体調不良時のトレーニングが体の変化を数値で見る

先日少々体調を崩しました。。。
と言うのも流行りの病ではなく、おそらく食あたり??朝から何やら怪しい雰囲気、起床時からトイレと仲良しこよし状態でした。もうそれはひどい有様でトイレから離れられずに、出ては入りを繰り替えし午前中を過ごしました。
流石にこの頻回のトイレでは練習どころではなく、流石に当日は全く触ることすらしませんでしたが、なんとか昼頃には止まり、当日の夜には食欲も普通に回復しました。

そして翌日は快腸!(笑)
しかし体重はと言うと一時的なものだとは思いますが1kg以上落ちました。そして実際に回復した翌日、いわゆる病み上がり後の練習データを見るとやはりといえばやはりですが、そこには全くの違いが出ていたのです。

ということで、体調不良とトレーニング 健康な場合と病み上がりの体の反応の違いとは?そんなお話です。
rect172548

こう言ったことを比較をするのは室内トレーニングはものすごく良いです。
と言うのも交通ルールもありませんし、歩行者もいません、風も雨もないのでデータが正確に取りやすいからです。

今回比較に使用したのはこちらのワークアウトです。
tweleve

Twelve spikes(12スパイク)と言うワークアウトです。
1時間のワークアウトで、ウォーミングアップはFTPの95%までのランプアップ、本セットはL2の12分の中に4本少しだけ高めの強度が短時間で入ります。12分の各セットの最後には1分間の強度指定なしのフリーライドが入ります。(フリーとはいっても滅茶苦茶あおられますが(笑))
大体フリーライドは上げ目になりますので通常12スパイクではなく、ほぼ15スパイクになるワークアウトです。
フリーライド抜きの1時間でストレスポイントは51、そこまできつくなくともある程度の強度の刺激も入り完遂可能で、強度もフリーの走り方次第である程度変えれます。つまりゴリゴリに追い込むワークアウトの強度ではありません。このちょうどよい感じがワークアウトの中でも結構好きなのです。

このワークアウトの2つのデータを比べて見てみます。
まずは体調不良明け、病み上がりのライドデータです。
1671577006414

こちらは体調が完全に戻ってからの同じワークアウトの12スパイクのデータです。
1671835426201

まずは主観的な話にはなりますが体調不良明けの練習時は、やはりいつもよりもきつかったように感じました。
ランプアップのウォーミングアップの時点でいつもよりもしんどく感じ、またそれがトレーナーが不調なのかと疑いたくなるぐらいでした(笑)※トレーナーの不調ではありません。
これらは心拍数にも現れていてウォーミングアップで170bpmを超え、徐々にキツさは増し 最終セットではL2域でも170bpm以下まで下がることはありませんでした。

これが体調が完全に戻ってからはどうかというと、主観強度はいつも通りです。
そこまできつすぎることなく、フリーライドでは何をするか考え強度を上げる余裕があるぐらいです。
心拍数を見れば一目瞭然で、ウォーミングアップで170bpmを超えることはなく、心拍数は最終セットのL2で最低162bpmまで下がっていました。

と、このように同様の負荷のワークアウトメニューを行ったとしても体調次第では体への負荷は同じ、ということではないようなのは心拍数を見ることでもわかってきます。


具体的にその他の数値を比較してみます。
病み上がり 回復後
NP 246W 255W
平均パワー 226W 231W
TSS 62 67
平均心拍数 165bpm 159bpm
負荷指数 303 291
相対的エフォート 124 99
※負荷指数はGarmin、相対的エフォートはStravaで算出される数値です。

とこのように、体調不良や病み上がりというか体調が戻りかけの場合はと言うと、実際には健康な時の心拍数とは乖離が発生し実際には数値よりもきつく感じたりするということでした。
こう言った体調の差がでることで実際に体にかかった負荷をTSSだけでは測ることは少々難しいということなのかと感じました。また実際に体が負荷を感じたとしても練習としての効果、これも健康なときと比べたときに同様の効果が出ているとは言い難いところがあると思います。

ではパワーだけではなく数値上でいつもとの違いが現れていた心拍数を合わせて数値を見てみます。心拍数を考慮すると病上がり時はパワーの割に心拍数が高いということになります。
こうなってくるとどういうことなのかというのをGarmin的に見てみます。
Screenshot_20221224-092712
トレーニングステータスが突然のオーバーリーチ判定となります。
これは実際にトレーニングをやりすぎているわけではありません。と言うのも体調不良時は丸2日間休みを入れたあとだからです。
これらのことからも今回の体調不良からくるパワーと心拍数の関係をGarmin算出のVo2MAXの数値から異常を検知し、オーバーリーチ判定、要は”要休息”と言う判定となっていると考えられます。
これらの結果を逆に考えてもおそらくこのVo2MAXの算出はというと、パワーに対しての心拍数の比を見ているのでは無いかと考えられます。

では逆に体調が戻ってきたあとはどの様になるのかというと、”プロダクティブ”と言う判定に変わります。休息していなくても、です。
Screenshot_20221224-094539
おそらくパワーに対しての心拍数の割合が正常に戻ってきたからなのではないかと思います。

またStravaの相対的エフォートは心拍数をベースに算出されるようです。
ですので結果的に124と99という差がでているのだと推測できます。
TSSは低くとも心拍数は高く心配系への負荷はかかっていた、という判定なのかもしれません。

▶まとめ
とこのように体調不良時、もしくは病み上がり(回復しきっていない場合)はと言うと、もちろん少なくとも個人差はあると思いますが、パワーが出しにくいと感じますし実際には主観通りパワーも低く、心拍数が高く出る傾向にあるようです。
また今回は実際にやってはいませんが、体調によってはFTPテストやもっときついワークアウトなどでは良い結果は間違いなく出ないと思われます。
これは当然と言えば当然、予想通りの結果でした。というのも前日にお腹を壊しまくっていた自分に健康な自分が負けることは、、、、多分ないと思うからです。

これらは疲労でも同じことが言われているようです。
パフォーマンスは能力から疲労を引いた数値、と言うお話もあるようです。

数値をしっかりと管理することも大切なことですが、数値に振り回されることなく、そして数値だけに縛られないこと、これらのバランスが難しいところだと思います。
ということで今回は体調不良時のトレーニング、体の変化を数値で見ると、心拍数に顕著な変化が出ていた。そんなお話でした。


++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(一人運営のため整備中、接客中等 電話を受けれない場合もございます。その際はお時間を開けて再度ご連絡を頂ますようお願い申し上げます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから