【内装式】ハンドル幅変更に伴うハンドル交換 注意点とポイント
※380mm→404mmへ変更

上記のハンドル幅が少々変わった数値なのは3Tの設計が変わったからです。
過去の3T(Ergonova)のハンドル幅の表記はエンド部の芯-芯でしたが、現在の3Tのハンドル幅の表記はというと、ブラケット取付部のハンドル幅の表記へと変わっております。
ですので旧作(主に外ツーなどで流れているもの、中古品は注意が必要です。)で420mmといえばブラケット部で404mmです。新しいものを購入する際に、同じ幅にしたい場合はハンドル幅の表記で400mmを選択しないと幅が変わってしまいます。(現在の400mm:ドロップ部で420mm)ご注意下さい。

時代の流れとしてはエアロ全盛期です。
上体は低く、脇を締め腕を絞って前面投影面積を最大限に減らして空力を、というお話です。
そんな折、ハンドル幅をあえて広げるというお話です。
と言うお話は置いておいて、今回はメカニック的なお話です。


早速作業を始めます。( ゚Д゚)∩ハイッ!!っ
まずは外すものを外さないことにはなんともなりません。
バーテープを剥がします。
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雨続きで交換後1回しか乗らなかったバーテープが千切れてゆく、、、(((( ;゚д゚)))ハワッ
これは内装式ハンドルでも外装式ハンドルでもどちらも剥がさないとできませんので、致し方が有りません。(´;ω;`)…

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ケーブル固定用等のテープ類もすべて剥がします。

ワタクシの場合はハンドルだけではなく、サドルやステムなどもそうですがポジションの変更が伴う場合は、もしも合わなかった場合もとに戻せるように、必ずマーキングを行います。

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スプリンタースイッチの位置、くっきりとマジックで書いておきます。
確実にバーテープで隠れますし、消すこともできますのでしっかりと書き込んでしまいます。

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続いてハンドルの取付角度です。
ここは目立つ(目立ちはしませんが(笑))ので軽くです。
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最後はコントロールレバー(ブラケット)の取り付け、高さです。
こちらもバーテープに隠れるのでしっかりとマーキングします。

本当はサテライトシフトユニット(サテライトシフトスイッチ)がフラット部についていますが、今回は(面倒くさいので)お試しということ、また最近フラット部を全然使っていないので移植は見送りです。サテライトスイッチも移植するのであればやはり取り付け位置をマーキングしておくのが良いと思います。

マーキングが終わったら、ハンドルを完全に取り外すために残りを外します。
・ブレーキのインナーケーブルの固定を外してインナーケーブルを抜いておきます。(途中までもOK)
・Di2ケーブルのコネクターも抜いておく
(機械式の場合は、シフトケーブルも外し抜く必要があります。)
※ハンドル部の内装ケーブルはまだ触らなくても大丈夫です。
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この状態でハンドルを外せるようになります。
ステムからハンドルを外します。

ハンドルが外れました。
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先にコントロールレバー等を外しても良いです。
順番はどっちでも良いと思いますが、ワタクシの場合はハンドルが外れてからレバー類を外したいので、まずはハンドルを先に外しました。

この状態でコントロールレバー、スプリンタースイッチを外します。
ワタクシのDi2はメンテナンスの都合上三ツ又ケーブル(EW-JC130)を使用して左右レバーとジャンクションAをつないでおりますので、通常引っ張るだけでは抜けないものですが、それにしても異常なぐらい抜けません。
と中を覗いてみると、、、
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内部で絡まっています。。。!!!!!!(゚ロ゚屮)屮エエエェェ---l

・・・なんていうのは冗談で、別に大した問題では有りません。
比較よくあることです。
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ハンドル内部で絡まりを解いてあげればキレイに出てきます。
しかしこのハンドルの穴の大きさ、ギリギリを狙い過ぎな気も(笑)

交換用のハンドルに三つ又ケーブルを通します。
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インフォメーションディスプレイ(ジャンクションA)に接続し実際に長さが足りるか、どのように内部に収めるとスッキリ行くのかを作業をしながら調整します。
というのもハンドルごとにサイズが違いますし、穴の角度や大きさ、位置などの設計も微妙に違いますのですっきりさせたい場合はやはり現物に合わせて調整が必要なります。この辺が腕の見せどころです。

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短すぎず長すぎず、これから通すブレーキのアウターケーブルの邪魔にならないように配線方法を考え組みます。

少し先に進みます。
エレクトリックケーブルを通したら、お次はブレーキのアウターケーブルを通します。(サテライトがないだけでかなり楽です。)

基本的に内装式ハンドルから外したアウターケーブルの再利用はあまりおすすめできません。というのも、アウターケーブルは癖がついてしまったり、内装する際には傷がつきにくいのですが、抜くときはアウターケーブルが傷つく場合が多いです。
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ハンドル内部、出入り口のカーボンのバリでアウターケーブルが傷ついてしまうことが少なく有りません。
アウターケーブルは軽視されがちではありますが、引きの軽さ、動きの良さにはインナーケーブルだけではなく、アウターケーブルも重要になります。もちろんインナー同様に良い状態で使うことが大切です。

ブレーキアウターはハンドル幅が変わっていますので、気持ち長めにカットしておくことがポイントです。足りないとどうしようも有りません。
なのですが、もちろんもとの長さにもよりますが、実際には今回のようにハンドル幅がちょっとだけ増える、片側で10mm程度の差であればよほどぱっつんぱっつんでなければ足りる場合が多いと思います。

ちなみによくあるハンドル交換でノーマルタイプの外装式から内装式に交換する場合の長さは?というと、ワタクシの経験上 同じ長さでは足りない場合が非常に多いです。内装式は予想以上に長さが必要になる場合が多いからです。

作業に戻ります。
内部に通すものを通したら車体に組み付けます。
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この際にアウターの長さを確認します。
Di2であればエレクトリックケーブルはほぼ足りると思いますが、機械式の場合はシフトのアウターケーブルの長さも重要になります。
ハンドルをフルに切っても問題のない長さに調整します。←これはマストです。

この際に短いと再度ハンドルに通し直しになりますので手間がかかってしまいます。長い場合は切ればよいだけですので若干長めにしておくというのもポイントです。
※インナーケーブルを交換しない(再利用する)場合は、アウターケーブルを以前と比べて長くしすぎるとインナーケーブルが足りなくなります。

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ブレーキのインナーケーブルを通して調整します。
Di2はこの際にコネクターをつなぐだけですが、機械式の場合はインナーケーブルを通して変速調整が必要になります。
この手順の違いがDi2のメリットでもあります。

スプリンタースイッチの位置を決めます。
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まとまりました。
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剥がすときにビリビリになったバーテープですが、ポジションが決まるまではすぐに剥がす可能性があるので再利用します。ここが腕の見せどころです(笑)
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なんとなくあれだけビリビリだった割には見るも無残な姿は回避できました。

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これにて交換終了です。

あとは各所の締め付けトルクを再度確認すればなお良いと思います。

ということで今回は【内装式】ハンドル幅変更に伴うハンドル交換 注意点とポイント、そんなお話でした。


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