昨日お休みをいただき、チャレンジライドをしてまいりました。
記憶が新鮮なうちに記事を作ろうと思います。

image823

ワタクシ長距離が本当に苦手なのです。
肉体的な問題よりもどちらかと言うと、精神的な問題で途中で帰りたくなってしまう傾向がありまして(←ヘタレデス)

とは言っても月曜日ぐらいにふと思いました。。。
キャノンボールは帰りの新幹線のことを考えなければいけないのですが、千葉一(チバイチ:千葉県一周)であれば一周回って帰ってくるから、千葉イチ、、、いや、やっぱり500km24時間と考えると、次の日は多分泥のようになっているので、、、と考えると距離もさることながら時間的に厳しいです。

では千葉半周であれば半分の12時間で回れれば次の日への影響が少なく。。。
チーバくんの後頭部・耳(銚子)や鼻先(野田)は意外と行ったことが多いので、首下を回ってみようか、、、



と決断前ですが、なんとなくコースを引いてみたり、
image888
image888-8
300kmはありませんがそれでも長い距離を走るのが苦手なワタクシにとっての、長距離チャレンジとしては走りごたえ満載です。

天気予報を見てみても火曜日は一日雨、水曜日は一日晴れということで、もうこの日しかありません。
チャレンジには絶好の日であると考えました。(この時は・・・)
ルートをGarminに入れました。

▶事前準備
事前の準備として2つ行いました。
①灯火類の強化
普段はフロント:VOLT800、リア:RAPID Xを使用しております。
しかし朝暗い時間もある程度走ること、千葉の下のほうはトンネルが多いこと、そしてもしもトラブル等で遅くなってしまった時の事を考えて、フロント・リアともに2灯体制にすることにしました。
DSC_0853
フロントはVOLT200を追加

DSC_0856
リアもシートポストのRAPID Xに加えて、シートステーにも付けました。

②前日いっぱい食べた
カーボローディングなんていうほどしっかりしたものではありません。
前日から糖質を多めに、お腹いっぱい食べ幸せいっぱいです(笑)

あまりにもガッチリと準備をしすぎ、気合を入れすぎるとから回ってしまうので、そこまで気合を入れすぎない程度に準備をして望みました。

▶当日(出発)
4時前には起床し、朝ごはんもいつもよりも多めに食べました。
基本的に朝は米、卵、バナナ、ヨーグルトと毎日同じメニューを食べるのですが、いつも通りのメニューで量を増やしました。
胃の中に補給食を入れておく、という技(?)です。

4時半過ぎには着替え終わって最終的な確認です。
外に出てみたら寒くない!この時期にとっては最高の気温ですが、残念ながら路面は完全にウエットでした。
前日の雨が思いの外、天気予報よりも長引いてしまったようでした。
ウエットの最大の不難点はグリップなどではなくパンクですので不安がよぎりますが、コルサコントロールでも今までさんざん走っていますが、おそらく今まで使用したタイヤの中でも最高峰の耐パンク性能です。問題ないだろうと思いました。

走り始めこそ完全ウエットの路面ということでしたが、今日の天気は悪くないはずなので、泥除け(アスセイバー)は簡易(レギュラー)を使用しました。
DSC_0863
ウェアはこんな感じです。
夏ジャージ+冬用インナー・ウインドベスト、指ぬきグローブ
おそらく昼間は暑くなりますので、ベストはすぐに脱ぐ位のイメージです。

出発前です。
DSC_0854
何かを訴えていたのでしょうか。。。
ひとしきり準備をしているのを見て、サッといなくなりました。

いよいよ出発!と言うとき空気圧の確認を忘れていました。
舞い上がっていたのか、緊張していたのか。。。どちらかはわかりません。

いよいよ出発です。
心のなかでは不安よりもワクワクの方が勝っていたと思います。


▶序盤~
走り始めてでもやはり寒すぎることはありません。
暑すぎることもなく、寒すぎることもなく最高の気温に感じましたが、舞い上がっていた影響もあるのかもしれません。

今回はルートがものすごくシンプルです。
いつものように16号に入ってからチーバくんの足先(館山)までひたすら道なり真っすぐです。

16号は袖ヶ浦~姉ヶ崎あたりの路面がかなり汚く、ボッコボコに荒れてします。
トラブルが起きるとしたこの区間、ここさえ抜けてしまえばあとは問題ないと思います。

今回は長い距離を走るので、無理をしたりゴリゴリ踏まずにスルスル回して無理のないように走っていく作戦です。
DSC_0865
朝焼けがきれいです。
やはり走り始めれば若干寒さを感じ、トイレが近くなるのが面倒くさいです。

16号の信号待ちでトラックにがっつりと隣に付けられて焦りました。
が、朝っぱらから明るいおじさんでした。
「自転車~~~!速いねぇ!こんなに速度出るんだ~!」
と、(笑)
笑顔(マスク越しですが)で挨拶しました。

▶鬼門超えとなるか
16号姉ヶ崎付近といえば、ワタクシにとっての鬼門です
と言うのも。。。

新品のタイヤが、わずか数十キロでおじゃんになった経験があります。
当然パンクはある意味 運といえば運ですが、それでも交通量の多い幹線道路のウエット路面はパンク可能性がきれいな路面よりも確率的に高いというのは経験的なお話です。

なんとか前回のパンク地帯を越え一安心したのもつかの間、
バイパスのような橋の上と下に分かれる道路に差し掛かったところです。
パスッ、パスッ、パスッ、、、と音が聞こえます。
やばいです。

物が挟まったりすることによる異音は音が出続けることが多いです。スーーーーーー、というような感じです。これとは違いチューブレスのパンクはスンッ、スンッ、スンッとタイヤの回転に合わせた異音が出ます。音である程度の判断が付きます。シーラントで止まる場合は徐々に音が小さくなります。しかし今回は音が小さくなる気配がありませんでした。
しかし今は橋の上、こんなところで止まれるわけもありません。
橋を超え、コンビニを発見止まりました。

タイヤのエア圧はまだかろうじて走れるぐらいですが、シーラントがブスブスいっています。
タイヤを見ると結構ざっくりと切れています。刺さった系ではなくざっくりカット系のパンクです。
DSC_0866
切れた箇所からはシーラントがグズグズでたり止まったり。。。
止まるは止まるのですが、不安が残ります。
そう言えばシーラントは交換してから、、、いつぶりだったか、ですのでだいぶお疲れ気味の良い状態ではなくあまり効いていなかったのかもしれません。

こうなるとチューブを入れるしかありません。
作業自体は特に問題なく停車時間は15分、比較的ロスも少なく走り始めることができました。

しかしこのとき悩みました。
シーラントでNG、チューブを使用してしまったことで要は2段階消費、つまり言い換えればチューブを2本使ってしまったような状態で、もうあとがありません。
しかしまだ出発してから時間にして1時間23分、距離は35km程度です。
このまま引き返すか、否か。。。
今から帰ればおそらく問題なく帰れると思います。しかしもう一度このチャンスを作れるのか。
走りながらも考えました。

今までのコルサコントロールを実際に使ってきた経験上もう一度パンクをする可能性は限りなく低い、そして今はまだところどころウエット路面だが、これから路面は乾きパンクのリスクも減ってくる。と言うことを考え続行することにしました。

▶再開
やはりチューブを入れば多少は重たくなりますが、それでもタイヤに空気が入っている安心感でそこまで重さは気になりません。
今回のルートはこまかい上りはあれども、大きな上りはありません。
ですのでさほど影響はないと考えました。

DSC_0868
君津に入ります。
このあたりまで来ると交通量がかなり減ってきて走りやすくなります。
トイレついでに軽く補給です。
DSC_0876
このあと長いことを考えて、素早くエネルギーになりやすいジェル系、そして腹持ちを考えたおにぎりです。腹持ちが悪いものだけではエネルギー計算上では足りていたとしても、空腹感があることで疲労感を感じやすくなったり、元気が削がれがちになるからです。 また食べ方も重要で、一気に食べすぎないようにこまめに食べるのが自分にあっている、というのは経験上の話です。
以前この倍を食べて一気に失速したことがあるからです(笑)

それでもトイレは近太郎(ちかたろう)(笑)
DSC_0870
いつもお世話になるいつもの駐車上に寄ってみたり。。。
いつもはマイカーがあるが、今日は車がないなぁ(アタリマエデス)とか眺めてみたりもします。
気温もあがり、ベストを脱いで出発です。

DSC_0873
快調です。
踏みすぎること無く、楽に回して距離を稼ぎます。

しかしです。
このあたりになるとヤバさを感じ始めました。

爆風、暴風です。
あまりにもひどいので、天気予報を見てみます。
Screenshot_20211110-090024
11m、10mの中を走っていたようです。
風向きは基本的に西南西となっていますが、走っている感じでは向かい風+横風です。

ワタクシ基本的に基本的に風の日でも練習をしますので、多少風が強くても問題なく、風にもそこまで弱くはないと自負しております。

しかしです。
昨日は違いました。

どのぐらいの風だったかと言うと、信号待ちでは両足で立たないと転んでしまうぐらいの突風がふいています。
一番怖かった瞬間は路面の勾配もありましたが、突風で押され地面にシューズを擦ったとき終わったかと思いました。

昨日こんなニュースもあったようです。


特に富津~館山までは遮るものが殆どない区間もあり、風の影響が強烈です。
向かい風はどんなに強くても前に進みずらいぐらいなので問題ありませんが、横向きの突風はかなり煽られ怖いです。
ビュッと突然煽られ車体が飛ばないよう、飛ばされないように抑え込みますので、腰が痛くなりました。
これは地味に辛かったです。
前半は疲労も無く、不安はほとんどがなかったのですが、この横風のせいで腰痛だけが気になっていました。
パンクよりもこの爆風は真剣に引き返すことも考えたぐらいひどかったです。

経験者は語りますが、強風の日は絶対にやめた方が良いです。危ないです。
実は事前の天気予報で風を見るのを忘れていました。

DSC_0878
爆風の館山です。

唯一良かったのは富士山が想像の5倍ぐらいきれいでした。
DSC_0882
来年待ってろ富士山!デス。

ともあれチーバくんの足先を超え、足裏(フラワーライン)に入るとラッキースター状態です。
ほとんど脚に力を入れずともぬわわわkm/hとか出てしまうのですが、飛砂がすごいです。
マスクをしていても口の中はジャリジャリになります。
そして飛んでくる砂が路面にたっぷりと積もっている区間もあります。踏んだら相当やばいです。

追い風が嬉しいのも一定の風までで、限度を超えると危ないです。
それでもいまさら止まるわけにもいきませんので進みます。

DSC_0886
勝浦ぐらいでしょうか。
とてものどかで良いところです。風以外は(笑)

疲労感はまだまだ問題ありません。
風に煽られまくって腰痛発生気味でしたが、ある程度風が落ちついて(内房よりも外房の方がまだ穏やかというぐらいですが、)くれたので回復しました。

こうなってくるといつかできるかわかりませんが、500kmに備えて如何に疲労を残さずに走り切るのかを考えはじめました。
平地は無理しすぎないペース、発進も穏やかに、上りではダンシングを積極的に使う。そんなことを考えながら走っていました。

チーバくんのかかと(千倉)~ハムストリング(御宿)を超えるとアップダウンが極端に減ります。
200kmで一度補給を入れることに。
休憩が必要なぐらい疲労はまったくありませんでしたが、エネルギー補給のためだけの停車です。
残すところあと70kmちょっとです。
体の感じから見てもあと3時間はかからないだろうと、考えていました。

ここでも同じ様に、おにぎりと、、、どうしてもシュークリームが食べたい!(笑)体の要求には素直に従うことにしました。
ボトルも補給、準備を万端に再スタートです。

▶突然のDNFへ
コンビニの駐車場でペタン、ペタン、ペタン、、、

Σ(゚д゚) エッ!?

スッカスカです。。。

DSC_0892
ちょっとなにかの間違いかもしれません。
空気を入れてみます。

スーーーーーーーーーーーーーーーー

もう少しいれてみます。

、、、、、、

風が強すぎて漏れの音が聞こえません。
行けるか!?
と考えましたが、現実は甘くありません。
なぜならエア漏れ、という確実な事実が根底にあるからです。

何度と無く試しました。

近くの自転車屋さんを調べました。
どう考えても現在営業していそうな雰囲気のあるお店はありません。

理解しました。
DSC_0895
終わりです。
まさにIt's over! デス。

あらゆる方法を考えましたが、どれも何か一つのピースが足りません。
なにか一つでも足りなければ駄目で、付け焼き刃ではどうにもならないことを知っています。

そう、ロードサービスを。
ということで電話をしましたが、結果的には使いませんでした。
簡単に書くと、
・50km以内であれば自転車だけは運ぶことは可能
・コロナの影響もあって人間は絶対に運べない
家まではあと70km位の地点です。
50kmで行けるところまで運んでもらってあとは、、、と考えていたのですが、50km運んだところで自転車を降ろされてもどうしようもありません。
これに関しては後ほど詳しく書くかもしれません。

どうにもならずに妻に電話をしてレスキューを頼みました。
家からは車で1時間半の地点でした。
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

待っている時間一番冷静になりました。その時何をしていたわけではありませんが、考えれば考えるほどあまりにも悔しくて悔しくて、1時間があっという間に過ぎていました。
ここまで200km7時間半、Ave31を超え疲労も全然少ない、あと70kmちょっと早ければ2時間半もあれば帰れたのかもしれない。もうこんなに暖かく走りやすい日は今年はもうないかもしれない、そんなことももう終わりです。
シーラントの状態がもう少し良かったら、チューブをもう一本持っていたら、パッチがあれば、走行ラインが5mmずれていたら。。。準備不足も含めて全ては自分の責任です。
こんなに悔しいと思ったのは久しぶりなぐらい、悔しい思いをしました。
1時間強風の中で反省をし、対策なども含めいろいろなことを考えました。

そして頭の中がまとまったら急にお腹がすきました。
DSC_0897
子供と一緒の時は絶対に買えないクリスピーチキンの辛辛味、めちゃくちゃ染みました。

そうこうしているうちに妻が迎えに着てくれました。
家の車を見た瞬間、ホッとしました。
戦闘モードから家族モードに切り替わった瞬間だったのかもしれません。
感謝しかありません。
今度、妻の大好きな美味しいうなぎをたらふくごちそうさせてもらいます。

バイクを積み込み、強風の中を車で帰ります。
本当に終わってしまったと実感します。
車でもこんなに煽られるぐらいの強風の中を走っていたのかと、我ながらバ@だなと感じたり感心したりしました。

帰りのコンビニで思わぬ出会いがありました。
DSC_0900
今となっては貴重な存在、美味しくいただきました。

▶傷の確認
帰ってから見てみました。
一回目のパンクの傷です。
DSC_0905
傷自体は大きくありませんでしたがかなり深く、よく見るとケーシング切れタイヤに歪みがみられます。

2回目のパンクです。
タイヤ側の傷は無数にありました。
DSC_0915

DSC_0914
傷はほぼ入っていなかったコルサコントロールですが、今回のライドで大なり小なりかなりの傷が入りました。
ウエット路面の国道、幹線道路はやはり恐ろしいです。

2回目のパンクでのチューブのダメージはと言うと、
InkedDSC_0909_LI
ピンホールです。
チューブレスであれば問題ないレベルの傷ですが、チューブにとっては走れなくなるには十分すぎる傷でした。。
たったこれです、これだけで走れなくなりました。
DNFです。

家に帰ってから次の日の練習のためにタイヤを直しました。
作業はものの5分ぐらいです。
たったのこれだけ、道具さえあればこんなにも簡単に直るのかと再度実感しました。
タイヤは次の日の朝の練習で使ったら、敬意をこめて新しいものに交換します。
今までありがとう、本当に良いタイヤでした。
もっと弱いタイヤだったらそれこそ、一回目のパンクで走行不能レベルになっていたり、そもそももっと前にパンクをしたり駄目になっていたかもしれません。

ロングに不慣れなのは肉体的、精神的なだけではなかったようです。

千葉半周、またいつか挑戦するかもしれませんがまだわかりません。
普段めったに無いロングライドは強度が高くなくても、それなりに筋肉痛にはなっているようで、体がバキバキです。
ということで今回はチーバ君の首下チャレンジ ライドでDNFした話でした。




++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから