謎のステムですが詳細はわかりません。
しかしこのステムブランド名は、、、某有名メーカーのモデル名を丸パ@リしていると思しき名前が記載されています。これが良いのかどうかは不明ですが。。。

で、このステムを使っていたハンドル(カーボン)が破損していました。(クランプ部のクラック)
なぜハンドルが破損していたのか、と言うことをこのステムの詳細を見ることで原因を推測してみようと思います。。

※比較のために正規のメーカー品、3Tと比べてみます。
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左:今回の怪しげなステム 右:3Tのアルミステム

一部に謎のカーボン柄がありますので、アルミのカーボン巻のようなものなのでしょうか。
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一見普通のように見えますが、各所を見てみると要所要所かなり不安があるところがあります。

まずはこちら。
スペーサーの精度も考えて、ダイアコンペのカーボンコラムスペーサーを使います。
DSC_9288

まずは3Tから。
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ピタリとつきます。

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下部もまったく問題有りません。

では今回のステムです。
DSC_9297
うっすらですが、向こう側が透けて見えています。

下部はもっとひどいです。
DSC_9299
完全に浮いています。
ステムのコラムクランプ部の”面”が平らではなく、キレイに出ていません。

DSC_9310
接触している一部は削れて、全く接触していない部分は無傷です。
精度がイマイチなだけではなく、塗装が弱いのでしょうか。


続いてコラム内部です。
クランプボルトを緩めてコラムの切れっ端を突っ込んでみると、、、硬いです。
ゴリゴリ抜き差しをしてみますが、
DSC_9308
??削れてる?

DSC_9309
削れています。
コラム内部の塗装が剥がれています。
削れがコラム側かステムの内側かどちらかは不明ですが、おそらくステム側のように思えます。
削れることで、内部に削り粉が出ています。

DSC_9314
3Tのステムはもちろんそんな事はありません。


次は横からハンドルクランプ部を見てみます。
DSC_9267
ハンドルクランプ部ですが、なとなくですが円がいびつに見えます。

ハンドルは3T製です。
3Tのステムはというと、ピタリとハマり隙間は有りません。
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ちなみにこれは3Tのステムだけではなく、他ブランドのメーカー品でも普通はピタリと隙間なく付くものです。

では今回のステムを当ててみます。
DSC_9270
やはりステム側の精度がわるく、隙間から向こう側が見えてしまっています。


次はフェースプレートです。
フェースプレートもキレイに収まらずにパカパカしています。
これも他社メーカー製品は3Tではなくとも、ピタリとハマりガタは出ません。

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3Tのステムはピタリとハマります。



実際に組み付けてみます。
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やはり同社のステムとハンドルはかなりぴたりとつきます。
締め付けトルクは絶対に守る必要がありますが、多少締め付けが低くてもピタリとつき、ずれづらいです。

ちょっとハンドルを心配しつつも、取りつけてみます。
DSC_9285
横から見てみます。

DSC_9284
締め付けが多少でもゆるいと隙間があいて向こう側が見えます。
それでもゴリゴリに締めれば ずれそうな感じはありませんでした。



ということでまとめですが、
今回、手元にある謎の中華と思しきステムですが一言でいうと全体的な精度がかなり悪い。ということでした。
そして精度が悪いステムを使うことで考えられる不具合はというと、やはりクランプポイント(ステム・ハンドル双方)を面として捉えられない場合、力のかかり方が均等にならずにきちんと剛性を確保できない(要はズレる・動く)可能性や、機材(クランプされる側)の破損の可能性も十分に考えられます。
(むしろ抜き差しで削れていくのがかなり不安です。。。)

今回のハンドルの破損の原因を考えてみます。
あくまでも推測の域でしか有りませんが、ステムの精度の低さからクランプ部を面で捉えることができずに締め付けた際に力が偏って破損してしまった。もしくは固定後に十分な固定力が確保できなかったため、規定のトルク以上で締め付けて破損してしまった。どちらかではないかと考えられます。がどちらにせよ、精度の悪さが原因です。

ちなみに今回のステムの値段を調べてみましたが、実売価格で2,000円とちょっとでした。。
PROのLTステムや、ディズナのステムが3,500円ぐらい、お値段の差は1500円程度で買えますし、これらのほうが全然精度が良いです。
ということを考えると、たとえばポジション出し用で短期間限定等ということにしたとしても、これをつけて走るのはやはりかなり不安が残ります。

もちろん中華全ての製品が悪ということでは無いとは思います。
しかし少なくとも今回手元にあるステムはというと精度がかなり悪かった、ということでした。
ステムやハンドルは何かがあると危険を伴いますし、かなり重要度の高いパーツです。
くれぐれもお気をつけいただければと思います。

侮るなかれ、コックピット周りの剛性の重要さはVengeの記事にもあります。


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