チェーンオイルのメンテナンスは必須です。
チェーンの潤滑が不適切な場合、キリキリ音を奏でようものならどれだけパワーの損失を生んでしまっているのか計り知れません。
というのもチェーンに塗られている潤滑剤の性能によるその差でさえ、驚くなかれ400W時に16Wもあるということです。(※詳細はページ下部のリンクより)

またパワーの損失だけではありません。
潤滑がうまくいっていない状態では、チェーンやギア歯などに掛かる負担も大きく、各所パーツを痛めたり摩耗を促進させ寿命を縮めることにも直接つながってしまします。

チェーンオイル、超重要です。

ということで今回はメカニックの目線、そしてロードバイクのヘビーユーザー(?)としての目線、双方の目線からのお話、チェーンオイルを選ぶときに潤滑性能以外で重要視している3つのこと、です。
image36


①メンテナンス性
今回ご紹介をさせて頂く3つのことの中で最も重要なことで、それはメンテナンス性を重視しております。
チェーンオイルのメンテナンス性というのは、汚れづらさではありません。
メンテナンス性とは日頃のメンテナンスがしやすいこと、例えばですが汚れたオイルが落としやすいことです。
DSC_2408

基本的にグリスよりも遥かに頻度を高く、塗布→洗浄を繰り返すことになるのがチェーンオイルです。
ワタクシの場合は基本的には距離をみて、使用しているチェーンオイルの性能がもつ距離を超える前に、次のライドを見越して洗浄をします。また雨や汚れが酷い時は距離に関わらずきれいにします。
頻度は特に決まっているわけではありませんが、多い時は週に2回以上は行います。
というのもチェーンはむき出しで汚れやすいですし、オイル自体も劣化するものだからです。
DSC_1376
※走っても走ってもあまりにもきれいだと、添加剤働いてる??と不安になることも(笑)

汚れたらきれいにする。この工程はチェーンのメンテナンスで必須です。
避けては通れないことなので、できるだけ簡単な方が良いと考えております。

しかしです。

チェーンオイルの添加剤の中にはディグリーザー類(パーツクリーナー等も含めて)を使って非常に落としづらい成分のものがあります。

ディグリーザーでスッキリと落とせない場合、実はそのディグリーザーが悪いわけではなくオイルの中の添加剤が悪さをしている場合もあります。つまり普通のディグリーザーでは落とせない、非常に落としづらい成分のものが使われていることもあります。
これはメンテナンス性があまり良くないと感じます。

また最近では結構流行っているワックス系のオイルもです。
よごれが付きぐらいのは良いことかと思いますが、なにせ落とすのがかなり大変で、チェーン内部で固まってしまっていたりするものもあります。

またチェーンオイルで大切なことはと言うと、正しい使い方をするということです。
正しい使い方をすることで、その製品のもつ性能をしっかりと引き出して、100%の性能で使ってあげるということです。
これはとても大切なことですが、実はあまりできていない場合が意外と多いです。

わかりやすいところでは水分やディグリーザーの成分がチェーン内部に残ってしまっていたり、チェーン内部の汚れが落ちきらずに残ってしまっているということです。
(オイルの種類によっては)このままの状態でチェーンオイルを付けても、十分な潤滑性能を引き出すことはできませんし、場合によっては飛び散りやすくなってしまうこともあります。

DSC_9933
※オイルとディグリーザーは同社のものを使うとより良いです。

②値段・コスト
コレも重要です。
コレはチェーンオイルだけのお話ではありませんが、高価なものをケチって使うぐらいであれば、ケチらずにしっかりと使えるものが良いです。

ただ単に大量に使えばいいということでもありませんが、量が少なすぎることでしっかりとチェーン内部まで潤滑ができていない場合はせっかくの性能のオイルもがっかりしてしまいます。
チェーンオイルの説明書を見るとかなり多めにオイルを付けることを指示している製品も意外と多く見られますが、内部までしっかりと潤滑をする必要があるからです。
チェーンは表面の潤滑だけではなく、チェーン内部の潤滑も重要です。
十分に付けた上で、余分なものがあればそれは拭き取ると言うことです。

前述のように、チェーンオイルはどんなに高価なものであっても、汚れたらきれいにするために、全部キレイに落として再度塗り直します。
ということが基本的に必要なのがチェーンオイルです。

汚れたら惜しげもなく、ためらいもなくきれいにできるぐらいの良心的な価格帯の物が良いと思います。


③入手性・安定性
チェーンオイルは基本的に消耗品のようなケミカルで、非常によく使います。
基本的に走るときにチェーンオイル無しで走ることはありません。

ともなると、入手性が非常に悪かったり、遠いお店でしか売っていない、取り寄せに何ヶ月もかかる等のことではせっかくのものも使う気が、、、

あっやばい、買うの忘れてた。。。と言うときに近所のお店や職場の近くのお店にもいつもおいてあるような製品、コレはとても良いことだと思います。
IMAG0909

▶まとめ
今回はなにがおすすめのチェーンオイルで、と言うお話ではありません。
おすすめのチェーンオイルは何かと言うと、これを一概にコレ!と決めることは非常に難しいです。というのも、もちろん何を求めるかで変わってくることです。
お客様や営業の方ともよくお話をさせていただきますが、本当に好みは千差万別です。

その中でも、メカニック目線でもユーザー目線でもワタクシが実際に数あるチェーンオイルを使ってみた結果のお話で、チェーンオイルを選ぶときに潤滑性能以外で重要視している3つのこと、ご紹介でした。

関連記事


++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(一人運営のため整備中、接客中等 電話を受けれない場合もございます。その際はお時間を開けて再度ご連絡を頂ますようお願い申し上げます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから