久しぶりに作業のお話です。
今回は最近SNSで??話題のELVES BIKEのFALATH PRO DISCです。
Canyonからの載せ替えのご依頼をいただきました。お客様よりご快諾をいただけましたので、作業の様子をご紹介させていただこうと思います。
まずは分解からです。

既存車両のパーツ類をバラしていきます。
ULTEGRAの12速で組まれています。
CanyonのバイクはDi2で組まれているものは、Di2のバッテリーがダウンチューブ下部に収まっています。なんだろう??とダウンチューブ下のボルトは緩めないように注意が必要です。うっかりバッテリホルダーを落っことしてしまうと意外と復旧が大変です。

BBを抜かずにバッテリーを抜こうとしましたがダメでした。
BBは両側抜かなくとも、片側だけ抜けばOKですので、片側だけ抜いてバッテリーを取り外します。
どんどんパーツを外していきます。

油圧は最後の方にバラします。

取り外し完了です。
取り外した後はクリーニングしました。

準備が整いました。
フレームです。

ELVESのFALATH PRO DISCというモデルだと思われます。
ヘッドセットです。


上下1.5サイズです。
専用品と思しきヘッドパーツです。

最近流行りの分割式のスペーサー類はいっぱい付属しています。
実測重量です。

XS??小さめのサイズで1064g、フレーム小物類はついた状態です。(スルーは除く)

フォークはカット前で418g。

シートポストもカット前で206g(小物含む)でした。
櫓は回転臼式です。
シンプルで調整が細かくできるのですが、固着とズレやすいという弱点があります。
仮組みしてポジションを出します。


トップカバーの防塵防水性は低いです。

こうなって、、、

こうなります。
純正の一体型ハンドルを使用しています。
めちゃくちゃ硬いわけではありませんが、しっかりと剛性はありそうです。
ホースの取り回しはいわゆる完全内装ではなく、ハンドル内を通りステム下部を通る半内装仕様です。
メンテナンス性がよく個人的にはこっちのほうが好きです。
フレーム内部を覗き見です。

ホースを通ししつつ、ヘッド周りを組みます。

ヘッド周りは内装仕様ですが、どちらかというと組みやすい方です。
構造的にグリスはしっかりと入れておく、定期的なメンテナンスは必須だと思われます。
シートポストを指すと底づき時に、変な手応えです。

ゴム製と思しき蓋のようなものがフレーム内部にあります。
おそらくですが、衝撃等でシートポストがずり下がってしまったときにフレームの破損を防ぐための緩衝材的になものではないかと思われます。
が、これがあるとDi2ケーブルが通しにくいので、ちょっとめくりつつケーブルを滑り込ませます。
シートポスト部には謎のテープが付属しています。


滑り止めですね。

ケーブルを通しつつ組みます。
Canyonはダウンチューブ下にバッテリーが入るのですが、今回のバイクはシートポストに収めました。
その場合エレクトリックケーブルの長さが確実に足りなくなります。バッテリーの位置によってエレクトリックケーブルの長さが変わりますので、注意が必要です。
またシートポストにバッテリーを納める場合、あまりにもギリギリな長さにしてしまうとシートポストを抜くときに苦労をするのである程度余裕のある長さを選ぶのが良いと思われます。

油圧ブレーキです。
こちらは特に問題もなく組み付けてエア抜きして、という感じです。
問題のBBです。
純正BBということなのですがスペーサーが数枚入っています。

このBBこうなっているのです。

取り付けには苦労する場合があるかもしれないので、これはプロに任せるのが良いと思います。

もう少しです。
いたるところにQC(Quality check?)シールが貼られています。
順番は前後しますが、ホイールを見てみます。
同メーカーのOROME VALAR TH50D というものらしいです。


ところどころクリアが・・・

かっこいいのですが、記載はないようです。

リムテープはクリンチャー用の純正品が巻かれています。
がかなりヨレているので、クリンチャーを使う場合でも修正して使用したほうが良いと思います。
今回はチューブレスをご希望なので外して、チューブレス用のテープを巻き直しました。

若干の粗さはありますが、普通にかっこいいです。
とここまで来てようやく、、、忘れていたことに気が付きました。
実測重量です。

フロント:694g(リムテープ・チューブレスバルブ込)

リア:780g(リムテープ・チューブレスバルブ込)
超軽量とまではいかなくとも十分すぎる重量です。
AGILESTのTLRを組みましたが、ビードの上がり方や気密性等全く問題ありませんでした。
見た目HYPERに似ているのですがリムの設計等全然違うものでした。
VUシェイプのようなイメージです。
組みました。

めちゃくちゃかっこいいです。
とりあえずエア抜き確認のために、一晩お休みをしてもらいます。

翌日油圧の確認をします。
確認後仕上げの作業に入ります。

バーテープを巻き、ボトルケージを付けました。
めちゃくちゃかっこいいです。
フレームサイズが小さくスローピングがきつい場合、ボトルケージが2本使えない場合もありますが、問題なく使えそうです。(ロングは厳しいかもしれませんが)これはなにげに結構不便な事があるので、2本普通に使える設計は非常に良いと思います。
純正のマウントも取り付けました。

なんか上むいています。。。


見やすいといえば見やすいですが、角度は改善点かと思います。
フレームのクリアンスを見てみます。
前は全然余裕がありますがリアは結構きつめです。

今回は25cですが、28cでぎりぎりぐらいかと思われます。
重量です。

7.73kgです。
かなり軽く仕上がっていると思われます。
ということで今回はELVESのバイクを組んでみてということですが、購入したお値段を効いてびっくりです。これならばコスパはかなり良いのではないかと思いました。
Elvesだけではありませんが、フレームの組み換えやバラ完をご希望の場合は、当店への直送でも対応をさせていただいております。
お気軽にご相談ください。
ということで今回はELVES BIKE FALATH DISCを組む!OROMEも!そんなお話でした。
+++お知らせ+++++++++++++++++
2023年5月の店休日について
誠に勝手ながら、下記の期間を店休とさせていただきます。
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
今回は最近SNSで??話題のELVES BIKEのFALATH PRO DISCです。
Canyonからの載せ替えのご依頼をいただきました。お客様よりご快諾をいただけましたので、作業の様子をご紹介させていただこうと思います。
まずは分解からです。

既存車両のパーツ類をバラしていきます。
ULTEGRAの12速で組まれています。
CanyonのバイクはDi2で組まれているものは、Di2のバッテリーがダウンチューブ下部に収まっています。なんだろう??とダウンチューブ下のボルトは緩めないように注意が必要です。うっかりバッテリホルダーを落っことしてしまうと意外と復旧が大変です。

BBを抜かずにバッテリーを抜こうとしましたがダメでした。
BBは両側抜かなくとも、片側だけ抜けばOKですので、片側だけ抜いてバッテリーを取り外します。
どんどんパーツを外していきます。

油圧は最後の方にバラします。

取り外し完了です。
取り外した後はクリーニングしました。

準備が整いました。
フレームです。

ELVESのFALATH PRO DISCというモデルだと思われます。
ヘッドセットです。


上下1.5サイズです。
専用品と思しきヘッドパーツです。

最近流行りの分割式のスペーサー類はいっぱい付属しています。
実測重量です。

XS??小さめのサイズで1064g、フレーム小物類はついた状態です。(スルーは除く)

フォークはカット前で418g。

シートポストもカット前で206g(小物含む)でした。
櫓は回転臼式です。
シンプルで調整が細かくできるのですが、固着とズレやすいという弱点があります。
仮組みしてポジションを出します。


トップカバーの防塵防水性は低いです。

こうなって、、、

こうなります。
純正の一体型ハンドルを使用しています。
めちゃくちゃ硬いわけではありませんが、しっかりと剛性はありそうです。
ホースの取り回しはいわゆる完全内装ではなく、ハンドル内を通りステム下部を通る半内装仕様です。
メンテナンス性がよく個人的にはこっちのほうが好きです。
フレーム内部を覗き見です。

ホースを通ししつつ、ヘッド周りを組みます。

ヘッド周りは内装仕様ですが、どちらかというと組みやすい方です。
構造的にグリスはしっかりと入れておく、定期的なメンテナンスは必須だと思われます。
シートポストを指すと底づき時に、変な手応えです。

ゴム製と思しき蓋のようなものがフレーム内部にあります。
おそらくですが、衝撃等でシートポストがずり下がってしまったときにフレームの破損を防ぐための緩衝材的になものではないかと思われます。
が、これがあるとDi2ケーブルが通しにくいので、ちょっとめくりつつケーブルを滑り込ませます。
シートポスト部には謎のテープが付属しています。


滑り止めですね。

ケーブルを通しつつ組みます。
Canyonはダウンチューブ下にバッテリーが入るのですが、今回のバイクはシートポストに収めました。
その場合エレクトリックケーブルの長さが確実に足りなくなります。バッテリーの位置によってエレクトリックケーブルの長さが変わりますので、注意が必要です。
またシートポストにバッテリーを納める場合、あまりにもギリギリな長さにしてしまうとシートポストを抜くときに苦労をするのである程度余裕のある長さを選ぶのが良いと思われます。

油圧ブレーキです。
こちらは特に問題もなく組み付けてエア抜きして、という感じです。
問題のBBです。
純正BBということなのですがスペーサーが数枚入っています。

このBBこうなっているのです。

取り付けには苦労する場合があるかもしれないので、これはプロに任せるのが良いと思います。

もう少しです。
いたるところにQC(Quality check?)シールが貼られています。
順番は前後しますが、ホイールを見てみます。
同メーカーのOROME VALAR TH50D というものらしいです。


ところどころクリアが・・・

かっこいいのですが、記載はないようです。

リムテープはクリンチャー用の純正品が巻かれています。
がかなりヨレているので、クリンチャーを使う場合でも修正して使用したほうが良いと思います。
今回はチューブレスをご希望なので外して、チューブレス用のテープを巻き直しました。

若干の粗さはありますが、普通にかっこいいです。
とここまで来てようやく、、、忘れていたことに気が付きました。
実測重量です。

フロント:694g(リムテープ・チューブレスバルブ込)

リア:780g(リムテープ・チューブレスバルブ込)
超軽量とまではいかなくとも十分すぎる重量です。
AGILESTのTLRを組みましたが、ビードの上がり方や気密性等全く問題ありませんでした。
見た目HYPERに似ているのですがリムの設計等全然違うものでした。
VUシェイプのようなイメージです。
組みました。

めちゃくちゃかっこいいです。
とりあえずエア抜き確認のために、一晩お休みをしてもらいます。

翌日油圧の確認をします。
確認後仕上げの作業に入ります。

バーテープを巻き、ボトルケージを付けました。
めちゃくちゃかっこいいです。
フレームサイズが小さくスローピングがきつい場合、ボトルケージが2本使えない場合もありますが、問題なく使えそうです。(ロングは厳しいかもしれませんが)これはなにげに結構不便な事があるので、2本普通に使える設計は非常に良いと思います。
純正のマウントも取り付けました。

なんか上むいています。。。


見やすいといえば見やすいですが、角度は改善点かと思います。
フレームのクリアンスを見てみます。
前は全然余裕がありますがリアは結構きつめです。

今回は25cですが、28cでぎりぎりぐらいかと思われます。
重量です。

7.73kgです。
かなり軽く仕上がっていると思われます。
ということで今回はELVESのバイクを組んでみてということですが、購入したお値段を効いてびっくりです。これならばコスパはかなり良いのではないかと思いました。
Elvesだけではありませんが、フレームの組み換えやバラ完をご希望の場合は、当店への直送でも対応をさせていただいております。
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ということで今回はELVES BIKE FALATH DISCを組む!OROMEも!そんなお話でした。
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2023年5月4日(木)、5日(金)
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作業は18:00以降も行います。
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また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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