チェーンオイルはある意味究極の趣味嗜好が分かれるケミカルであると考えております。
良いチェーンオイルとは、耐久性、汚れにくさ、静音性等様々な好みがあるからです。
ではあまり使いたくないチェーンオイルは?ということの中の一つに”飛び散る”、ということがあると思います。
しかしです。
「このチェーンオイル飛び散るから悪いオイル!」
ということは一概に言えない場合もなかにはあります。
ということで今回はチェーンオイルが飛び散る、なんか飛び散る量が多い気がする、、、そんなときに確認してほしいこと、そんなお話です。

①チェーンオイルの量
単純に量の問題です。
極端な話、どんなに優秀なチェーンオイルでもドッパドパのどろどろ、ビッショビショについていれば飛びますし、飛ばすことが出来ます。
では適正量は?というのはその製品ごとに多少の差がありますが、チェーンオイルは基本的に多すぎてもよくありませんし、逆に少なすぎても良いことではありません。
最近良くあることですがチェーンオイルが少なすぎて、表面にしか乗っていないような状態です。多くのメーカーの推奨量、1コマ1滴等はそのオイルが内部まで浸透することを考慮した際に必要な量の場合もありますので、節約で少なすぎる塗布量は十分な潤滑性能を引き出せない事にもなります。
ですので適切な量を塗布したあとに十分になじませること、そして余分な量は拭き取る、ということで量を調整するのが良いと思います。

②洗浄剤の残留
最近のチェーンクリーナー、ディグリーザー系の洗浄剤は非常に洗浄力が強いものが多いです、
かなりヘビィな汚れもスッキリと汚れを落とせることは良いことなのです。
しかしその洗浄剤がチェーン内部に残ってしまっている場合があります。
基本的にチェーンクリーナー等はオイルを落としやすくしたり、落としたりするものです。
洗浄剤が残っているところにチェーンオイルを塗ると、、、ご想像の通りに飛び散りやすくなります。
洗浄剤を落とすための水洗いを入念におこなうこと、もしくは速乾性のクリーナーをしっかりと使い仕上げたりすることで洗浄剤をしっかりと抜くことが大切です。
※速乾性のクリーナーがのみの洗浄はおすすめいたしません。

③水分の残留
洗浄剤を水で流すタイプのディグリーザ-もあります。
水洗いをしたあとに大切なこと、それは水分を除去することです。
チェーン内部に水分が残った状態でオイルを塗布することは使い方として正しい使い方とは言い難いところです。水の上に油を付けても、、、浮いてしまうだけです。
しかし水置換性のあるオイルの場合が、多少水分があったとしても水分の下に入り込んで水を浮かせてくれますので、多少の水分の残りは問題にならない場合もあります。
まずはお使いのチェーンオイルに水置換性であるのか否かを知ること、これは重要なことです。
水分の残留が気になる場合は、以下の方法があります。
・エアコンプレッサー等風の力を利用して内部の水を徹底的に抜く
・水置換性のあるオイル(ラスペネ等)で水抜きをしてからチェーンオイルを塗布する
どちらかを推奨します。
水洗いのあとに乾くのを待っていると内部が錆びてしまうことがありますので要注意です。

④塗布してすぐに走行
製品によって差があるとは思いますが、基本的にチェーンオイルはチェーン内部に浸透しやすいように粘度が調整してあり、溶剤が揮発することで飛び散りづらくなるものが多いです。
要は塗布後はしばらく置いておく必要がある、ということです。
また塗布後になじませると際にもブンブン回してしてまうと飛んでしまうことがありますので、優しくなじませて上げると良いです。
そしてなじませたあとはチェーンオイルがギュッとしまる(ようなイメージ)までは少しの間そっとしておく時間も必要な場合が多いということです。
✓番外
そもそも自転車のチェーン用のオイル?ということもあります。
基本的にロードバイクで使うことを想定されているチェーン用オイルであれば、飛び散りすぎないように粘度等を調整してあります。(粘度だけではなく添加剤の種類等も適切になるように配合されています。)
逆にチェーン用のオイルではない場合、やわらかすぎたり耐久性がものすごく低かったりということもあります。
例えばですがラスペネです。ラスペネ自体はものすごく良いオイルですが、チェーンで使うにはやわらかすぎてしまいますし油膜も薄く、聞くところによるとその耐久は数十キロぐらいということでした。
もちろん汚れづらいのは良いのですが、やはりチェーンにはチェーンオイルを、ということでした。
▶まとめ
チェーンオイルで大切なことは、そのオイルの性能をしっかりと引き出せるように適切な使い方で使用する、ということです。
そのためにはまず、購入店舗でそのオイルの適切な使い方を聞く、そして正しく使うことで潤滑性能を発揮させる使い方ができるはずです。販売店であれば適切な知識を持っているはずです。
それにしてもチェーンオイル、かなりの種類があります。選び方で迷うと場合もあると思います。そんな場合はロードバイクのチェーンに使うために作られた製品を選ぶということだと思います。
添加剤の種類、粘度、利便性等よく考えられた製品が多いです。
あとはお値段、大人の事情によりゴニョゴニョですが、スポンサードがゴニョゴニョとか、格安ブランドの中身はゴニョゴニョとか、、、これ以上は。。。
ともあれ最近では特にですがディスクブレーキのロードバイクなどは、チェーンオイルを飛ばしまくるのはあまり良いことではありません。
飛び散りすぎる場合は、使い方が正しいのかどうか、これらを再度確認してみると良いかもしれません。
ということで、今回はチェーンオイルが飛び散りすぎる!と言う前に確認してほしいこと、そんなお話でした。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
良いチェーンオイルとは、耐久性、汚れにくさ、静音性等様々な好みがあるからです。
ではあまり使いたくないチェーンオイルは?ということの中の一つに”飛び散る”、ということがあると思います。
しかしです。
「このチェーンオイル飛び散るから悪いオイル!」
ということは一概に言えない場合もなかにはあります。
ということで今回はチェーンオイルが飛び散る、なんか飛び散る量が多い気がする、、、そんなときに確認してほしいこと、そんなお話です。

①チェーンオイルの量
単純に量の問題です。
極端な話、どんなに優秀なチェーンオイルでもドッパドパのどろどろ、ビッショビショについていれば飛びますし、飛ばすことが出来ます。
では適正量は?というのはその製品ごとに多少の差がありますが、チェーンオイルは基本的に多すぎてもよくありませんし、逆に少なすぎても良いことではありません。
最近良くあることですがチェーンオイルが少なすぎて、表面にしか乗っていないような状態です。多くのメーカーの推奨量、1コマ1滴等はそのオイルが内部まで浸透することを考慮した際に必要な量の場合もありますので、節約で少なすぎる塗布量は十分な潤滑性能を引き出せない事にもなります。
ですので適切な量を塗布したあとに十分になじませること、そして余分な量は拭き取る、ということで量を調整するのが良いと思います。

②洗浄剤の残留
最近のチェーンクリーナー、ディグリーザー系の洗浄剤は非常に洗浄力が強いものが多いです、
かなりヘビィな汚れもスッキリと汚れを落とせることは良いことなのです。
しかしその洗浄剤がチェーン内部に残ってしまっている場合があります。
基本的にチェーンクリーナー等はオイルを落としやすくしたり、落としたりするものです。
洗浄剤が残っているところにチェーンオイルを塗ると、、、ご想像の通りに飛び散りやすくなります。
洗浄剤を落とすための水洗いを入念におこなうこと、もしくは速乾性のクリーナーをしっかりと使い仕上げたりすることで洗浄剤をしっかりと抜くことが大切です。
※速乾性のクリーナーがのみの洗浄はおすすめいたしません。

③水分の残留
洗浄剤を水で流すタイプのディグリーザ-もあります。
水洗いをしたあとに大切なこと、それは水分を除去することです。
チェーン内部に水分が残った状態でオイルを塗布することは使い方として正しい使い方とは言い難いところです。水の上に油を付けても、、、浮いてしまうだけです。
しかし水置換性のあるオイルの場合が、多少水分があったとしても水分の下に入り込んで水を浮かせてくれますので、多少の水分の残りは問題にならない場合もあります。
まずはお使いのチェーンオイルに水置換性であるのか否かを知ること、これは重要なことです。
水分の残留が気になる場合は、以下の方法があります。
・エアコンプレッサー等風の力を利用して内部の水を徹底的に抜く
・水置換性のあるオイル(ラスペネ等)で水抜きをしてからチェーンオイルを塗布する
どちらかを推奨します。
水洗いのあとに乾くのを待っていると内部が錆びてしまうことがありますので要注意です。

④塗布してすぐに走行
製品によって差があるとは思いますが、基本的にチェーンオイルはチェーン内部に浸透しやすいように粘度が調整してあり、溶剤が揮発することで飛び散りづらくなるものが多いです。
要は塗布後はしばらく置いておく必要がある、ということです。
また塗布後になじませると際にもブンブン回してしてまうと飛んでしまうことがありますので、優しくなじませて上げると良いです。
そしてなじませたあとはチェーンオイルがギュッとしまる(ようなイメージ)までは少しの間そっとしておく時間も必要な場合が多いということです。
✓番外
そもそも自転車のチェーン用のオイル?ということもあります。
基本的にロードバイクで使うことを想定されているチェーン用オイルであれば、飛び散りすぎないように粘度等を調整してあります。(粘度だけではなく添加剤の種類等も適切になるように配合されています。)
逆にチェーン用のオイルではない場合、やわらかすぎたり耐久性がものすごく低かったりということもあります。
例えばですがラスペネです。ラスペネ自体はものすごく良いオイルですが、チェーンで使うにはやわらかすぎてしまいますし油膜も薄く、聞くところによるとその耐久は数十キロぐらいということでした。
もちろん汚れづらいのは良いのですが、やはりチェーンにはチェーンオイルを、ということでした。
▶まとめ
チェーンオイルで大切なことは、そのオイルの性能をしっかりと引き出せるように適切な使い方で使用する、ということです。
そのためにはまず、購入店舗でそのオイルの適切な使い方を聞く、そして正しく使うことで潤滑性能を発揮させる使い方ができるはずです。販売店であれば適切な知識を持っているはずです。
それにしてもチェーンオイル、かなりの種類があります。選び方で迷うと場合もあると思います。そんな場合はロードバイクのチェーンに使うために作られた製品を選ぶということだと思います。
添加剤の種類、粘度、利便性等よく考えられた製品が多いです。
あとはお値段、大人の事情によりゴニョゴニョですが、スポンサードがゴニョゴニョとか、格安ブランドの中身はゴニョゴニョとか、、、これ以上は。。。
ともあれ最近では特にですがディスクブレーキのロードバイクなどは、チェーンオイルを飛ばしまくるのはあまり良いことではありません。
飛び散りすぎる場合は、使い方が正しいのかどうか、これらを再度確認してみると良いかもしれません。
ということで、今回はチェーンオイルが飛び散りすぎる!と言う前に確認してほしいこと、そんなお話でした。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
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※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
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・ご希望の日程
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こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合katわせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
コメント
コメント一覧 (4)
輪行が多い私はドライ系が好きですが耐久性は低め。いつもオイルの小瓶を携帯しています。オイル切れのチェーンって精神的に良くないですよね。
他人の自転車でもオイル切れで走っているママチャリに出会うと、「俺にオイルを注させろ!!」って言いたくなります。(変態に間違われるので実行はしませんが)
そして他人のオイル切れ、同じく滅茶苦茶気になります。。。注油したくなる気持ちはよくわかります。油切れはある意味自転車の悲鳴ですから。
③水分の残留 について
私はヘアードライヤーの温風をあてて乾燥させています。ドライヤーをチェーンにピタッと接させて、温風+高熱で乾燥させる感じです。
チェーンは触れないくらい熱くなります。
チェーンを加熱するため、少し不安がありますが、店長さんのご意見はいかがでしょうか?
温度的には金属なのである程度は問題がないかと思われますが、チェーンのコーティングへの影響は考えられなくはありません。不安があるのでしたら熱は控えめにしてはいかがでしょうか。
また取り外して行うのであれば別ですが、組み付けたまま行う場合は熱の影響を他所にも注意が必要かと思われます。