なくてもなんとかなるけれども、やはり一度使ってしまうともうなしにすることは出来ず、今やなくてはならないぐらい、とっても役に立つパーツのパワーメーターです。
現在のパワーメーターはクランク型、ペダル型、スパイダー型と様々なものがあります。
各社各々パワー計測精度が±@%と言うのも見ることがあります。要は誤差がうん%というものだと思うのです、そもそもなにと比べてウン%と言う曖昧なところもございます

ですので今回はどちらが正しいと言うお話ではなく、どのぐらいの差が出るのか?ということをメインに考えてみようと思います。

ということで実際にワタクシが使用している今はなきNOZA VとPioneerのLのみパワメをデュアルレコードで比較したら・・・そんなお話です。

※比較はZwiftPowerなるサイトを使用してデュアルレコードを取り見てみました。
※パワーメーターはテスト前に校正をかけています。

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①Bペーサー走
Bペサの Genieさんとライドしたときのデータです。
いわゆる自由走行でスマートトレーナー側も自動負荷でコースの勾配に応じて負荷が変わります。
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これデータを見てみると改めて感心するのですが、なかなか良さげです。
と言うのも相変わらずパイオニアさんは定期的にお休みが入るようですが、常用の300Wぐらいまではほぼ正確にでています。
300を超えて380WぐらいまではPioneerが高めに出て、もっと高い出力になるとNOZA Vが高くなります。

そもそもクランクとハブ軸でこのぐらいの精度ででてくる事自体かなり優秀なのではないかと思います。


②ワークアウト
2つ目です。
次はZwiftのワークアウトSST(MED)のデータです。
こちらはワークアウトですので、勾配に合わせた自動負荷はありません。
※ERGモードも使用していません。
ワークアウトは勾配に合わせて負荷が変わりペーサーについてくライドとは違い、狙ったパワーを出すものです。こう言った自動負荷がない場合、つまりパワーの振れ幅が極めて少ない場合の出力計算は通常のライドと差があるのか?ということを見てみたかったのです。
こちらです。
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.350Wを超えたところぐらいからPioneerがやはりサボりだしますです。
最高で5~6%ぐらいの差(400Wで30Wの差)があります。
やはり300Wちょっとぐらいまでかなり差が少なく、高出力になるとPioneerが低くなる傾向にあるようです。

とはいっても起点となる350W以上は1分以下、、、サンプルが少ないのかもしれません。


③Aペーサー走
次はAペサで少しだけアップダウンがあるコースです。
こちらはBペサとくらべて、パワーの振れ幅が大きくなります。
と言うのもペーサーのダイナミックページングという癖のようなものがあり、上りは頑張り下りはパワーを抑える、という要はペーサーでありつつも実走のようなペースに上下がある、ということです。
Aペサもドラフティングを使えば3倍ちょっとあれば平地はついていくことが出来ます。(ペサの前を引く人がいなければ。。。)しかし上りとなるとやはり頑張るしかありません。

では、パワーの振れ幅が大きい場合はどうなるのか、と言うところです。
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きれいにです。
325W付近を境にNOZA Vのほうがパワーが高くでています。
この3つのデータを見る限り300W以下の精度はかなり良いと言っても良いと思います。

パワーさが大きくなる350W以上はというと、数秒しかありませんのでそれこそこれが正確な比較かというと、、、疑問が残ります。


▶3つのデータから推測する
これらの3つのデータをまとめてみようと思います。

①300W以下はPioneerとの差が殆どなく、差は大きくて1.5%程度に収まる
②300以上の出力になると基本Pioneerのほうが低くなるが、一部例外もある
③400W以上はほぼNOZAのほうが高く出る

300Wぐらいまでの常用帯でここが正確に出るのは非常に良いと思われます。あまり激しくパワーが上下しないパワー域と言うのもあるのかもしれません。
また300W以上で差が大きくなってくる、この原因は推測できます。
というのも高出力の時間が短すぎるため、高出力域でのパワーが正確に広いづらい、というのも瞬間的なパワーの上下にはPioneerの片側では反応が遅れてしまう可能性が考えられます。

・・・とここまでで丸く収まりそうだったのですが、、、
というのがもう一つのデータです。

④ワークアウト
SST Shortです。
本セットが40分、ウォーミングアップとクールダウンを入れても50分間で終わる短めのワークアウトです。
このせいで今までの規則性は崩壊したかもしれません。
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( д) ゚ ゚アボーン!
どうしたPioneer!(笑)
Pioneer高すぎやっ!
今までNOZAがかなり優勢だったのですが、打って変わってパイオがんばりすぎ!

と思いきやです。
グラフを見ると全域に至ってPioneerが高いように見えるのはグラフを見てもまごうことなき事実なのですが、それはグラフのせいかもしれません。

グラフの横の数値を見るとわかるのですが、20分300Wでは誤差1.3%となっています。
これはグラフを見るとPioneerの大幅上ブレのように見えますが、310W位を境に差が広がってきているだけで、それ以下はやはり1.5%以下の差のようです。

320を超えて380以下の部分で上ブレ、それ以上は出せていないので不明です。

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最初と最後の双方のスタート・ストップの部分をカットしてみます。
最高値こそ差がありますが、NPも平均も1%以下!驚きの数値です。


▶まとめ
正直なところ今回使用したNOZA VとPioneerのパワーメーターではそもそもパワーの測定方法も違うと思われますし、測定場所クランクとハブ軸?と違います。
むしろその違う条件で1%とかまでどうやって出せるのか?というぐらいの差だったとも思いますし、一番差が大きいとき瞬間的なパワーの差でも片側パワーメーターとの差が7%まではいかないというのなかなか良い方なのではないかと思います。
むしろペーサーライドでの全体しての数値では、最初と最後をカットした数値を見ると驚きの値です。(最初と最後のカットは、どうしても記録を開始する際にスタート、ストップで2つのデータに時間差が出来てしまうためです)
Aペーサー
ap
Bペーサー
bp

双方驚きの0.5%以下の差です。
(全体としては1%以下の差)
これはものすごいことだと思います。

とこのようにどう比べるか、にもよって多少なりとも差は出ますが、結果的にはほとんど差はないと考えて良いという結果となったと思います。

それにしてもだいぶご長寿でお休みがちなPioneerですし、片側ですのでそこは明らかに精度的には不利になると思われましたがが思いの外頑張っていた、とも言えるのかもしれません。
そしてNOZA Vはやはりさすがです。

ということでNOZA VとPioneerのLのみパワメをデュアルレコードで比較したら、300Wまでは驚くほどほど差が少なかった、高負荷時の差(原因は推測)こそがあったが、合計の数値で見ると驚くほど少ない差だった。そんなお話でした。






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