先日はシマノの値上げが発表になりましたが、まだまだパーツの安定供給は難しいようです。
プロチームでもパーツ供給の問題から、現在でも旧型R9100のDURA-ACEを使用しているチームもあるとか。。。
前回も書きましたが、こんなご時世なので今あるものを大切に使うという、ということなのかもしれません。

ということで今回はこんなご時世だからこそ、 パーツの寿命を縮めるよくない3つのこと、コレを注意してパーツを大切に、できるだけ長持ちするように使う。そんなお話です。
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①消耗品を節約しすぎること
まずはこちらです。
早めに気がついて交換していれば他のパーツにまで不具合が及ぶことが予防できる場合もあります。
例えばですが、チェーンが伸びたまま使用し続けてしまうことでギア歯の摩耗も促進させてしまったり、偏摩耗を助長してしまったりすることもあります。

タイヤをケチりすぎて下りで滑ったり、それこそパンクやバーストしてしまうかもしれません。結果、機材だけではなく体を怪我してしまってはどうしようもありません。
チューブ交換をケチったあまりタイヤが良い状態でもパンク続出というのも悲しすぎます。

パーツを大切に使うことはとても大切なことだと思いますが、節約できるところと節約しないほうがいいところ、節約してはだめな所、これらの見極めをしっかりとすることはとても重要なことです。

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※チェーンの伸びだけではなく、チェーンリングも摩耗が進みます。

②よくない洗浄方法
自転車をきれいにしておくことはとても大切なことです。
汚いよりもきれいな方が良いです。
もちろんワタクシ自身もできるだけ、きれいにしておくことを心がけております。
それは未然にトラブルを発見したり、トラブルが起きた時にできるだけ早く気がつける事があることを身を持って理解しているからです。

しかし最近では便利なアイテムが増えました。
例えばですが、グリスまであっという間にスッキリと落とすことができる超強力な洗浄剤や、家庭用高圧洗浄機も通販などで簡単に購入することができるようになりました。

プロメカニックの洗車は高圧洗浄機を用いることが多いですが、基本的に高圧洗浄は禁止されていパーツが多いです。
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※シマノの公式マニュアルからです。
こちらはレバーのマニュアルですが、BB等も同様の記載があります。
アレだけシール性能の高いシマノのBB(←分解の記事はこちらから)でも、と言うことです。

また一部のパーツでは雨の中走行したあとはメンテナンスをすること、というようになっているパーツもあります。

きれいにすることはとても大切なことです。
しかし見た目の綺麗さを重視するあまり、落としてはだめグリスや水分を入れたくないところまで水分が侵入してしまったりすることもあります。
正しい洗浄方法で行うことが大切です。


③メンテナンス・整備を怠ること
適切な整備・メンテナンスはパーツの寿命を伸ばすことにも繋がります。
というのも、パーツが最後を迎える中には、本当に摩耗や長寿をまっとうするパーツが有る一方、間違った整備やメンテナンス不足による破損や故障で寿命を迎える前に壊れて、壊してしまっているもの実際に目にすることがあります。

ロードバイクは基本的に乗れば乗るほど具合が悪くなっていく乗り物です。
100%の状態で組まれたとします。いわゆる初期伸び調整後や各パーツ類のあたりが付いた状態で120%となります。それからは基本的に徐々に調子が悪くなっていく、下降線をたどる一方です。徐々に調子が悪くなってくるのをどれだけ遅れさせることができるのか、これが腕の見せ所です。

この下降線のギリギリのライン、もうこれ以下まで言ったら交換しかない、このラインを迎える前にメンテナンスや整備をすることである程度時計を巻き戻してあげることができます。
これも定期的なメンテナンスの意義ですし、基本的にロードバイクは定期的なメンテナンスが必要な乗り物です。

例えばベアリング類です。
究極にひどくなる前に定期的にグリスを詰め替えたりすることで寿命を伸ばすことができます。しかし状態が究極に悪くなるとベアリングは錆びてばらばらになります。場合よっては周りのパーツ類まで錆びさせたり、ベアリングが壊れたことでさらなる弊害を生むことにもなります。
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※サビっサビです。

またメンテナンスや整備は締め過ぎやゆるすぎ、誤調整をすることでパーツの破損につながることもあります。
特に注意が必要なのは、サードパーティ製のパーツを組み合わせる場合です。これらはメーカーが設計時の想定外の事が起こりえますので、一見大丈夫なように見えても何かが潜んでいる可能性があり、特に注意が必要です。


▶まとめ
パーツの寿命を最大限に使うポイントはというと、やはり日頃から適切なメンテナンスをし適切な調整、そして消耗品を適切なタイミングで交換する。ということです。

また日常での注意点はというと、なにか変だと思ったらまずは確認することです。
はっきり言ってオーナー様がなにか変だと思った時は何かが起きている場合が多いです。
そしてなにか異変に気がついて確認しても原因不明だった場合、すっかり忘れて異常に慣れてしまう前にショップへ持っていくことをおすすめ致します。
プロは引き出しが多いのです。
思わぬところの不具合を見つけられることもありますし、何もなくても点検して世間話して、これでも全然いいと思います。
ちょっとおもしろい話が聞けるかもしれません。

ということで今回はこんなご時世だからこそ。 パーツの寿命を縮めるよくない3つのこと、そんなお話でした。



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