ケーブル交換の際に一緒に交換すると満足度が非常に高いパーツ、それがブラケットカバーです。
というのも、、、というのが今回のお話です。

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▶ブラケットカバー交換の満足度が高い2つの理由
個人的満足度がかなり高いのがブラケットカバーの交換です。
なぜかと言うと、、、

①一番長く触れている部分
目の前にありますので実際にその目で見やすく、直接触れる、そして一番長く触ることになる部分だからです。

と言うのも通常ライド中の多くの場合は、バーテープ部を握るよりもブラケットを握っている時間のほうが長いと思います。
ワタクシ自身も下ハン縛りの練習とかでなければ、殆どの時間はブラケットを握っています。
バーテープは汚くなったら交換しますが、ブラケットカバーだけ交換しないというのも。。。

②価格が良心的!
ブラケットカバーは意外と安い、と言うところがあります。
DURA-ACEグレードのレバーでも、一番高いもので2,000円程度です。
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Shimano公式カタログより

最近のバーテープは高いものでは4000円を超えるものもザラにありますが、ブラケットカバーであれば純正品で絶対にピタリと付けられるものが2,000円ぐらいです。



▶ブラケットカバー交換の難点
ブラケットカバーの交換が浸透しづらいの原因の一つ、難点となってしまっているのが、交換が少々大変ということです。

というのもそのブラケットカバーの交換方法はと言うと、基本的にハンドル側からの交換で、ケーブル類をすべて外し、コントロールレバーを外す必要があるからです。
ST-R9150
ブラケットカバーの交換は必ず図のようにレバーを自転車から外した状態で実施してください。
ST-R9170
• ブラケットカバーの交換は、図のようにデュアルコントロールレバーとブレーキホースを自転車から外した状態で実施していただくか、ブレーキキャリパーをフレームから取外し、キャリパー側からブラケットカバーを通しておこなってください。
【公式】ディーラーマニュアル DURA-ACE R9150シリーズより 

それにしてもこのフル内装化が進む中、キャリパー側から入れるというお話も。むしろ最近のフレームで油圧のケーブルを外装しているフレームのほうが珍しい気が。。。

と、このように原則、油圧のホースやシフト・ブレーキケーブル類がついた状態だと物理的にマニュアル通りの方法では交換ができません。
ですので、ケーブル類を取り外さずにブラケットカバーだけを交換する方法として、ブラケットを取り外さずにレバー側からの交換方法が紹介されている場合があります。
もちろんレバー側からでも交換ができないわけではありません。
しかしレバー側からの交換には弊害が伴う場合があります。


▶ブラケットカバーの寿命
例えばわかりやすく、転んで破れてしまった等の破損があります。
しかしそれだけではありません。ブラケットカバーは使えば使うほど成長するのです(笑)
成長するというのは、使用していると段々と伸びて大きくなり、次第にルーズになってしまいます。

カバーが伸びてくるとブラケットを握った際にグニュッとずれるような感覚が大きくなってきます。
ダンシング時などは特にとく分かるかと思います。つまりブラケットカバーは使えば使うだけ摩耗していき、それとともにカバー自体が伸びてきてしまいます。
つまりすり減ったり転んで傷をつけてしまった時などを除いては、伸びてルーズになることこそ寿命と言う考え方です。

そしてこのブラケットカバーがルーズになってしまう部分の伸びこそ、レバー側から取り付ける際に伸びてしまう可能性がある部分なのです。
伸びることで寿命を迎えるパーツをはじめの取り付けのときに伸ばしてしまう。と言うのもちょっともったいないと考えてしまいます。

Shimanoがなぜわざわざ手間がかかることを承知でハンドル側からの交換を推奨しているのかと言うと、取り付け時のカバーの破れ等の破損や、伸びてしまうことがあるからということです。
(レバーの型式により破れやすいカバー、破れづらいカバーがあります。)

▶組付けの違いの比較
と言うのも実際に2種類の取り付け方をしてみるとわかります。

非公式のやり方、レバー側から交換した場合です。
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一見普通なように見えます。
しかしです。
よく見てみます。
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レバー側から取り付けると、この部分が若干伸びてゆるくなってしまうことがあります。
これはもちろん新品を組み付けたのですが、取り行け時に引っ張って伸ばして取り付けた際に少し伸びてしまったようです。
もちろんワタクシのやり方があまり上手くないのかもしれません。

ではこちら公式の正しい方法で交換したレバーはどうかと言うと、、、
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※左:新品 右:交換前
とてもきれいに収まっていますし、伸びた感じも全くありません。

実際に作業をしてみるとわかりますが、レバー側から入れるのはやはりかなり無理があるようで、どうしても正規の方法よりもかなり力を入れて伸ばして入れる事になってしまいます。
その際に少しなりとも、伸びてしまっているものと考えられます。

▶外したブラケットの新旧比較
実際に組み付けられているときに見てもそこまで汚れているようには見えません。
しかし外して新品と比べてみます。
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※右側が新品です。

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全然違い、一目瞭然です。
新品のきれいなこと!

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ぬるりと黒光り!(笑)コレです。
傷だらけのレバー部を見なければまるで新品のコントロールレバー!
これこそが圧倒的満足度の秘訣!


▶まとめ
前述のようにブラケットカバーは単体で交換するとなると、正規の方法でない場合は破損や伸びのリスクがあります。逆に正規の方法で行う場合はというと、ブラケットカバーだけの交換だとすると少々作業に手間がかかってしまうことも考えられます。
ともなると、やはりケーブル交換時に交換する、これに尽きると思います。
ケーブル交換時であれば、正規の方法で行ってもそこまで時間のかかるものではありませんし、手間もかからずしかもきれいに仕上げることができます。
ワタクシもざっくりですが1年に一回はケーブルを交換いたしますので、その際にまとめて交換しておりますが、本当はもう少し頻繁に交換したいと思っております。
それはもちろんきれいな方が良いのと、新しいものはやはり握りがぐっと力が入りますので好きなのです。

では例えばフル内装の油圧のレバーとかは??と言うと定期的なホース交換があるわけではありません。ブラケットカバー交換のためにホースを外すのも、、、ということはある程度のリスクも0ではないと言うこと考慮して、レバー側からの交換を検討することもあると思います。

是非次回のケーブル交換時にはブラケットカバーも交換してみてはいかがでしょうか?というケーブル交換の際おすすめ、ブラケットカバーの交換は満足度が高い!そんなお話でした。

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