もう某Sペ社が答えを出しています。
そう、Aero is Everything(空力こそすべて)です。
Swiss side社ももう何年も前から、(ヒルクライムのみの状況でなければ)早く走りたいのであれば重量よりも空力特性を上げる方が効果的、ということを述べています。
とにかく現代の世は、いわば”大空力時代”に突入していると言っても過言ではありません。
しかしです。
そこには疑問があります。
当然ながらワタクシはプロのような速度域で走ることは、とてもではありませんができません。
またプロのようにかっこいいフォームを取ることもできません。
と言うのも、ワタクシは基本的に体が硬いのです。。。orz
立位体前屈では(調子が良ければ)かろうじて指先が届くぐらいです。
そのせいもあってかどうかは不明ですが、前傾を深くすることはあまり得意ではありません。
体が硬いということもあってか否か、深い前傾を取った時にパワーのロスが大きい傾向にあります。
ですので基本的にはエアロよりもパワーが出るフォームを好んでいますし、パワーを犠牲にするようなフォームでは早く走れないのでは?という考えが根本にあります。
というのもパワーが高ければ自分では頑張っている感がありますし、今は右も左もパワーばかり、ということもあります。
そんな体の柔軟性が低く、深い前傾姿勢が苦手なワタクシですが、エアロよりもパワーを重視したフォームが有利!ということを身をもって??体験すべく実験をしてきたお話です。
ということで今回は、Aero is Everything!? 数字で見る エアロ VS パワー フォームによる差を検証、そんなお話です。

▶説明
今回はヒルクライムだけではなく、(知る人ぞ知る!?)例の1周10kmで100mUPの周回コースにて検証してきました。(周回コースのほうが検証がし易いです)
コースは上りも下りもアップダウンも程々にはありますが基本的にアウターオンリーでいけるぐらいで、下りはアウタートップまで入ります。
通常のフォームでもしっかりとひじにタメを持たせるぐらいの前傾は取っております。
今回はその状態よりも更にエアロにするためのポジションです。ひじは90°まで曲げ、(ブラケットトップを持つのは危ないので)ブラケットはしっかりと握りつつも、できるだけ体を小さくまとめて、前面投影面積を狭くして走ります。
体幹を意識し前傾は深くなれども骨盤が前傾しすぎないように、上死点でつまらないようにフォームを作りました。
ココまで深くするとやはりパワーは出づらくなりますので、結果的にはパワーは抑えめになっていたと思われます。
▶数値で見るエアロ効果
ということを踏まえた上で数値で見てみます。

※すべて同様のコースを単独にて周回しました。
※最後の段のみ別日ですが、気温も同じぐらいなので比較に入れてみました。
①1周目
少し上げ目で当日の調子を見つつ走ってみました。
このときは特に考えていなかったの普通通り、そこまでフォームを低くすることもなくいつもどおりぐらいのフォームで走ってみました。
タイム:17:02
平均速度:35.2km/h
NP:252W
Ave Power:240W
Ave HR:155bpm
この記録をベースとして考えます。
②2周目
このままだと疲労が溜まりそうなので、今日はベースと考え少しパワーを落とし負荷を抑えました。
タイム:17:19
平均速度:34.7km/h
NP:248W
Ave Power:238W
Ave HR:153bpm
比較的抑えめに呼吸も上がりすぎずに長く走れる強度です。
この時のフォームでの速度とパワーの関係性が重要です。
③3周目
今回の本題です。
(突然の思いつきですが、せっかくなので)パワーを犠牲にしても思いっきりエアロフォームで走ったらどうなるのか、試してみたくなりました。ということで多少パワーが入りづらくともとにかくエアロ!1cmでも低く、1cmでも狭く、エアロで走ってみることにしました。下りは脚を止め姿勢を低くしてみました。
タイム:16:49
平均速度:35.7km/h
NP:242W
Ave Power:225W
Ave HR:154bpm
※信号停車あり(5秒ぐらい)
まさかの16分台、、、速すぎです。
1本目、2本目よりもよりも確実にパワーは低いのにタイムは短縮です。
心拍数も前ラップとほぼ変わらず、ということで強度は同じぐらいということです。
④4周目
なにかの間違いかもしれないと考え、負荷(強度)は同じぐらいでエアロで走ってみました。
タイム:16:51
平均速度:35.6km/h
NP:243W
Ave Power:228W
Ave HR:157bpm
※信号停車あり(15秒程度)
やはり16分台、、、どう考えてやっぱり速いです。
もう完全にAero is Everythingと理解せざるを得ない状況に、、、
⑤5周目
せっかくなので、このエアロフォームのまま少し頑張ってみることにしました。これでタイム出たら面白いと思いました。
タイム:15:51
平均速度:37.8km/h
NP:278W
Ave Power:261W
Ave HR:171bpm
まさかのPRで15分台突入です。。。速すぎ。
⑥別日ラップ
参考までにですが、最近の記録でエアロを意識しないで結構頑張った記録です。
タイム:16:03
平均速度:37.4km/h
NP:286W
Ave Power:278W
Ave HR:177bpm
結構がんばったのですが15分台には入れず!無念!と思ったのはこの日のお話。
その後エアロフォームでパワーも心拍も低くタイムを抜かれるとはつゆ知らず、、、(笑)
ちなみに⑤、⑥比較では心拍数で強度がわかりますが、⑥のほうが強度が高いということになります。
強度は高くても、遅い。。。なんてこったです。
結論ははっきりと出ました。出てしまいました。
パワーよりもエアロなのか?ということですが、、、間違いありませんでした。
もうどう見てもエアロ、ぐうの音も出ないほどのエアロでした。。。
▶Aero is Everything
もうココまではっきりしてしまうとぐうの音も出ません。
今回のコースは10km100mUPですが、100km走れば1000mUPです。
ということでこのぐらいの距離に対しての上りの割合であれば、多少パワーを犠牲にしたとしてもエアロを重視したほうが速い、と言う結果となりました。
ただし実際にやってみての注意点があります。
前傾を深くしてのフォームは慣れが必要で、慣れないうちは危険な場合もあります。
と言うのも前傾の作り方をしっかりと考え練習しないと、ただただ深いだけのダラっとした前傾姿勢になったり、ハンドルにガッツリと乗っかってしまうような事になりがちです。
いくらエアロが速いとは言っても安全性を犠牲にしては元も子もありません。
体幹をしっかりと使い乗れるように、また深い前傾を取るだけではなく、安全に乗れるように少しづつトレーニングをすることはとても大切なことだと思いました。(攻めるようなことはありませんが、それでもコーナーリング等がある場合は特に)
例えばですがコーナーリング時、しっかりと体幹で乗ることができれば深い前傾は非常に安定します。こういったことの意味が体で感覚的にわかるようになると安全性も上がると考えております。
フォームは乗り込むことで洗練されていくもので、明日からすぐできるではありません。明日から少しづつ練習をして何千kmも走って、少しづつ形になってくるものだと考えております。
結果が出たからには更に練習を積むしかありません。
ということでAero is Everything!? 数字で見る エアロ VS パワー フォームによる差を検証、はどう考えてもどう見ても、Aero is Everything!と言う結果になった。と言うお話でした。
ヘルメットのエアロ効果は予想以上に大きい、ということです。
R2の納期が遅れると言う情報も。。。
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(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
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そう、Aero is Everything(空力こそすべて)です。
Swiss side社ももう何年も前から、(ヒルクライムのみの状況でなければ)早く走りたいのであれば重量よりも空力特性を上げる方が効果的、ということを述べています。
とにかく現代の世は、いわば”大空力時代”に突入していると言っても過言ではありません。
しかしです。
そこには疑問があります。
当然ながらワタクシはプロのような速度域で走ることは、とてもではありませんができません。
またプロのようにかっこいいフォームを取ることもできません。
と言うのも、ワタクシは基本的に体が硬いのです。。。orz
立位体前屈では(調子が良ければ)かろうじて指先が届くぐらいです。
そのせいもあってかどうかは不明ですが、前傾を深くすることはあまり得意ではありません。
体が硬いということもあってか否か、深い前傾を取った時にパワーのロスが大きい傾向にあります。
ですので基本的にはエアロよりもパワーが出るフォームを好んでいますし、パワーを犠牲にするようなフォームでは早く走れないのでは?という考えが根本にあります。
というのもパワーが高ければ自分では頑張っている感がありますし、今は右も左もパワーばかり、ということもあります。
そんな体の柔軟性が低く、深い前傾姿勢が苦手なワタクシですが、
ということで今回は、Aero is Everything!? 数字で見る エアロ VS パワー フォームによる差を検証、そんなお話です。

▶説明
今回はヒルクライムだけではなく、(知る人ぞ知る!?)例の1周10kmで100mUPの周回コースにて検証してきました。(周回コースのほうが検証がし易いです)
コースは上りも下りもアップダウンも程々にはありますが基本的にアウターオンリーでいけるぐらいで、下りはアウタートップまで入ります。
通常のフォームでもしっかりとひじにタメを持たせるぐらいの前傾は取っております。
今回はその状態よりも更にエアロにするためのポジションです。ひじは90°まで曲げ、(ブラケットトップを持つのは危ないので)ブラケットはしっかりと握りつつも、できるだけ体を小さくまとめて、前面投影面積を狭くして走ります。
体幹を意識し前傾は深くなれども骨盤が前傾しすぎないように、上死点でつまらないようにフォームを作りました。
ココまで深くするとやはりパワーは出づらくなりますので、結果的にはパワーは抑えめになっていたと思われます。
▶数値で見るエアロ効果
ということを踏まえた上で数値で見てみます。

※すべて同様のコースを単独にて周回しました。
※最後の段のみ別日ですが、気温も同じぐらいなので比較に入れてみました。
①1周目
少し上げ目で当日の調子を見つつ走ってみました。
このときは特に考えていなかったの普通通り、そこまでフォームを低くすることもなくいつもどおりぐらいのフォームで走ってみました。
タイム:17:02
平均速度:35.2km/h
NP:252W
Ave Power:240W
Ave HR:155bpm
この記録をベースとして考えます。
②2周目
このままだと疲労が溜まりそうなので、今日はベースと考え少しパワーを落とし負荷を抑えました。
タイム:17:19
平均速度:34.7km/h
NP:248W
Ave Power:238W
Ave HR:153bpm
比較的抑えめに呼吸も上がりすぎずに長く走れる強度です。
この時のフォームでの速度とパワーの関係性が重要です。
③3周目
今回の本題です。
(突然の思いつきですが、せっかくなので)パワーを犠牲にしても思いっきりエアロフォームで走ったらどうなるのか、試してみたくなりました。ということで多少パワーが入りづらくともとにかくエアロ!1cmでも低く、1cmでも狭く、エアロで走ってみることにしました。下りは脚を止め姿勢を低くしてみました。
タイム:16:49
平均速度:35.7km/h
NP:242W
Ave Power:225W
Ave HR:154bpm
※信号停車あり(5秒ぐらい)
まさかの16分台、、、速すぎです。
1本目、2本目よりもよりも確実にパワーは低いのにタイムは短縮です。
心拍数も前ラップとほぼ変わらず、ということで強度は同じぐらいということです。
④4周目
なにかの間違いかもしれないと考え、負荷(強度)は同じぐらいでエアロで走ってみました。
タイム:16:51
平均速度:35.6km/h
NP:243W
Ave Power:228W
Ave HR:157bpm
※信号停車あり(15秒程度)
やはり16分台、、、どう考えてやっぱり速いです。
もう完全にAero is Everythingと理解せざるを得ない状況に、、、
⑤5周目
せっかくなので、このエアロフォームのまま少し頑張ってみることにしました。これでタイム出たら面白いと思いました。
タイム:15:51
平均速度:37.8km/h
NP:278W
Ave Power:261W
Ave HR:171bpm
まさかのPRで15分台突入です。。。速すぎ。
⑥別日ラップ
参考までにですが、最近の記録でエアロを意識しないで結構頑張った記録です。
タイム:16:03
平均速度:37.4km/h
NP:286W
Ave Power:278W
Ave HR:177bpm
結構がんばったのですが15分台には入れず!無念!と思ったのはこの日のお話。
その後エアロフォームでパワーも心拍も低くタイムを抜かれるとはつゆ知らず、、、(笑)
ちなみに⑤、⑥比較では心拍数で強度がわかりますが、⑥のほうが強度が高いということになります。
強度は高くても、遅い。。。なんてこったです。
結論ははっきりと出ました。出てしまいました。
パワーよりもエアロなのか?ということですが、、、間違いありませんでした。
もうどう見てもエアロ、ぐうの音も出ないほどのエアロでした。。。
▶Aero is Everything
もうココまではっきりしてしまうとぐうの音も出ません。
今回のコースは10km100mUPですが、100km走れば1000mUPです。
ということでこのぐらいの距離に対しての上りの割合であれば、多少パワーを犠牲にしたとしてもエアロを重視したほうが速い、と言う結果となりました。
ただし実際にやってみての注意点があります。
前傾を深くしてのフォームは慣れが必要で、慣れないうちは危険な場合もあります。
と言うのも前傾の作り方をしっかりと考え練習しないと、ただただ深いだけのダラっとした前傾姿勢になったり、ハンドルにガッツリと乗っかってしまうような事になりがちです。
いくらエアロが速いとは言っても安全性を犠牲にしては元も子もありません。
体幹をしっかりと使い乗れるように、また深い前傾を取るだけではなく、安全に乗れるように少しづつトレーニングをすることはとても大切なことだと思いました。(攻めるようなことはありませんが、それでもコーナーリング等がある場合は特に)
例えばですがコーナーリング時、しっかりと体幹で乗ることができれば深い前傾は非常に安定します。こういったことの意味が体で感覚的にわかるようになると安全性も上がると考えております。
フォームは乗り込むことで洗練されていくもので、明日からすぐできるではありません。明日から少しづつ練習をして何千kmも走って、少しづつ形になってくるものだと考えております。
結果が出たからには更に練習を積むしかありません。
ということでAero is Everything!? 数字で見る エアロ VS パワー フォームによる差を検証、はどう考えてもどう見ても、Aero is Everything!と言う結果になった。と言うお話でした。
ヘルメットのエアロ効果は予想以上に大きい、ということです。
R2の納期が遅れると言う情報も。。。
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コメント
コメント一覧 (2)
一昔前の教本では、肘に溜めを作り、骨盤は立て気味にして、背中を丸めるのが良い乗車姿勢とされていましたが、どうやらこの姿勢よりも楽に早く走れるらしいです。骨盤を立てない為に、楽にエアロ姿勢を取る事が出来るのかも知れません。ペダリング的にも踏むという感覚よりも「蹴り出す」という感じでしょうか。下止点の通貨で無駄な力が入らないのでロスも少なそうです。
試してみましたが、慣れないせいかシックリ来ませんでした。それと、スマート過ぎて、「ペダルを踏んで進む楽しさ」がスポイルされるというか・・・。
フィッターさんや講師と呼ばれる方々も実は結構ばらつきがあるというのは、あるあるですね。
何が絶対の正解、といいうよりも自分の目的に合わせた適切な方法を見つけるというのが良いと考えております。
その中でもワタクシの場合は、なんだかんだ巡り巡って様々なことを試し失敗を経験した上で、今の状態となっております。