ワタクシ自身もローラー台はPD-R550を使用しております。
少々重いですが重さの違いはローラー回してわかるわけもなく、全然OKです。
PD-R550といえば、現行型のSPD-SLのペダルの中で価格的には下から2番目のグレードです。
それでもメインで使用中のDURAよりも着脱が全然硬いと言う現象も。。。(笑)
その下のグレードはPD-RS500というモデルで、着脱のテンションを軽く設定できるという昔で言うライトアクションの後継的?なペダルです。

今回はPD-R550いわゆる廉価版のペダルですが、こちらの分解・清掃 メンテナンスをする。そんなお話しです。

image62735

では早速。
DSC_5835

DSC_5870
こちら使い込まれた、PD-R550です。

DSC_5837
分解には専用工具を使います。

DSC_5838
ペダル軸を抜くのに使う工具です。
上位モデルは六角ですが、550はこちらの専用国具を使います。
この工具、なぜ樹脂製かというと、、、ということを頭の中で考えてみるのも楽しいことです。

DSC_5839
大きなモンキーでも咥えられますが、、、

DSC_5842
バイスがあれば圧倒的楽です。

DSC_5844
抜けました。
グリスの色がドブ色です。
シマノのグリスは新品の状態できれいな蛍光グリーンです。

クリーナーをたっぷり注入。
DSC_5847
内部をきれいにします。

DSC_5848

DSC_5847

DSC_5849
劣化したグリス、流れた緩み止め等なかなかの汚れです。

DSC_5851
ウェスをツッコミきれいにします。優しくです。

DSC_5853
きれいになりました。

軸ユニットです。
DSC_5857
とりあえず分解の前にある程度汚れたグリスは拭き取ります。
汚れたグリスぬるぬるのまま分解するのは大変ですので。。。

バラしていきます。
DSC_5859
軸内にも劣化したグリスがもりもりしています。
パサパサよりかはまだ良いと思います。

DSC_5862
洗浄しました。

DSC_5868
汚れです。

DSC_5864
組んでいきます。
12球づつです。
ベアリング球は足りなかったり??、汚れがひどい場合は交換します。

最後に玉当たり調整をして、、、ということなのですが、実はR550やRS500の場合はあまりお店で行うことが少ないのです。

なぜかというと答えは簡単です。
これらのペダルの軸ユニットの新品価格が1,773円だからです。
上のように前部バラして、一つ一つの部品を洗浄して調整して組み直して、、、とやることでパーツ代と工賃のバランスがよくないからです。
調整済みの新品のパーツを購入して付け替えるだけ、というのは時間もかかりませんし安く上がることもあるからです。
またそれだけではありません。
パーツは洗浄さえすれば新品になるということでもありません。
もちろん落とせない汚れも使用していくうちについてきますし、このグレードのゴム製のラバーシールは少々貧弱でぼろぼろになったり、場合によってはというかほとんど(笑)消し飛んでなくなってしまっている場合も。ちなみに今回のペダルは両側とも、、、
ラバーシールはなくなると異物や水分は入り込みやすく、グリスも抜けやすくなります。
ラバーシールだけではなく使用していればビンディングの爪の部分も摩耗が進んできますし、スプリングも伸びてくる傾向にあります。ある意味ペダル自体消耗品ということです。

電卓を叩くようなお話しにはなりますが、これがPD-R550であれば新品は1万円ですがPD-RS500ともなると6,600円です。
同じく軸ユニットは1,773円(片側)です。
工賃払ってメンテナンスをしたり、軸ユニットを交換するのであればもう新品を購入してしまったほうが良い場合もある、ということになってしまうからです。

では廉価グレードはメンテをしないのかというと、そういうことではありません。
どうするのが良いのか、というと簡易的なメンテナンスを行うことです。
①軸を抜く
②軸とペダル内をきれいにする
③グリスをもりもり詰めて戻す
とこのぐらいの運用でも全然ありだと思います。

せっかくのなのでこの方法だけで綺麗にしてみました。
DSC_5876
ペダル内部、

DSC_5873
軸ユニットはパーツクリーナーをかけ、できるだけ目の細かい刷毛で優しくこすります。

DSC_5878
あとはペダル内にグリスをいっぱい詰め込んで締めていきます。

DSC_5879
ロックブッシュの隙間から汚いグリスが漏れ溢れてきます。
汚いグリスが外に出る分には問題はありません。

通常はこれで終わりですが、内部がどうなっているのかあえて抜いて確認してみます。
DSC_5882
きれいな状態です。
ロックブッシュとペダル軸に残った汚いグリスは内部にたくさん入れたきれいなグリスに押されて出てくるということです。

この方法なら調整もいりませんし、時間もかかりません。
両側行っても30分もあれば終わると思います。
このぐらいのメンテナンス時間であれば新品を購入したほうが、、、ということにはならない場合が多いのではないかと思います。

すべて組み込んだあとにガタが出ていなければOKです。
※下位グレードのペダルは組んだあとの最終的な段階でガタを確認する必要があります。

もちろん上位グレードであればパーツ代も上がってきますのでメンテをしてきれいな状態を保つと言うことも選択肢に入りますが、廉価グレードの場合は、、、ということは行きつけのショップと相談するのが良いと思います。この辺はショップごとに工賃も違うと思いますし、考え方もあると思います。

ともあれ廉価版の場合は、軸を抜いてざっときれいにしてグリスをもりもり詰める、と言う程度のメンテナンスにしておいてある程度使用して買い替える、このぐらいのほうが実際にはオトクな使い方なのかもしれませんし、その見極めが大切ということかもしれません。

ということでPD-R550のペダルの分解メンテナンスのお話しでした。


簡易的なペダルの掃除の動画はこちらです↓↓↓



上位モデルはしっかりと開けてきれいにするのが良いと思いますが、玉当たり調整は緩過ぎのものがかなり多いですので要注意です。


++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから