前回のお話はこちらからどうぞ。
Vittoriaの新製品シーラントのユニバーサルタイヤシーラントです。
前回も書きましたが、
コレが他社のシーラントと比べてどうなのか?と言うところが重要なところなのではないかと思います。
ユニバーサルタイヤシーラントは非ラテックス系のシーラントです。
非ラテックス系といえばラテックス系よりも長持ちをするイメージはありますが、耐パンク性能はそこまで高くないイメージがあります。
ともあれ実験では普通に止まりました。
そう、新鮮な状態で止まるのは普通のことです。
要は耐パンク性能は新鮮な状態というよりも、少なからずタイヤ内で固まってきたり、劣化した状態でどこまで性能が発揮できるか?ということ、そしてタイヤ内でどれだけ新鮮な状態を保つことができるのか?これが重要なところです。
これらを頭に入れた上で、経過を見てみようと思います。

▶Vittoria ユニバーサルタイヤシーラントの経過
まず初回注入したのは1月22日でした。

※このように画像を撮っておくとシーラントの使用期間がわかりますので、必ず画像で残してあります。
この時はマニュアル通り40mlを入れました。
まずは2月5日、14日間経過後にあけてみました。
距離にして1,000kmぐらいです。

ビード付近の乾燥は通常どのシーラントでも起こりますので普通です。
内部のシーラントの残り具合はと言うと、、、

まだ全然問題ありません。
あまりにも沢山残りすぎているので、そっ閉じ(笑)
内部を観察するためにビードを外しましたので、多少減ったことも考慮して10mlぐらいざっくりと足して、そのまま更に使用します。
更に2月21日、16日経過後です。
距離は前回開けたときから1000kmちょっと、トータルで2000kmオーバーです。

ちょうどタイヤが交換時期に来たので開けてみました。

素晴らしい残り具合です。

タイヤ内部の状態はこんな感じです。
これだけ良い状態で残っていれば十分すぎるぐらい仕事はしてくれると思います。良い状態で長くもつということは耐パンク性能も高いことにも繋がります。
内部のシーラントの残り具合もさることながら、固まりの発生はほぼありません。
そして内部の状態ですが、タイヤ内側に多少はシーラントのムラができているところはありますが、極めてきれいな状態です。タイヤ内側の状態はラテックスのように膜になって固まることは無いようですが、タイヤに染み込んでいるようにも見えます。染み込んだ所落とせませんが、その他は水で流すだけでかなりきれいにすることができます。
ビード付近では固まったシーラントがありましたので剥がしてみてましたが、剥がれやすくメンテナンス性も良いです。
リム側(ホイールに)でこびりつき固まったシーラント成分は多くはありませんでした。
リムのビードフックの付近の固まりやすい部分は多少固まり始めていましたが、それ以外はさっと拭き取るだけで十分すぎるぐらいきれいにすることができました。
これらのことからも使い勝手も非常に優秀なレベルかと思います。
▶他社製品と比較
比較対象はカフェラテックスです。
カフェラテックスの特徴はというと、タイヤのシーリング機能は非常に高くパンク耐性も高いです。しかし”もち”(耐久性)はというとそこまで高くはありません。液体中のラテックス濃度が非常に高いようなイメージのシーラントです。
同期間(2000km位)使用したラテックス系のカフェラテックスの状態も見てみます。

結構硬化が始まっています。
上のユニバシーラントと比べてみるとだいぶ乾いてきています。
残り具合はこのぐらいです。

元々の使用量は30mlということもありますが、やはりだいぶ乾燥が進んでいます。

リム側にも一部固まったシーラントのカスがこびりつき始めています。

タイヤ内部にもこのように十分すぎるぐらいのシーラント皮膜が形成されています。
コレはある程度ベリベリと剥がすことができます。
特濃ラテックス系のシーラントとしては普通のことです。
▶まとめ
今回はVittoriaの新製品、ユニバーサルタイヤシーラントを期間にして約1ヶ月、距離にして2000kmぐらい使って見ましたが、メンテンナス性等今のところ不満なところが見当たりません。
ユニバーサルタイヤシーラントの通常のエア抜け具合もかなり優秀で、前輪に入れたカフェラテックスと全くと言えるほど同様で下手したら1週間で1BAR抜けないぐらいです。クリンチャーのラテックスチューブよりも遥かに長持ちします。
これはタイヤはHutchinsonのFusion5ですのでタイヤが優秀ということもあります。
あとは実際にパンクをしたときの働きですが、実験では何も問題がありませんでした。しかし実走となるとまた少し変わってきますのでコレばかりはパンクをしてみないことにはわかりません。経過観察を続けていきたいと思います。
ということで今回はVittoriaの新製品 ユニバーサルタイヤシーラントの経過を見る!、そんなお話でした。
~おまけの雑記~
先日発売になったアジリスト、とても気になるところです。
とは言ってもやはり安全性と言う面を考慮するとどうしてもチューブレス派となってしまいます。チューブレス派のワタクシとしては、アジリストはかなりのクリンチャー推し、、、チューブレスはどうなんだろうか、と考えてしまうところもあります。前作の件もありますし、、、世の中の流れはチューブレスがじわじわと進んできているように思えます。楽しみです。
+++お知らせ+++
本日、2022年2月28日(月)は臨時店休とさせていただきます。
店休中のメールのお返事等は店休明け29日(火)から順次行わせていただきます。
ご不便をおかけし申し訳ございませんが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
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公式ページ
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Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(一人運営のため整備中、接客中等 電話を受けれない場合もございます。その際はお時間を開けて再度ご連絡を頂ますようお願い申し上げます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
Vittoriaの新製品シーラントのユニバーサルタイヤシーラントです。
前回も書きましたが、
パンク修復後、 1200km 走行できる素晴らしいパフォーマンス。
最大でロード5mm、MTBで7mmのパンク穴を瞬時に塞ぎ、1200kmの優れたパンクシーリング性能を誇ります。少々理解が難しいですが、とりあえず距離にして1200kmは耐パンク性能が十分に発揮できるということみたいです。
コレが他社のシーラントと比べてどうなのか?と言うところが重要なところなのではないかと思います。
ユニバーサルタイヤシーラントは非ラテックス系のシーラントです。
非ラテックス系といえばラテックス系よりも長持ちをするイメージはありますが、耐パンク性能はそこまで高くないイメージがあります。
ともあれ実験では普通に止まりました。
そう、新鮮な状態で止まるのは普通のことです。
要は耐パンク性能は新鮮な状態というよりも、少なからずタイヤ内で固まってきたり、劣化した状態でどこまで性能が発揮できるか?ということ、そしてタイヤ内でどれだけ新鮮な状態を保つことができるのか?これが重要なところです。
これらを頭に入れた上で、経過を見てみようと思います。

▶Vittoria ユニバーサルタイヤシーラントの経過
まず初回注入したのは1月22日でした。

※このように画像を撮っておくとシーラントの使用期間がわかりますので、必ず画像で残してあります。
この時はマニュアル通り40mlを入れました。
まずは2月5日、14日間経過後にあけてみました。
距離にして1,000kmぐらいです。

ビード付近の乾燥は通常どのシーラントでも起こりますので普通です。
内部のシーラントの残り具合はと言うと、、、

まだ全然問題ありません。
あまりにも沢山残りすぎているので、そっ閉じ(笑)
内部を観察するためにビードを外しましたので、多少減ったことも考慮して10mlぐらいざっくりと足して、そのまま更に使用します。
更に2月21日、16日経過後です。
距離は前回開けたときから1000kmちょっと、トータルで2000kmオーバーです。

ちょうどタイヤが交換時期に来たので開けてみました。

素晴らしい残り具合です。

タイヤ内部の状態はこんな感じです。
これだけ良い状態で残っていれば十分すぎるぐらい仕事はしてくれると思います。良い状態で長くもつということは耐パンク性能も高いことにも繋がります。
内部のシーラントの残り具合もさることながら、固まりの発生はほぼありません。
そして内部の状態ですが、タイヤ内側に多少はシーラントのムラができているところはありますが、極めてきれいな状態です。タイヤ内側の状態はラテックスのように膜になって固まることは無いようですが、タイヤに染み込んでいるようにも見えます。染み込んだ所落とせませんが、その他は水で流すだけでかなりきれいにすることができます。
ビード付近では固まったシーラントがありましたので剥がしてみてましたが、剥がれやすくメンテナンス性も良いです。
リム側(ホイールに)でこびりつき固まったシーラント成分は多くはありませんでした。
リムのビードフックの付近の固まりやすい部分は多少固まり始めていましたが、それ以外はさっと拭き取るだけで十分すぎるぐらいきれいにすることができました。
これらのことからも使い勝手も非常に優秀なレベルかと思います。
▶他社製品と比較
比較対象はカフェラテックスです。
カフェラテックスの特徴はというと、タイヤのシーリング機能は非常に高くパンク耐性も高いです。しかし”もち”(耐久性)はというとそこまで高くはありません。液体中のラテックス濃度が非常に高いようなイメージのシーラントです。
同期間(2000km位)使用したラテックス系のカフェラテックスの状態も見てみます。

結構硬化が始まっています。
上のユニバシーラントと比べてみるとだいぶ乾いてきています。
残り具合はこのぐらいです。

元々の使用量は30mlということもありますが、やはりだいぶ乾燥が進んでいます。

リム側にも一部固まったシーラントのカスがこびりつき始めています。

タイヤ内部にもこのように十分すぎるぐらいのシーラント皮膜が形成されています。
コレはある程度ベリベリと剥がすことができます。
特濃ラテックス系のシーラントとしては普通のことです。
▶まとめ
今回はVittoriaの新製品、ユニバーサルタイヤシーラントを期間にして約1ヶ月、距離にして2000kmぐらい使って見ましたが、メンテンナス性等今のところ不満なところが見当たりません。
ユニバーサルタイヤシーラントの通常のエア抜け具合もかなり優秀で、前輪に入れたカフェラテックスと全くと言えるほど同様で下手したら1週間で1BAR抜けないぐらいです。クリンチャーのラテックスチューブよりも遥かに長持ちします。
これはタイヤはHutchinsonのFusion5ですのでタイヤが優秀ということもあります。
あとは実際にパンクをしたときの働きですが、実験では何も問題がありませんでした。しかし実走となるとまた少し変わってきますのでコレばかりはパンクをしてみないことにはわかりません。経過観察を続けていきたいと思います。
ということで今回はVittoriaの新製品 ユニバーサルタイヤシーラントの経過を見る!、そんなお話でした。
~おまけの雑記~
先日発売になったアジリスト、とても気になるところです。
とは言ってもやはり安全性と言う面を考慮するとどうしてもチューブレス派となってしまいます。チューブレス派のワタクシとしては、アジリストはかなりのクリンチャー推し、、、チューブレスはどうなんだろうか、と考えてしまうところもあります。前作の件もありますし、、、世の中の流れはチューブレスがじわじわと進んできているように思えます。楽しみです。
+++お知らせ+++
本日、2022年2月28日(月)は臨時店休とさせていただきます。
店休中のメールのお返事等は店休明け29日(火)から順次行わせていただきます。
ご不便をおかけし申し訳ございませんが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
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作業は18:00以降も行います。
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(一人運営のため整備中、接客中等 電話を受けれない場合もございます。その際はお時間を開けて再度ご連絡を頂ますようお願い申し上げます。)
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※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
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こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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コメント
コメント一覧 (2)
でも素手で嵌めるのは無理だったので、タイヤレバーを使いまくりです。シーラントを使うのでそこら辺は気にしない。エア漏れは初期にバルブの締め込み不足で発生しただけでした。パンク知らずで運用できたら、本格的にチューブレス運用を始めても良いかも。
タイヤにブッ刺すゴムのビラビラのパンク修理キットも気になる。アレで応急処置が出来るならば、200km超えのライドでも安心して使えるかも。(予備チューブはビート落ち対策で手放せないでしょうが…。)
チューブレスはやはり基本的な性能はかなり高いと感じております。
その代わり、トレードオフとしてメンテナンス頻度が高くめんどくさかったり、組み付けにコンプレッサー・タンクなどが必要であったり、難点もあります。
硬いTLRの場合は、きれいにレバーを使えばOKで何が何でも素手!ということでもありません(笑)
突き刺すパンク修理キットは使い方や傷の大きさにもよりますが、高圧になると抜けてくるものもあるというお話です。しっかりパンクしたら使ってみようかとも思っているのですが、そもそも大きなパンクが全然ありませんで、、、
予備チューブはやはり必要かと思います。