先日も風洞実験は製品開発に極めて有効、ということをサラッと書きました。
現在の科学?技術はどのような答えを導き出したのか、と言うことです。
Swiss sideのページです。
訳は下記のとおりです。
100kmで4500mUPとかかなりのルートですが、これ以下のコースであればエアロを優先したほうが効果的、ということです。
要は重量を軽くすることによるタイムの削減と、空力特性を良くすることによるタイムの削減は空力のほうが効果が大きいと言うことで、これは最近非常によく目にするお話です。
ということはエアロロードが有利!と言うお話で、極端な話プロのレースでもほぼエアロロード一色になるはずですが、現状ではそうはなっていません。
スペシャもVengeを終売にしてターマックへとシフトしました。
それはなぜなのか、エアロと重量の話をレースやサイクリングに当てはめてみると、ということで考えてみようと思います。
①速度の上げ下げへの対応
✓レースの場合
レース中の速度の上げ下げがあります。アタックや逃したくないとき、絶対に離れてはいけない状況、これらに瞬時に対応するためにはやはり瞬発力が必要になると考えられます。
✓サイクリングの場合
ストップアンドゴーの多い市街地では0km/hまで減速したり、完全停車からの発進などが繰り返されます。
速度の上がり下がりがある場合、パッと加速をしたい場合、そして減速時のブレーキング性能もやはり重量の影響はあると考えられます。
②上り(または一部だけ)は頑張る
よくあると思うお話ですが、サイクリングや練習でもどこどこ山だけ、またはあそこの上りだけタイムアタック!個人的には思いっきり心当たりがあります(笑)
またネタ的な道、いわゆる激坂(十三塚とかラピュタ坂とか(笑))などは頑張らないと登れないぃぃぃ!ということもあると思います。
走行ルートのほんの一部ですが、やはりきついものはきついです。
レースとは少し違った使い方のサイクリングなどではやはり差が少し出てくると思われます。
③横風の影響
実際に動いているバイクは静止している状態とはヨー角が変わりますし、帆走効果なども考慮したとしても、やはり横風の影響をないがしろにはできないと思います。
ヨー角は速度が上がれば上がるだけ有利になる(、、確か)はずですので、逆に速度が低ければ横風の影響を強く受けてしまうことになると考えられます。速度域の違いによりプロのレースよりも一般的なライダーのサイクリングの速度域では横風で生まれる帆走効果よりも、横風によるステアリング等に影響するパワーダウンの影響が大きいとも考えられます。
フレームの帆走効果はホイールに比べてそこまで大きくないというお話もありますが。。。
④扱いやすさ
実際に乗った際の動きや反応、乗り心地、好み問題もあると言うお話です。
もちろんこれだけでは無いと思いますが、このようなことを考慮するとレースはもちろんのこと、サイクリングでもコースプロフィールだけみてエアロロードが有利、と言うお話とはならない場合もあるのかもしれません。
最近の傾向ではコテコテのエアロロードよりも、前述のようにSPECIALIZEDのTARMAC、TREK エモンダ、cervélo R5、Canyon アルチメイト、LAPIERRE 新型XELIUSなどのように空力特性に優れたオールラウンドモデルが多くなってきたように思われます。
今後どの様になっていくのか、各社の動向がとても楽しみです。
ということで今回はエアロか軽量か? 元F1エンジニアの答えと現状を考えてみる、そんなお話でした。
関連動画:
こちらは興味深いです。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
現在の科学?技術はどのような答えを導き出したのか、と言うことです。
Swiss sideのページです。
訳は下記のとおりです。
嘘か真か?セットアップが軽いほど、バイクは速くなります。コース全体の平均勾配で4.5%が閾値になるということです。
絶対に間違っています、これはサイクリング業界の神話です。私たちは試し、テストし、99%の確率でエアロが勝ちました。急な上り坂のコースでも、エアロのセットアップは全体的に速くなります。通常のサイクリストの場合、重量がエアロよりも重要になるには、ライドの平均勾配が4.5%を超える必要があります。つまり、100kmあたり4500mの登山です!プロのライダーの場合、このしきい値は7.5%に増加します(高速であるため)。要するに、これは重量がより重要になるためには、ライドは純粋な上り坂のタイムトライアルである必要があることを意味します。
100kmで4500mUPとかかなりのルートですが、これ以下のコースであればエアロを優先したほうが効果的、ということです。
要は重量を軽くすることによるタイムの削減と、空力特性を良くすることによるタイムの削減は空力のほうが効果が大きいと言うことで、これは最近非常によく目にするお話です。
ということはエアロロードが有利!と言うお話で、極端な話プロのレースでもほぼエアロロード一色になるはずですが、現状ではそうはなっていません。
スペシャもVengeを終売にしてターマックへとシフトしました。
それはなぜなのか、エアロと重量の話をレースやサイクリングに当てはめてみると、ということで考えてみようと思います。
①速度の上げ下げへの対応
✓レースの場合
レース中の速度の上げ下げがあります。アタックや逃したくないとき、絶対に離れてはいけない状況、これらに瞬時に対応するためにはやはり瞬発力が必要になると考えられます。
✓サイクリングの場合
ストップアンドゴーの多い市街地では0km/hまで減速したり、完全停車からの発進などが繰り返されます。
速度の上がり下がりがある場合、パッと加速をしたい場合、そして減速時のブレーキング性能もやはり重量の影響はあると考えられます。
②上り(または一部だけ)は頑張る
よくあると思うお話ですが、サイクリングや練習でもどこどこ山だけ、またはあそこの上りだけタイムアタック!個人的には思いっきり心当たりがあります(笑)
またネタ的な道、いわゆる激坂(十三塚とかラピュタ坂とか(笑))などは頑張らないと登れないぃぃぃ!ということもあると思います。
走行ルートのほんの一部ですが、やはりきついものはきついです。
レースとは少し違った使い方のサイクリングなどではやはり差が少し出てくると思われます。
③横風の影響
実際に動いているバイクは静止している状態とはヨー角が変わりますし、帆走効果なども考慮したとしても、やはり横風の影響をないがしろにはできないと思います。
ヨー角は速度が上がれば上がるだけ有利になる(、、確か)はずですので、逆に速度が低ければ横風の影響を強く受けてしまうことになると考えられます。速度域の違いによりプロのレースよりも一般的なライダーのサイクリングの速度域では横風で生まれる帆走効果よりも、横風によるステアリング等に影響するパワーダウンの影響が大きいとも考えられます。
フレームの帆走効果はホイールに比べてそこまで大きくないというお話もありますが。。。
④扱いやすさ
実際に乗った際の動きや反応、乗り心地、好み問題もあると言うお話です。
もちろんこれだけでは無いと思いますが、このようなことを考慮するとレースはもちろんのこと、サイクリングでもコースプロフィールだけみてエアロロードが有利、と言うお話とはならない場合もあるのかもしれません。
最近の傾向ではコテコテのエアロロードよりも、前述のようにSPECIALIZEDのTARMAC、TREK エモンダ、cervélo R5、Canyon アルチメイト、LAPIERRE 新型XELIUSなどのように空力特性に優れたオールラウンドモデルが多くなってきたように思われます。
今後どの様になっていくのか、各社の動向がとても楽しみです。
ということで今回はエアロか軽量か? 元F1エンジニアの答えと現状を考えてみる、そんなお話でした。
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作業は18:00以降も行います。
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(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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※ご連絡をいただく際には
・お名前
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・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
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また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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コメント
コメント一覧 (4)
体重70kg を超えるとエアロも軽量もどうでも良くなります。フレーム300g軽量化したからって何?エアロって、デ〇は下り坂エアロロードより加速良いんだけど…。(更に向かい風にも強い)
剛性も同じで、素人のロングライドは柔らかめのフレームの方が脚が残るのでトータルタイムが早かったりします。
いわゆる自転車の「〇〇神話」って素人には当てはまらない事多いですよね。
んじゃ扱いやすさってなによというと、
軽くて>そこそこの剛性で>エアロな
バイクなのかなあ。
同じPWRなら体重は重いほうが絶対的なパワー値は高く有利なはずです。
体重が軽い人間からしてみると、機材重量の影響が少ないので羨ましいです。
そして下り、、、やはり体重が重いほうが速度が伸びますネ。ブレーキングは少々差が出るかと思いますが。
要は適材適所ということで、昨今のバイクを見ると特に感じますが、プロのレース基準で選択するバイクと普段のサイクリング用のバイクではやはり差が出ていると思います。
Kサン
すごい良いところをついていますネ。
扱いやすさ、まさにそのとおりだと思っておりますm(_ _)m
超級山岳でも45ミリや50ミリで勝つ選手がいたり、逃げは60以上が当たり前だったり・・・30ミリ台は今年は特に見ませんね。