前回の記事の続きとなります。


前回の記事を3行でまとめると、、、
”11速の消耗品の入手が厳しい状態が続いているです。”
ということです。
1行でまとまりました(笑)

そこで考えます。
現在は11速コンポーネントを使っているわけですが、11速に比べれば幾分入手性のよい12速コンポで使えるものは無いのか?ということです。

基本的には公式的にはほぼすべてNGとなっております。(一部のブレーキキャリパーぐらい。)
しかし無いものは無い。。。ということで少し前は世界で戦うプロ選手ですら11速12速を混ぜて使っているということがあったようです。

詳細は下記の記事にて。


こちらの記事での混合はと言うと、
”12速のコンポーネントに11速のクランクを使っていた。”
ということです。(主にパワメの影響かと思います。)
しかしこれには結構な問題もあったようです。

ではこれクランク以外で11速コンポに、入手できる12速コンポを混ぜて使うのはどうかというと、、、
色々と考えてみたのですがやはりといえばやはりの結果で基本不可、と言うか公式の見解通り、と言う結論に至ったわけです。
しかしこの結論には、まだ可能性があるかもしれない、ということもあったわけです。

ということで今回はまずこれらがなぜ使えない。と言う結論に至った経緯、要はなぜ駄目なのか?ということ、そしてなんとかなる可能性は本当にないのか?こんなことを考えてみようと思います。

image13571
※あくまでも頭の中で考えただけで、公式の互換性を無視することを推奨するわけではありません。繰り返しになりますが11速と12速は混ぜては使えません。

ではまずは11速コンポに混ぜて使える可能性のあるパーツを考えてみようと思います。
構造的なお話です。
①コントロールレバー
まずコントロールレバー、Di2おけるコントロールレバーは2つの役割があります。
ブレーキに関わる構造、これはリムブレーキであろうが油圧ブレーキでも同じです。
リムブレーキであればインナーケーブルを引っ張るそこまで複雑ではない構造です。
油圧ブレーキであれば少々複雑な構造でマスターシリンダー等が組み込まれています。基本的に分解はできません。

そしてもう一つの機能の変速にかかわる部分ですが、コントロールレバーにあるのはただのスイッチです。Di2のコントロールレバーは変速が機械式であれば内部ギアがありますが、Di2はただのスイッチです(2回目(笑))
ということは構造的にはDi2の内部プログラムの書き換えさえできれば、構造的には11速が12速になったとしても流用ができそうです。
しかしプログラムが無いので今のところ流用はできなくなっています。

✓エレクトリックケーブル
エレクトリックケーブルの種類もEW-SD50→EW-SD300へと変わっていますが、変換するための変換アダプターEW-AD305が用意されています。

②リア変速
リア変速はカセットの幅のお話ですが、フリーボディには互換性がありますので大きく変わるものではないと思われます。
DSC_7875
11速、12速ともに最大ギア~最小ギアまでの幅がほぼ変わらないのであれば、構造的には11速の10段階の動作を、11段階動くようにすれば、ギアピッチの変更で12速に対応もできそうです。

もう一つは対応カセットスプロケットのキャパ(最大歯数)の問題があります。
GSだったら28~34Tまで対応しています。
SSであれば30Tまでとなります。
キャパシティと使用可能歯数の問題は11速でも同様でしたので、そのまま同様でいけるのではないかと思います。

問題は変速性能を司るギアです。
カセットを変えたとしても、11速用のリアディレイラー内のギアとしてプーリーがあります。
これは12速のチェーンは幅が狭まっていますので、プーリーの厚みが11速用のままだと対応ができない可能性もあります。プーリーが11速用のものに交換すればよりよいのではないかと思われます。

と言うのはあくまでもリアディレイラー内部が無段階で動いている、という仮定のもとのお話です。
逆にモーターがリアディレイラーを動かすとしても、有段階の場合は無理なお話です。
要は車で例えるとCVTのような無段階調整できる機構であれば10段階を11段階にすることは構造的に可能のように思えますが、4速ATを5速ATにすることは構造的にかなり厳しいです。

これは内部がどうなっているのかわかりませんので不明です。

③フロント変速
フロントギアの歯間の距離さえ変わっていないければなんとかなりそうな気がしないこともありません。
と言うのも、フロントディレイラーは一見大した動きをしていないように見えても、フロント変速こそ難しく、これはかなり厳しいと思われます。
DSC_6195

というのも肝はクランクの設計が変わったから、ということです。
当然12速用の薄いチェーンに対応した歯先形状というものもあると思いますが、そこはさほど。。。他社製のクランクでも動かせる、ということがあるからです。
では何かというと、12速のクランクセットは11速用からチェーンラインが43.5mm→44.5mmに変更となっています。
※チェーンライン:フレームセンターからフロントギアのセンター位置、つまり広くなればなるほど外側にギアが位置します。
またそれに伴い12速用のクランクはQファクターが148mmに拡張されています。(11速クランクは146mm)
※Qファクター:左右のペダルの取付位置間の幅、要は広いとペダルが外側にくるということです。

ものすごく簡単に書くと、単純に12速のフロントギアの位置は11速に比べて1mm外に出ているということです。
11速のDi2のフロントの調整は25もしくは37段階の調整ができます。
しかしです。
フレームの設計によってはかなり厳しいものがあります。と言うのもフロントの調整はDi2の調整幅のかなりギリギリの数値となるフレームは意外と多いからです。
仮にフロントの調整が、1mmもずれたままの調整でははっきり言ってまともに変速できませんし、具合悪すぎます。(1mmのズレはかなりざっくりですがDi2の調整の10段階はゆうに超えるぐらいの影響デス)

これらのことから考えると12速クランクを使う以上は、11速のフロントディレイラーでは正常に動かすことはかなり難しいと言うことになります。

では、、、です。
逆転の発想でフロントだけ11速のままで(クランク+FD)、と言うことも考えられないわけではありませんが実際にどうかと考えると、おそらくフロントの変速性能は落ちます。と言うのも12速のチェーン幅が薄くなっているからです。要はチェーンをB地点まで移動したくてもそのままの調整ではチェーンが薄い分十分に移動しない可能性があります。
では薄いチェーンに合わせて調整ができれば、ということでもしも調整ができれば、ということを仮定して考えてみます。
シフトアップのためには薄いチェーンに対応するためには、フロントディレイラーのプレート部をより外側に持ってくるように調整します。するとどうなるのか?と言うと、外側に落ちやすくなりますし、
インナーに落とす際も落ちづらくなることが考えられます。

ちなみに11速と12速のガイドプレート内幅は手計測では差はほとんどありませんでした。(すべての場所を計測したわけではありませんが、複数回の計測でも0.1mm以内でした)
となると薄くなったチェーンを所定の位置まで動かすためには、12速のフロントディレイラーのほうが1動作における移動幅が大きいということが考えられます。
移動幅を広くとるということは、トリムの動きもかわっていることも考えられます。

と、このように様々なことを頭の中で考えて見ても、どうにもこうにもダメということになります。(ー'`ー;)ムムム…


▶まとめ
最初にも書きましたが、基本的に11速、12速は一部のブレーキを除いては互換性が無いということです。
構造的に考えてもフロント変速のよう、にどうしても厳しいパーツもあります。リアはディレイラーの内部が不明なためまったく不明です。ということでリアもフロントもNGと言う結果でした。

しかし逆にこれってちょっとあれやこれ変えれば行けるのでは?的なレバーも無いわけではありません。というのもTT用のレバー(9160、9180)は対応するようです。
9160.
これをなんとか元11速用のレバーでも。。。
最近のSDなんとかではありませんが、ビジネスとサスティナブルの兼ね合いは難しいということなのでしょうか。

また最後になりますが、Shimanoの芸術的な変速性能はものすごく細かい技術の結晶が組み込まれています。12速のハイパーグライドプラスなどもそうです。
以前はシマニョーロのような使い方もあったようですが、Shimanoの話では11速でも3社で寸法は全く違うもの、ということです。要はシマノが考える互換性、保証性能とやってみたら結果的には動いたと言うのは全く違うということです。カセットの組み換えなどもそうです。

もちろん12速の超速でなめらかな変速性能は素晴らしいことだと思います。
しかしワタクシ自身も一ユーザーとしては、11速パーツの供給体制の確保が難しいのであれば、今あるものを12速で使える可能性等を模索するような取り組みがあると、、、
そして0.1秒の差なんて摩耗でいくらでも変わりそうな気も。摩耗しきった11速から12速へ変えたときの感動はすごそうです。。。

ということで答えはというと、シマノさん増産頑張ってください。ということです。
今回はShimanoコンポ 11速と12速の互換性と可能性を探る、そんなお話でした。




++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(一人運営のため整備中、接客中等 電話を受けれない場合もございます。その際はお時間を開けて再度ご連絡を頂ますようお願い申し上げます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから