”リムブレーキロードバイクに、あと10年乗る方法”
こんなキャッチーなフレーズの雑誌は2020年11月号のサイクルスポーツ誌です。
このフレーズはとても興味があるないようです。
ワタクシ自身、本日も元気にリムブレーキのロードバイクで練習をしてまいりました。

その記事から早3年の時が経ちました。
当時とどの程度変わったのでしょうか、ということで今回はリムブレーキロードバイクにあと10年乗る方法、を読んでの補足的なお話、そんなお話です。
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▶何はともあれフレーム
まずはフレームの問題からです。
フレームには専用設計のパーツが使われていることが多いです。
想像しやすいのはディレイラーハンガーです。ハンガーはほぼ専用設計だと思って良いです。

また意外と見落とされがちなのはアウター受け・グロメット類です。Di2用は意外となんとでもなる場合が多いですが、ケーブル引き用アウター受けは無いと組めないような構造もあります。(最悪フルアウターで組むという方法も無いわけではありませんが。)一部車種ではアウター受け自体も摩耗してしまうモデルもありますので、機械式で長く使いたい場合はやはりアウター受けも予備を用意しておいたほうが良いと思います。
※特にアウターキャップを使わずに、アウターケーブルを直接フレームのアウター受けに差し込むタイプは要注意です。

あとはリムブレーキモデルであっても比較的新しい設計のフレームで専用品を使っている可能性が高いのはシートポストのクランプ方式です。
臼タイプや専用設計のクランプの場合、壊れて予備がなければどうにもならなくなってしまう場合もあります。(最終手段は接着??)

逆にクロモリやチタン等で専用品があってもディレイラーハンガーぐらいでその他は汎用品が使える構造、真円シートポストや一昔前の外装使用等はかなり長く使える可能性を秘めています。
つまりフレームの専用設計品は少ないほうが長く使える可能性が高いと言うことです。

長く使いたい場合はそのフレームの専用パーツ、消耗品パーツはストックをしておくのが良いと思います。

▶ホイール
リムブレーキ用のホイールが手に入らなくなってしまうことに関しては、まだまだ心配する段階ではないと思います。
大手3社等の状況を見てもリムモデルを一気に切り捨てることはないように見えますし、最近では新興メーカーもリムモデルの継続生産を謳っているところも多くあります。

注意が必要なのは一見タイヤ幅のように思われます。最近ではワイド化が進み28cや30cが多くラインナップされています。とは言ってもタイヤは28cや30cは厳しいかも知れませんが、新ETRTO基準品の25cを内幅19cにつければ大体25mmになりますのでOKな場合が多いです。

しかし注意必要なのはタイヤではなくリムの外幅です。
設計が新しくないフレームは現行のワイドリムホイールの外幅28mm等のモデルは、フレームとのクリアランスがかなり厳しいものもあります。
特にエアロ系のフレーム、チェーンステーの内側や独特な造形のシートチューブが干渉してしまうものもあるかも知れません。

ですのでワイドリムのホイールがどこまで入るかどうか、というのも実際に装着し確認をしておいたほうが良いと思います。

万が一ワイドリムが厳しく、タイヤも細いものしか入らない場合は、ホイールの予備を用意しておいたほうが良い場合もあります。
それでも中古品のナローリムモデルは現在かなり値段もこなれてきておりますので、意外とお財布に優しく入手ができるかも知れません。


▶コンポーネント

チェーンやブレーキシューなど一般的の消耗品類は、ラインナップが縮小する可能性はありますが、実際にはそこまで心配する必要はないかと思います。ケーブル類もまだまだなくなることはほぼありません。

心配するべきパーツはチェーンリングやブラケットカバー等の互換性のない消耗品類です。
互換品がない、もしくは互換性が低いパーツの場合は生産中止、いわゆるディスコン情報は常に注意が必要です。
乗れば乗るほどに摩耗や劣化が進んでいくのは間違いないので、ストックをしておく必要があります。

また各パーツです。
壊れやすいのはやはり前後ディレイラーです。
転倒やチェーントラブル等でいきなり壊れることがありますので、ストックが有ると良いと思います。これらのパーツは基本的にグレードが低いほうが寿命が短いイメージです。
とは言ってもかなり使い方によっても差が出るところではありますので、難しいところだと思います。

▶まとめ
SHIMANOの舵取りは12速世代から一気にディスクへと変わりました。
12速設計は完全にディスクの規格に中心に開発・設計されているということです。
SHIMANOに続くように各フレームメーカーも舵を、取らされているのかは不明ですが続いている状況です。

しかしそれでもディスクブレーキが万能でディスクブレーキじゃなきゃだめなのか?と言われればそんな事はありません。リムブレーキというシステムは何十年も使用されてきた構造です。
逆にディスクブレーキもどんどん使い、フィードバックが集まること、これによってももっともっと良いものになってくると思います。これも楽しみなことです。

リムかディスクか、これはどっちが絶対ということはありませんし、そんなお話をすること自体がナンセンスだと思います。使い方や乗り方に合わせて、またご自身が良いと思うもの、最高だと思うものを選ぶこと、その選択ことが唯一の正解だと思います。

ということで今回は、リムブレーキロードバイクにあと10年乗る方法、を読んでのお話でした。
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