チェーンの寿命は伸びです。
伸びと言っても金属がニョッキニョッキと伸びるわけではありません。
チェーンの各部が摩耗をしすり減ります。すり減ることで伸びたように全体として長くなる、要は遊びが増える、ルーズになることがいわゆるチェーンの伸びです。

では伸びは実際にどのぐらいで起きるのか?というと、、、
最近ワタクシ自身が使用してきた中で最短記録を更新いたしました。

ということで今回は、11速用チェーン CN-HG901の寿命は!?と言うお話です。

image27101

基本的に現行の自転車に使われている外装変速システムではチェーン、カセットスプロケット、プーリー、チェーンリング(要はチェーンとギア)の摩耗等の状態によっても変速性能が決まります。
それに加えて機械式変速(ケーブル引き)の場合は変速性能にかかわる大きな要因の一つにケーブルが加わります。ケーブルの状態(劣化や消耗、組み方)によっても変速性能に大きく影響がでます。

逆に変速を電気の力(モーター)で行うDi2の場合は、機械式のような調整やケーブルの状態による変速性能の変化はありません。
つまりDi2は変速性能に一番と思しきほどの大きな影響を与える要因のケーブルという構造自体がなく、ケーブルの調整や状態で変速性能に変化がおきません。。こう言った構造的なことも驚異的な安定感を誇るDi2の変速性能を生み出しているということです。


安定した変速性能の何が良いかというと、もちろん走行中の変速はバシバシ決まるのは気持ちが良いですし、もたつくことがないシフトは実際に走る上でも確実に有利になります。
しかしそれだけではありません。
今回のお話のように変速の状態が悪くなっていく(チェーン等の摩耗)のがわかりやすい、ということもあります。摩耗が進んでいくと変速が少しだけ、ほんのコンマ数秒ぐらい??遅れるように、変速のだるさが現れてきます。
だるさがでてきたらチェックをしてみるのですが、だいたいチェーンが伸びています。
つまり安定した変速性能は、機材側の摩耗や状態がわかりやすいということです。

※ただし変速性能の落ちた状態に気がつけるようになるためには、いつも調子の悪い状態で乗っていては気がつくのは厳しいです。いつもよい状態で乗ることを続けることで、調子が悪い状態にいち早く気がつくことができるようになります。 こう言った意味合いでも少しでも調子の悪さを感じたら、気軽にお店に相談するのが良いと思います。



で、今回のお話です。
富士ヒルの前に新品のDURA-ACEグレードのチェーン、CN-HG901に交換しました。
その後すぐに富士ヒル、そして富士ヒル後は練習量は減りましたが、超苦手だった高強度の練習も取り入れることにしました。
従来のように振れ幅の少ない練習ではなく、メリハリを付けたパワーの振れ幅の大きい練習を行うようになりました。

ということでこちらです。
なんか変速がモタツキがちになってきたのでチェッカーを刺してみます。
DSC_6945
ギリギリではなく、スッカスカです。
やはり、、、ですが、交換したのは富士ヒル直前。

ちなみに上の画像を撮影したのは7月18日でした。
ということで距離を見てみたところ、
2400km!(´;ω;`)ブワッ

3000kmもちませんでした。。。
多少はゴリゴリ踏んでいたとは言え、3000km以下ともなると年間8本以上です。ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

ということでどうするか悩んだ結果。。。
DSC_6952
真っ黒クロスケチェーン、PYCのDLC(ダイアモンドライクコーティングチェーン)を再度使用してみることにしました。

PYCチェーンは少々高いですが、感触としては悪い印象をもっていません。

また使った感じではPYCチェーンも新品状態では、変速性能もOKです。
シマノのチェーンを伸びたまま使うぐらいであれば、PYCチェーンがチェーンで伸びていない方がはるかに調子が良いです。
チェーンが新品の状態での変速性能はPYCチェーンよりもシマノ純正のチェーンのほうが微妙に良いです。
しかしシマノのチェーンとは言えども伸びれば流石に調子は悪くなります。
伸びるまでの期間、PYCのほうが長く使えるのであれば、、、という一縷の望みを兼ねて再度使用してみることにしました。

まぁそれにしてもロードバイクは消耗品の塊のようなもので、お金のかかる趣味です。
それでも状態の良くないまま乗り続けるのは気持ちが悪いのですし、致し方がありません。


と、このようにチェーンの寿命は3000km?5000km?諸説様々ではあります。
では実際にはどうかというと、経験上乗り方や使い方によってかなりの差が出ます。はっきり言って走行距離だけでは判断するのが難しいです。と言うのも色々な使い方をしているチェーンを実際にみれば経験的にわかることです。
実際に伸びているかいないかはチェーンの遊び具合を確認したり、チェーンチェッカーを用いて判断します。
伸びていれば交換、伸びていなければそのまま使用、これしかありません。

PYCを本気で使ってみてどのぐらい持つのか、、、様子を見てみたいと思います。


これまだ実際に自分で使ってみたわけではありませんが、実際に触った感じでは12速のほうが寿命はさらに短そうです。
そしてあの12速の超早い変速もチェーンの伸びやHG+(ハイパーグライドプラス)等の細かな刃先の可能は摩耗の影響を大きく受けそうです。
どのぐらい持つかはまだ謎です。。。
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