LÚN HYPER 2023 R45の過去の記事はこちらからどうぞ。



そしてHYPERのR33です。


しばしの間お借りしたR33を使用しておりました。
その後R33のインプレしっかりと使用した上で、更にR45に戻してどういう差を感じたのか?ということをしっかりと体感するために色々と試してみました。

では実際にHYPERのR33とR45を比べてみて、実際にどのように感じたのか。というのが今回のお話で、WINSPACE LUN HYPER 2023 R33とR45を差を体感し比較する、です。

image172678

▶HYPER 2023 R45とR33
まずR45を普段使用しているワタクシがR33にパッと乗ってみた感想は、前回も少しだけ書かせていただきましたが、非常に扱いやすく素直に反応してくれるホイールだと感じました。リムハイトが低いからとは言え柔らかいということもなく、非常に軽くリニアに動いてくれます。

そして今回の本題です。R33をしばし堪能したあとにR45に戻してみてまず何を感じたのか、ということです。
正直なところ戻した瞬間、HYPERはR33もR45も非常に似ているホイールと感じました。
と言うのもR33へ替えたときに軽すぎて回しづらさ(テンポを掴みづらいような感じ)を感じることもなく、逆にR45へ交換したときもR33同様の踏み方でも目立って重さを感じることもなく、どちらも双方、違和感なく移行ができたからということもあります。

またR33を使用している間、少しではありますが同じくAGILEST TLR 28cを履いているマビックのホイールをお借りして乗ってみたのですが、それはまた別の感じでした。
つまりHYPERはHYPERっぽい乗り味というか、”HYPERっぽさ”のようなものがあるのだと思いました。
その”ぽさ”を簡単に言うならば、とにかく軽く剛性感はあり芯しっかりしているけれども嫌な硬さではない、というようなホイールです。
R33もR45もどちらが柔らかいとか、どちらが硬いとかの体感ははっきり言ってできませんでしたが、どちらもHYPER、というのが正直なお話です。このように2つのホイール共に非常に似ていると感じたところも、この2つのホイールの差を感じることが難しかったところだと思います。
上れるR45と素直なR33と言うイメージです。

しかしです。
ではR33とR45で差はないのか?というとそんなことはありません。
双方似ているは似ていますし、差は大きくはありませんがそこには確実な差であり違いがあります。
事項より詳細です。


▶強風
まずいちばん大きく感じた差のお話です。
あいにくというとか運良くといいますか、非常に風の強い日が多く違いを体感するにはもってこいの天気でした。
まずは強風で体感できた横風耐性、強風の日はどうか?ということからです。
横風で煽られるのか?と言うことですがかなりの強風の日も使っていますがR45でもそこまで煽られません。微妙な差ではありますが、R33の方が若干横風による影響が少ないと感じがちなのですが、リムハイトの違いで生まれる印象ほど大きな差ではありません。
これはR33を使用して戻して比べての話ですが、最近のディープリムは本当に横風耐性が強くなってると感じました。
というのも、軽量リムや軽量タイヤはその軽さ故、横風に振られやすいと言う印象があるのですが、最近のホイールは軽量でも横風の影響が少なくなっています。これはワイドリムやタイヤの影響もあると思います。
実際に使ってみると横風を気にする場合はリムハイトの低いR33を、ということは一昔前ほど気にしなくても良いのではないかと思います。双方そこまで大きな差はないと感じたからです。

それよりも明確に感じた差はというと、強風でヨー角がついた状態の時の違いです。

※参考ページ
基本的に強風で向かい風とは言っても、実際に多い状況では常に向かい風なわけではなく、風向きはコロコロ変わったり、進む方向によっても変わります。また風は気まぐれで突然止んだりすることも少ないことではありません。
その中でも斜め前方向からの風(斜め前からの向かい風)です。ヨー角がついた場合のホイールの空力は帆走効果が生まれるというのはSwiss sideのお話です。
このときの軽さと言うか、引っ張られるような感じの強さはリム高の高いR45の方が強いのがよくわかります。これはディープリムの特徴というか、特性のようなところだと思われます。
これこそが強風の日だからこそ、体感できた最も違いを感じた部分です。


▶それぞれの適性を考える
個人的な意見ではR33のほうがオールランダーよりというか守備範囲が広く、どう踏んでもとにかく軽く進みます。
あくまでもワタクシ的な選択例ですが、アップダウンの多いコース、クリテリウム、街乗り等、そしてタイムに関係の無いサイクリング・ポタリングの場合はR33を選択します。
要はストップアンドゴーや、速度の上がり下がり、アップダウンの多きコースなどの状況ではその軽さから速度をポンッと取り出しやすいホイールです。とにかく初速のノリがものすごく良く、一踏み目の速さや押し出されるように進む感じ、そして軽さが大きな特徴です。インターバルを掛けるのが得意だったりする場合はR33は有利だと思います。
これらのことからも実際にホイールを交換してみて、交換した瞬間に違いを感じることができるのはR33だと思いました。

逆にR45は得意とする状況下においてはR33よりも適正を感じることができます。
100km1000mUPを速く走りたい場合、速度域が高い場合、最高速、グランフォンド、TTなどではしっかりと恩恵を感じられると思います。特に高速域での巡航性能の良さは最高です。
R45は空力特性に優れていると考えられ、一定の傾斜を超えるヒルクライムを除き、空力性能の良さ直接は速く走れることに直接繋がります。ですのでR45を使うことで楽ではないですが、タイムを見れば速く走れる状況がある、ということです。
ただしR45のほうが全然速いということではなく、比べてみるとR45のほうが速い。というぐらいだとは思います。が速いものは速いはずです。
では肝心の低速域では?ということですが、最近の研究では空力性能の向上は低速域でも効果はある、と言う結果はでているようですが、実際に体感できるかどうか?また軽量とどちらが有利か?と言うと脚力やコース状況によってもかなり差が出ていくるところで、どちらが、とは一概に決めづらいところです。

また完全に好みの問題ですがR45はとにかく見た目がかっこいいです。
ディープリムってかっこいいのです(*´艸`*)。
DSC_6067

▶ヒルクライム・ダウンヒル
ではヒルクライムではどっちが有利なのか?ということです。
ヒルクライムは当然R33!・・・とはならないのが面白いところです。
というのもコース、乗り方、脚力等によっても差が出てくる考えているからです。
ヒルクライムであっても空力はとても重要、と言うのは少し前の記事でもご紹介をさせていただきましたGCNの動画にもあったお話です。
それともう一つR45も十分すぎるぐらい軽く、はっきり言ってR45でもヒルクライムで全く問題なく使える、というところもあります。

例えばですがワタクシが選択するとなると、鹿野山であれば、秋元(平均勾配8.5%)で平均速度15km/hであればR33、24km/hを超える福岡(平均勾配5%)ではR45というような選択となります。※タイムを出す目的であれば、ということです。
逆に激坂を上りきりたい、少しでも楽に上れるように、などの場合はというとR33を使用するほうが良いと思われます。

ダウンヒルに関しても同じようなことが言えます。
実際に使うまではR45の方が空力的に良いと考えていたのですが、実際に走ってみるとそこにも少々違いがあったことに気が付きました。
実際に試したコースがそれこそ1000mとか下るような下りではなく千葉の山、そしてお世辞にも広い道とは言いづらいような道だったということもありますが、はっきり言ってその速度域では双方ともに体感できるほどの差はありませんでした。
と言うのも、公道ですので速度制限や安全性の問題もあり、下りで体感できるほど速度をだすことができなかったということもあるのかもしれません。また低めの速度域でも伸びに差が出るのか?ということを考えてはいたのですが、こちらも同様に体感できる差はありませんでした。
このように実際に体感できるほどの差がなかったということは、R33はリムハイトは低いとは言えども空力特性の良さも兼ね備えている、ということもあると思います。
DSC_5138


▶まとめ
ワタクシの個人的な感想とはなってしまいますが、R33でもR45でもどちらを選んだとしてもその性能で後悔をすることはないと思います。
もしもあえて後悔をするとするならば、次のホイールを選ぶのがかなり大変になるかもしれない、ということぐらいだと思われます。

またHYPERは双方しっかりとした剛性をもっていると感じています。一昔前は硬いホイールは硬い!ということも多々あったかもしれませんが、最近はフレームの設計の進化で太いタイヤを使えるようになっています。これは剛性過多の場合でも調整をする手段が残っているということも良いことだと思います。
そんなHYPERも2023年で値上げを控えております。
ご入用の場合は、他店様でも今年中にご相談をされるのがよろしいかと思われます。もちろん当店でもご相談承っております。

ということで今回はWINSPACE LUN HYPER 2023 R33とR45を差を体感し比較する、双方良い!双方良いところがあり、特徴があり、どちらも良いホイールだった。そんなお話でした。
今回貴重な体験の機会を頂けたメーカー様にも感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

+++++++++++++++++++++++++++
Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから