクションAでも組み込んでくれれば、ということをどこかに書いた気がしますが、RDは完全に外部に付きますので、通信環境としてはジャンクションAよりも良いと思います。
むしろシマノは油圧を超推しで、フル内装化も予期していたと思いますが、あの如何にもな外付けワイヤレスユニットはイマイチ感が否めませんでしたので、正当進化かと思われます。


✓リアディレイラ-が壊れたら、、、

独立して動いていない場合、フロントディレイラーの動きをリアディレイラーが管理しているとなると、リアディレイラーが壊れると、フロントディレイラーももれなく動かなくなると考えられます。
右側に転倒・落車をすると、多くの場合はリアディレイラーがダメージを負います。リアディレイラーの動きが運悪く故障したり止まってしまっても、ワイヤレスユニットをリアディレイラーの機能とは独立させて生き残らせてくれると良いと思います。

また現在ではDi2のバッテリーが限界を迎えると、フロントから動かなくなります。
リアはかろうじて動きますので、なんとかなる場合もあるかもしれませんが、リアディレイラーにバッテリーが内蔵されると、それでもフロントから沈黙となってくれると、良いのですが、、、

またおそらくリアディレイラーにバッテリーが内蔵され、レバー周りはボタン電池というこになるという予想が多いようですが、個々にバッテリー管理となると少々手間がかかります。
バッテリーは忘れた頃になくなるものですので(笑)、一元管理したいのは山々です。



▶最後に
メカニックであり整備する側の立場、そしてワタクシの個人的な立場からしてみると、はっきりってしまうとワイヤレス化はどっちでも良い派です。(とは言っても単純にワイヤレスか否かといえばワイヤレスの方が単純に良いと思うのも、サイクルコンピューターのときもそうでしたが、やはりワイヤレスはスッキリして良いものです。)

新型DURA-ACEはワイヤレス化よりもむしろ、
パワーメーターは?
機械式リアディレイラーのあの問題は?
12速化によるフリーは?
互換性は?
とかそういったことのほうが気になるところです。

とやんややんやと書いてみても、シマノは秘密をがっちりと守る企業です。
これらのことは蓋を開けてみるまではわからず、あくまでも推測の域でしかありません。
もうあと数十日ぐらいでしょうか。。。楽しみに待ちましょう。

ということで今回は新型DURA-ACE R9200シリーズのDi2はワイヤレス化?メカニック目線で考える、そんなお話でした。



おまけ

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