昨今のバイクの内装システムに付いてはこちらからどうぞ。


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本題に入る前に前回の続きを少しだけ、現在のヘッド~ハンドル周りのホース類のルーティングの種類からです。

▶ホース類のルーティングの種類(フレーム)
まずはフレーム側の2種類からです。
①ヘッドベアリング内部を通る
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ヘッドベアリングの内部を通ってフレーム内部にホースが入る構造です。
ホース類がヘッドベアリング内部を通るためのスペース確保としてD型のコラムを用いたり、真円型コラムの場合は上部ベアリング径が大きい(上下同径で1.5等)のが特徴です。
この構造はホース類は一切露出することない組み方ができるものもあり、一部が露出したとしても空力的にも見た目のすっきり感も最高ですが、整備性や汎用性はお世辞にも良いとはいい難いところもあります。D型であっても、1.5サイズであっても内装対応専用のヘッドパーツ(ほぼ純正品オンリー)を用いる必要があります。

②ヘッドベアリング外部を通る
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逆にこちらはホース類がベアリングの外部を通りフレーム内部に入る構造です。
基本的にこの構造の場合は、ステム内部を通ってくることができない場合が多いです。
多くの場合はステム下部を通ってきてフレーム内部へと入っていきます。ステム下部を通るということは、専用品だけではなく汎用性の高い従来型のステムでも使用可能な場合が多いことがメリットです。
前述の構造よりも若干融通が利きますので汎用性・整備性は良い反面、デメリットもあります。

これらの2種類は主にフレーム側の内装システムの種類です。

ホース類のルーティングの種類(ハンドル+ステム)
完全内装仕様にするためにはハンドル+ステム(もしくは一体型ハンドル)も内装仕様に対応している必要があります。
完全内装の場合のホース類はコントロールレバー部からハンドル内部に入り、ハンドル内~ステム内部を通り、コラム部にでてそこからフレーム内部に入ります。
逆に一部露出する場合は、ステム手前で一度ホース類が外にでるものもあります。
ここで一度ホース類は外にでて、再びフレーム内部に入るためにステム下部(等を)を通っていき、フレーム内に入る構造です。

これらがホース類内装の構造のざっくりとしたお話です。
ではDEDA ELEMENTIのSUPERBOX DCRは何故理想形だと考えるのか?というのが今回の本題です。

SUPERBOX DCRが理想形だと考える理由
一言で言えば幅広い互換性を持っているから、要は現在の各フレームメーカーの構造を考慮した構造になっているということです。
詳しく見てみます。
①充実した付属品
通常のステムではない付属品の多さがあります。
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ステムで最近多いトップキャップだけの付属ではありません。
ステム下部にケーブルを通すためのS-DCRカバーやスペーサー類、そしてトップカバー2種類1-1/8用の46mmと1.5サイズ用の56mm用(おそらくデス)が付属しています。
そして最近のFSAでもありますがコラム径が1-1/4(通常よりも太いサイズ)に対応していて、通常のサイズの場合は1-1/8用アダプタを使用する、というものです。

②トップカバー
そして更に広い汎用性を持たせための方法としてヘッドパーツのトップカバーは多くの種類が用意されているようです。(これからかもしれませんが。)
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これにより多くのフレームへの互換性を確保しているとのことです。
※付属ではなく別売りのようです。

③ステムの構造
これらの付属品に加えて、ステム自体の構造も広い汎用性を持っています。
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ホース類の通り道をステム内部、ステム下部、ステム外部と複数可能な構造となっています。
ステム下部の場合は、専用のアダプターを使用するようです。
このように4種類のケーブルルーティングに対応しているということです。

④専用マウント
そして極めつけは専用のマウントもついてきます。
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Garmin、Wahoo、Brytonに対応しているようです。
そしてこのマウントの下部には汎用性最強と思われるGoproマウントがついています。


▶まとめ
これらのことを考えると、おそらく現在の乱立とも言える各社のフレームやホース類のルーティング構造に幅広く対応しているということを考慮しても、現時点で考えられる中でもある意味最強レベルのシステムだとも考えられます。
これはサードパーティ製のメーカーのということである程度のフレームメーカーの構造が出揃って、それに伴った構造の製品を開発してきた製品、研究された結果ということなのかと思います。

現時点ではほぼ最強レベルの構造かと思われます。
ということで今回はDEDA ELEMENTIのSUPERBOX DCRは現在のヘッド周り構造対応の理想形、と言うお話でした。

ただしハンドルクランプ径は未だに31.7mmというのが。。。(笑)


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