PYC SP1101 DLC コーティングチェーンってどう!?

前回の記事はこちらから↓↓↓


PYCチェーンのダイヤモンドライクコーティング(名前が強そう!)が施された、軽量チェーンです。

実際に使用し始めてから期間にしておよそ半月、距離700km、山を中心として使ってきました。
で実際にどうなんよ!?というお話にしてみようと思います。


▶実際に乗った感じ
前回のお話ですが、整備上ではなんだか軽い感じがしたのは良いと思うのですが、なぜかあまり気持ちが良いものではありませんでした。

では実際に乗ってみるとどうなのかというと、、、なんだか軽い感じがします。
めちゃくちゃ軽くなるような事はありませんが、なぜか軽いような、少しだけなめらかに動いているような回し心地になります。

シマノのチェーンとの違いですが、踏んだ感触ですがシマノのチェーンよりもPYCチェーンの方があたりが柔らかい感じがします。
これがコーティングのせいなのか、チェーンの強度の問題なのかはわかりませんが、例えるならばシマノのチェーンはアルミのフレーム、PYCチェーンはカーボンのフレームのような優しいイメージです。

ですので細かい音鳴り、基本的に音が出るような調整にはしていませんが、それでもギア歯とチェーンが当たるときの細かな音、これがPYCチェーンの方が少ないです。
スルスルというかヌルヌルというか、なめらかに動いている印象です。

注)ギア一枚軽くなる、、、とかはありません。

▶変速性能
はっきり言って変速性能に関しては全くと言っていいほど低下を感じることはありませんでした。
他社製品の話ではありますが、社外製のチェーンの変速性能はシマノ純正チェーンに比べると落ちる、ということを過去に聞きました。ですので変速性能の低下はある程度致し方がないとは考えていたのですが、少なくともワタクシの使用環境下、Di2での変速性能の低下はありませんでした。

たとえシマノのチェーンでもチェーンが伸びていたり、ハンガーが少しでも曲がっているときのほうが変速性能がはるかに落ちます。

前述のようにPYCチェーンの方がなめらかな感じがありますので、変速した瞬間の脚への衝撃、硬さというのもはやはりPYCチェーンの方が優しく感じます。
特に力を入れたまま変速したりしたときなどによくわかりますが、当たりが優しく感じます。
これは軽量チェーンの特徴、肉抜き加工ゆえの強度の低下なのか、それともコーティングのおかげなのかはわかりません。

しかしです。
注意点として、”摩耗”があります。
実際にチェーンが新品でもプーリーやその他のギア歯の摩耗の影響が大きいのは社外製のチェーンの特徴でもあり、逆にチェーン自体も伸びてきた際には変速に悪影響を及ぼす可能性は高いです。
これはもう少し使ってみて様子を見ていきたいと思います。


▶耐久性
流石にチェーンがギア歯と直接当たる部分の表面の色は落ちてきて、銀色になってきています。
DSC_7550
色が銀色になってくるとまるでコーティングが剥がれてしまったようなイメージがありますが、今の所乗った感じ、回した感じでの変化はありません。
色とコーティングは全く別物のようです。

伸びを見ています。
DSC_7555
全くありません。
まだ700km程度なのでこれも要経過観察です。

▶その他
汚れが目立たないです。
これはメリットでもありデメリットでもあると思うのですが、良くも悪くも汚れが目立ちません。
DSC_7548
実際の走行後の状態です。

チェーンの汚れは、主に2種類です。
①チェーンオイル内の添加剤の反応
②外部からの汚れの巻き込み
もともと黒いので、①の添加剤の反応による黒く見えるものが、、、見えません(笑)
※早く黒くなるからだめなチェーンオイルということではありません。詳しく知りたい方はページ下段の関連記事のリンクよりご確認いただけます。

そして外部からのジャリッとした汚れも、、、同じく見ずらいです。
見えなくても汚れが付いていることには間違いありませんので、掃除はサボれません。


▶まとめ
実際に使ってみた素直な感想ですが、全然OK!ということでした。
シマノのド定番製品、DURA-ACEのチェーンが値上がりしてしまったのはつい先日のお話です。
純正品以外のものはその性能を見極めるのが難しいところはありますが、その微妙な差であったり、微妙な違いを楽しむのもまたニッチな世界で乙なものです。

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