こちらの記事の続きとなります。


こちらの記事の中でもチェーンは、、、
・汚れたらきれいにする。
・汚れていなくても一定距離を走ったらきれいにする
というメンテナンスは定期的に行っております。
とにかくドライブトレイン(チェーンやギア)を良い状態に保つことは、駆動ロスを減らすだけではなく、各所チェーンやギア歯の寿命を伸ばすことにも繋がります。

とは言っても今回ご紹介するメンテナンスは、実際にワタクシが週に1~2回は行っていることで、そこまで長い時間をかけるわけではありません。
じっくり掃除するということではなく、あくまでも日常的なメンテナンスです。
ではこう言ったメンテナンスは実際にどの程度の時間をかけて、どの程度の掃除メンテナンスをしているか、ということをコツやポイントを解説しながら画像大量にご紹介させていただこうと思います。


早速作業を開始します。
朝練後で朝日を浴びてだいぶ眩しい感じです。
250km以上は走った状態です。
例えばですが次に乗るのがロングの場合、トータルで350kmを超えてしまうのでドライブトレインを一度きれいにしたい、と次回のライドの予定を考えてきれいにするタイミングを決めます。
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まずは余計なものを外します。
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サイコンとツールケースです。
(携帯ポンプもあれば外しますが、現在はツールケースの中に入っています。)

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逆にリアライトなどは、、、外しません。
というのもリアライトとかフロントのライトもそうなんですが、泥はね等でかなり汚くなります。良いのか悪いのかは別として、汚いので控えめながら一緒に洗ってきれいにするからです。

ホイールを外して状態を見てみます。
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スプロケはしっかりと汚れています。

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リムやタイヤもかなり汚れてきています。

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洗車の際はチェーンキーパーは必須です。

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ほぼ洗車専用のミノウラの旧型の整備スタンドです。
なんだかんだでこの形が一番便利です。

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汚れやすいのは油を使うドライブトレインと外からの汚れのフレーム裏です。

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チェーンもしっかりと汚れています。

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プーリーも汚れています。

何はともあれ一番落としたい汚れ、メインの油汚れから取り掛かります。
油汚れ以外であれば、フォーミングマルチクリーナーなどでちゃちゃっときれいにできてしまいますが、ドライブトレインの汚れはそう簡単にはいきません。表面的にきれいにしても意味がありません。手を抜くところと、抜かないところを明確にしてきれいにしていきます。
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使用するのはパーツディグリーザーです。
ドライブトレインのオイルはすべて落として、きれいなオイルを塗る。というのがメインの作業です。
少量でもとても綺麗になりますのでキャップ2~3杯分程度で十分です。

まずはチェーンから洗います。
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ブラシでチェーンに塗っていきます。

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チェーンの外側も塗ります。

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一周塗ったらプーリーやチェーンリングの裏側も念入りに塗ります。

ディグリーザーを塗るのはできるだけ下の方が良いです。
チェーンステー上部にディグリーザー塗るのは見やすくて良いのですが、垂れた汚れ+ディグリーザー成分がチェーンステーをひどく汚します。
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ですので垂れてもフレームにつかない場所で塗ったり、ブラッシングをするのが良いと思います。
これを気をつけるだけで、チェーンステーの汚れの防止になりますし、フレームコーティングをしている場合はもちが変わります。

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できるだけよくブラッシングをすることで、表面だけではなくリンク内部の汚れをかき出します。このブラッシング作業がめちゃくちゃ重要です。
※この時点ではまだ多少のジャリ付く感じはあります。

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スプロケも同様に洗います。
注意点ですが、ハブのフリーボディの隙間からディグリーザーが入りやすい構造の場合は、できるだけハブにかからないように気をつけてスプロケだけを狙ってきれいにするのが良いです。
隙間に付着したディグリーザーをそのまま流せばよいだけなのですが、回すことで内部に浸透しやすくなってしまいます。ですので、内部に入り込みやすい構造のハブの場合は、ディグリーザーを使う際にはできるだけフリーを回転させないように、車輪ごと回しながらスプロケをきれいにすると良いです。

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こちらもすぐにきれいになります。

シャンプーは安定のシュアラスターです。
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中性、泡立ち泡持ちが良い、そして防錆剤配合が気に入って使っております。

泡立てます。
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クリーミーな泡立ちです。

ということもあるようなのですが、泡がいいんですっ(笑)

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ディグリーザーの成分を流すようにシャンプー(泡)を使ってジャバジャバ流しながらもローラーを回転させ、内部の汚れを更に流します。
一周回る頃にはジャリジャリがかなり落ちます。

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ディグリーザーと同じく、チェーンリングやプーリーなど(主にディグリーザーを塗った部分)も同様に泡で流します。

続いてよーく水で流します。
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虹ができました。
この作業で基本的にはジャリ感がほぼ抜けます。

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スプロケも同様にシャンプーで洗い、シャワーで流します。

ここまでで油汚れはほぼ落としたことになります。
続いて非油系の汚れ(泥汚れ等)を落としますが、今回はそこまで時間はかけません。
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水をしっかりかけて水で流せる汚れは流し、固着した汚れを柔らかくします。

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フロントのブレーキ周りは特にホコリが溜まりやすいです。

しっかりと濡らしたらシャンプーで洗っていきます。
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この際にシューの状態も確認しておくと良いと思います。

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汚れやすい場所は決まっています。
フロントフォーク裏側、ダウンチューブ下、シートステー裏側、BB後方です。

逆にトップチューブとかサドルの上面などはあまり汚れません。
汚れていないところは飛ばします。ポイントを絞ること、これが時短テクです。

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ホイール、スプロケだけではなくタイヤも洗います。
タイヤの状態を確認できますし、できるだけ洗剤で洗うことで、微細なエア漏れやスローパンクの早期発見になり一石二鳥です。

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虹を出しつつ、スッキリと流します。

室内に戻り水分を軽く飛ばします。
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この時点ではまだ水分はまだ残っていても問題ありませんので、ざっとです。
コンプレッサーがない場合はフロアポンプでも全然OKです。

多少水分が残ったままコーティングです。
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安定のバリアスコートです。
水分が多少残っていたほうがのびが良いです。
SLRはグロス(艶あり)とマット(ツヤ消し)がどちらもあるフレームカラーです。
どちらにも安定して使えるバリアスコートは重宝します。
通常のバリアスコートは業務用のバリアスコートリキッドを長持ちさせる目的もあります。

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バリアスを吹いて拭き上げます。

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狭いところをもしっかりと拭き上げます。
この時点ではしっかりと水分をとってあげたほうが良いです。

ディレイラーに注油をします。
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ラスペネが使い勝手が良いです。

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(ちまちまかけずに)ばばっとかけてしっかりと拭き上げます。
細部の水抜きの役割もあります。

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フロントも同様に。

スタンドからおろします。
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裏側はスタンド上ではきれいにしづらいので、裏返してきれいにします。

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スプロケも一枚ずつ拭きます。

フロントのタイヤ、ホイールはというと、、、
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基本的には油汚れがありませんので、汚れがひどくなかったらタイヤを水拭き程度で終わりです。
汚れも天敵ですが、きれいにするための水分も時として悪影響を及ぼすこともあります。
水をたくさん使えばよいということでもありませんので、使うべくところは使う、使わないところはつかわない、サボるところはさぼる、これが大切です。

ウエスは必ず使い分けるようにして下さい。
油もの、フレーム用、油を絶対に使わないタイヤ用の3種類は最低必要です。

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ホイールを装着します。
この後に数回車体をバウンドさせて、水分の残りがないか確認をします。

チェーンをよーく拭いて、エアーを吹いて乾燥させたらオイルです。
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EXTREMEです。
30秒間振りまくります。
この30秒間は短縮できません。

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1コマずつ丁寧に、多めに塗布します。

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チェーンオイルがリンク内部にまでしっかりと浸透するように全周に渡って指でローラーを回します。

きれいになりました。
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これで6時間待てば完成です。

今回は写真を取りながらの作業でしたが、ここまででジャスト30分でした。
写真を撮らずに、もっとドライブトレインに特化して行えば20分ぐらいでもできるかと思います。
逆にもっともっと汚かったり、普段あまりやらないような部分を丁寧に行えばもっと時間はかかると思います。
今回の作業は実際にワタクシが定期的に行っている作業で絶対にきれいにしたい、しておきたい部分に特化した洗車メンテナンスでした。

▶まとめ
今回のポイントです。
①汚れているところはしっかりと、汚れていても良い場所と良くない場所の判断
②水を使うほうがきれいに出来る一方、水分をしっかりと取らないと悪影響となることも
③やはりできるだけ手を抜く

例えばですが、洗車後車体がビショビショの状態で完全に拭き上げて、さらにバリアスコートでも拭き上げて、というのは時間が勿体にないです。バリアスコートを吹きかけた後にきれいに吹き上げるのであれば、最初の拭き上げ多少水分が残っていてもOKで、時短になります。

またそこまで汚れていないのであれば、わざわざフロントホイールまで毎回じゃぶじゃぶ洗う必要があるかというと、、、ありません。

バーテープなんかもそうです。
ビショビショにしてしまうと、しっかりと乾かさないとかえって生乾きで臭くなったりもします。汚くなったら交換すればよいので、下手に濡らして臭くなるぐらいなら割り切って使ってもよいと思います。
なんでもかんでもびしょびしょ洗えばよいということでも無いということです。

要は、日常的に行うような日々のメンテナンスでは、こまめに行えて続けることができる手軽さ、時間なども重要なことです。いくらきれいになるからと言っても毎回がっつり洗車をするほど時間があることはあまりないと思います。

抑えるべきところは抑えて、サボるべきところはサボる、そしてきれいにするとことは最大効率できれいにする。ということを考えた日常メンテナンスのご紹介 ドライブトレイン中心の洗浄と注油、そんなお話でした。




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