text52430

室内トレーニングの主流ともなりつつある、スマートトレーナーです。
スマートトレーナーは3本ローラーとは違いその構造上、例えばヒルクライムの練習用にフロントを上げて走ることもできてしまいます。
逆にトレーナーにロードバイクの車体をセットする際には、車体が地面と平行になるようにセッティングをすることで、平地と同じにポジションになります。正確にはフロントエンドとリアエンド(前後ハブ軸の高さ)の高さを揃えることで、平地載せっティグになるということです。
実際のエンド芯から地面までの高さは、空気圧やタイヤの幅や種類等によっても数mm(25cと28cで5mmぐらい)は変わる場合もありますので、そこまで厳密ではなくても良いとは思いますが。。。

お話を戻してスマートトレーナーのセッティングです。基本的にフロントはホイールを付けますが、リア側はトレーナー本体の高さ、というものがあります。トレーナーのモデルによっては、初期型のNOZAのようにホイールの大きさに合わせて高さを替えられるモデルもありますが、NOZA Vのようにリア側の高さはいじることができないモデルもあります。
トレーナー側でリアの高さを変えられない場合はと言うと、フロントの高さを調整して平行を出すことで水平セッティングで平地と同様にすることができます。
path33066-9
※たまたま工具を買いに行ったアストロプロダクツで1000円ちょっとでうっかりライザーブロックを入手(笑)
NOZA Vはこのライザーブロックを入れることで水平となり、ちょうど平地セッティングとなります。

つまりNOZA Vの設計は通常の700のホイール、28cタイヤを使用するよりもリアが高い位置に来る、つまり普通のロードバイクをセットすると前下がりになる設計ということです。

ではなぜ?ということを考えてみます。
これはあくまでも想像でしかありませんが、理由はあると考えております。

まず1つ目ですが拡張性の問題です。
他社製品ですが勾配を再現するWahooの KICKER CLIMBやELITEのRISERというものがあります。
rizer
https://www.youtube.com/watch?v=EER9I9pCmpo より
※KICKER CLIMBはWahooだけですが、RIZERは他社製品との互換性が、と言うお話です。

これらはフロントを上げ下げすることで勾配を再現してくれる機器ですが、スペック的には+20%傾斜の上り再現から、下りは-10%まで再現できるというものです。
同じくKICKERCLIMBも同様のスペックです。
上りは全く問題がありませんが逆に下りです。仮に-10%勾配にした際に、リアが低いと最長の長さのクランクでも回転で地面に当たりやすくなってしまうことを考慮し、余裕を持った高さが必要ということかもしれません。※あくまでも想像です。

またもともと前下がりであればフロントの下にブロックを入れたりしてフロントを上げる方向での調整は、そこまで大変なことではありません。
しかしです。
逆にもともと前上がりだった場合、、、地面と平行を出すためにリアを上げるのって結構大変だと思います。
もしも仮に前上がりだった場合、トレーナーの騒音問題等でトレーナーの下にブルカット(防振ブロック・消音マット)などを挟むことで前を下げられますが、普通に考えればリアにものを挟むのであれば、フロントをライザーブロック等でかさ増しするほうが楽です。

と言うのは勝手な想像で、失礼いたしましたm(_ _)m


本題へ入ります。
平地セッティングは平行にするだけのなので、基本的にそこまで大変なことではありません。
では平地ではなくヒルクライム用のセッテイングにするためには、、、といえばフロントを高くするということです。
では実際にスマートトレーナーで勾配を再現する際には、フロントのどのぐらい持ち上がると、どのぐらいの勾配を再現できるのか?というのが今回の本題です。
image21541
※ロードバイクの場合ホイールベース980mm前後が多いので980mmで計算いたしました。
細かい話ではホイールベースによって若干の高さは変わりますが、前述のようにタイヤサイズや空気圧等でも数mmは違うこともありますので今回はざっくりと、という事ことです。
一覧にしてみました。

高さ 勾配 角度
-98mm -10 -5.7°
-88mm -9 -5.2°
-78mm -8 -4.6°
-69mm -7 -4.0°
-59mm -6 -3.4°
-49mm -5 -2.9°
-39mm -4 -2.3°
-29mm -3 -1.7°
-20mm -2 -1.1°
-10mm -1 -0.6°
0mm 0 0.0°
10mm 1% 0.6°
20mm 2% 1.1°
29mm 3% 1.7°
39mm 4% 2.3°
49mm 5% 2.9°
59mm 6% 3.4°
69mm 7% 4.0°
78mm 8% 4.6°
88mm 9% 5.2°
98mm 10% 5.7°
108mm 11% 6.3°
118mm 12% 6.9°
127mm 13% 7.4°
137mm 14% 8.0°
147mm 15% 8.6°
157mm 16% 9.2°
167mm 17% 9.7°
176mm 18% 10.3°
186mm 19% 10.9°
196mm 20% 11.5°

勾配が10%を再現したい場合は、傾斜を5.7°つける必要があります。そのためフロントを98mm(約10㎝)高くする必要があるということです。
text49058

比べてみます。
image32508-6
結構変わります。

つまりざっくりとのお話ですが、大体1㎝上げることで1%の斜度再現、ということになります。ですので仮想富士ヒルの場合は平均勾配6.1%なので、60mmぐらい高さを入れれば再現となります。
そう、感の良い方は最初からお気づきかとは思いますが、ホイールベースが980mmで約1mと考えると、、、1㎝で1%と言うお話で、特に複雑に考えることも無いような気もしました。。。
ということを言っては元も子もないので(笑)

まとめるとスマートトレーナーで傾斜を再現する場合は、ざっくりですが1%≒1㎝とおぼえておくと良いと思います。ということで今回はスマートトレーナーで勾配を再現 何cm持ち上げると何%勾配になるのか?と言うお話でした。


++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから