チェーンワックス関連の記事はこちらからどうぞ
前回の記事では汚れこそ摩耗の最大の要因になるのかもしれない、ということでした。
そして現在使用しているのは世界最速ともいわれるチェーンワックスです。
掃除で失敗したりもしました。
そんなこんなでエッフェットマリポサのフラワーパワー、チェーンワックスですが使用を始めて約1ヶ月が経過し、距離にして約1800kmの運用をしてきました。
そこで見えてきたこととは、ということで今回はEffetto Mariposa フラワーパワー チェーンワックス 実際の運用と中間方向、そんなお話です。

▶フラワーパワーでチェーンの寿命は伸びるのか?
まずはこちらからです。
これはものすごく興味深いテーマでした。
前回の記事でも紹介をさせていただきました、zerofrictioncyclingの話ではチェーンの寿命を伸ばす最もコスパのよいチェーンワックス、ということでした。
というのもこちらも前回のお話ですが、半固体のようなワックスの場合は外部からのジャリジャリがチェーンの内部に入り込みづらいということもチェーンの寿命を伸ばす一つの要因ではないのかと考えております。
実際のチェーンの伸びを距離とともに見てみます。
毎年富士ヒルの前には必ずチェーンを交換しています。
昨年2022年は富士ヒル終了後そのまま使い続け、7月18日の時点でパークツールのチェッカーにて0.5%の伸びを確認されました。

その時の走行距離はというと、交換後約2490kmでした。(※100%チェーンオイル運用)
今年2023年です。
やはり富士ヒル前に交換をして記事作成時現在の状態です。(8月2日)

0.5%がまだまだ刺さらなそうです。
走行距離はというと約2390kmです。(そのうち約1800kmがワックス運用)
その差は100kmぐらいあり全く同じ距離ということではありませんが、チェーンの伸びはチェーンワックスの運用が長い今年のほうが明らかに伸びていないという結果でした。
もちろんチェーンの使用状況で雨天走行の有無等全く同じ環境下での使用ということではありませんが、この結果を目の当たりにすると、やはりフラワーパワーのワックス運用はチェーンの寿命を長くできる可能性が高いと言える結果となりました。
▶フラワーパワー チェーンワックスの実際の運用
公式の方法では以下のようになっております。
✓最初の使用
①同社製品のAllpine Extraを使用して洗浄後完全に乾燥
②フラワーパワー塗布後なじませて2~3時間乾燥
③”②”の工程をもう一度繰り返す
✓運用
チェーンの異音(音)が気になりだしたら、乾いた布でチェーンを拭き再塗布
もしも泥だらけの状態の場合は最初の使用のようにAllpine Extraを使用し初期状態に戻す
✓実際の運用方法
①WAKO'Sのパーツディグリーザー(チェーンクリーナー)で洗浄後、乾燥
同社製品Allpine Extraでも良いとは思いますが、ほんの気持ち微妙な差ですがパーツディグリーザーの方が汚れ落ちが良い気がしています。

赤丸は洗浄前、青が洗浄後です。
②フラワーパワー塗布、なじませ乾燥
塗布直後は白っぽい液状ですが、乾燥するに従って白が透明になってきます。透明になったら再塗布をしています。
③何度か走り、音が気になりだしたら軽く拭いて再塗布
④汚れが積もってくるのが気になった時点で①に戻る

半固形物の汚れが堆積していきます。
この様な運用方法です。
ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、現在運用しているこの方法はチェーンオイルの運用とほぼ変わらないのです。
いくらチェーンワックスが高性能であったとしても、毎回チェーンを外して洗わなきゃならないとか、特殊な洗浄機を使う等の事、手間がかかりすぎることはお世辞にも運用し易いとは言い難いです。
日常的に使う場合は運用に手間がかからない、ということも大切なことだと思います。
この方法であればチェーンオイルよりも洗浄するスパンが長くとれますし、洗浄となっても少し気を使うだけです。
しかしメリットだけではないのが少しずつ見えてきたところです。
▶気になるところ
やはり気になることもあります。
①洗浄に関して
いわゆるリセットする様な洗浄です。
実際にチェーンオイルの場合は、ディグリーザーを使用しブラッシングをしローラーを回してあげることでチェーン内部までしっかり浸透させる、内部の汚れやオイルに対しての対処となるということです。
しかしワックスの場合は少々違いがあります。
内部のジャリジャリ感を抜く洗浄というよりかは、ロウのように固まったワックス成分を落とす洗浄が必要です。
ワックスはディグリーザーをつけるだけでは落ちづらい部分もあり、ディグリーザーで柔らかくなったワックス成分をブラッシングですること物理的に落とす必要がある、ということです。

結構頑張っても若干残ってしまう場合があります。
これがどの程度悪さをするのかは不明ですが、完全にきれいにしたい場合はやはり物理的に除去するしかありません。
②サビ
チェーンオイルの場合は多少水分が残っていても水置換性のオイルを使用することで水を抜きサビ止めができます。
一方のチェーンワックスを使用する場合は、脱脂をするので洗車後にチェーン等にはオイルが使えません。
しっかりと水分が残らないように水分を取らないと錆びてしまうことがあります。

もちろん雨天走行後等も水に対しての対策は十分に取る必要もあるかと思います。
③その他の汚れ
最後はチェーンワックス自体が悪いということでありません。
チェーンの洗浄のスパンが長くなると車体もついつい汚れがちになってしまいます。
というのもチェーンは基本的にかなり汚れづらく、洗車の回数が明らかに減るのでチェーン以外の部分、フレーム等が汚くなって結局洗車をしたりしたときも。。。
チェーンワックスは明らかにチェーンオイルよりも洗浄感覚を長くとれます。
▶まとめ
約1ヶ月、距離にして1800kmぐらいの運用をしてきたわけですが、総合的にみてかなり良いと感じております。
しかしそれは雨の時の運用をまだしていない、ということもあるかもしれません。
雨ですぐに落ちてしまうわけでは無いというのは、以前使用した際にも経験しているわけですが、それでもウエット系のオイルに比べればワックスは雨に弱いです。
メリット・デメリットをしっかりと理解した上で使用するのがよろしいかと思います。
ということで今回はEffetto Mariposa フラワーパワー チェーンワックス 実際の運用と中間報告、運用はチェーンオイルとほぼ変わらない方法で今のところ問題がないように思えます。むしろ洗浄間隔は長く取れるからオイルよりも運用は楽かもしれません。そしてチェーンの寿命はというと、たしかに長くなっている可能性が高い、そんなお話でした。
公式ページ
公式動画
※ビデオのように塗布後ぐるぐる回すと飛び散ります。
優しくまわしてあげたほうが良いです。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
前回の記事では汚れこそ摩耗の最大の要因になるのかもしれない、ということでした。
そして現在使用しているのは世界最速ともいわれるチェーンワックスです。
掃除で失敗したりもしました。
そんなこんなでエッフェットマリポサのフラワーパワー、チェーンワックスですが使用を始めて約1ヶ月が経過し、距離にして約1800kmの運用をしてきました。
そこで見えてきたこととは、ということで今回はEffetto Mariposa フラワーパワー チェーンワックス 実際の運用と中間方向、そんなお話です。

▶フラワーパワーでチェーンの寿命は伸びるのか?
まずはこちらからです。
これはものすごく興味深いテーマでした。
前回の記事でも紹介をさせていただきました、zerofrictioncyclingの話ではチェーンの寿命を伸ばす最もコスパのよいチェーンワックス、ということでした。
というのもこちらも前回のお話ですが、半固体のようなワックスの場合は外部からのジャリジャリがチェーンの内部に入り込みづらいということもチェーンの寿命を伸ばす一つの要因ではないのかと考えております。
実際のチェーンの伸びを距離とともに見てみます。
毎年富士ヒルの前には必ずチェーンを交換しています。
昨年2022年は富士ヒル終了後そのまま使い続け、7月18日の時点でパークツールのチェッカーにて0.5%の伸びを確認されました。

その時の走行距離はというと、交換後約2490kmでした。(※100%チェーンオイル運用)
今年2023年です。
やはり富士ヒル前に交換をして記事作成時現在の状態です。(8月2日)

0.5%がまだまだ刺さらなそうです。
走行距離はというと約2390kmです。(そのうち約1800kmがワックス運用)
その差は100kmぐらいあり全く同じ距離ということではありませんが、チェーンの伸びはチェーンワックスの運用が長い今年のほうが明らかに伸びていないという結果でした。
もちろんチェーンの使用状況で雨天走行の有無等全く同じ環境下での使用ということではありませんが、この結果を目の当たりにすると、やはりフラワーパワーのワックス運用はチェーンの寿命を長くできる可能性が高いと言える結果となりました。
▶フラワーパワー チェーンワックスの実際の運用
公式の方法では以下のようになっております。
✓最初の使用
①同社製品のAllpine Extraを使用して洗浄後完全に乾燥
②フラワーパワー塗布後なじませて2~3時間乾燥
③”②”の工程をもう一度繰り返す
✓運用
チェーンの異音(音)が気になりだしたら、乾いた布でチェーンを拭き再塗布
もしも泥だらけの状態の場合は最初の使用のようにAllpine Extraを使用し初期状態に戻す
✓実際の運用方法
①WAKO'Sのパーツディグリーザー(チェーンクリーナー)で洗浄後、乾燥
同社製品Allpine Extraでも良いとは思いますが、ほんの気持ち微妙な差ですがパーツディグリーザーの方が汚れ落ちが良い気がしています。

赤丸は洗浄前、青が洗浄後です。
②フラワーパワー塗布、なじませ乾燥
塗布直後は白っぽい液状ですが、乾燥するに従って白が透明になってきます。透明になったら再塗布をしています。
③何度か走り、音が気になりだしたら軽く拭いて再塗布
④汚れが積もってくるのが気になった時点で①に戻る

半固形物の汚れが堆積していきます。
この様な運用方法です。
ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、現在運用しているこの方法はチェーンオイルの運用とほぼ変わらないのです。
いくらチェーンワックスが高性能であったとしても、毎回チェーンを外して洗わなきゃならないとか、特殊な洗浄機を使う等の事、手間がかかりすぎることはお世辞にも運用し易いとは言い難いです。
日常的に使う場合は運用に手間がかからない、ということも大切なことだと思います。
この方法であればチェーンオイルよりも洗浄するスパンが長くとれますし、洗浄となっても少し気を使うだけです。
しかしメリットだけではないのが少しずつ見えてきたところです。
▶気になるところ
やはり気になることもあります。
①洗浄に関して
いわゆるリセットする様な洗浄です。
実際にチェーンオイルの場合は、ディグリーザーを使用しブラッシングをしローラーを回してあげることでチェーン内部までしっかり浸透させる、内部の汚れやオイルに対しての対処となるということです。
しかしワックスの場合は少々違いがあります。
内部のジャリジャリ感を抜く洗浄というよりかは、ロウのように固まったワックス成分を落とす洗浄が必要です。
ワックスはディグリーザーをつけるだけでは落ちづらい部分もあり、ディグリーザーで柔らかくなったワックス成分をブラッシングですること物理的に落とす必要がある、ということです。

結構頑張っても若干残ってしまう場合があります。
これがどの程度悪さをするのかは不明ですが、完全にきれいにしたい場合はやはり物理的に除去するしかありません。
②サビ
チェーンオイルの場合は多少水分が残っていても水置換性のオイルを使用することで水を抜きサビ止めができます。
一方のチェーンワックスを使用する場合は、脱脂をするので洗車後にチェーン等にはオイルが使えません。
しっかりと水分が残らないように水分を取らないと錆びてしまうことがあります。

もちろん雨天走行後等も水に対しての対策は十分に取る必要もあるかと思います。
③その他の汚れ
最後はチェーンワックス自体が悪いということでありません。
チェーンの洗浄のスパンが長くなると車体もついつい汚れがちになってしまいます。
というのもチェーンは基本的にかなり汚れづらく、洗車の回数が明らかに減るのでチェーン以外の部分、フレーム等が汚くなって結局洗車をしたりしたときも。。。
チェーンワックスは明らかにチェーンオイルよりも洗浄感覚を長くとれます。
▶まとめ
約1ヶ月、距離にして1800kmぐらいの運用をしてきたわけですが、総合的にみてかなり良いと感じております。
しかしそれは雨の時の運用をまだしていない、ということもあるかもしれません。
雨ですぐに落ちてしまうわけでは無いというのは、以前使用した際にも経験しているわけですが、それでもウエット系のオイルに比べればワックスは雨に弱いです。
メリット・デメリットをしっかりと理解した上で使用するのがよろしいかと思います。
ということで今回はEffetto Mariposa フラワーパワー チェーンワックス 実際の運用と中間報告、運用はチェーンオイルとほぼ変わらない方法で今のところ問題がないように思えます。むしろ洗浄間隔は長く取れるからオイルよりも運用は楽かもしれません。そしてチェーンの寿命はというと、たしかに長くなっている可能性が高い、そんなお話でした。
公式ページ
公式動画
※ビデオのように塗布後ぐるぐる回すと飛び散ります。
優しくまわしてあげたほうが良いです。
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
コメント