定期的に振る雨、そして一気に寒くなったことで心をバッキバキに折られ、ものすごく久しぶりにZwift課金を再開しZwiftを始めました。昨年はどんなに寒くても外をゴリゴリ走っていましたが、やはり寒さ耐性は心身ともに脆弱極まりないようです。
と本格的に室内のトレーニングを再開するにあたって、やはりメカニックとしては気になるわけです。
実際にトレーニング中は強度に合わせてですが。イヤホンをして爆音で音楽を聞いたり、映画を見たりしているわけです。ですので少々音は聞こえづらいかもしれません。
それでも少しでも変速が悪くなったりしたら気になるわけですが、変速は今のところまだまだ快調です。やはり日泉ケーブルは最高です。
しかしそこには難点も。。。変速が悪くなるとメンテナンスのきっかけになるのですが、不調が出ないとついつい後回しになりがちですっかり忘れてしまうという悪循環です。
しかし使っていれば少なからず何かが起きているはず!ということで重い腰を上げて、室内専用、Zwift用バイクの状態を見て室内トレーニング用のバイクメンテナンスの注意点を探る、そんなお話です。

▶ドライブトレインの状態
✓チェーン
チェーンは実際に少しは黒ずみ汚れが出ます。
しかし実走と比べて遥かに汚れは少ないです。
外部からの砂塵系の汚れはつくことはなく、殆どが摩耗粉のような細かいキラキラです。
で面白いのが室内専用機は本当にチェーンが伸びないです。

ついついオイルを入れるのをしばらく忘れてしまったり、、、ということなのですが、それでもチェーンはほとんど伸びないのです。
室内では負荷の割に、予想以上にチェーンは長持ちしております。
✓カセットスプロケット
若干摩耗をしていると言えばしているのですが、あれだけゴンゴンガリガリ、負荷をうまく抜けなかったり無理矢理っぽくなってしまったり過酷な変速をしている割に変な摩耗も少ないですし、変な傷もありません。

不思議なぐらいです。。。
✓チェーンリング
反対にチェーンリングは傷も多く摩耗というか、偏摩耗と傷が多いように思われます。
実走のチェーンリングと比べると、実走の歯はキレイに摩耗しているのに比べて、室内用の歯は実走ではあまりつかないような深い傷が目立ちます。

室内でのトレーニングとは言え、それなりの高負荷のかかった状態での変速になってしまっているときがあります。特に熱くなっている時もそうですし、トレーナー側の自動負荷、要は自分が意図しない高負荷に対しての変速時等は特にどうしても荒くなりがちで、ガッチン!と機材には優しくないような変速になってしまっている、と言うのは実走との差だと感じております。
これはアウターもインナーもそうです。

✓プーリー
プーリーもチェーンリングと同様に、主に変速系のガイドプーリーの痛みが気になります。
摩耗もそれなりに進んでいますし、傷による痛みも出ています。


逆にテンションプーリーはそこまでの摩耗は確認できません。
しかし摩耗ではなく、傷のようなダメージは確認ができます。


こう言ったプーリー傷の中には実際に乗車しているときだけではなく、ローラー台のつけ外しの際にも傷がついてしまっている可能性もあるかもしれないと思いました。
▶汗対策の効果は!?
✓ヘッド部
まずはヘッドです。
鬼盛りグリス仕様でしたが、実際にはどうか?ということで開けてみます。


上下ともに全然無事です。
グリスをもりもりに詰めること、それともう一つはできるだけ汗が直接垂れることがないように、大きめのタオルをしっかりとかけていること、この2つの効果で滝汗の環境下でもかなりの防御力を誇っているという結果でした。

※耐塩水グリスを使用しております。
✓ハンドル部
なにげにダメージを受けやすいのがハンドル部です。ブラケット内部が錆びたり、ハンドルバー自体もバーテープの下で腐食が進んでしまうものもあります。
バーテープは汗を吸い込みすぐに臭くなりますので、汗を吸わない緩衝材を同じく汗を吸わないビニテでなんとなく巻いて様子を見てみたら、もうしばらくそのままでした(笑)
ですがこれは以外を悪くないのです。
ショルダー部は回復走などの低強度の際に主に使うので柔らかめ、通常はほぼブラケットですので問題がありません。

汗を通しませんのでハンドルバーもきれいなものです。

ということでもう少しキレイに巻きました。

下ハンは試験的に滑り止め程度の何かを巻いて様子見中です。
✓ボトルケージ部
意外と汗がたれますが、こちらもグリスでしっかりと守っていますので全くと言ってもよいほど問題がありませんでした。

ボトルケージは使わずとも、グリスを多めに塗ったボルトを入れておくことでも防御力が上がるかと思われます。
▶実際に発生したトラブルは?
以前に実際にあったのですが、サドルが後方へ滑ってズレていた時がありました。
以前使用していたサドルも、現在使用しているサドルもそうですがカーボンレールで締め付けトルクの上限があります。
サドルのズレとは、実際にサドルが後方へ移動していたということです。。。
めちゃくちゃ緩んでいたというわけではなかったのですが、気がついたら少し後方にズレていて、なんかペダリングし辛いとかんじていたら、実はサドルがズレていた。。。ということです。
あくまでも推測ですが、ヒルクライム用で若干フロントを持ち上げてセットしているときが多かったこと、そしてペダリングもそうだと思いますし、それだけではなくダンシングとの切り替えでドッカンドッカン座ったり、、、そういったことでも少しずつ、少しずつズレていっていたのかもしれません。
しかしシートポストのズレ等はありませんでした。
これらのことから推測するに、ワタクシの場合はレースのアタックとかスプリントとかは基本的にあまりしませんので、ハンドル等がそこまでゴリゴリに荷重がかかったりする機会が多いわけではありません。
ですが、ダンシング↔シッティングの切り替えや、フロントを持ち上げてヒルクライムっぽいポジション、サドル後傾の状態で乗ることで、お尻系の部分、サドルやシートポストには予想以上の負荷がかかっていることが考えられます。
こう言ったように使い方に合わせて、負荷のかかる部分は長い月日をかけてズレてきたりということは普通に起こる可能性があるということです。
ということからも実走ではなくても、増し締め確認等は行った方が良いと思われます。
▶まとめ
これらのことからも室内用のロードバイクは屋外実走用のバイクとは少し違ったダメージを負っていくと思われます。
今回、室内用の車体を見てみて感じたことと対策です。
①ギア歯
実走と比べて室内で使用する場合、ギア歯には想定以上の突発的な負荷がかかりやすいのではないか、ということです。
またチェーンやギアには外部からの砂塵等の汚れはほとんど付着しません。
これらのことからも室内用のバイクのチェーンオイルはWAKO'Sのパワーなどの油膜厚めのチェーンオイルが良いのではないかと感じました。
②汗対策
汗対策の基本は、物理的な防御です。
塞げる穴は塞ぐ、汗がかかりそうな部分は覆う、両方難しい場合はグリスで守る。基本といえば基本ですがかなり効果があります。
③室内とは言えども増し締め・確認
実走をしないからと言っても緩まないわけではありません。
特に長い時間ともなるとサドル部や、パワーをかけるような乗り方であればハンドル周り、緩んでくる可能性もあります。
これらを総合的に考えて定期的にバイクの状態を確認し、ご自身の使い方、汚れ方に合わせた対策をひどくなる前に前もって対策をしておく。ということです。
室内に限ったことではありませんが、大切なことだと思います。
ということで今回はZwift用バイクの状態から室内トレーニング用のバイクの注意点を探る、そんなお話でした。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(一人運営のため整備中、接客中等 電話を受けれない場合もございます。その際はお時間を開けて再度ご連絡を頂ますようお願い申し上げます。)
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※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
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と本格的に室内のトレーニングを再開するにあたって、やはりメカニックとしては気になるわけです。
実際にトレーニング中は強度に合わせてですが。イヤホンをして爆音で音楽を聞いたり、映画を見たりしているわけです。ですので少々音は聞こえづらいかもしれません。
それでも少しでも変速が悪くなったりしたら気になるわけですが、変速は今のところまだまだ快調です。やはり日泉ケーブルは最高です。
しかしそこには難点も。。。変速が悪くなるとメンテナンスのきっかけになるのですが、不調が出ないとついつい後回しになりがちですっかり忘れてしまうという悪循環です。
しかし使っていれば少なからず何かが起きているはず!ということで重い腰を上げて、室内専用、Zwift用バイクの状態を見て室内トレーニング用のバイクメンテナンスの注意点を探る、そんなお話です。

▶ドライブトレインの状態
✓チェーン
チェーンは実際に少しは黒ずみ汚れが出ます。
しかし実走と比べて遥かに汚れは少ないです。
外部からの砂塵系の汚れはつくことはなく、殆どが摩耗粉のような細かいキラキラです。
で面白いのが室内専用機は本当にチェーンが伸びないです。

ついついオイルを入れるのをしばらく忘れてしまったり、、、ということなのですが、それでもチェーンはほとんど伸びないのです。
室内では負荷の割に、予想以上にチェーンは長持ちしております。
✓カセットスプロケット
若干摩耗をしていると言えばしているのですが、あれだけゴンゴンガリガリ、負荷をうまく抜けなかったり無理矢理っぽくなってしまったり過酷な変速をしている割に変な摩耗も少ないですし、変な傷もありません。

不思議なぐらいです。。。
✓チェーンリング
反対にチェーンリングは傷も多く摩耗というか、偏摩耗と傷が多いように思われます。
実走のチェーンリングと比べると、実走の歯はキレイに摩耗しているのに比べて、室内用の歯は実走ではあまりつかないような深い傷が目立ちます。

室内でのトレーニングとは言え、それなりの高負荷のかかった状態での変速になってしまっているときがあります。特に熱くなっている時もそうですし、トレーナー側の自動負荷、要は自分が意図しない高負荷に対しての変速時等は特にどうしても荒くなりがちで、ガッチン!と機材には優しくないような変速になってしまっている、と言うのは実走との差だと感じております。
これはアウターもインナーもそうです。

✓プーリー
プーリーもチェーンリングと同様に、主に変速系のガイドプーリーの痛みが気になります。
摩耗もそれなりに進んでいますし、傷による痛みも出ています。


逆にテンションプーリーはそこまでの摩耗は確認できません。
しかし摩耗ではなく、傷のようなダメージは確認ができます。


こう言ったプーリー傷の中には実際に乗車しているときだけではなく、ローラー台のつけ外しの際にも傷がついてしまっている可能性もあるかもしれないと思いました。
▶汗対策の効果は!?
✓ヘッド部
まずはヘッドです。
鬼盛りグリス仕様でしたが、実際にはどうか?ということで開けてみます。


上下ともに全然無事です。
グリスをもりもりに詰めること、それともう一つはできるだけ汗が直接垂れることがないように、大きめのタオルをしっかりとかけていること、この2つの効果で滝汗の環境下でもかなりの防御力を誇っているという結果でした。

※耐塩水グリスを使用しております。
✓ハンドル部
なにげにダメージを受けやすいのがハンドル部です。ブラケット内部が錆びたり、ハンドルバー自体もバーテープの下で腐食が進んでしまうものもあります。
バーテープは汗を吸い込みすぐに臭くなりますので、汗を吸わない緩衝材を同じく汗を吸わないビニテでなんとなく巻いて様子を見てみたら、もうしばらくそのままでした(笑)
ですがこれは以外を悪くないのです。
ショルダー部は回復走などの低強度の際に主に使うので柔らかめ、通常はほぼブラケットですので問題がありません。

汗を通しませんのでハンドルバーもきれいなものです。

ということでもう少しキレイに巻きました。

下ハンは試験的に滑り止め程度の何かを巻いて様子見中です。
✓ボトルケージ部
意外と汗がたれますが、こちらもグリスでしっかりと守っていますので全くと言ってもよいほど問題がありませんでした。

ボトルケージは使わずとも、グリスを多めに塗ったボルトを入れておくことでも防御力が上がるかと思われます。
▶実際に発生したトラブルは?
以前に実際にあったのですが、サドルが後方へ滑ってズレていた時がありました。
以前使用していたサドルも、現在使用しているサドルもそうですがカーボンレールで締め付けトルクの上限があります。
サドルのズレとは、実際にサドルが後方へ移動していたということです。。。
めちゃくちゃ緩んでいたというわけではなかったのですが、気がついたら少し後方にズレていて、なんかペダリングし辛いとかんじていたら、実はサドルがズレていた。。。ということです。
あくまでも推測ですが、ヒルクライム用で若干フロントを持ち上げてセットしているときが多かったこと、そしてペダリングもそうだと思いますし、それだけではなくダンシングとの切り替えでドッカンドッカン座ったり、、、そういったことでも少しずつ、少しずつズレていっていたのかもしれません。
しかしシートポストのズレ等はありませんでした。
これらのことから推測するに、ワタクシの場合はレースのアタックとかスプリントとかは基本的にあまりしませんので、ハンドル等がそこまでゴリゴリに荷重がかかったりする機会が多いわけではありません。
ですが、ダンシング↔シッティングの切り替えや、フロントを持ち上げてヒルクライムっぽいポジション、サドル後傾の状態で乗ることで、お尻系の部分、サドルやシートポストには予想以上の負荷がかかっていることが考えられます。
こう言ったように使い方に合わせて、負荷のかかる部分は長い月日をかけてズレてきたりということは普通に起こる可能性があるということです。
ということからも実走ではなくても、増し締め確認等は行った方が良いと思われます。
▶まとめ
これらのことからも室内用のロードバイクは屋外実走用のバイクとは少し違ったダメージを負っていくと思われます。
今回、室内用の車体を見てみて感じたことと対策です。
①ギア歯
実走と比べて室内で使用する場合、ギア歯には想定以上の突発的な負荷がかかりやすいのではないか、ということです。
またチェーンやギアには外部からの砂塵等の汚れはほとんど付着しません。
これらのことからも室内用のバイクのチェーンオイルはWAKO'Sのパワーなどの油膜厚めのチェーンオイルが良いのではないかと感じました。
②汗対策
汗対策の基本は、物理的な防御です。
塞げる穴は塞ぐ、汗がかかりそうな部分は覆う、両方難しい場合はグリスで守る。基本といえば基本ですがかなり効果があります。
③室内とは言えども増し締め・確認
実走をしないからと言っても緩まないわけではありません。
特に長い時間ともなるとサドル部や、パワーをかけるような乗り方であればハンドル周り、緩んでくる可能性もあります。
これらを総合的に考えて定期的にバイクの状態を確認し、ご自身の使い方、汚れ方に合わせた対策をひどくなる前に前もって対策をしておく。ということです。
室内に限ったことではありませんが、大切なことだと思います。
ということで今回はZwift用バイクの状態から室内トレーニング用のバイクの注意点を探る、そんなお話でした。
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