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先日ツイッターでちらっと見かけたのですが、AERO R1が軒並み激安で販売されている、ということでした。
で、実際にぐぐってみると確かに安い。。。
ものすごく安くなっています。

AERO R1と言えば、エアロ系のヘルメットで優れた空力性能を持ちながらも軽量かつスッキリとしたシルエットでロードレースにも十分OKということで、超人気のヘルメットでした。
ワタクシ自信も使用しておりましたし、イベント会場やレースでもかなりの使用率を誇った人気モデルです。

しかし新モデルのR2の発売を待たずして、カタログから消えてしまいました。
(と言うのもR2の発売が少々押しているということもあるかもしれませんが。。。)

同時期にカタログ落ちとなった製品は超軽量モデル(180g以下)のFLAERもそうです。
2022年のカタログからは消えてきました。

ではなぜ消えたしまったのか、と言う理由を探ってみようと思います。


と言うのもおそらく答えは、以前こちらの記事でもちらっとだけ書かせていただきました。

AERO R1の後継モデル、AERO R2の記事ですが安全基準が引き上げられ、それをクリアするために重量が増えてしまった、と書いてありました。

確かにこちら。

2022年の”JCF(公財)日本自転車競技連盟 公認/推奨 製品”の中にはR1もFLAIRも記載がありません。

では安全基準とは何かというと、JCF(日本自転車競技連盟)の定める、”ヘルメットの性能およびその試験基準”というものがあります。
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これが2022年1月施行で安全基準が引き上げられた。ということです。
”ヘルメットの性能およびその試験基準”とは、JCFが定める安全基準にクリアしたものを公認ヘルメットとして、レース等での使用を認めるよ、ということです。
要は競技中、ヘルメットを被っていればよいわけではなく、しっかりと十分な安全性能をもったヘルメットを使用すること、ということです。

せっかくのなのでもう少し詳しく調べてみました。
旧基準2012年のものしか発見ができなかったのでこちらと、2022年1月より施行の基準を比べてみます。
ワタクシがこの新旧の2つを並べて確認したところ、細かい変更点や追加(材料に関して)はありますが、全体が大きく変わったわけではありません。

その中でも注目した変更点は2点でした。

①通風性能
旧:開口部の幅は2cm以内であること、
新:直径30mmの硬球が通り抜けないこと
ヘルメットのデザインや設計の自由度を上げる事ができる変更点だと思います。
こちらはさほど大きな影響を及ぼさないとは思いました。
でおそらく次のものが本題かと思われます。

②衝撃加速度の測定
ストライカの落下
旧:1m
新:1.5m

※ 衝撃吸収性試験
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画像:JHMA 日本ヘルメット工業会より
ヘルメットにストライカ(重りのようなもの)を落下させる試験です。

安全基準の引き上げは主にこれではないかと思われます。
単純計算で旧基準が1mに対して、新基準は1.5mに変更です。
その差は1.5倍です。

実際にOGKさんがぎりぎりの設計で、ということよりかはある程度マージンを取った設計になっているとは思いますので、この基準をクリアできなかったのかどうかは不明ですが、より安全性を重視した設計のモデルにしたということかと思われます。もしくは新モデルが出るので、より安全性の高いモデルにて申請をして合格をした、ということかもしれません。

しかし2019年、3年前からの継続販売のモデルでこの新基準にも合格しているモデルがあるのも事実です。

ともあれ年々ヘルメットだけではありませんが、新技術を取り入れたより安全性の高いモデルが出ているもの事実です。
最近ではMIPS(Multi-directional Impact Protection System:多方向衝撃保護システム)は非常によく聞くようになった言葉です。

ということで、AERO R1とFLAIRはJCFの安全基準の引き上げに伴って、JCF(公財)日本自転車競技連盟 公認/推奨 製品からは外れ、カタログから消えたと思われる。と言うお話でした。

と、ヘルメットは3年を目安に交換することを推奨されています。
R1も2017年の発売からかなりの時間が経過しています。
もう初期に購入した方の場合は、すでに買い替え時期を過ぎていることになります。
これを期に更に安全性の高いモデルへの買い替え等も検討することも一つの方法かと思います。






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