前回の記事はこちらからどうぞ。
新型HYPERの2023に初の28cを取り付けて実際に運用を初めました。
AGILESTの28cは今回、リアのみの導入です。
なぜかと言うとフロントタイヤとリアタイヤの役割や仕事を考えてのことですが、これは長くなりそうなのでまたの機会とさせていただきたく。m(_ _)m
AGILESTの28cを使う前はホイールは同じでHYPER2023(リア54mmハイト)、タイヤはS-Light 25cの組み合わせでした。この組み合わせは軽さはもちろんのこと、剛性感も高く反応が非常に良い組み合わせです。しかし逆に言えば少々硬い、反応は良いけれどもしっかりとしたコシがあり硬い印象の組み合わせです。
28cの運用空気圧は導入初日は5.0BARで翌日は5.2BARにしたところ、やはり少々硬い感じがでてしまって、初日の”やわしっとり感”が忘れられず、3日目は4.8BARにしました。
3日目ぐらいには慣れてきてしまった、ということもありますが4.8BARでも十分かということで現在は4.8~5.0BAR程度に落ち着いています。

28cを導入してからはいつものように高強度、ヒルクライムTT、200㎞ロング、ゆるっと回復走、いつもの周回コースと一通りの状況下で使い、距離にしてトータルで450㎞以上は走りました。
そこで見えてきた28cとは、AGILEST TLR 初の28c導入!実際に使ってみてわかってきたこと。25cと何が違うのか?というのが今回の本題です。
▶28cのネガティブが際立った乗り出し
導入初日、初の28cと言うこともあり、空気圧の適正値が全く不明だったので取り合えず5.0BARにセットしました。
後に見つけたのですが、SRAMのタイヤ空気圧ガイド、というものがあります。
これによるとおすすめは4.67BARだそうですが、そこまでの低圧は少々不安も。。。
家を出た瞬間、ひと踏み目に感じました。
う~ん、重い。。。やはり。
しかしタイヤの重量的にはそこまで差はないはず。。。
ということなんですが、心当たりはなくはありません。

推定量およそ45ml以上のもりもりシーラントです(笑)
ユニバーサルシーラントはロードで40mlということなのですが、25cよりも明らかに28のほうが太いのでちょっと気持ち多めに入れておきました。
と言うのも現在は1秒を争うレース時期ではなく練習やサイクリングメインですので、多少重たくなっても耐久性や長持ちしたほうが良いですし、いざという時にはやはりある程度の量を入れておいたほうが心強いからです。
いや、しかしです。
それにしてもその差はおそらく20g程度。。。そこまで大きな差ではないと思いますが、この重さは気のせいか、28cを履いているという気持ち的な問題なのかもしれませんし、敏感すぎるのかもしれません。それでもなんとなく重い気がするのです。
今までは1時から4時までスコッと落ちていた感じとは違い、若干の鈍さを感じます。
それとパワーを掛けたときのタイヤがグニュっと潰れる感じ、これは明らかに25cのときは感じることがほとんどなかった感覚です。
だいぶやってしまった感がひしひしと。。。
というのが乗り出してからすぐのネガティブな感想でした。
しかしです。
その後すぐに、乗り出しの際に感じたネガティブは消し飛ぶことになりました。
というのが今回メインの450㎞を走ってみてのお話です。

▶28cで450㎞走った感想
✓乗り心地
圧倒的に乗り心地が良い、これは本当にびっくりしました。走り出してしまえば快適そのものです。
ギャップ超え、穴ぼこ、荒れた路面、コーナーリング時すべてにおいて乗り心地の良さをしっかりと体感できます。思わずため息がでてしまいます。
その差はどのぐらいかというと、周回コースで毎周凸凹が気になってできるだけ踏むのを避けていた場所があるのですが、28cにしたらどこだかわからなくなってしまったぐらいのしっかりとした差があります。
また乗り心地の良さは体にも優しく、長時間やロングライドの疲労感の軽減につながると感じました。はっきり言って走行中も走行後もどちらも疲労感にかなりの差がでます。これも太め低圧運用のものすごく大きいメリットだと思います。
✓コーナーリング
限界を攻めるようなことはしませんがそれでもコーナーリングは安定感が高く、ラインの自由度が増えるように感じました。
接地面積が増えるのか、細かい凹凸をしなやかにいなしているのか、タイヤ自体がよく動いて・仕事をしてくれているように感じしっとりと食いついているように感じます。
安定感が高いのでラインの選択肢が増えます。25cでは避けたかった荒れ等の路面状況でも難なくクリアできます。
ラインが増えるということは安全性の向上を感じました。
✓下り
とにかく速いです。
これはホイールが空力特性を上げてきたHYPER2023に変更しているのでその影響もあるのかもしれませんが、とにかく速いです。
過去のデータと比べても速度の伸びがよく、そして速度の割に細かい振動などがマイルドになっているからかもしれませんが、下りでもやはり安定感が非常に高く感じます。
安心して下れるような印象です。
✓加速(※重要)
28c導入後すぐは反応がわるい、タイヤが潰れる感じに違和感がありました。
しかし乗り方?何故か慣れてくると瞬発力も悪くないと感じております。
まずは今までのタイヤ(S-Light 25c)とは違う、28cで更に低圧時を考慮した回し方、潰さないようないい感じのパワーのかけ方?リズム的なものに合わせるイメージは必要かと思います。
またあくまでも推測ですが、荒れた路面では特に感じることがある走行中に各所で起こるロス低減の影響です。
例えばタイヤと路面のロス、これは加速中はおそらく少なからずトラクションが抜けタイヤが瞬間的に微妙に滑っているような状態になることがあるのでは、と考えております。トラクションが抜けることでタイヤは車体を前に進めることはできません。つまり路面状況によっても進まない瞬間いわゆるロスが生まれているのではないかということです。
これだけではありません。
こう言った荒れた路面状況によるロスは、車体が暴れることでクランクでも同様にトラクションが抜ける瞬間ができてしまう可能性がある、と考えております。
そしてもう一つが人間に伝わる振動の影響です。これも実際にぼっこぼこの道を想像してみるとわかりやすいですが、路面の荒れ等により体に伝わる振動がある中ではきれいな路面と全く同じようにパワーをかけたり、回すことは少々難しいと思います。
こう言った路面の状況による影響で細かいトラクション抜けのようなロス状態が、低圧運用のほうがタイヤがよく動くのか少ないように感じます。
結果的に高負荷時はタイヤは潰れる感じがあるけれども、ロスが少ないようでしっかりとした進んでいく感じがあるのではないか、ということです。
✓巡航
これこそ真骨頂!ものすごくよいです。
一定の速度をキープするような巡航では非常に性能が発揮されます。
一度回り始めてしまえば慣性がよく働き巡航時は0スタートのときのような重さを感じることはほぼありません。逆に軽すぎるホイール外周は細かい加減速を繰り返すことになるので、ちょうどよいぐらいの重さということもあるのかもしれません。
また、前述の加速時ロスのようなことは巡航時でも起こり得ると思いますが、タイヤが太くなり振動や衝撃の吸収が上がることでもよく回り、転がるように、ロスが少なく感じるのでは無いかと思います。
減速帯の影響、荒れた路面の影響が25cに比べて少なく感じます。
1週10㎞100mUPの周回コースでタイムを見てみてもリム外周部の重量的には少なからず重くなっていますが、タイムが落ちることはありませんでした。むしろ微妙なところで数秒ですが、ベストは更新できましたので、同様~早い傾向にあります。そう、速いのです。

5周回のデータです。心拍は気温の影響(暑いと高い傾向)もあるかと思いますが、だいたい同じぐらいの主観強度、同じぐらいのパワーで走ったデータでみても早いです。
✓上り
流石に上りは、、、というところも内心あったのですが、上り、、、速いのです。
先日久しぶりに鹿野山に上りにいきました。
最近少々不調が続いており一応行ってみたはものの、はっきり言って駄目なら途中でやめようかとも考えていたぐらいでしたが、こちらもベストを更新することできました。
ではなぜ、28cでPRを取れたのか?ということを考えてみると、3つの要因が考えられます。
①路面状況の悪さ
やはり鹿野山の路面が悪い、と言うことがあると思います。いくら平地と比べても低速域のヒルクライムと言えども、基本的に路面は汚く荒れているところが多く、最後は波打っているような状態です。これらの路面状況の悪さは太く低圧運用のタイヤのメリットをいかしやすい状況だったと考えれられます。
②練習の成果
以前よりも練習の成果が出て速くなった。と信じたいところではあります。
③技術不足のペダリング
こちらは長くなりそうなので、以下で詳細を考えてみようと思います。

▶あゝ悲しいかな、、、28cにして気が付いたこと
今回28cを導入してみてタイムで見ても良いですし、主観的な印象でも非常に良いと感じております。これはなぜかと考えてみると、おそらくですがワタクシのペダリングの技術不足、と言うことが考えられます。
と言うのも、少なからず駆動輪(後輪)の外周が重くなり、1時~4時ぐらいを踏んだときの抜けは悪く(鈍く)なっているはずです。
28cで鈍さがでたり、重さが出ていることは体感済みです。
しかしです。
それでも前述のように感覚としては非常によく感じ、速いのです。
変な話、調子が良いように感じているぐらいです。と言うのも28cに変えてからはなぜかというとパワーがかけやすく、回しやすく感じているからです。
ではこれがなぜなのか?と考えてみると、推測ができます。
今までの組み合わせでは良くも悪くも後輪の硬さ、後輪の剛性の高さからしなりが生まれずスコッと抜けすぎてしまっている。ウィップ・しなりが出ることなく素直に抜ける(2~4時がとにかく軽い)一方、ためがなく抜けすぎてしまってペダリングのリズムに合わせづらい。踏み遅れか踏み過ぎか、無駄が多いのかタイミングが悪いのか、何が決定的な原因かどうかは不明ですが、なんか変なのです。
これが28cになり多少なりとも重量が上がること、もしくはタイヤがヨレる・潰れることである程度の鈍さ、良く言えばため感?が出る。これにより抜けすぎが抑制され、リズムが合わせやすい、リズムをつかみやすいということではないかと考えられます。
こう言ったことを総合的に考えてみると、あぁペダリングがヘタという可能性が。。。(TдT)
気がつけただけでも良いことだとポジティブに捉えます。
▶まとめ
今回28cを初めて使ってみましたが、はっきり言って想像以上に良いです。
と言うのも今回導入したAGILEST TLRの28cが普通に軽い、という要因もあるのだと思います。
28cは重量的なデメリット、そしてフレーム設計の制約等はありますが、今のところほぼすべての状況下で有利だと感じています。
一発の上りオンリーのヒルクライムレースではなく、平地や上りも下りも、それこそ荒れた路面もあるようなコースを走るとなると、現状では28cのほうが速く走れるのでは無いかと強く感じております。
何がそこまで有利かと言うと、グリップの良さからくる安定感と車体のトータルバランスの良さを感じられたからです。安定感は安全性の向上にもつながるのではないかと思います。
そして乗り心地の良さは走行時もさることながら、走行後の疲労感も確実に少ないです。というのも全く同じように、同じコースを走った帰りの疲労感の少なさに驚きました。この疲労感の少なさもしっかりとしたメリットだと思います。
と言うのともう一つ、今回28cの印象が特に良かったのは前述のようにペダリングがうまくないワタクシの乗り方に問題があるのかもしれませんし、上手い下手ではなくペダリングの癖的なものの影響もあるのかもしれません。
このようにフレーム+ホイール+タイヤ等の組み合わせによっても、合う合わないがでてくることも考えられます。
なんにせよこればかりは実際に走ってみないとわからないことです。様々な状況下で踏んで回して乗ってみて、それでどう感じるか、これはとても重要なことだと思います。
ともあれ現状AGILESTであれば、25cとの重量的な問題がそこまで大きくないので、フレームさえ許容できれば一度試して見る価値はあると思います。重さを考えるのであればまずはリアだけでも、十分にメリットを感じられる場合が多いと思います。
ということで今回は、AGILEST TLR 初の28c導入!25cと何が違うのか?450㎞走ってわかってきたこと、一言で言うと自分的には新時代の幕開けを感じた。。。そんなお話でした。
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新型HYPERの2023に初の28cを取り付けて実際に運用を初めました。
AGILESTの28cは今回、リアのみの導入です。
なぜかと言うとフロントタイヤとリアタイヤの役割や仕事を考えてのことですが、これは長くなりそうなのでまたの機会とさせていただきたく。m(_ _)m
AGILESTの28cを使う前はホイールは同じでHYPER2023(リア54mmハイト)、タイヤはS-Light 25cの組み合わせでした。この組み合わせは軽さはもちろんのこと、剛性感も高く反応が非常に良い組み合わせです。しかし逆に言えば少々硬い、反応は良いけれどもしっかりとしたコシがあり硬い印象の組み合わせです。
28cの運用空気圧は導入初日は5.0BARで翌日は5.2BARにしたところ、やはり少々硬い感じがでてしまって、初日の”やわしっとり感”が忘れられず、3日目は4.8BARにしました。
3日目ぐらいには慣れてきてしまった、ということもありますが4.8BARでも十分かということで現在は4.8~5.0BAR程度に落ち着いています。

28cを導入してからはいつものように高強度、ヒルクライムTT、200㎞ロング、ゆるっと回復走、いつもの周回コースと一通りの状況下で使い、距離にしてトータルで450㎞以上は走りました。
そこで見えてきた28cとは、AGILEST TLR 初の28c導入!実際に使ってみてわかってきたこと。25cと何が違うのか?というのが今回の本題です。
▶28cのネガティブが際立った乗り出し
導入初日、初の28cと言うこともあり、空気圧の適正値が全く不明だったので取り合えず5.0BARにセットしました。
後に見つけたのですが、SRAMのタイヤ空気圧ガイド、というものがあります。
これによるとおすすめは4.67BARだそうですが、そこまでの低圧は少々不安も。。。
家を出た瞬間、ひと踏み目に感じました。
う~ん、重い。。。やはり。
しかしタイヤの重量的にはそこまで差はないはず。。。
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2022/09/01 11:39:48
ということなんですが、心当たりはなくはありません。

推定量およそ45ml以上のもりもりシーラントです(笑)
ユニバーサルシーラントはロードで40mlということなのですが、25cよりも明らかに28のほうが太いのでちょっと気持ち多めに入れておきました。
と言うのも現在は1秒を争うレース時期ではなく練習やサイクリングメインですので、多少重たくなっても耐久性や長持ちしたほうが良いですし、いざという時にはやはりある程度の量を入れておいたほうが心強いからです。
いや、しかしです。
それにしてもその差はおそらく20g程度。。。そこまで大きな差ではないと思いますが、この重さは気のせいか、28cを履いているという気持ち的な問題なのかもしれませんし、敏感すぎるのかもしれません。それでもなんとなく重い気がするのです。
今までは1時から4時までスコッと落ちていた感じとは違い、若干の鈍さを感じます。
それとパワーを掛けたときのタイヤがグニュっと潰れる感じ、これは明らかに25cのときは感じることがほとんどなかった感覚です。
だいぶやってしまった感がひしひしと。。。
というのが乗り出してからすぐのネガティブな感想でした。
しかしです。
その後すぐに、乗り出しの際に感じたネガティブは消し飛ぶことになりました。
というのが今回メインの450㎞を走ってみてのお話です。

▶28cで450㎞走った感想
✓乗り心地
圧倒的に乗り心地が良い、これは本当にびっくりしました。走り出してしまえば快適そのものです。
ギャップ超え、穴ぼこ、荒れた路面、コーナーリング時すべてにおいて乗り心地の良さをしっかりと体感できます。思わずため息がでてしまいます。
その差はどのぐらいかというと、周回コースで毎周凸凹が気になってできるだけ踏むのを避けていた場所があるのですが、28cにしたらどこだかわからなくなってしまったぐらいのしっかりとした差があります。
また乗り心地の良さは体にも優しく、長時間やロングライドの疲労感の軽減につながると感じました。はっきり言って走行中も走行後もどちらも疲労感にかなりの差がでます。これも太め低圧運用のものすごく大きいメリットだと思います。
✓コーナーリング
限界を攻めるようなことはしませんがそれでもコーナーリングは安定感が高く、ラインの自由度が増えるように感じました。
接地面積が増えるのか、細かい凹凸をしなやかにいなしているのか、タイヤ自体がよく動いて・仕事をしてくれているように感じしっとりと食いついているように感じます。
安定感が高いのでラインの選択肢が増えます。25cでは避けたかった荒れ等の路面状況でも難なくクリアできます。
ラインが増えるということは安全性の向上を感じました。
✓下り
とにかく速いです。
これはホイールが空力特性を上げてきたHYPER2023に変更しているのでその影響もあるのかもしれませんが、とにかく速いです。
過去のデータと比べても速度の伸びがよく、そして速度の割に細かい振動などがマイルドになっているからかもしれませんが、下りでもやはり安定感が非常に高く感じます。
安心して下れるような印象です。
✓加速(※重要)
28c導入後すぐは反応がわるい、タイヤが潰れる感じに違和感がありました。
しかし乗り方?何故か慣れてくると瞬発力も悪くないと感じております。
まずは今までのタイヤ(S-Light 25c)とは違う、28cで更に低圧時を考慮した回し方、潰さないようないい感じのパワーのかけ方?リズム的なものに合わせるイメージは必要かと思います。
またあくまでも推測ですが、荒れた路面では特に感じることがある走行中に各所で起こるロス低減の影響です。
例えばタイヤと路面のロス、これは加速中はおそらく少なからずトラクションが抜けタイヤが瞬間的に微妙に滑っているような状態になることがあるのでは、と考えております。トラクションが抜けることでタイヤは車体を前に進めることはできません。つまり路面状況によっても進まない瞬間いわゆるロスが生まれているのではないかということです。
これだけではありません。
こう言った荒れた路面状況によるロスは、車体が暴れることでクランクでも同様にトラクションが抜ける瞬間ができてしまう可能性がある、と考えております。
そしてもう一つが人間に伝わる振動の影響です。これも実際にぼっこぼこの道を想像してみるとわかりやすいですが、路面の荒れ等により体に伝わる振動がある中ではきれいな路面と全く同じようにパワーをかけたり、回すことは少々難しいと思います。
こう言った路面の状況による影響で細かいトラクション抜けのようなロス状態が、低圧運用のほうがタイヤがよく動くのか少ないように感じます。
結果的に高負荷時はタイヤは潰れる感じがあるけれども、ロスが少ないようでしっかりとした進んでいく感じがあるのではないか、ということです。
✓巡航
これこそ真骨頂!ものすごくよいです。
一定の速度をキープするような巡航では非常に性能が発揮されます。
一度回り始めてしまえば慣性がよく働き巡航時は0スタートのときのような重さを感じることはほぼありません。逆に軽すぎるホイール外周は細かい加減速を繰り返すことになるので、ちょうどよいぐらいの重さということもあるのかもしれません。
また、前述の加速時ロスのようなことは巡航時でも起こり得ると思いますが、タイヤが太くなり振動や衝撃の吸収が上がることでもよく回り、転がるように、ロスが少なく感じるのでは無いかと思います。
減速帯の影響、荒れた路面の影響が25cに比べて少なく感じます。
1週10㎞100mUPの周回コースでタイムを見てみてもリム外周部の重量的には少なからず重くなっていますが、タイムが落ちることはありませんでした。むしろ微妙なところで数秒ですが、ベストは更新できましたので、同様~早い傾向にあります。そう、速いのです。

5周回のデータです。心拍は気温の影響(暑いと高い傾向)もあるかと思いますが、だいたい同じぐらいの主観強度、同じぐらいのパワーで走ったデータでみても早いです。
✓上り
流石に上りは、、、というところも内心あったのですが、上り、、、速いのです。
先日久しぶりに鹿野山に上りにいきました。
最近少々不調が続いており一応行ってみたはものの、はっきり言って駄目なら途中でやめようかとも考えていたぐらいでしたが、こちらもベストを更新することできました。
ではなぜ、28cでPRを取れたのか?ということを考えてみると、3つの要因が考えられます。
①路面状況の悪さ
やはり鹿野山の路面が悪い、と言うことがあると思います。いくら平地と比べても低速域のヒルクライムと言えども、基本的に路面は汚く荒れているところが多く、最後は波打っているような状態です。これらの路面状況の悪さは太く低圧運用のタイヤのメリットをいかしやすい状況だったと考えれられます。
②練習の成果
以前よりも練習の成果が出て速くなった。と信じたいところではあります。
③技術不足のペダリング
こちらは長くなりそうなので、以下で詳細を考えてみようと思います。

▶あゝ悲しいかな、、、28cにして気が付いたこと
今回28cを導入してみてタイムで見ても良いですし、主観的な印象でも非常に良いと感じております。これはなぜかと考えてみると、おそらくですがワタクシのペダリングの技術不足、と言うことが考えられます。
と言うのも、少なからず駆動輪(後輪)の外周が重くなり、1時~4時ぐらいを踏んだときの抜けは悪く(鈍く)なっているはずです。
28cで鈍さがでたり、重さが出ていることは体感済みです。
しかしです。
それでも前述のように感覚としては非常によく感じ、速いのです。
変な話、調子が良いように感じているぐらいです。と言うのも28cに変えてからはなぜかというとパワーがかけやすく、回しやすく感じているからです。
ではこれがなぜなのか?と考えてみると、推測ができます。
今までの組み合わせでは良くも悪くも後輪の硬さ、後輪の剛性の高さからしなりが生まれずスコッと抜けすぎてしまっている。ウィップ・しなりが出ることなく素直に抜ける(2~4時がとにかく軽い)一方、ためがなく抜けすぎてしまってペダリングのリズムに合わせづらい。踏み遅れか踏み過ぎか、無駄が多いのかタイミングが悪いのか、何が決定的な原因かどうかは不明ですが、なんか変なのです。
これが28cになり多少なりとも重量が上がること、もしくはタイヤがヨレる・潰れることである程度の鈍さ、良く言えばため感?が出る。これにより抜けすぎが抑制され、リズムが合わせやすい、リズムをつかみやすいということではないかと考えられます。
こう言ったことを総合的に考えてみると、あぁペダリングがヘタという可能性が。。。(TдT)
気がつけただけでも良いことだとポジティブに捉えます。
▶まとめ
今回28cを初めて使ってみましたが、はっきり言って想像以上に良いです。
と言うのも今回導入したAGILEST TLRの28cが普通に軽い、という要因もあるのだと思います。
28cは重量的なデメリット、そしてフレーム設計の制約等はありますが、今のところほぼすべての状況下で有利だと感じています。
一発の上りオンリーのヒルクライムレースではなく、平地や上りも下りも、それこそ荒れた路面もあるようなコースを走るとなると、現状では28cのほうが速く走れるのでは無いかと強く感じております。
何がそこまで有利かと言うと、グリップの良さからくる安定感と車体のトータルバランスの良さを感じられたからです。安定感は安全性の向上にもつながるのではないかと思います。
そして乗り心地の良さは走行時もさることながら、走行後の疲労感も確実に少ないです。というのも全く同じように、同じコースを走った帰りの疲労感の少なさに驚きました。この疲労感の少なさもしっかりとしたメリットだと思います。
と言うのともう一つ、今回28cの印象が特に良かったのは前述のようにペダリングがうまくないワタクシの乗り方に問題があるのかもしれませんし、上手い下手ではなくペダリングの癖的なものの影響もあるのかもしれません。
このようにフレーム+ホイール+タイヤ等の組み合わせによっても、合う合わないがでてくることも考えられます。
なんにせよこればかりは実際に走ってみないとわからないことです。様々な状況下で踏んで回して乗ってみて、それでどう感じるか、これはとても重要なことだと思います。
ともあれ現状AGILESTであれば、25cとの重量的な問題がそこまで大きくないので、フレームさえ許容できれば一度試して見る価値はあると思います。重さを考えるのであればまずはリアだけでも、十分にメリットを感じられる場合が多いと思います。
ということで今回は、AGILEST TLR 初の28c導入!25cと何が違うのか?450㎞走ってわかってきたこと、一言で言うと自分的には新時代の幕開けを感じた。。。そんなお話でした。
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※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
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コメント
コメント一覧 (2)
ウィップしないバイクは「進まない」という感覚に陥るので、ハイケイデンスでバイクを進める事になりますが、プロ並みのペダリングスキルが無いとロスも増えて行きます。
タイヤやホイールの重量が増えると、その重量を支点にしてフレームやホイールに微妙なウィップ感が生まれる。そうすると下支点でフレームの捻れが解消して、その力がホイールを回してくれる。これが「リズムが合った」と感じる瞬間だと思います。
28cのタイヤの接地力も、ウイップを生み出す支点になります。多分重量増よりもこの効果が高いかも知れません。
フレームの強度や固有振動、ペダリングパワーや回転数によって最適な重量は変わります。軽量化ばかりに気を使うと、乗っていて楽しく無いバイクが出来上がる原因はここら辺にある様に感じています。
やはりバランスというか、、、深いですね。