”The Most Effective Marginal Gain. Aerodynamics with Josh Poertner”
という動画をもとにエアロダイナミクスのマージナルゲインのお話です。
※マージナルゲイン:1%程度の小さな改善でも積み重ねることで大きな成果が生まれるということです。
今回ご紹介させて頂く中で面白いと思ったのがめちゃくちゃ高価なウェアやホイール、フレームのお話ではないということです。比較的に手がつけやすい価格帯やコストを抑えたエアロダイナミクス、というお話が中心となっているところです。
という動画をもとにエアロダイナミクスのマージナルゲインのお話です。
※マージナルゲイン:1%程度の小さな改善でも積み重ねることで大きな成果が生まれるということです。
今回ご紹介させて頂く中で面白いと思ったのがめちゃくちゃ高価なウェアやホイール、フレームのお話ではないということです。比較的に手がつけやすい価格帯やコストを抑えたエアロダイナミクス、というお話が中心となっているところです。
※拙い翻訳ですが、できるだけシンプルにご説明をさせていただこうと思います。間違いがあればご指摘いただけばと思いますm(_ _)m
では早速。

①最もコストのかからない方法
もちろん一番コストのかからない空力改善はエアロポジション(フォーム)です。
プロのフィッティング、モーションキャプチャーを用いたサービス等は費用がかなり掛かります。
逆にお金のかからない方法はインドアトレーナーの前に大きな鏡を置き、ひじの位置等フォームを確認するということです。
②ウェア類
エアロソックスの効果はかなり大きいです。

エアロソックスの効果はビッグプーリーよりも大きな節約効果になります。
(ビジネス的なお話かもしれませんが(笑))
ただしUCIではソックスに関しての規定があります。

(記憶に新しいところですと、2022世界選手権エリート女子ロードレースの優勝者アネミエク・ファン・フルーテンがソックスの規定に違反し罰金を取られた、ということがありました。)
なぜそんなにエアロソックスの効果が大きいのかというと、ゴルフボールのディンプル(凹凸)のような効果です。(ZIPPのホイールのような)
空気の流れは12時と6時で剥離します。

ディンプル(くぼみ)があると、剥離が遅れる、7時と11時のようにです。
表面に長く保持されればされるほど、後方のウエイク(渦動?)が小さくなります。(上の図を参照)
これにより抗力を抑制する、ということです。
特にふくらはぎの筋肉(の部分)は空力的に悪い表面で、靴下は長ければ長いほど効果が高くなります。(しかし前述のようにUCI規定があります。)
下のグラフがエアロソックスの効果です。

時速30マイル(約48㎞/h)でライダーによっては12~15wの価値があります。
(流石にこれだけの効果があればUCIがルールを定めるのもわかる気がします)
最新のスキンスーツは高価ですが着ることで、10年前のウェアと比べて30~40Wの節約になります。(しかしコストがかかります。)
コストを抑えてエアロ効果を出すためには、ウェアはできるだけ自分にフィットするブランドのもの、できるだけ小さなサイズを着てシワを少なくすることです
またエアログローブも効果があります。

素手よりも節約になります。
※Attack Speed:エアログローブ
エアロヘルメットの効果は、体型と頭の位置によっても大きく変わります。
最高のエアロ性能があれば30W以上、ロード用のエアロヘルメットでも12~15W節約になります。
一般的には安いヘルメットは高いヘルメットよりも空力に優れる傾向にあります。
と言うのも高価なヘルメットは(通気性のための)通気口が多く、軽量な場合が多いです。
逆に安くても通気口が少ないヘルメットは、実際には多くの場合空力的に優れます。

90年代に使用されたジロのヘルメットは、未だ60ドルで販売されています。
単純なティアドロップ形状でエアロに優れています。
続いてレイザーのエアロヘルメットです。

通気口の開け締め(スライド機能)ができるモデルです。
エベレスティングに挑戦したローナン・マクラフリンは下りの時は閉め、上りでは開けることでエアロ効果を得ていた。ということです。
※ローナン・マクラフリン:エベレスティング世界記録を20分近く更新して、6時間40分54秒で世界記録を達成。
通気口の開け締めをおこなうことで、エベレスティングでは約3分ちょっとの節約効果があることを知っていたからです。
(ですがエベレスティグの動画を見ましたが、実際にはMETのMANTAでした。ページ下部)
エベレスティングのタイムを縮める時は、まず重量を気にする場合が多いと思いますが、上りだけではなく、下りもかなり高速で下らなければならなので、エアロダイナミクスが極めて重要です。
▶機材をキレイにする
それ以外では自転車をきれいにすることです。
汚れたドライブトレインのロスは6~8W位、最高のチェーンオイルを使っていても汚ければ台無しです。

ダウンチューブに蓄積した汚れもエアロダイナミクスに影響を与えます。
(ダウンチューブ等に)蓄積した泥がディンプルのような効果を生む、と冗談を言った人もいますがそんな効果はありません。
エアロボトルも効果的です。

エアロハンドルバーの効果も大きく、30マイルの風洞実験でフラット部がエアロ形状に潰れたハンドルバーの場合は25~28W節約になります。
▶最後に
マージナルゲインを考える時は転がり抵抗、駆動効率、空力、この3つが重要です。
本当に軽さを重視して、最も軽いような軽量バイクは純粋なヒルクライムでしかうまくいきません。
平地では重さよりもやはりエアロ、そして転がり抵抗等を重視したほうがよいです。
勾配が7.8~8%を超えてくるとと重量が重要になってきます。
ただしこの数値はライダーのパワーに依存します
※パワーは高いほうが影響を与える勾配が急になります
▶まとめ
ざっくりと重要そうなところを中心に訳してみました。
まとめてみます。
・最もリーズナブルに空力をよくするためにはフォームを改善。プロによるフィッティング、解析等はお金がかかるが、トレーナーの前に鏡をおいて小さくなるようなフォーム(ひじの位置、前腕を地面水平にする等)の練習をするだけでも効果はある。
・ウェアの効果も高い。特にソックス。(と言うのはマーケティングとの関係もあると思いますが。)グローブもエアロ系のグローブは素手よりもエアロ的に優れる。
ウェアは(スキンスーツではなくとも)できるだけ体にフィットするブランドのものでサイズは小さめにするのが良い。
ヘルメットの効果も高く、安くても通気孔が少ないほうが空力に優れる場合が多い。
・エベレスティングのように上りが多くても下りもあれば、タイムを狙う場合は空力も重要視したほうが良い。
・マージナルゲインという考えで空力だけではなく、駆動効率、そして転がり抵抗、この3つの積み重ねが重要。
ということでした。
やはり時代の流れというか、技術の進歩で重量よりもエアロダイナミクスを重視する傾向が強くなっているようです。
小さいことをコツコツと、、、マージナルゲイン。
ということで今回はJosh Poertnerによる低コストで効果的なエアロダイナミクスのお話でした。
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すね毛は想像以上のロスを生むというのは有名な話で、Silca veloによるとセラミックベアリング攻めのアップグレードの2倍の効果とも。