2年ぶりとなるフレーム選びです。
初ディスクで久しぶりのエアロ系フレームのT1550を購入しました。
今回インプレを書く上での情報は以下のとおりです。
身長:176cm位
体重:60kg位(走り終わると58kg)
FTP:5倍以下ぐらい?最近測ってないですし測りたくもありません(笑)
月間走行距離:1800km位(現在は実走のみ)
T1550:Lサイズ(TT550mm)
コンポ:ULTEGRA R8050 SHIMANO 機械式ディスクブレーキ仕様
ホイール:ZONDA DB 6ボルト(AGILEST CL 28c + 120gブチルチューブ6BAR)
実測重量:必要部品(ボトルケージ・サイコンマウント等)を入れて8kgジャストぐらい
旧使用機材:BMC SLR01 リム おそらく2019年モデル
R8050組 HYPER D45 チューブレス仕様で車体重量7kg
※ペダル、ボトルケージ、マウント類込み

それではかなりのボリュームになってしまいましたがインプレ中心のお話です。
▶ディスクブレーキ車のネガティブな印象
ディスクへの移行に時間がかかっていたのも正直な話、ディスブレーキ車のネガティブな部分がどうしても気になってしまっていたからです。
では実際にどのようなネガティブを持っていたのか、そんなお話からです。
①とにかく硬い
これまでもディスクブレーキ車が出始めてからかなり色々な種類に乗ってみたことがあります。とは言ってもちょこちょこっと乗ったものからしっかりと乗ったものまで様々です。その経験上ディスクブレーキ車の印象はというとそこまで良い印象があったわけではありません。本当に良いと思ったフレームはアレとアレぐらいです。(乗ってきたのハイエンドばかりだった、ということもあるのかも知れませんが。)
なぜかと言えば、まずどのディスクブレーキ車でも感じたのは12mmスルーアクスルによる硬さです。そしてハイエンドモデルになればなるほどに感じるBB周りの過剰剛性です。(自分にとってはです。)
しかしメーカーとしてもカチカチすぎると疲れやすくなってしまいますので、乗り心地確保のためにシートポストやシートステー・シートポストで乗り心地を確保しているようなイメージでした。
もちろん不慣れということもあると思いますが、従来のリムブレーキ用のフレームではしなやかに動いていた車体の下側が過剛性でしなやかに動かない事による不快さ、合わなさを感じるものが多かった、ということがあります。
②重さによる鈍さ
そしてやはり重さです。
軽快なリムブレーキ車と比べるのは酷なことなのかも知れません。一発目の踏み出しは軽くてもその後が伸びづらかったり、本当に俊敏な反応を示してくれるフレームはそう多くはありませんでした。
それでも油圧ディスクブレーキの安定した制動力や車体の全体としての剛性の高さは、ロードレースのような高い速度域では有利に働く想像は容易ですが、逆に低速域や素早い反応を求める様な場面ではディスク車の本当の良さを感じるのは難しかったです。(リムと同じ乗り方だから良くないのかもしれません。)
つまり前回も書かせていただきましたが、ディスクに乗り換えることで少なからず今よりも遅くなる状況があるのではないかということが常に引っかかっていた、ということです。
そして乗り換えに躊躇してしまっていたのは某ディスク車をたっぷりと試乗したあとです。その時はリムのOltreXR4(←名車です。)に乗ったのですが乗った瞬間にやっぱりリムだな、と感じてしまったことがあったからでした。
③SLR01を最後のリムフレームとして選んだ理由
しかしです。
世の中の流れは数年前から完全にディスク移行が始まっていると感じていました。
そこでSLR01と出会いました。ワタクシが乗ったリムフレームの中でも極めて硬いと感じていたのはSLR01で、SLR01は自分が乗る最後のリムブレーキのフレームになると考えていました。この硬さに慣れることでディスクへの移行時に少しでも不自由さを感じなくなるのではないか、ということもSLR01を選んだ理由の一つでもありました。
そして今回、T1550に乗り換えてどう感じたのか、というのが本題です。
▶T1550の第一印象
まずは初日の一発目!まさにシェイクダウンの日です。
初乗りの率直に感じたことをしっかりと体感したかったので、試し乗りも一切無しでしっかりといつも通りの準備をして、気合を入れて初乗りをすることにしました。
SLRのときと全く同様の装備をつけ、同じ量のドリンクを入れたボトルを用意しお店を出ます。
車体を路上に出す前に持ち上げましたがその瞬間 重っ、、、と感じました。
当然重量的には800g以上は重くなっていますので致し方がありません。フレーム的にも300g以上は重いですし、HYPERからZONDAなので確実に重くなっているのは事実です。
お店から出るといきなり上りですが、ブレーキだけは確認してゆっくりと漕ぎ出しました。
前述のように頭の中にリムブレーキ車と違って、ディスクブレーキ車のイメージがあります。
しかしです。
走り出してしまえば不思議なぐらいにいつも通りでした。
というか走り出してしまえば特に深く考えていなかったと思うのですが、全然気になる点がなく強いて言うならば”いつもよりも多少重いかな、、、”というぐらいの印象です。おそらくホイールの影響だったと思います。
信号待ちを経て加速します。
やはりここでも一発目の漕ぎ出しで多少の重さを感じましたが、目をつぶればフレームが変わったことが忘れてしまうぐらいに素直な乗り心地です。
正直、あれ?エアロフレームって、ディスクブレーキ車ってこんな感じだっけ?というイメージで、オールラウンドっぽくてリムっぽいと感じたのが一発目の感想です。
全然癖がないのです。
それにしても、、、速いです。
とにかく速いのです。
ホイールはHYPERからZONDAちゃんになり350g位重たくなっているのに、確実に速いです。
シェイクダウンの9月1日は同コースを走った過去の記録をライドマッチで比べてみても過去最速でした。

HYPERを履いたBMCよりも全然速いのか。。。という印象でした。
当日は強度も高かったのでまったく同様の比較ではありませんが、それでも頭一つ抜きん出る速さでめったに越えられない壁を一発目で超えやがりました。(笑)
ただし上りで強度を上げた際、やはり重さをしっかりと痛感いたしました。平地はとにかく速く俊敏性はある程度落ちる、と体感したのが初日の感想でした。
▶350km走行後インプレ
その後更に乗り350km走ってのインプレです。
①エアロロードのネガティブ
完全に好みの問題ですが、エアロっぽさ満載のフレームよりもオールラウンドのフレームのほうが好みなのです。
というのもそこには理由があります。
まずは乗った感覚、エアロ系のロードバイクはその形状上どうしても縦に固くて横が若干弱く感じるは経験上のお話です。比べてオールラウンド系のフレームはというと縦にも横にも素直でバランスが取れているイメージです。乗った感じのエアロっぽさよりも、オールラウンド系のほうが好み、ということです。
また空力的なお話も影響があります。特定の条件のヒルクライム以外であればエアロを重視したほうが速く走れる、というのが昨今多くのメーカーが空力性能を上げてきている理由でもあります。
しかしワタクシ自身、下りではそこまでスピード出さないですし下りで争うことはまずありません。ということで下りのタイムを見たり速さを重視することはなく、のぼりが少しでも速いほうがよい、ということもありオールラウンド系を好んでしました。
ではT1550は、というとエアロロードっぽさが拍子抜けするぐらいにない、と言う印象です。乗った感じで本当に癖がなく今でも素直なオールラウンド系のフレームのように感じています。
しかしです。
それでいて平地を走ればしっかりとヌケの良さがあり速度維持は楽に感じますし、上り切って勾配がゆるくなったり、下りに入ったときの速度の伸びも非常によく感じます。
それでもZONDAちゃんだとある程度の速度までは問題ないのですが、一定の速度以上はやはり伸びづらく感じますのでホイールを変えてみたら更に良くなると思われます。
②ディスクブレーキ車にもつ不安
ディスクブレーキ車でワタクシが感じていた最大の問題はというと前述のように高すぎる剛性です。はっきり言って12mmスルーやBB周りの剛性過多を感じるフレームは少なくありません。もちろんそう感じるのは体重や乗り方、パワーやその他のパーツ類によっても差は出ますので個人差はあると思います。それでも実際に乗った車体で、リムはものすごく良かったけどディスクではいまいち、という様な車体も少なくありませんでした。
剛性の高さは一発目の進む感じ、反応の良さを感じる一方速度の伸びがいまいちだったり、どう踏んだら進むのかわからなくなってしまうのです。硬すぎてしまうフレームはシッティングではうまく進められないイメージで、すぐにダンシングしたくなるのです。ダンシング位パワーをかけてようやく少し動き出してくれるようなイメージなのです。
しかしT1550を乗ってみたら驚くほど嫌な硬さがありませんでした。経験上苦手だと思ったフレームはエンドとBBの硬さが際立ってしまうものでしたが、T1550ではその様なことはなく、それでいて弱い感じも無いのです。硬すぎる感を感じさせないのですが、踏めばしっかりと気持ちよく伸びよく進んでくれます。
これはダンシングでも同じで、特にダンシングでも車体を振るようにパワーをかけた際には、上部ヘッド大口径化が効いているのかは不明ですが、剛性感があり極めて振りやすく伸びよく進んでくれます。逆に振らずに踏んでも普通に進むのです。おそらくですが高すぎない剛性感とトータルバランスの良さが気持ちよさを感じさせているのではないか、と思いました。
③乗り心地
もうはっきり言って最初は極悪でした。
とは言ってもこれはフレームの問題では無い気もしていました。
今までがリムブレーキフレーム+HYPER(カーボンリム・カーボンスポーク)+チューブレスで4.8BAR運用です。空気圧もタイヤに合わせて調整を重ね一番しなやかに動き路面の追従性も高く、転がりもよく乗り心地もと練りに練った空気圧です。
それがZONDA+120gのちょい重いチューブでとりあえずの6BAR運用へと変わりました。結果的には荒れた路面では拷問レベルの振動で、路面のギャップにあたった瞬間の衝撃はドカンと一発 事故レベル!(笑)首を痛めてしまいました。普段走っているところは路面がお世辞にもきれいなところではなく、ひび割れ、ボコボコ、段差等どちらかと言えば酷い路面ということもあります。
また久しぶりにコーナーでヒヤリとしたのも小さな小石でした。たった小さな小石一粒ごときでこんなに車体が跳ねるのかと日頃使っていたチューブレスの恩恵を意図せずに体感する結果になりました。
その後やはり少々漕ぎ出しの重さも感じていたので、リアにインスタに載せたスペシャルアイテムを導入し空気圧を適正化したら比べ物にならないほど快適になりました。
チューブレスは空気圧は多少高めに設定しても大丈夫な場合が多いですが、クリンチャーの場合はシビアな空気圧セッティングが必要だと感じました。これは詳細は後ほど別記事にてご紹介をさせていただきます。
ともあれ現在ではチューブレスを使わずとも(CLリムなので使えないのです)、許容できる乗り心地を確保できているが現状で乗り心地、快適さと言う面でも現在はネガティブはありません。
④制動力
初乗りの日から驚きました。
全っ然、効かないぃぃぃ!((.;゚;:Д:;゚;.))
リム(HYPER+純正ブレーキ)の方が全然効くと感じました。
というのが乗り出し時の率直な感想だったのですが、その後ガッツリブレーキを使うようになってから完全に印象は変わりました。
いわゆる”あたり”が出てからはディスクブレーキの本領発揮です。
挟み込みから制動力は極めて素直に立ち上がり、握り込んでいきロック寸前まで変わることはありまん。一定の制動力まではリムとそこまで大きな差を感じませんが、ぐぐっと握り込んでいくとリムでは効きづらくなってくるラインがあるのですが、ディスクは素直に制動力が上がり続けます。
またウエット、汚い路面の走行でリムに水分や異物がつくことで効きが悪くなったり、リムの摩耗が一気に進むこともあります。リムにしっかりと汚れがつくような状況下でもディスクブレーキの場合は制動力がほぼ変わりません。というのも物理的にディスクローターは地面からの距離は遠いいということもあり汚れがつきにくいからなのかも知れません。
※最近晴れ男っぷりがすごく、完全な雨でローターがびしょびしょになるような状況はまだ試せておりません。
ただしです。ディスクブレーキの難点だとは思いますが、湿気や水分の影響でもよく鳴きます。
特に当て効きのようにゆるく効かせるときにはそれこそ角笛のような音がでます。その後鳴き続ける等状況には今のところ至っておりません。
とは言ってもブレーキではタイヤの性能以上の動きはできません。
タイヤをロックできる制動力があれば十分であとはABSの性能次第というのは車のお話でした。
ですが自転車の場合はABSはなく調整は人間が行う必要があるのです。
ということからもコントロールのしやすさは極めて重要で、その点ではディスクブレーキはすごいと感じております。

強力なブレーキング時のコントロール性はブレーキだけではなく、スルーアクスルやヘッド周りの剛性も一役買っているのではないかと思います。
⑤800gの重量増の影響は?
これは数字をみてかなり不安があったところです。
現状はZONDAということを踏まえてのお話ではありますが、はっきり言って重量ほどの重さを感じることはありませんでした。
同じリムブレーキのフレームで単純に800g増えるのとはまた少しお話が違うと感じました。
というのも重量は増えている割に走りに関しては重く感じないからです。
おそらくですがディスクブレーキは重いものが下の方にくっつくということ、そしてディスクローターはホイールの回転の中心よりについていることで重量ほど重たく感じ辛い、この2点に加えて、、、なにかあるのでしょうか。
ということはやはり昨今の研究通り、平地を走る上では重量増の影響はたいして大きくない、それよりも空力を重視しろ、ということが正しいのかも知れないと痛感いたしました。(むしろ空力はフレームは良くなっていると思いますが、ホイールに関しては。。。)
とは言っても長い上りはまだ走っておりませんが、流石に上りに関しては少し大変になると思います。
住んでいる地域柄おっきな山は近くには無いのです(´;ω;`)
▶総合的に見て
総合的に見てリムブレーキからディスクロードの進化、乗り換えたことで感じたメリットはというと、その制動力に目が行きがちですが、個人的には制動力だけではないと感じました。
それはまずスルーアクスルの恩恵です。剛性過多になりがちではありますがその走行性能はクイックでは出せない剛性感があります。それはブレーキング時だけではなく、パワーをかけたときの反応、荒れた路面の走行性能、高い速度域の時の反応性、そしてコーナーリング等様々な状況下で確実に恩恵を感じることができます。
またヘッドの大口径化も影響があると思います。
ですので高速走行を必要とするレース等の場面では確実に欲しくなる性能で、今後も進化していくところだと感じました。
つまり速く走ることを主とする場面では、ディスク化は正当な進化と言える、と言うことを実感いたしました。
と、ダラダラと長くなってしまいましたが肝心なところです。
T1550はどうなん?T1550は速いの?これは一番気になるところだと思います。
答えは簡単です。
間違いなく速いです。(※少なくともワタクシにとっては)
ことごとく今までの記録を塗り替えにかかっているT1550です。

初日だけならずです。35km/hを超えることを今年の目標として練習してきたコースでしたが目標を大幅に更新してしまいました。繰り返しますが最高装備のBMCで出すことができなかった記録です。なんでこんなに速いのかは不明ですが、数字は嘘を付きません。が次が大変になるのが怖いところです。
今回の乗り換えで正直に思ったことをまとめます。
T1550は驚くほど乗りやすかった、リムからの乗り換えでも全然普通に走れた。ネガティブを怖がらずにもっと速く乗り換えれば良かった、そのぐらい気に入っています。
ではもう少しお話を膨らませてディスクブレーキ車は万人におすすめできるのかというと、正直なところ現在のディスク車でも過剛性を感じる車体が無いわけではありません。また使い方もそうですし、感じ方、求めることも違いがあると思います。ケースバイケースで答えは難しいところです。
また上を見ればもっと良いフレームもあるのかも知れません。
それでも今回、リムからの乗り換えで本当にネガティブなイメージは払拭されたのも、とても良いフレームに出会えたからの結果ということでした。
もっともっと乗り込んで、そして現在到着待ちのパーツたちもあるわけですので、SLR以上にうまく乗れるように練習をしていこうと思います。
ということで今回はWINSPACE T1550 初ディスク リムからの乗り換えインプレ!そんなお話でした。
インスタの使い方勉強中です。
https://www.instagram.com/ff.teppei/
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
初ディスクで久しぶりのエアロ系フレームのT1550を購入しました。
今回インプレを書く上での情報は以下のとおりです。
身長:176cm位
体重:60kg位(走り終わると58kg)
FTP:5倍以下ぐらい?最近測ってないですし測りたくもありません(笑)
月間走行距離:1800km位(現在は実走のみ)
T1550:Lサイズ(TT550mm)
コンポ:ULTEGRA R8050 SHIMANO 機械式ディスクブレーキ仕様
ホイール:ZONDA DB 6ボルト(AGILEST CL 28c + 120gブチルチューブ6BAR)
実測重量:必要部品(ボトルケージ・サイコンマウント等)を入れて8kgジャストぐらい
旧使用機材:BMC SLR01 リム おそらく2019年モデル
R8050組 HYPER D45 チューブレス仕様で車体重量7kg
※ペダル、ボトルケージ、マウント類込み

それではかなりのボリュームになってしまいましたがインプレ中心のお話です。
▶ディスクブレーキ車のネガティブな印象
ディスクへの移行に時間がかかっていたのも正直な話、ディスブレーキ車のネガティブな部分がどうしても気になってしまっていたからです。
では実際にどのようなネガティブを持っていたのか、そんなお話からです。
①とにかく硬い
これまでもディスクブレーキ車が出始めてからかなり色々な種類に乗ってみたことがあります。とは言ってもちょこちょこっと乗ったものからしっかりと乗ったものまで様々です。その経験上ディスクブレーキ車の印象はというとそこまで良い印象があったわけではありません。本当に良いと思ったフレームはアレとアレぐらいです。(乗ってきたのハイエンドばかりだった、ということもあるのかも知れませんが。)
なぜかと言えば、まずどのディスクブレーキ車でも感じたのは12mmスルーアクスルによる硬さです。そしてハイエンドモデルになればなるほどに感じるBB周りの過剰剛性です。(自分にとってはです。)
しかしメーカーとしてもカチカチすぎると疲れやすくなってしまいますので、乗り心地確保のためにシートポストやシートステー・シートポストで乗り心地を確保しているようなイメージでした。
もちろん不慣れということもあると思いますが、従来のリムブレーキ用のフレームではしなやかに動いていた車体の下側が過剛性でしなやかに動かない事による不快さ、合わなさを感じるものが多かった、ということがあります。
②重さによる鈍さ
そしてやはり重さです。
軽快なリムブレーキ車と比べるのは酷なことなのかも知れません。一発目の踏み出しは軽くてもその後が伸びづらかったり、本当に俊敏な反応を示してくれるフレームはそう多くはありませんでした。
それでも油圧ディスクブレーキの安定した制動力や車体の全体としての剛性の高さは、ロードレースのような高い速度域では有利に働く想像は容易ですが、逆に低速域や素早い反応を求める様な場面ではディスク車の本当の良さを感じるのは難しかったです。(リムと同じ乗り方だから良くないのかもしれません。)
つまり前回も書かせていただきましたが、ディスクに乗り換えることで少なからず今よりも遅くなる状況があるのではないかということが常に引っかかっていた、ということです。
そして乗り換えに躊躇してしまっていたのは某ディスク車をたっぷりと試乗したあとです。その時はリムのOltreXR4(←名車です。)に乗ったのですが乗った瞬間にやっぱりリムだな、と感じてしまったことがあったからでした。
③SLR01を最後のリムフレームとして選んだ理由
しかしです。
世の中の流れは数年前から完全にディスク移行が始まっていると感じていました。
そこでSLR01と出会いました。ワタクシが乗ったリムフレームの中でも極めて硬いと感じていたのはSLR01で、SLR01は自分が乗る最後のリムブレーキのフレームになると考えていました。この硬さに慣れることでディスクへの移行時に少しでも不自由さを感じなくなるのではないか、ということもSLR01を選んだ理由の一つでもありました。
そして今回、T1550に乗り換えてどう感じたのか、というのが本題です。
※インスタ始めてみました。使い方がよくわかっていませんが。。。
▶T1550の第一印象
まずは初日の一発目!まさにシェイクダウンの日です。
初乗りの率直に感じたことをしっかりと体感したかったので、試し乗りも一切無しでしっかりといつも通りの準備をして、気合を入れて初乗りをすることにしました。
SLRのときと全く同様の装備をつけ、同じ量のドリンクを入れたボトルを用意しお店を出ます。
車体を路上に出す前に持ち上げましたがその瞬間 重っ、、、と感じました。
当然重量的には800g以上は重くなっていますので致し方がありません。フレーム的にも300g以上は重いですし、HYPERからZONDAなので確実に重くなっているのは事実です。
お店から出るといきなり上りですが、ブレーキだけは確認してゆっくりと漕ぎ出しました。
前述のように頭の中にリムブレーキ車と違って、ディスクブレーキ車のイメージがあります。
しかしです。
走り出してしまえば不思議なぐらいにいつも通りでした。
というか走り出してしまえば特に深く考えていなかったと思うのですが、全然気になる点がなく強いて言うならば”いつもよりも多少重いかな、、、”というぐらいの印象です。おそらくホイールの影響だったと思います。
信号待ちを経て加速します。
やはりここでも一発目の漕ぎ出しで多少の重さを感じましたが、目をつぶればフレームが変わったことが忘れてしまうぐらいに素直な乗り心地です。
正直、あれ?エアロフレームって、ディスクブレーキ車ってこんな感じだっけ?というイメージで、オールラウンドっぽくてリムっぽいと感じたのが一発目の感想です。
全然癖がないのです。
それにしても、、、速いです。
とにかく速いのです。
ホイールはHYPERからZONDAちゃんになり350g位重たくなっているのに、確実に速いです。
シェイクダウンの9月1日は同コースを走った過去の記録をライドマッチで比べてみても過去最速でした。

HYPERを履いたBMCよりも全然速いのか。。。という印象でした。
当日は強度も高かったのでまったく同様の比較ではありませんが、それでも頭一つ抜きん出る速さでめったに越えられない壁を一発目で超えやがりました。(笑)
ただし上りで強度を上げた際、やはり重さをしっかりと痛感いたしました。平地はとにかく速く俊敏性はある程度落ちる、と体感したのが初日の感想でした。
▶350km走行後インプレ
その後更に乗り350km走ってのインプレです。
①エアロロードのネガティブ
完全に好みの問題ですが、エアロっぽさ満載のフレームよりもオールラウンドのフレームのほうが好みなのです。
というのもそこには理由があります。
まずは乗った感覚、エアロ系のロードバイクはその形状上どうしても縦に固くて横が若干弱く感じるは経験上のお話です。比べてオールラウンド系のフレームはというと縦にも横にも素直でバランスが取れているイメージです。乗った感じのエアロっぽさよりも、オールラウンド系のほうが好み、ということです。
また空力的なお話も影響があります。特定の条件のヒルクライム以外であればエアロを重視したほうが速く走れる、というのが昨今多くのメーカーが空力性能を上げてきている理由でもあります。
しかしワタクシ自身、下りではそこまでスピード出さないですし下りで争うことはまずありません。ということで下りのタイムを見たり速さを重視することはなく、のぼりが少しでも速いほうがよい、ということもありオールラウンド系を好んでしました。
ではT1550は、というとエアロロードっぽさが拍子抜けするぐらいにない、と言う印象です。乗った感じで本当に癖がなく今でも素直なオールラウンド系のフレームのように感じています。
しかしです。
それでいて平地を走ればしっかりとヌケの良さがあり速度維持は楽に感じますし、上り切って勾配がゆるくなったり、下りに入ったときの速度の伸びも非常によく感じます。
それでもZONDAちゃんだとある程度の速度までは問題ないのですが、一定の速度以上はやはり伸びづらく感じますのでホイールを変えてみたら更に良くなると思われます。
②ディスクブレーキ車にもつ不安
ディスクブレーキ車でワタクシが感じていた最大の問題はというと前述のように高すぎる剛性です。はっきり言って12mmスルーやBB周りの剛性過多を感じるフレームは少なくありません。もちろんそう感じるのは体重や乗り方、パワーやその他のパーツ類によっても差は出ますので個人差はあると思います。それでも実際に乗った車体で、リムはものすごく良かったけどディスクではいまいち、という様な車体も少なくありませんでした。
剛性の高さは一発目の進む感じ、反応の良さを感じる一方速度の伸びがいまいちだったり、どう踏んだら進むのかわからなくなってしまうのです。硬すぎてしまうフレームはシッティングではうまく進められないイメージで、すぐにダンシングしたくなるのです。ダンシング位パワーをかけてようやく少し動き出してくれるようなイメージなのです。
しかしT1550を乗ってみたら驚くほど嫌な硬さがありませんでした。経験上苦手だと思ったフレームはエンドとBBの硬さが際立ってしまうものでしたが、T1550ではその様なことはなく、それでいて弱い感じも無いのです。硬すぎる感を感じさせないのですが、踏めばしっかりと気持ちよく伸びよく進んでくれます。
これはダンシングでも同じで、特にダンシングでも車体を振るようにパワーをかけた際には、上部ヘッド大口径化が効いているのかは不明ですが、剛性感があり極めて振りやすく伸びよく進んでくれます。逆に振らずに踏んでも普通に進むのです。おそらくですが高すぎない剛性感とトータルバランスの良さが気持ちよさを感じさせているのではないか、と思いました。
③乗り心地
もうはっきり言って最初は極悪でした。
とは言ってもこれはフレームの問題では無い気もしていました。
今までがリムブレーキフレーム+HYPER(カーボンリム・カーボンスポーク)+チューブレスで4.8BAR運用です。空気圧もタイヤに合わせて調整を重ね一番しなやかに動き路面の追従性も高く、転がりもよく乗り心地もと練りに練った空気圧です。
それがZONDA+120gのちょい重いチューブでとりあえずの6BAR運用へと変わりました。結果的には荒れた路面では拷問レベルの振動で、路面のギャップにあたった瞬間の衝撃はドカンと一発 事故レベル!(笑)首を痛めてしまいました。普段走っているところは路面がお世辞にもきれいなところではなく、ひび割れ、ボコボコ、段差等どちらかと言えば酷い路面ということもあります。
また久しぶりにコーナーでヒヤリとしたのも小さな小石でした。たった小さな小石一粒ごときでこんなに車体が跳ねるのかと日頃使っていたチューブレスの恩恵を意図せずに体感する結果になりました。
その後やはり少々漕ぎ出しの重さも感じていたので、リアにインスタに載せたスペシャルアイテムを導入し空気圧を適正化したら比べ物にならないほど快適になりました。
チューブレスは空気圧は多少高めに設定しても大丈夫な場合が多いですが、クリンチャーの場合はシビアな空気圧セッティングが必要だと感じました。これは詳細は後ほど別記事にてご紹介をさせていただきます。
ともあれ現在ではチューブレスを使わずとも(CLリムなので使えないのです)、許容できる乗り心地を確保できているが現状で乗り心地、快適さと言う面でも現在はネガティブはありません。
④制動力
初乗りの日から驚きました。
全っ然、効かないぃぃぃ!((.;゚;:Д:;゚;.))
リム(HYPER+純正ブレーキ)の方が全然効くと感じました。
というのが乗り出し時の率直な感想だったのですが、その後ガッツリブレーキを使うようになってから完全に印象は変わりました。
いわゆる”あたり”が出てからはディスクブレーキの本領発揮です。
挟み込みから制動力は極めて素直に立ち上がり、握り込んでいきロック寸前まで変わることはありまん。一定の制動力まではリムとそこまで大きな差を感じませんが、ぐぐっと握り込んでいくとリムでは効きづらくなってくるラインがあるのですが、ディスクは素直に制動力が上がり続けます。
またウエット、汚い路面の走行でリムに水分や異物がつくことで効きが悪くなったり、リムの摩耗が一気に進むこともあります。リムにしっかりと汚れがつくような状況下でもディスクブレーキの場合は制動力がほぼ変わりません。というのも物理的にディスクローターは地面からの距離は遠いいということもあり汚れがつきにくいからなのかも知れません。
※最近晴れ男っぷりがすごく、完全な雨でローターがびしょびしょになるような状況はまだ試せておりません。
ただしです。ディスクブレーキの難点だとは思いますが、湿気や水分の影響でもよく鳴きます。
特に当て効きのようにゆるく効かせるときにはそれこそ角笛のような音がでます。その後鳴き続ける等状況には今のところ至っておりません。
とは言ってもブレーキではタイヤの性能以上の動きはできません。
タイヤをロックできる制動力があれば十分であとはABSの性能次第というのは車のお話でした。
ですが自転車の場合はABSはなく調整は人間が行う必要があるのです。
ということからもコントロールのしやすさは極めて重要で、その点ではディスクブレーキはすごいと感じております。

強力なブレーキング時のコントロール性はブレーキだけではなく、スルーアクスルやヘッド周りの剛性も一役買っているのではないかと思います。
⑤800gの重量増の影響は?
これは数字をみてかなり不安があったところです。
現状はZONDAということを踏まえてのお話ではありますが、はっきり言って重量ほどの重さを感じることはありませんでした。
同じリムブレーキのフレームで単純に800g増えるのとはまた少しお話が違うと感じました。
というのも重量は増えている割に走りに関しては重く感じないからです。
おそらくですがディスクブレーキは重いものが下の方にくっつくということ、そしてディスクローターはホイールの回転の中心よりについていることで重量ほど重たく感じ辛い、この2点に加えて、、、なにかあるのでしょうか。
ということはやはり昨今の研究通り、平地を走る上では重量増の影響はたいして大きくない、それよりも空力を重視しろ、ということが正しいのかも知れないと痛感いたしました。(むしろ空力はフレームは良くなっていると思いますが、ホイールに関しては。。。)
とは言っても長い上りはまだ走っておりませんが、流石に上りに関しては少し大変になると思います。
住んでいる地域柄おっきな山は近くには無いのです(´;ω;`)
▶総合的に見て
総合的に見てリムブレーキからディスクロードの進化、乗り換えたことで感じたメリットはというと、その制動力に目が行きがちですが、個人的には制動力だけではないと感じました。
それはまずスルーアクスルの恩恵です。剛性過多になりがちではありますがその走行性能はクイックでは出せない剛性感があります。それはブレーキング時だけではなく、パワーをかけたときの反応、荒れた路面の走行性能、高い速度域の時の反応性、そしてコーナーリング等様々な状況下で確実に恩恵を感じることができます。
またヘッドの大口径化も影響があると思います。
ですので高速走行を必要とするレース等の場面では確実に欲しくなる性能で、今後も進化していくところだと感じました。
つまり速く走ることを主とする場面では、ディスク化は正当な進化と言える、と言うことを実感いたしました。
と、ダラダラと長くなってしまいましたが肝心なところです。
T1550はどうなん?T1550は速いの?これは一番気になるところだと思います。
答えは簡単です。
間違いなく速いです。(※少なくともワタクシにとっては)
ことごとく今までの記録を塗り替えにかかっているT1550です。

初日だけならずです。35km/hを超えることを今年の目標として練習してきたコースでしたが目標を大幅に更新してしまいました。繰り返しますが最高装備のBMCで出すことができなかった記録です。なんでこんなに速いのかは不明ですが、数字は嘘を付きません。が次が大変になるのが怖いところです。
今回の乗り換えで正直に思ったことをまとめます。
T1550は驚くほど乗りやすかった、リムからの乗り換えでも全然普通に走れた。ネガティブを怖がらずにもっと速く乗り換えれば良かった、そのぐらい気に入っています。
ではもう少しお話を膨らませてディスクブレーキ車は万人におすすめできるのかというと、正直なところ現在のディスク車でも過剛性を感じる車体が無いわけではありません。また使い方もそうですし、感じ方、求めることも違いがあると思います。ケースバイケースで答えは難しいところです。
また上を見ればもっと良いフレームもあるのかも知れません。
それでも今回、リムからの乗り換えで本当にネガティブなイメージは払拭されたのも、とても良いフレームに出会えたからの結果ということでした。
もっともっと乗り込んで、そして現在到着待ちのパーツたちもあるわけですので、SLR以上にうまく乗れるように練習をしていこうと思います。
ということで今回はWINSPACE T1550 初ディスク リムからの乗り換えインプレ!そんなお話でした。
インスタの使い方勉強中です。
https://www.instagram.com/ff.teppei/
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
コメント
コメント一覧 (2)
オススメは水をパッドとローターにぶっ掛けてブレーキを掛けながら数十メートル走ってあげると一発で終ります(メタルの場合)。
プロの方もオールラウンド系を多用しているチームが多いのはその辺りの理由なのでしょうかね、エアロフレームのネガティブさが出てしまう点が。
ディスクの鳴らしの必要性はSHIMANOも言っていますね。
オールラウンド系フレームは重量や性能、あとはビジネス的な問題もあるのかも知れませんが、真相は・・・どうなのでしょうか。
それでも少なくともT1550は目立ったネガティブもなくとても良い印象ですb