最近立て続けに起きています。
いきなりですが画像からです。

こちらを見てみます。
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よく見るエリートのボトルケージです。
軽量でお手頃価格、とても人気のある製品です。

アップで見てみます。
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これはあまり良い状態ではありません。

画像がぶれすぎですが、こちらです。
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ボルトを外してみます。
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多くのものがこうなってしまっています。
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ボロボロです。

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単体で見てみます。
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これはボトルケージを取り付ける際に、ボルトを締め付けることでボトルケージが潰されていきます。
付け外し繰り返したり増し締めをしたりすることで、次第に痩せていったりぼそぼそになって最終的にはボルトの頭がボトルケージを貫通しボロっと取れてしまいます。
いわゆるボトルケージボルトの食い込み、めり込みと言う現象です。
一番ひどい状態のものは、頭が完全にボトルケージの穴を通ってしまうものもあり、小頭ボルトでは止まりませんでした。

画像はELITEのCustom Race PLUSと言うモデルですが、VICO等のモデルでも同様の症状が見られています。

原因は!?と言うと、ボトルケージと小頭ボルトの相性が非常に悪いということです。
DSC_1701
※cervéloのフレームに付属する小頭ボルトです。

とは言っても、ボトルケージのボルトはフレームに付属しているものが小頭タイプのボルトが意外と多いです。

これはエリートだけに限ったことではありませんが、フレーム付属の小頭ボルトを使う場合の注意点としては、取り付けの際に通常締め込んでいくに従って硬くなって、最後はギュッと止まるのですが、その硬くなっていく感覚がなんというか、(樹脂が潰れていくような)なんともギュッと硬くならずにだらだらと締め込めてしまうような気持ち悪さがある場合は、ボルトの頭の食い込みを確認した方が良いと思います。


▶エリートのボトルケージの対応策
①小頭ボルトは使わない

通常のボルトよりもボルトの頭が大きめな、ボタンボルト等を使用するということです。
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これであれば小頭よりもボルトの頭が大きく、ボトルケージへのボルトの頭の食い込みを防げます。

しかしです。
すでにかなり割れや食い込みがひどくなったボトルケージはというと、多くの場合はボタンボルトを使ってもしっかりとトルクを掛けられなくなってしまっています。
そんなときはというと、

②ワッシャーを噛ませる
ELITEはボトルケージの溝が深く広いので、既製品のワッシャーでも小さめのものを選べば入れることができます。
ワッシャーを一枚噛ませてあげるだけで、簡単にしっかりと固定できるようになります。
DSC_1702
ワッシャーを使い、ボタンボルトよりもより大きな面でボトルケージを抑えます。

ワッシャーのサイズは大きすぎても、頭の大きなボルトと同様にボトルケージのくぼみに入りませんので、ちょうどよいサイズを選ぶ必要はあります。
サイズの合ったワッシャーは、一枚入れるだけで全然変わります。
かなり痩せたり貫通間近であっても、締め込んでいく際にギュッと安定した締めつけ感になります。


▶一般的なボトルケージ用ボルトの選び方
①ボルトの頭のサイズ

ボルトの頭はというと、ボトルケージに入ることは大前提ですが、その中でもできるだけボルトの頭が大きいほうがボトルケージに食い込みづらいです、

本当はボトルケージに専用のボルトが付いてくるのが理想と言えば理想です。
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※左:Zefal 純正アルミボルト 右:小頭ボルト
通常の小頭ボルトよりも大きな頭を持ち安定して使えます。

専用品であればこのELITE病の様に、めりめり食い込んで痩せていくことは起こりずらいです。(もちろん限度はありますが、、、)

注意点もあります。
トルクスという以外はほぼ完璧だと思われる、ビアンキの純正のチタンボルトです。
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が、こちらは、、、

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ボトルの頭が大きすぎて、Zefalのボトルケージには使えません。

ボトルの頭は大きほうが食い込みは起こりづらいですが、大きすぎれば溝に収まりませんので、ボトルケージの溝に収まる大きさのボルトを選ぶ必要があります。

②ボルトの頭の高さ
ボルトの頭の大きさだけではありません。
高さも重要です。
というのも、こちらです。
ボタンボルト用のボトルケージに小頭ボルトを入れてみます。
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一見、問題なさそうなのですが、、、

InkedDSC_1715_LI
横から見るとボルトの高さが高すぎてはみ出してしまっている状態です。
この状態ではボトルを抜き差しを続けると、ボトルが削れていきますし、ボルトの頭も削れてしまうかもしれません。
これも良い状態ではありません。

ワッシャーを使用する場合、厚みも要注意です。

▶まとめ
もちろん小頭タイプのボルト+樹脂製ケージでも問題の無いものもあります。
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ゼファールのボトルケージですが、小頭ボルトを使用していました。
こちらはボルトを締め込んでもミシミシ、メリメリボルトの頭がめり込んでいく状態ではありませんでした。(注:もちろんどれだけトルクをかけても、ということではありません。)

またボトルケージが金属製のものであれば問題のない場合が多いですがあまりにも”かかり”が浅い場合には注意が必要な場合もあります。

このボルトの食い込み、めり込みと言う現象はエリートのボトルケージだけではありませんが、最近ではエリートが圧倒的に多く、エリートのボトルケージ+小頭ボルトではかなりの確率で起きています。

もしELITE+小頭ボルトの場合は一度確認をしておいたほうが良いかもしれません。

ということで今回はELITE病!? エリートのボトルケージで注意するべき点、ELITEだけではありませんが、ボトルケージとボルトの相性には要注意、そんなお話でした。


ボトルの名称に関しては下記のリンクでご確認をお願い致します。



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