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スペシャからSL7のリコールの情報ができました。

こうした対応をきちんとしているということはさすが一流メーカー!

ものすごく簡単に書くと、
現在のリコール対象車では、何らかの原因で車体前部に衝撃が加わった際にステアラーチューブ(コラム部)が破損する可能性があります。
ということです。

では、なぜ!?や、
コラムのどこが?
というもっと突っ込んだところが知りたいところなのですが(ワタクシだけ?(笑))そこは記載がありません。

ということを画像を穴が空くほど見て、想像してみようと思います。

※あくまでも画像を見ての想像でしかありませんので、可能性の話ですのでその点はご了承ください、


今回交換対象となるパーツは2点です。
①エキスパンダープラグ(アンカープラグ)
スペシャのアンカーと言えば、少々外しづらいものが多い印象の例のあれです(笑)
IMAG2608
かなり旧モデルからずっとこれな気がします。

今回の対策品は通常のエキスパンダーよりも下部の臼の部分が長くなっています。
図にしてみました。
rect1727-7
黄色は旧型、対策品が右側です。
想像するにこれは、単純にコラムの強度を上げるためと考えられます。
が基本的にきつきつだと動きが悪いですし、逆にユルユルでも、、、如何にして強度を出す目的となるのか、それとも保険的な役割なのか、構造だけの想像だと難しいところで実物を見ないことにはなんともではあります。

いっそのことcervéloのように接着式の筒をつっこんでしまうのは重量的にも、強度的にも有利になる気がします。
またちょっと重いですが、PROのエキスパンダーのロングを更に上回る未知なるロングモデル(笑)も構造的に強度が上がるはずです。
Pro


②コンプレッションリング

ベアリングとコラムの架け橋的な存在で、コンプレッションリングの内部をケーブル類が通ります。
おそらく今回の主役がこちらです。
DSC_9093
※画像はVengeです。

このコンプレッションリングはケーブル内装のために、通常のコンプレッションリングよりも複雑な構造をしています。
通常のコンプレッションリングの割りだけではなく、ケーブルが通るルートがかなり複雑に削られています。

対策品はコンプレッションリングの構造が少し変わっているのと、コンプレッションリングとコラムの間にスペーサー・カラーのような、ステンレス製のスリーブが入るようです。これにより直接コンプレッションリングがコラムに当たらないような組付けになると考えてられます。

▶これらの構造変更から想像できること
今回のメインテーマです。
最下部のリンクのCyclingTipsの記事内にもあるように、衝撃により複雑な形状のコンプレッションリングの角(エッジ)がコラムにめり込んだりコラムにダメージを与える可能性があるのはないかと考えることができます。(ステンレス製カラーの追加)
もしくはコンプレッションリング自体の破損や破損が原因でバリが出ることの可能性もあるかと思います。(コンプレッションリング自体の形状変更)
要はどちらにせよ、カーボン素材にコンプレッションリングが衝撃によりコラムを傷つけてしまうことがある、ということかと思います。
そのためにコンプレッションリングの形状を一部変えステンレス製のスリーブ(板のようなもの)を使いカーボンへのあたりを優しくするのでは、ということです。

それとともに、この長いエキスパンダープラグはと言うと、上の画像のようにコンプレッションリングが当たる箇所の補強を兼ねての長さ、ということかと思われます。ちょっと疑問も残りますが。。。
しかしこのコラム内部は、メーカーによってはコラム内部が結構粗かったり、バリがひどかったりして長いアンカーが入らないフォークもあります。サイズによって小さめのサイズの方がコラムが短くなる傾向にもあります。
とは言ってもSワグレードですし、コラム内部のカーボンはきれいに作られているとは思いますが。

そしてディーラー側で預かった車体は、各所パーツの交換とコンプレッションリングの影響による食い込み、齧り?めり込み等の判断をすることになるのではないかと思います。
もしもコラムに損傷があった場合は、フォークの交換になるということです。

しかし売る覚えですが、この構造のコンプレッションリングはSL7だけではなく、ベンジも同じようなものを使っていたような気がしたのですが、今回ベンジは対象にはなっていないようです。
コラムの強度の差にもよるのでしょうか。
CyclingTipsもこのベンジの件に付いては詳細は不明となっているようです。

またコンプレッションリングの話ですが、他社でもホース等の内装をするためのヘッドセットがあります。他社製品ではコンプレッションリングが樹脂製のものもあります。こういったコラムへの攻撃性を考慮してのものの可能性もあるかもしれません。

ただしです。従来までの通常のヘッドセット(非内装式)のコンプレッションリングでも通常割りが入っているので、ただ割りが悪いわけではなくて、複雑な構造のコンプレッションゆえの難点、そしてコラムの強度等複合的な要因が重なった可能性があるかと思います。

▶最後に
ともあれ、エキスパンダーの交換は全然大変ではないと思いますが、このコンプレッションリングの構造次第では、ホースを外す必要が出てしまうかもしれませんが、そればかりは実物を見ないとなんともいい難いところです。
2つのコンプレッションリングの割りからホースを通せない場合は結構大掛かりな作業になります。ですが、CyclingTipsの記事内には世界中の代理店に部品は在庫、そして交換は簡単なプロセス、とあるので割りからホースを通せるような構造で、ヘッド全バラまではしないで単純なパーツの交換になるのはないかと推測できます。
そしておそらくですが、この新たな構造のパーツの供給を待ってのリリースとなったのではないかと思います。
あとはコラムの確認方法ですが、どの様になるのかは不明ですが少なくとも目視、触診ぐらいでしょうか。

という推測でした。



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