レースや遠征や、ロングライドの時出先でのトラブルはできるだけ避けたいものです。
出先での予期せぬトラブルを防ぐためには、出発前できるだけ余裕を持って点検・整備をしておくことはとても大切なことです。
出先でのトラブルの内、実際に事前にちょっとだけ確認をしておくことで回避できたことはというと、かなり多いのではないかと思います。

ということで今回は、出先でのトラブルを防ぐための10分でできるチェックポイント、ということですがもちろん前日の夜などではなく、余裕を持って行っておくほうが良いことです。

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▶タイヤ
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基本のキの字のはもちろんタイヤです。
タイヤが駄目ならば走ることはできません。
①タイヤを拭いて確認
摩耗、傷、異物はないかどうか、基本的に雑巾でも問題ありませんので、濡れ拭きで拭きよごれが取れた状態で確認をするとわかりやすいです。濡れ拭きを行うことで異物がある場合は、布の繊維に引っかかったりもするので、確認になる場合もあります。
これはタイヤに限ったことではありませんが、汚れすぎた状態だと確認自体が困難な場合もあります。ですので、トラブルを防止するためにはまずはきれいにする、ということはとても大切なことです。

②空気圧の確認 
また減圧量も確認します。
前回のライドからの経過時間と、減圧幅を見て空気の減りが異常なほど早くないかどうかを確認します。急な減圧はスローパンクや、チューブレスであれば通常パンク等の可能性があります。
いざ出発!と言うときにタイヤがぺったんこでは悲しすぎます。


▶ブレーキ
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タイヤに問題がなければ次はブレーキです。
ブレーキのチェック項目は以下のとおりです。
①レバーを握ってチェック
ぎゅっぎゅーっとしっかりとレバーを握って効きに違和感はないかどうか、引き代に変化はないか等を確認します。
まとめてブレーキをかけたまま前後に揺すったりしてガタの確認もまとめてしておくとなお良いです。

②シュー・パッドの残量 
リムでもディスクブレーキでもどちらでも同じです。
ディスクブレーキのパッドは予想以上に速く減る場合がありますので、要注意です。またディスクの場合はローターの厚みの確認も必要になります。

③センターの確認 
こちらもリムでもディスクブレーキでもどちらでも同じです
リムブレーキはホイールのつけ外し等ちょっとしたことでもセンターがずれる場合があります。
必ず走る直前にもセンターが出ていることを確認をすることは癖のようにするのが良いと思います。
リムブレーキは多少のズレは簡単に修正ができます。

ディスクの場合は修正は出先でも簡単に、というわけではありませんが、前もってドンピシャーセンターを出しておくことで音鳴りや引きずりの防止にもなります。

(④シューの異常)
特にアルミ用のシューの場合はアルミがめり込んだり、異物が挟まったりすることもあります。
実際に目で見て確認をして異常があれば取り除いてあげるのが良いです。
ブレーキング時に異音がしないかどうかも確認としては良いと思います。
ついでにシューを軽く揺すってみて緩んでいないかどうかの確認もまとめてしてしまうのが良いと思います。


▶ドライブトレイン
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①異音はないか? 
まずは静かな環境でゆっくりとクランクを回してみます。
その状態で異常はないかどうかです。
変な音はしないか?チェーンやギアに異常はないか?見て聞いて音で判断し、場合によっては触ってみるのも良いと思います。

②変速は正常か? 
変速をしない状態で正常であれば、次は実際に変速をしてみます。
もちろん全ギアです。
インナーの時、アウターの時、トップからローまで変速して素早く気持ちよく変速するか、チェーンが落ちや異音の発生はないか?と言うところです。

基本的に整備(乗らない状態)で異常が出ている場合は、乗ってなんとかなることはありません。
逆に整備でも問題ないけれども実走時のみ不具合が出る場合はあります。

③ガタのチェック 
リア・フロントディレイラーは実際にディレイラーを掴み優しく揺すってみます。クランクもできれば確認しておくと良いです。


▶増し締め確認
トルクレンチがあればなお良いですが、もしもなくても緩みがないかどうかの確認はできると思います。
その際はあくまでも緩みがないかの確認ですので、グイグイと締め付けるものではありません。オーバートルクでの破損にはくれぐれもご注意ください。

主な確認ポイントです。
①ステム・ハンドル
コラムクランプ部、ハンドルクランプ部です。

②コントロールレバー
ハンドルはコントロールレバーの取り付けボルトです。

③ボトルケージ
意外と緩みやすいです。
以前どのぐらいで緩むのか実験をしてみましたが、締め付けがゆるいと結構すぐに、きちんと緩んできます。

④シートポスト・サドル
サドルレール、シートポストのクランプボルトです。

⑤ブレーキ
本体、シュー、ケーブルの固定ポイントです。


▶まとめ
このような一連のチェックを流れとして覚えてしまうのが良いと思います。
タイヤ、ブレーキ、ガタチェック、変速確認、そして増し締めという流れで慣れれば10分もかからないと思います。
これらの確認、あくまでも簡易的ではありますが、これをやっておくだけで出先でのトラブルはかなり防止できると思います。

というのと、ロードバイクでなにか具合が悪い場合、虫歯と同じと考えると良いと考えております。
と言うのは基本的にほっておいて、放置して直っていくことはないからで放置すると徐々に蝕んでいきひどい状態になる場合が多いからです。

今回は出発前の最低限のチェックのご紹介でしたが、もちろん日常的に行うことで更にトラブルを減らすことができます。
もちろんトラブルの中には、すぐに直るものであればよいのですが、場合によってはすぐに直らない不具合もあります。
そういったときのためにも、予め余裕をもって不具合に気がつく、そして対処するための時間として定期的な点検等を前もって行っておくのが良いと思います。

特にこれからの時期、季節が良くなってきますのでそのとてもよい時期に何週間も乗れないのでは悲しすぎてしまいます。

今の時期は出先でのトラブルが最も多い時期でもあります。
定期的な点検や確認は快適なライドだけではなく、安全のためにもとても大切なことです。
ということで今回は出先でのトラブルを防ぐための10分でできるチェックポイントのご紹介でした。

↑トーニチのトルクレンチはかなりおすすめです。

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