
六角レンチの使い方はこちらから。
こちらの記事の続きです。
六角レンチと言えばL字の通常形状のものだけではありません。
T字のハンドル形やトルクレンチに使うソケットもロングやショートがあります。
ここのボルトはこれで締める、つまりどこのボルトはどの六角で締めるということも決まっています(笑)こだわり??
良い工具は作業時間の短縮、作業精度上げる等のメリットがたくさんあり、工具選びはとても大切なことです。
ということでワタクシが実際にお店でのメンテナンスに使用しているものをご紹介させていただこうと思います。
▶T字 六角棒スパナ
なんといってもこれです!好みもあるとは思いますが、個人的にはL字型の通常の六角レンチよりも圧倒的に使用頻度が高いです。
先端はボールポイント(エイトではテーパーヘッド等)ではなく、通常のしっかりとした増し締めや緩めるのにも使える通常の六角形状、これが良いのです。
使用するところはもう完全に決まっています。
①5mm実質T字型では一番大きなサイズです。
通常6mm以上で締める六角レンチでハンドル形で締め付けトルクが足りる部分はほぼありません。(というか6mmとか一部のヘッドパーツ、後はローラー台とか。。。)
6mm以上の六角ボルトは基本的にロードバイクではほぼありませんし、6mm以上のボルトの適正締め付けトルクはT字では出せない場合が多いです。
ということでロードバイクでは5mmが実質最大の大きさとなります。
5mmを使う部分は主に2箇所、コントロールレバーのクランプボルトとフロントブレーキです。(リアブレーキは入りません。)
長さ、力のかかり加減、もうこの箇所の締め付けのためだけ、と言っても過言ではないぐらい重宝しております。
またロードバイクではクランクのボルトも5mmですが、こちらは12~14N/mと締め付けがかなりきつく、ハンドル形ではちょっと足りません。
FDの取り付け台座も5mmですが、ここは長いものだとかえって扱いづらいので、使いません。
シマノコンポ以外では旧型のステムにコラム部等でも5mmが使われているものもありますが、多くはありません。
サドルのヤグラで5mmのものもありますが、そこも基本的に結構締める事が多くハンドル形では少々力がたりません。
②4mm一番良く使いますので摩耗が早いサイズです。
4mmが使用されているのはというと、ステムのクランプボルト、ケーブルの固定ボルト(現行型、旧型は5mm)、ブレーキ関連等です。
特にブレーキ、リアディレイラーは完全にT字型が使いやすく重宝しております。
逆に現行型のフロントディレイラーの取り付けボルトは全く使えず、ボールポイントの通常の六角が役に立ちます。
③3mm、2,5mmほぼ使いません(笑)
無くてもいいぐらいです。
レックマウント、ハンドルのバーエンド、一部の車種のアウター受け、BB下のケーブル受け、ディレイラーハンガー等で使用されていることがありますが、使用頻度はごくわずかです。
カンパ、フルクラムで2.5mmを使用しますが、L字の方が使い勝手良いです。
はっきり言って今の所、無くても良いかと思うぐらいです。
④2mm最強レベルに使います。
というのも現行型では、従来までは+だった前後ディレイラーの調整ボルトが2mm六角になったため、調整に必要なサイズです。T字の扱いやすさは微調整がしやすいということもあります。
また、ブレーキのシューの固定ボルト、これも上位モデルは六角です。(105は+ですが非常に使い勝手は。。。)
ブレーキシューの固定ボルトはかなりガッツリと緩め止め(ナイロン樹脂系?)が塗られており、2mmと思えないぐらい硬い場合もあります。
通常のL字六角では回しづらいですし、ボールポイントでは太刀打ちできなかったり危険が伴います。
あとはブレーキのセンター調整ボルト、これも決してボールポイントで回すのはおすすめしないなめやすいボルトです。
シマノ以外ではアウター受けのボルトにも使われていることが多いです。
通常であれば問題ありませんが、意外と多いのが錆びによるボルト固着です。こちらのかなりの力を使う場合もありますし、下手したらボルトの台座が壊れるぐらいの固着もあります。こちらもボールポイントでは待ったく太刀打ちできませんので、力の入りやすいハンドル付きが役に立ちます。
▶ロング、ショートソケット
主にはトルクレンチでの締め付けトルク確認用です。
トルクレンチを使わないのであれば必要はありませんが、トルク管理は重要です。最近ではカーボンパーツや各種パーツ等シマノのセミナーでもしっかりとトルクレンチを使ったトルク管理をしましょう。というお話など度々出てきます。安全、そして機材を壊さないためにも大切なことです。
通常の六角ソケットでは使いづらい場所もあり、場所によって長いもの、短いものも使い分けます。
✓ロングロングでソケット部が細みのものが良かったということ、また六角がある程度の長さが必要なので、六角軸用のソケットを使い六角軸の六角レンチと組わせて使っております。
①5mm5mmもうこれは使う部分がかなり限定されています。
フロントブレーキ本体の取り付けボルトとコントロールレバーのみです。
フロントブレーキはエアロ形状のフォーク等長さがないと届かないものもありますし、コントロールレバーはその形状から長さがないと届きません。
②4mmこちらもかなり限定的ですが、一番よく使うのはステムです。
通常のステムであれば長さは必要ありませんが、各種マウント類がある場合、またPROのVIBEステムのように後方から締め込むタイプような特殊な構造の場合は長さが必要になります。
✓ショート
①5mmこちらも同じく限定です。
リアのブレーキ台座ですが、フレーム形状によっては短くても入らないものもあります。
リアのブレーキは工具が入りにくかったり、ものすごく狭かったりとなかなか難しいところでもあります。
トルク管理は基本的に4mmと5mmがほとんどです。
ですので、3mmや2.5mmよりも4,5mmを充実させるのが良いと思います。
と、もちろんこれだけではありませんが、現行型の調整にあると便利なL字以外の六角のご紹介でした。
T字の4mmと2mmはかなり重宝します。
参考ページ
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