苦手な200km超え ロングライドを少しだけ克服した方法

ワタクシの場合、基本的にロングライドは苦手です。
しかしそれでも最近少しづつ距離を伸ばし、昨年は千葉半280km超えをし、練習でも200kmは走れるようになりました。
100kmは初心者脱却の登竜門的なイメージがありますが、では200kmはどうなのか?ペーシングや補給、練習等をふまえて、苦手な200km超え ロングライドを少しだけ克服した方法をご紹介させていただこうと思います。
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▶ロングライドの特訓??
ワタクシの場合ですが、練習の目的と言えば少しでも速く走れるようになりたい、というところがあります。
しかし速く走れるようになることで上り坂で楽に登れるようになるから、なんてことはありません。それは幻想です(笑)「速く走れるようになると苦しい時間が短くなるだけ」、というのは有名な選手の名言でした。
ということなのですが、実際にはレースではなくサイクリングのように強度が低いライドの場合は、速く走ろうとしする場合を除き、その限りではありません。
と言うのも速く走れる人のほうが同じ坂を同じペースで登れば楽なはずです。

そう、楽に走りたいのであれば速く走る練習も少なからず必要で、今よりも成長する必要があるのでは、と言うことです。
これは上りだけではなくロングライドでも同じではないかと考えております。

基本的に前述のように、練習をする際は速く走るための練習をしています。
ワタクシの場合は通常パワーメーターは使っていますが、どうにもこうにもパワーで管理をしてインターバルトレーニングとかが苦手で駄目なのです。
ですので実走での練習中に使う数値はと言うと、速度ばかりです。(パワーは練習後に使います)
速度はというと、A地点からB地点までの平均速度をでいかに速度を速く走れるか、これが基本練習になります。セグメントとか短い距離ではなくもっと長く100kmとか200kmとかの距離でのお話です。

最初の目標は100km1000mUPでサイコンの表示で平均30km/h以上でした。
これができるようになったらもっと速く、もっと速くと考え走るのですが、平均速度を1km/h上げることはめちゃくちゃ大変なのです。走行速度を上げることこそ、速く走るための練習に直結と考えているからです。
もちろん信号等の交通ルールや、安全のための速度というものもありますので、交通ルールは守り自分に嘘はつかずに正直に走ります。

これがきついのなんのって、、、大変なんです。
こんなことばかりをやって速度ばかり見ていると、わかってくることがあります。

それは寒ければ寒いほど、風が強ければ強いほど速度は落ちるということ、要は環境によって速度が全然出ない時もある、ということです。
これはパワーで見ても同じで、環境によってパワーが落ちる場合もあるようです。

ということは例えばですが、冬が深まるに従ってきついのに、数ヶ月経って少しは速くなっていてほしいのに、環境要因で(と信じたい)数字上では結果が出ないということになります。
悲しくなってしまいます。
きつくても結果が出れば頑張れる、モチベーションの低下に繋がりづらいのですが、結果が出ないのはモチベーションの低下に直接つながります。

しかしそんなことはもう何年も繰り返し経験していることです。
ですので冬が深まり気温が落ちてきて、速度が出ない時はどうするのかと言うと、距離で稼ぐというか、距離に逃げてしまっているということです。

ワタクシの主観的なお話ですが、100km全力で出し切って走るのであれば、200km少し余裕をもって走るほうが全然楽だと思えるようになりました。200km全力で走るのは無理ですが(笑)

要は、高強度の練習よりもロングをペースを落として走るほうが楽なのです。ですので距離に逃げてロングをするようなりました。
結果的にロングライドの苦手を克服できた、と言うことです。

しかし思い返してみるとこれらは繰り返しのような気がしています。
短時間高強度が辛くなってロングに変更、ロングに慣れてくるとダラダラ走るのが嫌になって高強度短時間に移行していく、これを繰り返して今に至っているのでは、ということです。
冬に向かってロングライド傾向になったり、高強度でぼろぼろになってロング傾向になったりする場合もあります。

ともあれ普通に考えてロードバイクとは言え1回で200km走るとか、一般的な人からしてみれば尋常なことではないということです。
そんなことをするためには日々の積み重ねとなる、練習は必要なことだと思います。


▶ペーシング
ワタクシの場合はロングの際も、基本的にペーシングはあまり気にしておりません。
踏みたくなったら踏みますし、踏めないそうであれば無理はしないと言うことです。

と言うのもその日の体調やそれこそ環境要因によってもパワーの出方も、速度の乗りも結構変わってきます。
そのときにできる自分のペースで走るということぐらいしか気にしておりません。

数値上は明らかにオーバーペースだったとして、体調が良ければ全然問題ないときもありますので、そこは自分の体とよく相談を決めるのが良いと思います。

コースプロフィールのわからないヒルクライムポイントの場合などもそうですが、ある程度経験を積めば、多少ゴリゴリ踏んだとしても、「あっ、やっぱり長かった(笑)」と気がついてからの修正も全然可能です。
※早く走れるかどうか、タイムは別のお話です。
例えばですが120%で入っても、長いと感じたときに90%なり85%に落として維持したり、そんなことはそこまで難しいことではありません。
そもそもロングライドの際はその上りだけめちゃくちゃ頑張理出し切る!ということはありませんので登り終えてもそのあともしっかりと踏めるぐらいのペースで上ることが多いです。ポイントでタイムを見ずにもっと長い目で見るということです。
ということであれば初めての道でも、高低差を覚えていなくても全く問題がありません。

踏みたかったら踏んでも良いですし、それは自由です。
しかし踏みすぎれば最後に付けは回ってきますので、そこだけは要注意です。

更にしかしですが、逆に長いからと言って踏まないように、抑えすぎた走りしかしなければある意味成長が難しいという考え方もあります。
長い距離でもある程度踏むところを作ったり、強弱をつけることで、その時はきついかも知れませんが後の成長につながるかも知れません。

ですので調子を見ながらちょっと踏んでみたりするのも楽しいと思います。


補給
補給は超重要です。
ワタクシの場合はあまり参考になるかどうかはわかりませんが、ご紹介です。
※基本的にソロの場合です。
100km(4時間)ぐらいまでであれば止まっての補給はしません。
家を出る前に少し多めに食べて、あとはドリンクにマルトデキストリン(甘みの少ない糖)が入っていればOKです。

ではそれ以上の距離となると4時間経って補給するのかと言うと、そうではありません。
100km以上走る時は最初の補給は2~3時間ぐらいで、以降は2時間毎ぐらいに補給をするようにしています。補給は走りながらではなく、コンビニ等で必ず止まったタイミングでします。トイレも借りれますし、経験上の話ですがレースでもなければ走りながらは危ないからです。。。(水分もできれば信号待ちとかを狙っています)とは言っても休憩ではありませんので基本的に10分もかからずに再スタートします。
100kmのときは補給しないのに、2時間毎?ということなのですが、エネルギーが吸収されるまでの時間を考慮しているからです。何も取らずに4時間経ってからの補給では遅すぎてしまい、どかっと食べることでその後ペースが落ちるので、減りすぎる前から定期的にエネルギーを入れるようにしています。
これがワタクシの中では一番きつくなく、かつ速く走れるペースだった、と言う経験からのお話です。

また補給で取るものですが、基本的には食べたいものを食べます。
多くの場合は温かい飲み物(寒くなければ100%ジュース)、おにぎり、甘いもの(クリームでもチョコでもなんでも)が1セットと考えております。エネルギーとしての吸収が速いウィダーなどを取るときもあります。

これ以上の場合もありますし、以下の場合もあります。
しかし大幅に量が増えるとやはりその後 胃が重くなり速度が落ちますので、食べすぎにだけは注意をしております。

ご自身がどのぐらいのペースで、どのぐらい食べるのが良いのか、また足りるのか、足りないのか、これを探り見つけることも大切なことだと思います。


▶ウェア選び(服装)
これは絶対で、めちゃくちゃ重要です。

普段の2時間程度の朝練であれば、気温の変化はあまりありません。
せいぜい-2℃~上がっても5℃ぐらいだと思います。
その様な朝練の時は、いっぱい着込むのがめんどくさいので暖かめのインナー(コールドギア)にジャケットを1枚着るぐらいの場合が多いです。これで帰るまで寒くなく走ることができます。

しかしロングともなれば話は全く変わってきます。
流石に200kmともなると、結構長い時間外にいることになります。
例えばですが、先日の200kmライドの分析を見てみます。
時間はドアtoドア(”行ってきます”から”ただいま”)で、7時間38分かかりました。
ともなると朝晩で気温の差が大きい、ということです。また走る場所によってもかなり変わってきます。朝の出発してしばらくは-1~-2℃位を行ったり来たりしていましたが、南下するに従い気温はぐんぐん上がり、昼前には17℃まで上がりました。今度は逆に北上をすると内陸地帯では8℃です。
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このように気温の差が大きい場合は、ジャケット1枚では脱ぐに脱げませんのでどうしようもなくなってしまいます。

軒並みではありますが、重ね着をすることで脱ぎ着がしやすく、体温を常にちょうどよく保てるようにしておくことも大切です。(脱いだ衣類を運ぶスペースも含めます。)
当日はウインドブレーカーを脱ぎ、カイロを抜いて、冬グローブを脱ぎ、そして再度冬グローブをつけて、と脱ぎ着をしながら汗をかきすぎないようにしました。つまり、気温に応じて快適に過ごせるようにしておくことが必要になります。
寒すぎるだけではなく、暑すぎることも疲労をためやすくなると感じているからです。

基本的に防風の素材はとても暖かいです。しかし逆に汗のヌケが悪くなる傾向にあります。汗冷えは不快なだけではなく、本当に鬼のように寒くなりますので、汗はできるだけかきすぎないことが重要です。ですのでどうしても寒いということでなければ、で防風素材はできるだけ使わないようにしております。これも個人的にはポイントだと考えております。

特に今回のように17℃まで上がったあと、10℃近く気温が下がるとなった場合、汗冷えがあると気温以上に寒さを感じ本当につらい思いをすることになると思います。


▶200km走るために ~まとめ~
個人的な主観ですが100kmは若さや気合、根性でなんとかなってしまう場合もあると思いますが、200kmを超えてくると少しお話は変わってくると思います。

それなりに練習を積まないと200kmを走り切るのは難しいのではないかと思います。
ワタクシの場合は結構大変だったと記憶しているからです。

それでも100kmを走りたいと思った時、普段50kmしか走れないのにいきなり100kmに挑戦をするのは結構難関なことだと思います。
50kmであれば、70km走れるようにしたり、70kmをペースを上げて走れるようにしたりして、段階を踏んで100kmにチャレンジするのが良いと思います。
これは200kmでも同じことだと考えております。
例えばですが、150km走れれば次は150kmでペースを上げてみる、170km走ってみる、180kmでペースを上げてみる、ペースを落として200km、と言う段階です。

全てにおいて100kmや150kmのときよりも必要なことが上がってくるからですし、100km走れたからと行って、200km走れるとはならない場合が多いです。
例えばですが、前述のようにペーシングであったり、ウェアもそうですし、体力的な面では自分のエネルギー消費や吸収力に合わせた補給のとり方も必要になります。(もちろんペースにもよりますが、)100kmは無補給でも走れますが、200kmとなれば体内のエネルギーだけではどう考えても足りませんので補給は必須となります。これが100と200のもっとも大きな違いです。
具体的な数値ではITで0.7を超えてきたり、TSSで場合によっては300は超えてきますので、300ぐらいからでも踏めるぐらいの体力が無いと終盤失速したり、かなり厳しいと思います。

またポジションや乗り方もそうです。
100kmぐらいであれば何も問題がない場合も、その倍の距離ともなると負担は大きくなり、結果腰や膝、様々なところの痛みとして現れてくる場合もあります。

焦らず少しづつが細く長く続けるコツだと思います。

またサイクリングを楽しむにしても、ある程度の体力は必要になります。
今よりも長い距離を走りたいのであれば、今のままでは厳しいということがあれば、体を鍛えるしかありません。

少しの負荷を体にかけるを続けること、継続することで、体は成長をしていきます。少しだけ頑張るを続けること、これも長く続けることになり、結果的に成長できる思います。
継続は力なり。と言うことです。
無理せず少しづつが大切です。



ワタクシの場合、200kmだとしてもできるだけ早く帰ってくる、ということを考えながら走っているのでまた少し普通のロングライドとは違うかもしれませんが、参考までに。



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