チューブレスタイヤ、じわりじわりと増えてきております。
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※以下便宜上チューブレスと記載していますが正確にはチューブレスレディのことですm(_ _)m
(もう純粋なチュ-ブレスはIRC、Hutchinsonぐらいでしょうか。。。)

もちろんワタクシはもうクリンチャーは何年も使っていません。
なぜかというとチューブレスタイヤは転がり抵抗が、とかヒステリシスロスが、とかそんな難しいお話ではありません。
チューブレスタイヤの何がそんなに良いかというと、もちろん乗り心地の良さもありますが、もっともっとシンプルに安全性の高さからです。

チューブレスレディのタイヤはもしもパンクをしたとしても、クリンチャーのように一気に空気が抜けることが少ないからです。
※パンクで一気にエアが抜けることが、まったくないわけではありません。
ひどいリム打ちパンクをすれば残念ながら空気は一瞬で抜けることがあります。
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※チューブレスタイヤのリム打ちパンクです。

しかしです。
通常のパンクであれば、一気に空気が抜けることはおこりづらいです。
特に下りなどでのパンクの際に止まるまでは空気圧をある程度保持できること、これがあるだけでもチューブレスタイヤのメリットは大きいと考えております。

また最近の超軽量のディスクブレーキ用のホイール、リムはリムブレーキよりも軽く作られているものもあります。ディスクの軽量ホイールはパンクをしたら絶対にすぐに止まって!というのも大切なお話です。つまり空気が抜けた状態で走行するとリムブレーキ用のホイールよりも壊れやすいものもあるということです。
ということからもチューブレスの空気の抜けにくさも利点となります。


ちなみにチューブレスタイヤのパンクですが、チューブレスはパンクしにくいということは、、、ワタクシの経験上、残念ながらありません。クリンチャーとほぼ同様かと思います。
しかし前述のようにパンクをしても走り続けることができる場合が多いです。

ですのでチューブレスはパンクしにくい、ではなくてパンクをしても走り続けることができる可能性が高い。というのが経験上のお話です。
ですので練習だけではなく、大事なレースの際などは確実にチューブレスレディを選択致します。

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そろそろ本題へ、そんなチューブレスレディタイヤには必須のシーラントです。
シーラントの役割は大きく分けて2つあります。
①パンクをした際に穴を塞ぐ
②タイヤ、微細な隙間からのエア漏れを防ぐ
です。

シーラントとしてはジレンマがあります。
パンクをした際に早くピタリとエア漏れを止める、つまり乾きやすい性能を求められる一方で、タイヤの中ではできるだけ乾かずに長持ちしてほしいということです。

いくらパンクの修復力が高いからと言っても、1ヶ月足らずでパッサパサになっては決勝用としては良いと思いますが、実用性は極めて低いです。
逆にタイヤ内で半年以上もったとしてもパンクをした時に止まらないければ、、、それもやはりお役不足ということになると思います。

またMTBやグラベルの太いタイヤと比べてもロード用のタイヤはシーラントにとっても過酷な環境であります。
というのも、まずシーラントの入れる量が少ないです。
60~90mlいれた場合と、30mlどっちが早く乾くか、といえば確実に30mlのほうが、というのは想像しやすいと思います。
また高圧ということも影響があります。
高圧のほうがエアが漏れやすい傾向にあります。
チューブレス運用で放置したときの減圧量を考えてみると、最初の1日は0.8BAR、次の日は0.4BARと空気圧の減少に従って抜ける量も減ってきます。
新たな空気を入れるということはタイヤの内部で揮発し、湿った空気に外からの乾いた空気が入れば乾燥が進むと考えられます。

ではシーラントが早く乾いてしまうのは本当にシーラントが悪いのでしょうか、
というのが今回のメインのお話で、これはシーラントだけの問題ではありません。

もう感の良い方はすでにお気づきかと思いますが、シーラントが早く乾いてしまう原因、それはタイヤやリムにも問題がある場合があります。
これはワタクシが確認した中ではエッフェットマリポサがこのお話をさらっと記載しています。
以下です。
「暑い時期」「多孔質のタイヤ」といったシーラントにとって厳しい環境であっても3ヶ月は性能を保ち続けます。
一般的なユーザーであれば6ヶ月以上の寿命があります。
これです。

要はタイヤが多孔質(多数の細孔(小さな穴)の空いた状態)であれば、タイヤからのエア漏れが多く空気を入れる回数が多いです。
つまり早く乾きやすい環境にあるということです。

これはタイヤだけではなくリムもそうです。
例えばビード上げ(嵌合)が甘かったり、例えばバルブの根本からのエア漏れがあったり等のことでも微細なエア漏れに繋がり、シーラントが通常以上に早く乾くことにもなり得ます。

これは実際に比べてみるとよくわかります。
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こちらはRUBINO PROのTLR、3,700km位使用した状態です。
少々重いですが、エアの減少は極めて少ないタイヤです。(シーラントいるのかというぐらいの(笑)まぁ重くて厚ぼったいので・・・)
いわゆる乾いてくるとできる”だま”も無く、シーラントはほぼいれたとき同様の状態を保っております。

くらべてCORSA SPEEDのTLR、だいたい同じく3,800km位使用したものです。
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いわゆる”だま”ができ始めています。
これがもっと固まって水分と固形分となり、シーラントの役割が徐々に失われていく段階です。
コルサスピードはその軽量で薄く、いわゆる勝負タイヤですのでエアの減少はルビノと比べれば多いです。(普通のレディ位、ルビノは特に漏れが少ないです。)

つまり同じシーラントを使っていてもこれだけの差ができるということです。

ということは、、、あのシーラントは乾きやすい、とか乾きづらいとか、というお話にはもちろんシーラント自体が乾きやすいものもあります。しかしそれだけではなく、タイヤの種類も関係してきますし、タイヤの組付け、リムの状態等のことも考慮するべきお話ということです。
つまり純粋にシーラントだけの問題では無い、ということです。

フタバさん(エッフェットマリポサの代理店)のブログは少々控えめで正直でとてもためになります。




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