前回の作業はこちら!
続きましてはこちらです。

前回はFALATH PRO からの今回はFALATH EVOというなんでも新モデルらしいのです。
更にPROよりも更にゴリゴリのエアロ感が増したEVOです。
ということで組み上げつつ、整備的な面で細かいところを見ていこうと思います。ELVES FALATH EVOを組む!DRIVEも!そんなお話です。
下準備としての流れですが、既存バイクのポジション確認、そしてパーツを外し洗浄をかけます。

すっきりいたしました。
11速のDi2コンポですので、ハンドル周りに配線があります。

当店で組ませていただいたようなのですが、どのような構成になっていたかは失念しておりました。がバラしてみれば確かに最適な組み方で組まれておりました。(我ながら、、、恐縮ですm(_ _)m)
現状11速のDi2の内装は行き着くところこの方法だと考えております。
基本的にハンドル周りにDi2の配線がある場合は、原則組み付ける際はDi2の配線から処理をし、逆に外す場合はDi2は最後に外します。
というのも11速のDi2のエレクトリックケーブルはコネクター部分が太いので、物によってはホースやアウターを先に通してしまうとコネクター部分が通らない場合があるからです。
先に進みます。
コラムを切る前にヘッド周りを仮組みしてポジションを確認します。

ヘッドスペーサーは何枚か付属しています。

画像の一番下が金属製トップカバー、下から2枚目が樹脂製割入りスペーサーです。
おそらくスペーサーなしでトップカバーを使用して専用の一体型ハンドル(画像の製品)で組むとステム部とトップチューブがまっすぐになる設計だと思われます。
ですが、このトップカバーと樹脂製のスペーサーがいまいち合わないのです。ですが樹脂はある程度動きますので力技でぐいっと突っ込みました。
と付属のスペーサーは5mmとかはなく10mmオンリーなのは少々不自由を感じるかもしれません。
専用ハンドル+専用スペーサーを用いることでフル内装できるのですが、スペーサーの最上段には汎用の物があり、それを使えば専用ハンドルではなくても半内装仕様で組むこともできるようでした。これは親切設計です。
またヘッド周りの要注意ポイントです。
組み付ける際の画像ですがこちらです。

下の画像はFALATH PROの上部ヘッドベアリング部です。
(どちらかと言えばこのような構造が多いです。)

違いはと言うと上部ベアリングがかなりオフセット?(深い位置に配置される)しているということです。この構造に加えて、トップカバーは前のFALATH PROと同様にシール等はなく防御力はかなり低そうなものです。ということはトップカバーの隙間から侵入する雨や汗、水分の侵入の影響を受けやすい構造と思われます。
しっかりとグリスを入れて組む、そして確認・メンテ頻度を上げたほうが良いと思われます。
続いてシートポストです。
例のごとく滑り止めテープが付属していました。

慣れたものです。
が、嫌な予感がひしひしと、
このテープを使用すると、、、ぜっぜん入りません(笑)
物理的に入らないので使用せずに、滑り止めグリスを用いて組みました。
画像を忘れたのですが、シートポストクランプに10-12N・mと記載があるのですが、2..5mmか3mmぐらいの六角の蓋がついています。そんなに小さなボルトにそんなトルクを掛けれませんのでご注意を。蓋を外した内部の臼のトルクです。
Di2の配線を入れます。
線は入れども、純正ハンドルにジャンクションAが入りません。

なくはありませんが珍しいです。
EW-RS910を使用する場合は要注意です。
ハンドル周りのケーブルを組むときはフォークの抜け落ち防止に汎用のステムを使います。

一人で組むときは手が4本ぐらいあると便利なのですが、そうはいきませんので道具をつかってなんとかします。

少しづつケーブルを通していきます。
最後にDi2のケーブルを挟まないように注意をしつつ組みます。

Di2ケーブルの噛み込みは初歩的なお話ですが、こういった細かいことはとても大切なことです。
某CS出の一流メーカー車でも潰れ、、、ゴニョゴニョ
少しフレームはお休みをいただき、足回りです。
Driveと書かれたホイールです。
最近は新しいメーカーをよく見かけます。

フロント:604g

リア:734g
カーボンスポークでとても軽いです。
DRIVEはリムテープがクリンチャー用ではなく、チューブレス用のものが貼ってありました。
個人的にはプラス点だと思います。
これまた軽い組み合わせで組みます。

最近流行り?のTPU?のチューブらしいのです。

ちょっと厚手のビニール袋みたいです。
3倍気をつけて組みましたが、この薄さと素材感は規定圧まで空気を入れるのが怖かったです。
フレームに戻ります。
BBの取り付けです。
先代のFALATH PROでは少々問題がありました。
EVOではどうかというと、、、

まずBBが違います。
圧入部は取り付けを考えてだと思いますがテーパー状の樹脂製のアダプターがついています。この構造はTOKENのNINJAのようです。これは考えてきたわけだと思いました。

やはりスペーサーは盛りだくさんです。
フレーム側の問題はどのように変わったのか?ということですが・・・気持ちはものすごくよくわかります。
詳細の記載は控えさせていただきますが、先代のPROの問題点は変更されたようです。
しかし今度は逆に、、、(´ε`;)ウーンです。
今世代もBBには少々苦労するかもしれません。
どんどん組んでいきます。

全容が見えてくると、やはりかっこいいです。
ハンドル周りに移ります。
チラ見えしておりますが、今回は油圧ではなくグロータックのイコールで組みます。
要はケーブル引きなのですが、フル内装の場合はケーブル引きであってもアウターの長さはそこまで自由度がありません。
それでもこの純正ハンドルはハンドル内部が広いため、若干の余裕を持たせることができました。このちょっとのアウターの余裕、これが後々のメンテナンス性に大きく影響を与えます。
ジャストの長さを探るためにこんな方法を使います。

不要なアウターケーブルを使用して、深さをマーキングします。

その深さに合わせてカットします。
今回はハードアウターのみで組んでいます。フル内装の場合はハードのみで組めるのであればハードのみが良いと思います。
グロータックのアウターのカットはケーブルカッターで切って削ると長さが変わる場合がありますし、削ったとしても面を出しづらい構造になっています。

これでは不合格です。

切った後削らなくても良いように切ります。
美しい切り口です。
ボッチ作業のポイントです。

道具をつかってスムーズに組みます。
ちょっとしたことですが、このちょっとが作業性を上げるのです。
イコールを組むときのポイントです。

上の画像と合わせて参考までにご参照ください。

イコール、綺麗です。
最終調整・確認はオーナー様と行います。
ほぼ完成です。
Proでは角度がちょっと上がり気味だったマウントです。

今作ではしっかりと調整させているようです。
というのも台座ナットの位置が変わっているのがわかります。

ピンボケでした。。。m(_ _)m
完成いたしました。

実にかっこいいです。
これだけかっこいいのに、ブランドロゴの頭文字がクランクで隠れてしまうのはもったいない気も。
ということで今回は、第二弾!ELVES FALATH EVOを組む、DRIVEも ポイントを抑えつつ解説してみました。
バラ完、組み換え等お気軽にご相談ください。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
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前回はFALATH PRO からの今回はFALATH EVOというなんでも新モデルらしいのです。
更にPROよりも更にゴリゴリのエアロ感が増したEVOです。
ということで組み上げつつ、整備的な面で細かいところを見ていこうと思います。ELVES FALATH EVOを組む!DRIVEも!そんなお話です。
下準備としての流れですが、既存バイクのポジション確認、そしてパーツを外し洗浄をかけます。

すっきりいたしました。
11速のDi2コンポですので、ハンドル周りに配線があります。

当店で組ませていただいたようなのですが、どのような構成になっていたかは失念しておりました。がバラしてみれば確かに最適な組み方で組まれておりました。(我ながら、、、恐縮ですm(_ _)m)
現状11速のDi2の内装は行き着くところこの方法だと考えております。
基本的にハンドル周りにDi2の配線がある場合は、原則組み付ける際はDi2の配線から処理をし、逆に外す場合はDi2は最後に外します。
というのも11速のDi2のエレクトリックケーブルはコネクター部分が太いので、物によってはホースやアウターを先に通してしまうとコネクター部分が通らない場合があるからです。
先に進みます。
コラムを切る前にヘッド周りを仮組みしてポジションを確認します。

ヘッドスペーサーは何枚か付属しています。

画像の一番下が金属製トップカバー、下から2枚目が樹脂製割入りスペーサーです。
おそらくスペーサーなしでトップカバーを使用して専用の一体型ハンドル(画像の製品)で組むとステム部とトップチューブがまっすぐになる設計だと思われます。
ですが、このトップカバーと樹脂製のスペーサーがいまいち合わないのです。ですが樹脂はある程度動きますので力技でぐいっと突っ込みました。
と付属のスペーサーは5mmとかはなく10mmオンリーなのは少々不自由を感じるかもしれません。
専用ハンドル+専用スペーサーを用いることでフル内装できるのですが、スペーサーの最上段には汎用の物があり、それを使えば専用ハンドルではなくても半内装仕様で組むこともできるようでした。これは親切設計です。
またヘッド周りの要注意ポイントです。
組み付ける際の画像ですがこちらです。

下の画像はFALATH PROの上部ヘッドベアリング部です。
(どちらかと言えばこのような構造が多いです。)

違いはと言うと上部ベアリングがかなりオフセット?(深い位置に配置される)しているということです。この構造に加えて、トップカバーは前のFALATH PROと同様にシール等はなく防御力はかなり低そうなものです。ということはトップカバーの隙間から侵入する雨や汗、水分の侵入の影響を受けやすい構造と思われます。
しっかりとグリスを入れて組む、そして確認・メンテ頻度を上げたほうが良いと思われます。
続いてシートポストです。
例のごとく滑り止めテープが付属していました。

慣れたものです。
が、嫌な予感がひしひしと、
このテープを使用すると、、、ぜっぜん入りません(笑)
物理的に入らないので使用せずに、滑り止めグリスを用いて組みました。
画像を忘れたのですが、シートポストクランプに10-12N・mと記載があるのですが、2..5mmか3mmぐらいの六角の蓋がついています。そんなに小さなボルトにそんなトルクを掛けれませんのでご注意を。蓋を外した内部の臼のトルクです。
Di2の配線を入れます。
線は入れども、純正ハンドルにジャンクションAが入りません。

なくはありませんが珍しいです。
EW-RS910を使用する場合は要注意です。
ハンドル周りのケーブルを組むときはフォークの抜け落ち防止に汎用のステムを使います。

一人で組むときは手が4本ぐらいあると便利なのですが、そうはいきませんので道具をつかってなんとかします。

少しづつケーブルを通していきます。
最後にDi2のケーブルを挟まないように注意をしつつ組みます。

Di2ケーブルの噛み込みは初歩的なお話ですが、こういった細かいことはとても大切なことです。
某CS出の一流メーカー車でも潰れ、、、ゴニョゴニョ
少しフレームはお休みをいただき、足回りです。
Driveと書かれたホイールです。
最近は新しいメーカーをよく見かけます。

フロント:604g

リア:734g
カーボンスポークでとても軽いです。
DRIVEはリムテープがクリンチャー用ではなく、チューブレス用のものが貼ってありました。
個人的にはプラス点だと思います。
これまた軽い組み合わせで組みます。

最近流行り?のTPU?のチューブらしいのです。

ちょっと厚手のビニール袋みたいです。
3倍気をつけて組みましたが、この薄さと素材感は規定圧まで空気を入れるのが怖かったです。
フレームに戻ります。
BBの取り付けです。
先代のFALATH PROでは少々問題がありました。
EVOではどうかというと、、、

まずBBが違います。
圧入部は取り付けを考えてだと思いますがテーパー状の樹脂製のアダプターがついています。この構造はTOKENのNINJAのようです。これは考えてきたわけだと思いました。

やはりスペーサーは盛りだくさんです。
フレーム側の問題はどのように変わったのか?ということですが・・・気持ちはものすごくよくわかります。
詳細の記載は控えさせていただきますが、先代のPROの問題点は変更されたようです。
しかし今度は逆に、、、(´ε`;)ウーンです。
今世代もBBには少々苦労するかもしれません。
どんどん組んでいきます。

全容が見えてくると、やはりかっこいいです。
ハンドル周りに移ります。
チラ見えしておりますが、今回は油圧ではなくグロータックのイコールで組みます。
要はケーブル引きなのですが、フル内装の場合はケーブル引きであってもアウターの長さはそこまで自由度がありません。
それでもこの純正ハンドルはハンドル内部が広いため、若干の余裕を持たせることができました。このちょっとのアウターの余裕、これが後々のメンテナンス性に大きく影響を与えます。
ジャストの長さを探るためにこんな方法を使います。

不要なアウターケーブルを使用して、深さをマーキングします。

その深さに合わせてカットします。
今回はハードアウターのみで組んでいます。フル内装の場合はハードのみで組めるのであればハードのみが良いと思います。
グロータックのアウターのカットはケーブルカッターで切って削ると長さが変わる場合がありますし、削ったとしても面を出しづらい構造になっています。

これでは不合格です。

切った後削らなくても良いように切ります。
美しい切り口です。
ボッチ作業のポイントです。

道具をつかってスムーズに組みます。
ちょっとしたことですが、このちょっとが作業性を上げるのです。
イコールを組むときのポイントです。

上の画像と合わせて参考までにご参照ください。

イコール、綺麗です。
最終調整・確認はオーナー様と行います。
ほぼ完成です。
Proでは角度がちょっと上がり気味だったマウントです。

今作ではしっかりと調整させているようです。
というのも台座ナットの位置が変わっているのがわかります。

ピンボケでした。。。m(_ _)m
完成いたしました。

実にかっこいいです。
これだけかっこいいのに、ブランドロゴの頭文字がクランクで隠れてしまうのはもったいない気も。
ということで今回は、第二弾!ELVES FALATH EVOを組む、DRIVEも ポイントを抑えつつ解説してみました。
バラ完、組み換え等お気軽にご相談ください。
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作業は18:00以降も行います。
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・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
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また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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コメント
コメント一覧 (5)
そこで一点お聞きしたいことがございます。
BBについてう~ん、とのことですが、気になった点を教えて頂けますでしょうか?
こちらは文字だけで誤解を招かぬように、あえて伏せさせていただいております。申し訳ございませんがご賢察いただければと思います。m(_ _)m
組み上がりの重量を教えていただけますか?
よろしくお願いします教えて
申し訳ありません、残念ながら測定するのを忘れてしまっておりまして、、、フレームの重量等も忘れてしまったのですがホイールだけはかろうじて、といったところでしたm(_ _)m
質問なのですがジャンクションaは入らないとのことでしたがその後はどういう処理をされたのでしょうか?