ど派手にパンクでやらかしたのは、記憶ではこちらです。
思いっきりリタイヤを余儀なくされたライドでした。
一年中いろいろなところを走り回っているのに、こんな肝心なときにパンクとか運が悪いとでも言うのでしょうか。
ともあれあれ以来しばらくパンクの神様とはご無沙汰していたのですが、、、
ということで今回はこのパンクの話、一発で終わってしまうレベルのパンクをした話の詳細にしてみようと思います。

当日は少々疲労もあったので軽めに、と考えました。
というか当日の朝はがっつり雨降った後、むしろ時折ぱらついているぐらいでした。
冬装備であればリアの泥除けも大きいものが使えるのですが、夏の装備だと取り付けづらいのです。
遠出もするわけではありませんので、サドルバッグとか携帯ポンプとかもう置いていっても良いかと思うぐらいに考えてはいたのですが、ポンプの取付箇所を少し変えたら何だかいけそうだったので普段の装備をもって出発ができました。
今思えば持って行った選択は本当に良かったと思います。
短めのコースなので、海の方をちょろっと走って帰ってくるぐらいの予定でした。
路面は完全ウエットですし、ひどい雨が降ると完全に排水が追いつかずに水がたっぷりと溜まってしまうところも、浅瀬を走るように走ってきました。
幹線道路の交差点の車が通過するラインから少しずれたライン、砂利が溜まっているところがよくあります。
砂利はそこまで多くはありませんでしたが、ある程度は溜まっている砂利の上を通過した瞬間です。
思いっきり「バスンッ!」といきました。
その後すぐにシーラントが吹き出します。
もうすぐにでも、くっきりはっきりとわかる程のパンクです。
通常シーラントが吹いてもそこまで大きな穴ではなければ普通に止まります。(はずです)そのためにシーラントを入れている、ということもあります。むしろちょっとやちょっとのパンクでも止まらないシーラントなんぞただの重りでしかありません。
とりあえず様子を見つつそのまま走り続けました。
それにしてもシュンッ、シュンッ、シュンッとよく吹いています。
音が静かになってきた頃にはかなりエアの減圧を感じました。
これはまずい、あれだけパンクの瞬間がしっかりとわかるほどのパンク、そしてこの減圧スピードは傷がかなりひどい可能性が高いと思いました。
後で確認したところ、パンク箇所から500mぐらいは走ったところで止まりました。
つまりパンクをしてから500mは走れたということです。
しかし完全に止まって歩道に上がった後はエアの残りはありませんでした。
止まって傷を確認します。
ウエットの日は水分とシーラントが混ざってしまうので傷が確認しずらいのです。

まだ若干はシーラントが吹いている状態ではありますが、エアはほぼありませんでした。
エアの残り具合をみてもこれはシーラント等での修復は無理で、インナーチューブを入れるしか無いことはすぐにわかりました。

リムとビードの嵌合部からシーラントが出るほどの減圧です。ほぼエアの残りはありません。
パンクの傷は予想以上に大きく、盛大にシーラントを吹き出したのですが、幸か不幸か泥除けを付けていたので、シーラントまみれになることはなかったです。
人通りの少なそうなところに移動して、作業を始めます。

パンク修理の道具持ってきていて良かったです。。。
出先での作業は手を汚さないためのニトリルグローブは最強レベルに役に立ちます。

傷はこれです。
かなり大きく、きれいにバックリいってしまっています。
ココまでのサイズの場合は追いシーラントでの復帰はまず無理ですので、チューブを入れます。
シーラント入りのタイヤに応急処置でチューブを入れる場合は、下手にシーラントが残っているよりも出きってしまったほうがチューブは入れやすいです。またシーラントの残量が多い場合は、ウエスで拭ってある程度きれいにしてから入れるほうが良いです。
今回は、多めに入れていたシーラントですが、ほぼすべて吹き出してしまっていたようです。
傷は大きいですがチューブを入れれば走れそうですので、チューブを入れ空気を入れれば走り出せました。と、せっかくチューブを入れて復帰したので走ろうと思っていた予定コースはちゃっかり走りきり帰宅しました。
帰宅後しっかりと傷を確認します。

これはみごとな!
傷の大きさ、深さともにダメージ絶大です。
内部のケーシングもざっくりと切れています。

傷のサイズは7mmぐらいです。
空気圧低めでこれなので、空気圧を適性まで上げるともっと大きくなることも十分に考えられます。
もうタイヤは使えませんので交換です。
タイヤを外してみます。

外してみるとそこまで大きくは見えません。

裏側です。
こちらもほとんどわからないぐらいです。
傷の大きさを見てみます。

ものすごく見ずらいですが、5mmぐらいです。
圧がかかっていないと分かりづらいです。
今回は大きな傷でしたが、小さな傷のパンクの際は空気を抜くと本当にわからなくなってしまうこともあります。修理の際などはわからなくならないように印をつけておくと良いと思います。
タイヤが乾いた後です。

あれだけの傷もほぼわからないぐらいだと思います。

確実に切れています。
ということでこのタイヤは、、、おしまいでした。
ココからが本題です。
今回パンクしたのはリアで使っていたPanaracerのAGILESTのTLR 25cです。
当然新品ではなく、距離にしては2500km~ぐらいは使用していたタイヤです。
それでもスリップサインはまだ健在、もうしばし使えると思われていたものです。
ではこのパンクの原因を考えてみます。
原因は2つ、鋭利なものを踏んだことに加えて、水分による摩擦係数の低減でパンク傷が大きくなったと考えられます。もっとシンプルに書くと、攻撃力の高い鋭利なものを思いっきり踏んでしまった事によるパンク、と推測できます。
※あくまでもパンクをした状況、そして傷からの推測の域ではあります。
では今回のパンクを踏まえて、AGILESTはパンクをし易いのか?ということも考えてみたいと思います。
ワタクシの個人的な感想からすると、パンクの傷の大きさ・深さ(敵の攻撃力(笑))から考えても今回のパンクは他のタイヤ、例えばもう少し耐パンク性能の高いタイヤであってもパンクはしたと考えています。
つまり今回のパンクだけでAGILESTがパンクしやすいタイヤということは言いづらい、今回のパンクで耐パンク性能を決めるのは、、、考えものです。
似たような状況では釘を踏んでパンクをした。というものも同様です。
釘を踏んだり、刺さったことによるパンク、これも基本的には耐パンク性能云々と言うよりかは、、、運的な要素が強いかと思います。
ではどういった場合に耐パンク性能が低い、というのかというと経験的なお話にはなりますが、やはり使用している中でカット系(穿孔)の傷が他のタイヤに比べて多い場合であったり、傷に対してのパンク率というのが耐パンク性能ではないかと、考えております。
傷=パンクということではありませんが、やはり傷の入りやすいタイヤはパンクをし易い傾向にあると考えられます。主にTLRの場合、です。
ではAGILESTはどうか?ということですが普通です。
他のタイヤと比べて、めちゃくちゃ強いわけではありませんが弱いわけではありません。
傷もないわけではありませんが、多いわけでもありません。
普通です(笑)
なのですが、AGILESTは有利な点があります。
価格と重量です。
重量はTLRタイヤの中でもかなり軽量です。
この軽さでの耐パンク性能が普通、ということであれば十分に良いことだと思います
ということで今回は、AGILESTが一発昇天級のパンクでしたがある意味仕方がないと言えば仕方がなく、運といえば運のようなパンク体験でした。
それでもこれだけの傷のパンクでありながらも、500mぐらいは走れた。ということこそチューブレスを使う最大の理由です。
まだまだ技術的な面が不完全だったり、改善点が無いわけではないとは思いますがやはり止まるまでの時間が稼げることこそ、チューブレスの最大のメリットであり安全性が高いと感じました。
++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。
Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。
Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
思いっきりリタイヤを余儀なくされたライドでした。
一年中いろいろなところを走り回っているのに、こんな肝心なときにパンクとか運が悪いとでも言うのでしょうか。
ともあれあれ以来しばらくパンクの神様とはご無沙汰していたのですが、、、
久しぶりに食らってしまいました。Teppei.Y 目指せ走れるメカニック!!@ff_cycle
久しぶりに一発ご臨終のバックリカット!😱
2022/07/16 07:46:55
こんだけの傷でも安全なとこまで500mぐらい走れたのが救い👍 https://t.co/Hk5ayXw1wZ
ということで今回はこのパンクの話、一発で終わってしまうレベルのパンクをした話の詳細にしてみようと思います。

当日は少々疲労もあったので軽めに、と考えました。
というか当日の朝はがっつり雨降った後、むしろ時折ぱらついているぐらいでした。
冬装備であればリアの泥除けも大きいものが使えるのですが、夏の装備だと取り付けづらいのです。
遠出もするわけではありませんので、サドルバッグとか携帯ポンプとかもう置いていっても良いかと思うぐらいに考えてはいたのですが、ポンプの取付箇所を少し変えたら何だかいけそうだったので普段の装備をもって出発ができました。
今思えば持って行った選択は本当に良かったと思います。
短めのコースなので、海の方をちょろっと走って帰ってくるぐらいの予定でした。
路面は完全ウエットですし、ひどい雨が降ると完全に排水が追いつかずに水がたっぷりと溜まってしまうところも、浅瀬を走るように走ってきました。
幹線道路の交差点の車が通過するラインから少しずれたライン、砂利が溜まっているところがよくあります。
砂利はそこまで多くはありませんでしたが、ある程度は溜まっている砂利の上を通過した瞬間です。
思いっきり「バスンッ!」といきました。
その後すぐにシーラントが吹き出します。
もうすぐにでも、くっきりはっきりとわかる程のパンクです。
通常シーラントが吹いてもそこまで大きな穴ではなければ普通に止まります。(はずです)そのためにシーラントを入れている、ということもあります。むしろちょっとやちょっとのパンクでも止まらないシーラントなんぞただの重りでしかありません。
とりあえず様子を見つつそのまま走り続けました。
それにしてもシュンッ、シュンッ、シュンッとよく吹いています。
音が静かになってきた頃にはかなりエアの減圧を感じました。
これはまずい、あれだけパンクの瞬間がしっかりとわかるほどのパンク、そしてこの減圧スピードは傷がかなりひどい可能性が高いと思いました。
後で確認したところ、パンク箇所から500mぐらいは走ったところで止まりました。
つまりパンクをしてから500mは走れたということです。
しかし完全に止まって歩道に上がった後はエアの残りはありませんでした。
止まって傷を確認します。
ウエットの日は水分とシーラントが混ざってしまうので傷が確認しずらいのです。

まだ若干はシーラントが吹いている状態ではありますが、エアはほぼありませんでした。
エアの残り具合をみてもこれはシーラント等での修復は無理で、インナーチューブを入れるしか無いことはすぐにわかりました。

リムとビードの嵌合部からシーラントが出るほどの減圧です。ほぼエアの残りはありません。
パンクの傷は予想以上に大きく、盛大にシーラントを吹き出したのですが、幸か不幸か泥除けを付けていたので、シーラントまみれになることはなかったです。
人通りの少なそうなところに移動して、作業を始めます。

パンク修理の道具持ってきていて良かったです。。。
出先での作業は手を汚さないためのニトリルグローブは最強レベルに役に立ちます。

傷はこれです。
かなり大きく、きれいにバックリいってしまっています。
ココまでのサイズの場合は追いシーラントでの復帰はまず無理ですので、チューブを入れます。
シーラント入りのタイヤに応急処置でチューブを入れる場合は、下手にシーラントが残っているよりも出きってしまったほうがチューブは入れやすいです。またシーラントの残量が多い場合は、ウエスで拭ってある程度きれいにしてから入れるほうが良いです。
今回は、多めに入れていたシーラントですが、ほぼすべて吹き出してしまっていたようです。
傷は大きいですがチューブを入れれば走れそうですので、チューブを入れ空気を入れれば走り出せました。と、せっかくチューブを入れて復帰したので走ろうと思っていた予定コースはちゃっかり走りきり帰宅しました。
帰宅後しっかりと傷を確認します。

これはみごとな!
傷の大きさ、深さともにダメージ絶大です。
内部のケーシングもざっくりと切れています。

傷のサイズは7mmぐらいです。
空気圧低めでこれなので、空気圧を適性まで上げるともっと大きくなることも十分に考えられます。
もうタイヤは使えませんので交換です。
タイヤを外してみます。

外してみるとそこまで大きくは見えません。

裏側です。
こちらもほとんどわからないぐらいです。
傷の大きさを見てみます。

ものすごく見ずらいですが、5mmぐらいです。
圧がかかっていないと分かりづらいです。
今回は大きな傷でしたが、小さな傷のパンクの際は空気を抜くと本当にわからなくなってしまうこともあります。修理の際などはわからなくならないように印をつけておくと良いと思います。
タイヤが乾いた後です。

あれだけの傷もほぼわからないぐらいだと思います。

確実に切れています。
ということでこのタイヤは、、、おしまいでした。
ココからが本題です。
今回パンクしたのはリアで使っていたPanaracerのAGILESTのTLR 25cです。
当然新品ではなく、距離にしては2500km~ぐらいは使用していたタイヤです。
それでもスリップサインはまだ健在、もうしばし使えると思われていたものです。
ではこのパンクの原因を考えてみます。
原因は2つ、鋭利なものを踏んだことに加えて、水分による摩擦係数の低減でパンク傷が大きくなったと考えられます。もっとシンプルに書くと、攻撃力の高い鋭利なものを思いっきり踏んでしまった事によるパンク、と推測できます。
※あくまでもパンクをした状況、そして傷からの推測の域ではあります。
では今回のパンクを踏まえて、AGILESTはパンクをし易いのか?ということも考えてみたいと思います。
ワタクシの個人的な感想からすると、パンクの傷の大きさ・深さ(敵の攻撃力(笑))から考えても今回のパンクは他のタイヤ、例えばもう少し耐パンク性能の高いタイヤであってもパンクはしたと考えています。
つまり今回のパンクだけでAGILESTがパンクしやすいタイヤということは言いづらい、今回のパンクで耐パンク性能を決めるのは、、、考えものです。
似たような状況では釘を踏んでパンクをした。というものも同様です。
釘を踏んだり、刺さったことによるパンク、これも基本的には耐パンク性能云々と言うよりかは、、、運的な要素が強いかと思います。
ではどういった場合に耐パンク性能が低い、というのかというと経験的なお話にはなりますが、やはり使用している中でカット系(穿孔)の傷が他のタイヤに比べて多い場合であったり、傷に対してのパンク率というのが耐パンク性能ではないかと、考えております。
傷=パンクということではありませんが、やはり傷の入りやすいタイヤはパンクをし易い傾向にあると考えられます。主にTLRの場合、です。
ではAGILESTはどうか?ということですが普通です。
他のタイヤと比べて、めちゃくちゃ強いわけではありませんが弱いわけではありません。
傷もないわけではありませんが、多いわけでもありません。
普通です(笑)
なのですが、AGILESTは有利な点があります。
価格と重量です。
重量はTLRタイヤの中でもかなり軽量です。
この軽さでの耐パンク性能が普通、ということであれば十分に良いことだと思います
ということで今回は、AGILESTが一発昇天級のパンクでしたがある意味仕方がないと言えば仕方がなく、運といえば運のようなパンク体験でした。
それでもこれだけの傷のパンクでありながらも、500mぐらいは走れた。ということこそチューブレスを使う最大の理由です。
まだまだ技術的な面が不完全だったり、改善点が無いわけではないとは思いますがやはり止まるまでの時間が稼げることこそ、チューブレスの最大のメリットであり安全性が高いと感じました。
++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。
Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。
Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
コメント
コメント一覧 (2)
私も久しぶりにパンクしました。砂利王で江戸サイのダートを走っても何とも無かったのに、地元に戻ってあと2kmで家という所で後輪がパンク。
いつもの事ながらco2ボンベは失敗(パンクする時には使い方を忘れてるパターン)、ハンドポンプを持ってきた事を神様に感謝しました。ハンドポンプは何かとかさ張りますが、やはり必携。
そうです、土曜日でした。奇遇ですね(笑)
ワタクシも複数回の可能性、ということを考え結局のところポンプで落ち着いています、