GCNの過去の動画からです。
Can We Break Carbon Wheels?(カーボンホイールを壊せるのか?)
というものです。

と言うのも一般的にフルカーボンのリムのホイールは基本的にアルミリムのホイールよりもそのお値段は少々高いですが、アルミリムよりも空力的にもよく、軽く作ることができるということです。
しかしカーボンリムの印象と言えば割れる、破損、というネガティブなイメージを持たれている方も多いと思います。
では実際にカーボンリムは衝撃に弱いのか?つまりカーボンリムを壊せるのか?ということが、Winspace LUN HYPER 50mm Discを使用したGCNの動画でありましたので、少々心が痛いところもありますが動画をご紹介させていただこうと思います。

※ワタクシの拙い英語力による理解ですので、誤っているところがありましたが修正をさせていただきます。m(_ _)m
image5790

▶条件等
使用するホイールは50mmディスクのHYPER(1455g)です。
HYPERといえばワタクシ自身も使用中(リムブレーキモデル)のホイールです。
リムブレーキモデルの重量は50mmハイトで1349gというかなり軽量のモデルです。

軽いホイール、そしれカーボンリムのホイールは壊れやすいのか?むしろ表題のように壊すことができるのか?という実験動画です。

この実験は使用タイヤや空気圧も重要になると思います。
タイヤの銘柄までは言及がありませんが、28cのタイヤを使用した、ということです。(映像で確認する限りおそらくコンチネンタルのGP5000TL)
またリムへのダメージは空気圧も重要なところだと思います。と言うのも、タイヤの底づきするかしないかはリムへのダメージに直接影響が出ると考えるからです。。
その空気圧はというと、フロント70psi(4.83BAR) リア75psi(5.17BAR)ということです。
ちなみにこの空気圧はというと若干低めとも考えられます。
と言うのも日本のタイヤメーカー IRCの場合、S-Light 28cのメーカー推奨値推奨値は80-100psi(5.5-7.0)となっています。ざっくりですが、大体28cだと5BAR以上を推奨しているメーカー、モデルが多いように思えます。
ではContinental GP5000 TL 28cの推奨値はというと、65-94psi(4.48BAR-6.48BAR)です。
これらの値から見ても、Continentalの推奨値内ではありますが80kgのライダーで70psiという数値はかなり低めで段差やくぼみ等の状況家では、タイヤの底づきも起こりやすい数値かと思われます。(リムへのダメージが大きそうですし、タイヤも。。。)

ちなみにライダーの体重は約80kgということです。

▶試験方法
実験は以下の3つの種類です。
①階段を降りる
s-kaidan
ロードバイクで階段を降りるという過酷な実験です。

②段差を超える
s-dansa
日本の道でもありそうなぐらいの高さの段差です。
この段差を通過(上り下り)する、ということです。

ちなみにこちらの実験は20km/h、30km/h、40km/hで行い、もちろんバニーホップ(抜重)はしない、ということです。
リムへのダメージもさることながら、ライダーもお尻がかなり痛そうな実験です。
また基本的にロードバイク乗りであれば抜重はある意味反射といいますが、癖のようなところもあると思うのですがうまくできるのか、というところも重要かと思います。

③更に激しい段差を降りる
s-dnsa
スケートボード用の段差で映像からは40cmぐらいはありそうです。
この段差からボコンと降りる、ということです。

実験中のオリバーさんがなんとも言えない表情なのが印象的ですが、実際に画面で見ていてもワタクシ自身も同じような表情になってしまっているだろうと思うのも、同じような感情で見てしまっているからだと思います。

▶結果
①階段を降りる
has

リム、スポークともに損傷無し。
問題がなかったようです。

②段差を超える
20km/h:問題なし
30km/h:多少ゲップをした
※ゲップ:タイヤとリムの隙間(嵌合部)からシーラントが一瞬噴き出る現象、パンクではありません。
40km/h:リアで少し振れがでているようだが、タイヤっぽい?(タイヤの損傷?)
※クリンチャーの場合はリム打ちパンクをする可能性があります。

③更に激しい段差を降りる
sp

フロント:問題なし
リア:すこしだけ振れた
ハブ、問題なかった

④おまけ、20kgの重りを背負って段差を通過
80kgライダー+20kg重り、バイクその他で110kg以内には収まっているがかなり重たい、という状況です。
フロント:問題なし
リア:タイヤ損傷、少しフレ、スポーク問題なし
das
※ただし今回のホイールへのダメージの確認方法はバイクに取り付けたまま、簡易的な振れのチェックなので、振れ取り台に乗せての精密な計測ではない、ということです。


▶まとめ
今回の実験は走行中に想定外にかかってしまうことがあると思しき、リムに掛かる衝撃に対してのホイールの強度試験のようなものでした。
ワタクシの率直な感想としてはHYPERのリムは予想以上に強い、と感じました。(ワタクシ自身もそこまで優しい使い方ではありませんし、下りでヤバッと思うことも数え切れないぐらい、それでもまだ特に問題が起きていないというところもあります。)

ただしです。同じような状況でもリムを破損してしまうこともあると思いますし、コメント欄にも同じくHyper 50 Disc で40㎞/hで路面のくぼみにハマって駄目だった、と言うコメントも有りました。(体重やくぼみの詳細は不明)
あくまでも実験の結果ですので、このような使い方や状況に保証があるわけではありません。くれぐれもご注意ください。

動画の最初の方にも述べていますが、カーボンリムには様々な種類があります。最近のカーボンホイールはすべて頑丈、ということも一概には言えないということです。

これらのことからも、使用上は最低限段差を超えるときは抜重をする等のことは必要です。
ではアルミのホイールでは気を使う必要はないのかというと、、、はっきり言ってその限りではありません。
アルミのホイールでもリムを(段差や穴ぼこ、かまぼこ等に)激しく打ち付ければ割れるというか、アルミはどちらかというと曲がります。要は破損するということはカーボンでもアルミでも同じことで、激しくぶつければ壊れます。
動画内のようにタイヤがダメになるときもあります。

またカーボンの場合は、リムブレーキであればブレーキの熱等の問題もありますし、ワタクシの経験上カーボンリムは設計上の問題ではなく製造上の個体差なども多少なりともあるのではないかとも考えております。

ということで今回はWinspace LUN HYPERを壊すことができるのか?と言う動画を見る、ということですが結果は予想以上に硬かった、ただし油断は禁物、そんなお話でした。


GCN動画



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