今回はパンク修理のやり方ではありません。
チューブ交換の方法ではなく、パンクをしてしまって実際にチューブ交換やチューブを入れる作業をするときのポイント、コツ的な説明をさせていただこうと思います。
ということで今回は出先でパンク!チューブ交換で失敗をしないためのコツとポイント、そんなお話です。

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▶安全な場所で行う
まずパンク修理を行う前に最も大切なことです。
出先でパンクをしてしまった際でも、いきなりその場でパンク修理を始めるのはおすすめできません。

まずは周囲を確認して、安全性が高く周囲に迷惑が掛からないところまで押して移動します。
狭い歩道等も歩行者の邪魔になったり、危険も伴う場合もありますので、できるだけ広くスペースをとれるところがよいです。
特に見通しが悪いカーブ・交差点(コーナー)や坂道の頂上付近等危険が伴う場所は絶対に避けます。
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※こちらは十分に広いスペースで万が一倒れても車道に飛び出すことはありません。
しかし排水口がありますので細かい小物を落とさないようには注意が必要です。

安全なところまで移動をしてから、落ち着いて一呼吸をおいて実際の修理を始めます。
これが結構重要で、焦って作業をすると大抵よいことはありません。パンクは運!残念!と考え、どうしようどうしよう、ではなく一呼吸でもおいて作業をすることはとても大切なことです。

そしてもう一つ、実際の作業に入る前にとても大切なポイントです。
まずチューブ交換作業の大切なポイントは手順を飛ばしたり端折らない、ということです。
チューブ交換の手順はある程度の種類があれども、どれも基本的に余分なステップというものはありません。どの手順も作業を確実にするためには必要なことです。
ですので何一つとして、忘れず端折らず確実な作業をすること、ゆっくりでも確認を怠らないこと、これらはとても大切なことです。

①ホイールを外す
おすすめはロードバイクを倒立状態(サドルとブラケットが地面に設置)です。
ロードバイクは逆さまにした方が安定しますし、手を離しても倒れない状態だからです。
逆にホイールを外したあと正立させておくことは、コンクリートや硬い地面にエンドが直接当たるような置き方は安定性が低く、傷や破損のリスクが高いです。

逆さまにした際にハンドル周りの装備品(サイコンやライト)が当たるようであれば一時的に外した方がよいです。

サドル+ブラケットを設置させる状態にしておけば立てかける場所がなくても倒れることはありません。しかし強風の日などは注意が必要です。また万が一ぶつかったりして倒れてしまった際にも、車道に転がってしまうような場所、置き方は避けることが必要です。


②パンク箇所の確認
ホイールを車体から外してからでも、外す前でもどちらでもよいのでまずはタイヤを見てみます。
確認したいことは、「どこが何でパンクをしてしまったのか、」ということです。

パンク箇所が特定できればOKですが、特定できない場合はホイールを車体から取り外して、携帯ポンプ等を用いて軽く空気を入れてみます。

実際には場所の特定が難しい場合もあります。
特にスローパンク程度の超微細な穴の場合は特にです。
その際は変えチューブを実際に組み付ける前に、優しく、あくまでも優しく見ながらですがタイヤを指先でなぞって異物の有無を確認する方法もあります。ただし鋭いものの場合は怪我をしてしまうこともありますので、指で触る際はくれぐれもご注意ください。グローブなど繊維を利用して、引っ掛かりで判断をする方法もあります。

またパンクをした際にチューブの内部に粉状の何かが入っているチューブもあります。内部に粉入りのチューブを使っている場合は、チューブを外すとパンク箇所(タイヤ裏側)に粉が付着している場合があります。こう言ったサインもパンク箇所の特定に繋がる場合もあります。

なぜ特定が必要なのかというと、異物が刺さっていたりした場合、変えチューブを入れ空気を入れた瞬間またパンクをしてしまいます。
またタイヤにカット系のパンクで大きな穴が開いてしまっていた場合は、その穴からチューブが飛び出てしまうことで再びパンクをしてしまうことがあります。
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※タイヤによっても差はありますが、このタイヤはぐらいのサイズでギリギリ位でした。

パンク場所さえ特定できてしまえば、異物の残留はないか?等のタイヤの状態の確認が確実にできるので、できるだけパンク箇所を特定するのがよいです。

③実際の作業時のポイント
チューブを抜いて、新しいチューブを入れます。
手順は本題ではありませんので箇条書き程度にしておきます。
・チューブを外す
・タイヤの傷を確認後、問題がなければ変えチューブを入れる
・チューブは軽くエアを入れて作業をすると失敗が少ない

以下は重要なポイントです。
まずはタイヤ内にキレイにチューブ収める
次にリムの中にチューブを収める
ビードをはめる
という3ステップです。
そして最後は必ず絶対に、絶対にチューブの噛み込みをチェックします。

ここで戸惑うことが多いパターンで、タイヤが硬くてはめられない、ということです。
タイヤが硬い場合のポイントです。
指先やましてや爪等の小さい面積ではめようとしてもと絶対にハマりません。場合によっては怪我をしてしまうこともあります。
かならず手の広い面積を使ってタイヤを押してあげます。

今回は2つの方法を紹介させていただきます。
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←左側は超王道で、教科書的な方法です。
親指の腹(もしくは親指の付け根等)を広く使ってはめていく方法です。
→右側はタイヤをリムごと握り、ひねる方法です。
こちらも意外と力が入りやすい方法ですが、ディープリムはやりづらいです。
多少の差や違いはあれども、基本的にこの2種類以外の方法は圧倒的にやりやすいです。教科書にのるぐらいの方法、ということはそれなりに理由があるということです。

どちらの方法でも良いかと思いますが、コツは一気に入れようとせずに少しづつ入れることです。
少しつづ寄せていきながら入れることで入りやすくなりますが、いきなり一気に入れようとしてもかなり厳しい場合が多いです。

またタイヤレバーを使うのも使い方さえ間違えなければ問題ありません。
タイヤレバー=悪ではありません。間違った使い方が悪いだけですので硬くて手に怪我をしてしまったり、こじりすぎてチューブを傷つけてしまうぐらいであれば、タイヤレバーを使ってサクッとはめてしまうほうが良い場合もあります。
※ただし一部のリムでタイヤレバーが禁止のリムがあります。その場合はタイヤレバーは使えません。

▶携帯ポンプのポイント
無事にチューブを入れタイヤを組めたら空気を入れます。
携帯ポンプで空気を入れる際のポイントですが、バルブの根本にダメージをかけないこと、これがとても重要です。
バルブを変にこじったり変な力を加えたりすることで、インナーチューブの一番弱い部分のバルブの根本を傷つけてしまうことがあります。
実際のポンピングは空中でスコスコポンピングをするよりも、なにかに固定して行うのほうが力が入りやすいです。
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運良く木材などが落ちているとかなり力がかけやすいです。その際はホイールに傷をつけないように注意が必要ですが、空中でポンピングをするよりも確実に早く楽に入れることができます。
こう言ったものがない場合は例えばポンプヘッドと膝を固定したりすることで、できるだけ安定させて作業をすることができますのでポンピングが少しでも楽になります。

一瞬で空気が入れ終わるCo2ボンベは時短ですが、失敗すると悲しいです。
またボンベは瞬間的にめちゃくちゃ冷たくなり凍ります。
凍傷などしもやけにならないように注意が必要です。
Co2ボンベを使う場合は、少なくとも事前に一回は試しで使ってみるこれはとても大切なことです。

▶走り出す前に
実際に走り出す前にも確認をします。
ブレーキのクイックが空いていないか?ということです。
ホイールを外すときにクイックを開け、そのまま走り出してはとても危険です。
パンク修理時だけではなく、日頃からも走り出しの前はブレーキはしっかりと効くか、数秒でできる確認方法ですので、癖のようにすることをおすすめ致します。
たとえばホイールが曲がって入っていたりする場合も、ブレーキで異変に気がつく場合もあります。

そして最後は忘れ物、落とし物の確認です。
忘れ物も落とし物も、知らない人からしてみればただのゴミと見えることもあります。
ものを残して帰らないように、出発前、最後にもう位置振り返って、全て確認をするとなお良いと思います。

ということで今回は出先でパンク!チューブ交換で失敗をしないためのコツとポイントをまとめてみました。

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