前回のお話はこちらから↓↓↓m(_ _)m


少々体調を崩しまして、練習は全くしてなかったわけではありませんが、強度を上げることなくゆるゆると過ごさざるを得ない状況でした。
期間にして約3週間です。

ちなみにサイクリスト・トレーニング・バイブルにはこのようにあります。
病気の急性期が過ぎても、練習で体力低下を感じるでしょう。首から下の症状を伴う病気の後は、必ず症状が出ていた日数について、1日あたり2日の基礎期トレーニングを行う。
サイクリスト・トレーニング・バイブル 病気 病上がりより抜粋
体の反応は個人差があるとは思いますが、病み上がりの状態、パフォーマンスはどのような状態になったのか、というのが今回はお話、体調不良で3週間ゆるく過ごした後の練習再開 ~パフォーマンスはどう変わる?~です。
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▶インターバルトレーニング1回目
実際にどう変わったのかというと確実に落ちました。ではどのぐらい落ちたのかというと、全く同じワークアウトを同様の強度で行った結果からです。
前回のお話にも少し書きましたが、もう少し詳細を書かせていただこうと思います。

ということなのですが、まずは強度を上げてみても胃腸炎等の症状が出ないか、体調不良がでないかどうか、ということも気をつけながらの復帰戦でした。

ワークアウト詳細はこちらです。
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ランプアップ形式のウォーミングアップからメインセットはZ2ベースです。Z2を踏む中で細かく少しだけ高い強度が入るというワークアウトです。
高い強度で軽く体に刺激を入れZ2で戻す、というようなイメージかと思われます。そして各セットの最終には1分間のフリーライドが入りますが、「さぁフリーだ!踏みなされ!」的な??コメントが入りますので、多くの場合15スパイクになるということです。
グループライド時の多少の瞬間的に入る上げ下げに対応するためと思しきベースの強化用、比較的きつくないワークアウトです。

①心肺機能の差
このワークアウトでの比較ですが体調を崩す前の数値との比較で、負荷数値は1.5倍でした。
主観的なお話では、もうとにかく辛かったと記録があります。
心拍数もランプアップ形式のウォーミングアップが8分で最終的に5倍まであがっていくのですが、ウォーミングアップの時点で心拍数が通常よりも10以上も高い、179bpmまで上がっているような状態でした。
そして各セット間のレストブロック、Z1強度での心拍数の下がり方です。
通常であれば135~140bpmぐらいまで下がるのですが、病み上がりは150bpm以下になることはありませんでした。

基本的に病み上がり(上がりきったわけではありませんが)の心肺機能的な反応として、心拍数が上がりやすく下がりづらい、結果的にきつく感じる、ということが顕著に現れました。。

②筋肉疲労的な差
続いて筋力的なお話です。
これは病み上がりにインターバルを踏んでみて実際にどうだったのかというと、、、筋力的にはそこまで落ちてはいないと感じました。心肺機能的なきつさ、息切れ等はしっかりと感じていたのですが、足がパンパンや疲労困憊で回せない、踏めないというような状況ではありませんでした。完全に心肺機能がぶら下がって邪魔をしてしまっているようなイメージです。
と言うのも胃腸炎気味だったとは言っても流石に3週間も高い強度を踏まずにのんびりと過ごせば、日頃溜まった筋肉疲労はすっかりと抜け、筋肉的にはよい状態だったからなのではないかと思います。

これは心肺機能との大きな差であったと感じました。

③Vo2MAXの推移
Garminにて計測されるVo2MAXの推移です。
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一番初めに体調不良を感じ始めた1月前半から少しづつ落ちてきます。
ガタガタと波が出始めてからは早いもので、自転車に乗っていようが乗っていまいが関係ないらしく、いっときを境に体調不良の悪化とともに右肩下がりに一気に下降が始まりました。
面白いぐらいわかりやすいグラフです。
体調不良がパフォーマンスに与える影響、体の反応を如実に表しているグラフ、さすがGarminさんです。

練習後は若干の違和感はありましたが、痛み等の症状が出なくなってきていることからも少しづつですが回復してきていることを実感できました。が、まだまだ無理は禁物だと思いました。


▶インターバルトレーニング2回目
もう完全に高強度はだめだとリハビリ運転にもならないような状況でした、どう考えても前回の結果から、高い強度は踏めない感がひしひしとでてきてしまっている状態ですしまだまだ油断は禁物なので、基礎期に戻ってベースの練習に切り替えることにしました。
そこで選んだのはこちらです。
SSTMED
高強度ではなくSSTです。

体への負担がそれほど大きくなく、ベースのトレーニングに最適というものです。基本的にワークアウトはVo2MAXを中心に行っていたのでSST強度は初の試みでした。

しかしです。そこには大きな問題が、、、
SSTとは言えどもワークアウト時の実際のパワーを計算して感じました。
絶対無理ポ、、、弱りきっている体には厳しすぎます。
そもそもワークアウトのパワーはFTPベースに作られますが、病上がり状態はFTPも確実に下がっています。このヘロヘロボディでは完遂どころではありません。

ということでこちらです。
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負荷を95%まで下げて行うことにしました。
5%と言えども、負荷を下げることでメインセット内は15Wぐらい下がります。
これでぎりぎりいけるか、いけないか、、、やってみることにしました。

ズバっと結果です。
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惨の敗です。。。orz
見ての通り前半はなんとかですが、2セット目から後半にかけてグズグズで95%の負荷でも完遂出来ませんでした。
実際にやっている最中も主観的にはかなり辛く、前半の30分が終了した時点、そして2セット目に入っても何度途中でやめようと思ったことだか、、、2セット目途中からはZ3(緑)も踏めずにZ2の青色が徐々に増えてきて、同じくL4の黄色も緑に侵食されてきています。
要は後半パワーの維持ができなくなったことを表しています。

intervalsでも異常値検出?っぽいお知らせも。。。
bpm
原因は病み上がりとわかっているので仕方がないのですが、、、
とこのときも前回同様に疲労感は心肺機能的なもので、筋力的な疲労感はそこまで高くはありませんでした。

この日も練習中はきついはきつかったのですが、練習後の違和感は少なくもうそろそろかどうか、と言うぐらいにはだいぶ回復してきたように感じていました。

▶まとめ
正直なところ、ここまでくっきりはっきり落ちるとは思っていませんでした。
もうこうなってしまうとどうしようもなく練習するしか、一からベースを積んでいくしか無いのだと完全に諦めモードでした。
しかし予想以上に落ちたのは心肺機能的なお話で、筋力的にはそこまで落ちを感じることはありませんでした。と言うのは不思議なお話で、筋力的にはむしろ疲労感が抜けて良いと感じたのは心肺系がきつく追い込めなかったということもあるのかもしれませんが、まだ謎です。

また今回は体調不良でゆるく過ごしていたわけですが、やはり呑んだくれた数日間の休息明けはかなりひどいことになったと記憶しております。休み方や休む理由によっても差が出るものだと感じました。

ということで今回は、体調不良で3週間ゆるく過ごした後の練習再開 ~パフォーマンスはどう変わったのか?~ということですが、予想以上にしっかりと落ちた、落ちたというかいつもの練習、普通にこなせていたこともとてもきついと感じるようになってしまった。そんなお話でした。

次回、体に反応が起きる。。。そんなお話です。

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