ロードバイクのホイールを入れ替えるのはそこまで大変な作業ではありません。
というか輪行などをされる方にとっては日常茶飯事的なお話かと思います。
そこでライドの際に、「あっ、ちょっとそのホイール使ってみたい。」
そんなときにパッと交換していきなり走り出したり、、、しては非常に危険な事になってしまう場合があります。

基本的にリムブレーキはリムブレーキ用のホイール、ディスクブレーキはディスクブレーキ用のホイールであれば物理的に取り付けることはそこまで難しいことではありません。リムブレーキ車は基本的にタイヤがリムブレーキを通ってさえしまえば、変速段数が違っていても、ブレーキが明後日の方向を向いていても、取り付けることができてしまいます。
しかし取り付けられることと、安全に走行ができることは別のお話です。
今回はリムブレーキの場合を例にしたお話で、ホイールをちょっと交換するときに注意するべきポイント~リムブレーキ編~、そんなお話です。
※変速などはディスクでも基本的に同じことです。

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①ブレーキ系
✓ブレーキの引き代
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リムの外幅(ブレーキ面)が同じものであれば良いのですが、リムの外幅が異なる場合、ブレーキの引き代(遊び・幅)が変わります。
リムが太くなればブレーキの引き代(遊び)が狭くなったり場合によってはそのままでは太いリムが入らない場合もあります、逆にリムが細くなるとブレーキの引き代が広すぎてしまったり、場合によってはレバーをハンドルバーに当たるところまで引いても十分な効き目を得られないような場合もあります。
※ブレーキのクイックリリースを中途半端に開いて使うのは非常に危険を伴います。

✓ブレーキの位置
場合によってはシューがリムに当たる位置の調整したほうが良い場合もあります。
しっかりと交換後のホイールでシューがリムのブレーキ面の適切な位置にあたっていることを確認する必要があります。
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※ホイールの種類ごとにシューの当たる位置の指定があるものもあります。

✓シューの種類は!?
基本的にアルミ用のシューではカーボンのリムに使うことはNGとされています。
カーボン用のシューはアルミリムに使うことはできますが、一度アルミのリムで使用したものはカーボンリムでは使用しないと言うのは教科書的なお話です。
またメーカーやモデルによってはメーカー専用品のもの使用しかNGというホイールもあります。
リムの素材、シューにも注意が必要ということです。

②変速系
✓リアの変速段数は同じことが必須
まずは基本的なお話ですが、リアの変速段数が同じことは必須です。11速なら11速、10速なら10速(厳密に言うと悪い場合もあります)のみの互換性ということになります。11速、10速、9速違う段数のギアを使用することはできません。

そして基本的には11速同士でかつ、リアの歯数構成(例えば11-30T等)が同じであれば、そのまま使える場合が多いです。※全てではありません

✓歯数構成が違う場合
注目すべき点は主に最大ローギア(大きい歯・軽いギア)の大きさです。
交換前の最大ローギアが32Tや34T等の大きなギアが入っていて、交換後は現在使用している歯数よりも小さいギアの場合、多少変速のもたつきはでるかもしれませんが使える場合が多いです。

逆に最大ローギアが28Tや30Tを使用していて、32Tや34Tなどの現状よりも大きなローギアのスプロケのついたホイールに交換する場合、基本的に調整は必須です。
また調整をしてもNGな場合もあります。
と言うも理由があります。

✓現状よりも大きな最大ローギアに交換した時に起こる弊害
前後共に大きなギアに変速をした場合、チェーンの長さが足らなくなってしまう場合があります。チェーンの長さが足りない場合は、変速をした瞬間にチェーンがつまることがあり非常に危険な状態になります。またチェーン長が足りたとしてもローギアとガイドプーリーの距離が近すぎることでやはりチェーンづまりのリスクがあります。どちらも非常に危険な状態で、普通に自転車が壊れますぐれぐれもご注意ください。
※リアディレイラーのキャパシティの問題もあります。

どうしても使いたい場合は、ロー側のギアを使用しないで使う、と言う使い方であれば使える場合もありますが、ついついロー側に変速してしまったりすると危険なのでくれぐれも注意が必要です。

逆にトップ側のギアの大きさ、これは11Tもしくは12Tですが、(場合によっては14Tですがかなり特殊なため今回は除き)基本的に現在は11Tの場合が多く、11Tよりも大きくなったとしても現行の構造では不具合がでにくい場合が多いです。

と言うのは通常のお話で、実は中にはハブの設計によってはそのまま変速すると具合が悪いものも中にはあります。こればかりは実際に動かしてみないことにはなんともいい難く、交換後は変速動作を試しに行ってみてからの実走をすることを強くおすすめ致します。
そして変速に少しでも変なところがある場合は特に気をつける必要があります。

※このギア交換のお話はホイール交換だけではなく、ダイレクトドライブのローラー台に載せ替える際も関係することです。

③走り出す前にもう一度確認
安全確認は何度しても過剰な事はありません。
・ブレーキはしっかり効くか?
・変速は問題がないか?
・クイックリリースはしっかりと閉まって、固定に問題はないか?
これらのことを注意しつつ、いきなり全開ではなく少しづつ様子を見つつ安全に少しづつ上げていくのが良いと思います。

▶まとめ
基本的に同じ段数、同じ歯数であれば問題がない場合もありますが、絶対に問題が出ないのかというと一概にその限りではありません。特に現在の調整に不安がある場合は要注意です。最大ギア、最小ギアでのチェーン落ちやチェーンづまりは場合によって非常に危険なこともありますし、機材にダメージを負わせてしまうことになる場合もあります。
ホイールを外し取り付けることはそこまで難しいことではありませんが、安全に走行ということは現在の調整等にもよって変わってくることです。
怪我をしないこと、機材を壊さないこと双方大切なことです。

ということで今回はホイールを交換するときに注意するべきポイント~リムブレーキ編~、そんなお話でした。


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