前回の記事はこちらからどうぞ。


OGKの新型エアロ系のロード用ヘルメット、AERO R2デス。
少々予定より遅れ待ちに待った入荷から、早速実戦投入をしております。

ということで実際に使ってみた感想を書いてみようと思います。
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サムネッ(笑)


▶AERO R2の3つの懸念点
①重量

前作AERO R1は実際の使用状況はオーバーシェルの実測202gの状態で使用していました。
今回の新作AERO R2は実測で242g(エアパスプレート込)で使用しています。
つまり実測値で重量差は40gです。たかが40g、されど40g、頭に直接乗っかる重さ、この差をどう感じたのか、ということです。

これは経験的なお話ですが、ヘルメットの重量差を感じる場面は主に2つあります。
1.振り向き時
振り向きや頭の角度を素早く変えるような場面、重いヘルメットはやはりサッと振り向いたときの動きが鈍く、ヘルメットの重さとして感じます。

2.長時間になったとき
現状ではまだそこまで長時間はまだ使用しておりませんが、長時間の首の疲れも重さが直結します。特にアイウェアの上部ふちギリギリの視界を使うような頭を深く落とすような前傾姿勢のエアロポジションの際に、時間が長くなるに従って重さ疲れとして、感じるような場面になることがあります。

ではR2を実際に使ってみてどうなのかというと、現状では重さを感じることは全くありませんでした。
つい先日までメインで使っていたR1との差は40gで、流石にそれだけ違えば、、、と考えていたのですが、実際には驚くほど重さを感じませんでした。

なぜ重さを感じにくいのか?と考えてみると、重量のバランスとフィット感、空力性能の良さ等が要因として考えられます。
例えばですが、優れたフィット感があると素早く振り向くときも頭とヘルメットのズレが起こりません。これは極端な話ですが、このフィット感がルーズだとヘルメットが少なからずズレたり動いてしまうことで、重量以上の重さであったり不快感、動きの悪さを感じてしまうことがあると考えられます。
また振り向いたときの空力性能もです。空気の流れが良いことで、速度が高くても軽く首を振れるように感じます。
これらもあっての実測値よりも軽く感じたのではないか、と考えております。

②サイズ感
モデルチェンジに伴って表記は同じサイズでも、実際に使用したときにはサイズ感が変わってしまうことがある製品もあります。
AERO R2の場合はR1との差はほぼありませんでした。
同サイズを選んで問題がないと思います。

R2はR1以上にフィットがよく、後方のBOAもあるのですが、BOA(アジャスター)をそこまで締めなくてもしっかりと安定します。
この後方のアジャスターを使わずともフイット感が良い、ということこそ重要なことだと考えております。

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※BOLLEのアイウェアとの相性も非常に良いです。

③性能
重量増の件もありますし、ワタクシ自身パワーメーターも使用をしていますが-4Wと言われても、、、パッとしないところがあったのは正直なお話です。
しかし使ってみればすぐに不安はなくなりました。
はっきり言って素晴らしいです。
公式の情報によるとAERO R2はR1 との比較でエアパスプレート未装着で-2W、エアパスプレート装着時は-4Wということです。

メーカーの検証条件は以下のとおりです。
空力:一般的なライディングポジション・40㎞/hで走行した時に必要な出力値を仮定し、AERO-R1を基準とした比較。
公式ページより

比較対象となった旧作のAERO R1の状態の記載はありませんでしたが、メーカーの方にお話を伺った際には確かオーバーシェル装着時で、ということだったと記憶しております。

ちなみにエアロ系のヘルメット前作のAERO R1を初めて使用したときの感想ですが、めちゃくちゃ速い訳では無いが、なんとなくいい気がする。。。(オーバーシェルなし)
というぐらいの印象だったと過去の記事に書いてありました。そしてその後オーバーシェルを使っても、そこまで大きな差を感じることはありませんでした。

でAERO R2はどうかというと、速いです。
-4Wは半端ない!ということです。
R1を散々使ってきてのR2ですが、はっきり言ってその差をしっかりと感じることができるぐらいの差でした。
これはかなり自分でも驚いたところです。
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やはり速いのデス。


▶AERO R2の弱点とは
✓通気性と暑さ
公式ページにもあります。
通気性試験の条件は以下のとおりです。

ただし今回ワタクシが感じた比較はAERO R1の場合はオーバーシェルなし(通気性MAX)、R2の場合は空力性能が最大のエアパスプレート付きです。
ですのでエアパスプレートを外したら印象は変わる可能性がありますし、逆にR1にオーバーシェルを付けたらかなり通気は悪くなります。
通気性:42℃に温めた人頭模型にヘルメットをかぶせ、40㎞/hの風を当て、前頭部が35℃まで冷えるのに要した時間の比較。
公式ページより

これは頭全体としての温度の変化ではなく、前頭部の温度の比較です。

確かにAERO R2で実際に走ってみると、前頭部のベンチレーション(通気孔)から入った風が側頭部を通り、後方に抜けて行く流れを感じることができ、前頭部~側頭部にかけては特に涼しさをしっかりと感じることができます。R1とはまた少し違ったような抜けのイメージです。
R1のほうが非エアロ系のヘルメットの空気の通り方に近い感じ(万遍なく)ですが、R2はかなりエアロっぽい通り方感じでエアパスプレート部(頭頂付近)は正直なところR1以上に若干のこもりを感じないわけではありません。(エアパスプレートを使用している、と言うこともあります。)

またR2の空気の抜けの良さ、涼しさを感じるのは頭の角度次第というところがあります。
頭の角度をギリギリまで下げ、ヘルメットのふち(アイウェアの上部のふち)ギリギリで前が見えるぐらいまでは空気が抜けています。
しかし完全に頭の角度を下げきってしまう、要は下を向くぐらいの角度にした場合、風の抜けが急に悪くなります。
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これは上部にはベンチレーションがなく、前面と後方に位置するR2の弱点的な要素なのでは無いかと考えれられます。(R1もオーバーシェルを使うと途端に抜けが悪くなります。)

ともあれ熱くなりすぎずに、暑くなったらしっかりと前を向いて頭を冷やせ、ということなのかもしれません。

走行後に脱いだヘルメットの状態を確認します。
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頭頂部付近のエアパスプレートには湿気?汗?と思しき水分がついています。
構造的に見てもR2の特徴的でもある”エアトンネル構造(PAT.P)”ですが、エアロ性能と冷却性の両立は本当に難しいということなのかもしれません。
エアロ性能をギリギリまで高めつつの冷却性能、このバランスはものすごいレベルかと思います。

▶まとめ
今回新作のAERO R2を使ってみて、ということですが実際にはまだまだ真夏のような暑さの中では使用しておりませんし、それこそ日の出から日の入りまで使うような長時間の使用をしたわけではありません。

しかしそれでも被った瞬間のかぶり心地の良さ、そして実際に走ればR1以上の空力性能の高さを感じることができました。
ヘルメットを変えるだけでこれは、ものすごいことだと思います。

実際に使ってみるとメーカーの方がお話されていた”R1の空力性能がかなり高く、R1超えるのが大変だった”というお話もよくわかるような気がします。
そんじょそこらの中途半端なものを作らない、というメーカーの強い意志のようなものを感じることができるだけの性能をもっていると感じました。

ということで今回はOGK Kabuto AERO R2 実際に使ったインプレでした。
公式ページ




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