最近はネジ・ボルト系の話題で連投しておりますm(_ _)m

そして今回は忌々しき固着の問題です。
固着だけではなく、ガッチリと締まりすぎてしまったボルト、ネジを外すことに苦労をすることがあります。ロードバイクの固着の中ではBB(特にカートリッジ式)、ペダルが多くをしめますが、中にはカセットスプロケットのロックリングやシートポストやヘッドパーツ等の場合もあります。
これらと向き合う時、どんなことに注意をして、どのようにアプローチをしていくのか、そんなお話にしてみようと思います。ということで今回は【宿敵】VS 固着系、ガッチリと固まったボルト外しの話です。

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▶固着を回すのに必要なこと
頑固な固着ボルトを緩めるためには絶対に必要な要素があります。
それが下の3つのことです。
①適切な工具を使う
最も基本的なことですが精度が良い工具、剛性がしっかりとある工具、そして適材適所最適な形状・サイズの工具を使用するということです。これは固着ではなくても、基本中の基本ですがものすごく大切なことです。
はっきり言って工具がだめだと絶対に外れません。
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※同じ8mm六角レンチですが、力の入れやすさは一目瞭然です。

下手な工具でボルトをなめたりでもしてしまった際には更に外すのが難しくなります。
またボルトだけではなく、下手したら工具側が音を上げてしまうものもあります。特にBB工具は強度不足のものも多々あります。

②浸透潤滑剤(ケミカル)を使う

少しでも外しやすくするために浸透潤滑剤、例えばラスペネ等を使います。
場所によっては使いやすいところ、使いづらいところがありますが、基本的にはガッチガチに固まってしまった場合は使用したほうが外しやすくなります。
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これらの浸透潤滑剤を使用する場合は、周りのパーツ・素材や構造も考慮して使用する必要があります。

③延長する
より大きな力がかかるようにします。鉄パイプ等や、場合によっては硬いシートポストなどでも代用できる場合もあります。



▶注意点
①ロードバイク特有の注意
一般的な金属の固着外しは使えない場合が多いです。

例えばですが、衝撃を与えるショックドライバーはフレームを壊してしまう可能性があります。また金属の固着で用いられる熱をくわえるバーナー等もカーボン製品があると使用することはできません。
ですので基本的にはラスペネ→工具の延長が基本的な外し方になります。

②怪我をしない
固着は外れた瞬間のことも考えます。
指を挟んだり外れた瞬間の勢いで何処かにぶつけたり、倒れたり、勢いよく外れたときのことまで考えた外し方をしないと、思わぬ怪我をしてしまうことがあります。
例えばペダルは緩んだ瞬間、勢いでチェーンリングに手があたってざっくりと切れてしまうことがあります。そうならないように、チェーンリングには歯がむき出しにならないように、チェーンを掛け、その上からウエス等で分厚くガードして回したり、外れたときでも怪我をしないように注意が必要です。

③壊さない
固着しているパーツ、ボルトを回す工具もそうですし、周辺のパーツ類もです。
怪我と同じで緩んだ瞬間、ボルトが回った瞬間に勢いで何処かにぶつけたり、勢いよく回りすぎてしまったり、バランスを崩してしまうのも危ないです。
安全性の考慮するということは自分だけではなく、車体・パーツにも優しく気をつける必要があります。


▶最大のポイントとは!?
✓力のかけ方
これがものすごく重要で、絶対です。
最も力がかけやすい状況、環境、角度を如何に作るか、これにかかっています。
これはもうアイデア次第で、下手したらその最も力のかかりやすい回し方、良い角度を探ることが一番時間のかかる作業かもしれないぐらい、超重要です。

もちろん力、パワーもしっかりと必要にはなりますが、力のかけ方、一番力の入る角度を見つけることは、外しやすいだけではなく、作業の安全性にも関わることです。

一番力の入る角度、一番力のかけやすい方法で力をくわえることで、びっくりするぐらい素直にはずれる場合が多々あります。

例えばですがペダルが硬いときの話です。
SHIMANOのペダルでも下位グレード品はクランクアームの外側にも工具(ペダルレンチ)がかけられる様になっています。クランクの外側にペダルレンチをかけられると、工具の延長が非常にし易いのです。逆にペダルレンチが使えない構造の場合は、クランクアームの内側に8mmの六角をかけます。内側からかけるということはフロントのタイヤ等が延長線上にあり、延長がしにくいのです。
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ペダルレンチの最大のデメリットは角度がそこまで選べないということで、どうしても力がかけづらい角度になってしまうこともあります。その場合は、変な角度で頑張るぐらいなら六角を使用したほうが外しやすい場合もあります。

ペダルを外そうとしても外れない場合、角度が悪い場合も多いのです。ですのであまりにも外れなければクランクを外したほうが外しやすい場合もあります。特に左側なんかはギア歯もないので外して力をかけるとものすごく簡単に外れる場合があります。
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※力のかけ方はアイデア次第です。
大切なことは壊さないこと、怪我をしないことです。

右側もクランクを外して行う時は、チェーンリングを外すと力がかなりかけやすくなります。
とこのように如何に作業をし易い環境を作るか、これはものすごく大切なことです。

▶まとめ
繰り返しにはなりますが超重要なので再度です。
特に固着系の場合は、力のかけ方が本当にものすごく大切です。固着会のツートップのBBとペダルです。BBは意外と工具とのかみ合わせが良く、様々な角度で工具をかけることができます。ですのでもっとも力の入りやすい、力をかけやすい角度を作りやすいのです。
では一方のペダルはというと、これがまた良い角度を作りにくいのがペダルです。ペダルの固着は如何に作業をし易い形を作るか、にかかっています。
また他の場所でもやはり作業を如何にし易い状況を作るか、ということはとても大切なことです。

安全第一、怪我をしないように周りのものも含めて壊さないように、チャレンジしてみてください。
そして万が一やばいかも、まずそう、、、ということを感じた場合は、無理に頑張りすぎずにショップへ早めに相談に行くことをおすすめ致します。

ということで今回は【宿敵】VS 固着系、ガッチリと固まったボルト外しの話でした。



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