組み換え前のバイクのパーツ構成の詳細は以下のリンクよりもご確認頂けます。
組み換え前のパーツ構成としては、リムブレーキ用のフレームで使用してたパーツを最大限に利用するために、SHIMANOの唯一の生き残り(?)である機械式のフラットマウント対応のディスク用ブレーキキャリパーを使用して組んでいました。
機械式のブレーキキャリパーとは言え、雨の日や峠の下りのその性能には不満があったわけではありません。
しかしです。
心のなかで悪い声がささやくのです。。。
油圧、、、12速、、、T1550でディスク用のフレームとなった今となっては、ためらうこと無いんじゃないのか。。。ほらいってしまえ。ほらほら。。。グヌヌヌ
ぬぇぇぇーーーーぃ!経済を回しましょう♪ □_ヾ( ̄∀ ̄*)ポチットナ!
最近は便利なもので仕入れも全部ポチポチです(笑)
ということでこちらです。

早速の到着です。
ということで今回はこのULTEGRA R8170シリーズ、油圧12速コンポーネントを組む、そんなお話です。

組付けの下準備として、今回交換となるパーツ類や組み上げに外す必要のあるパーツ類は外しておきました。まだ完全ではありませんが。

そして使用していたR8050シリースはしばらく使用する予定がないので、最後にある程度充電した状態でお休み頂きます。
これは公式のユーザーマニュアルにも記載があることです。

今回はついでにコラムカットもまとめて行います。
というのもフル内装を採用しているフレームは、コラムの過剰突出は見た目だけの問題ではなく、ステムが抜けなかったり整備性の面でも不具合が起きやすいです。またこんな機会でもないかぎりコラムカットのチャンスってなかなかないというのも、フル内装の整備性の悪さからのお話です。
更にパーツを外していきます。
今回はコンポーネントの入れ替えですが、原則ヘッドをバラしBBまで外すということで、いわゆるフル整備のような作業となります。これは構造次第ですが、BBまで外さななくでもなんとかなるフレームもありますがこればかりはフレーム次第です。
またBBを外すということ自体1工程多くかかることですが、外したほうがそれ以外の作業が早い場合は外したほうが総合的に見て良いことです。現在使用しているBBは圧入式ですが、ねじ切りタイプのNINJA LITEを使用しているのでBB外しも容易なのです。

ばらばらになりました。
せっかくなので普段掃除がしにくいフレームの部分をきれいにしておきます。
ディスクにしてから特に雨とかウエットとかあまり気にせず走っているので、汚れやすいのです。
このタイミングでコラムもカットしておきました。
シートポストにバッテリーを固定し、エレクトリックケーブルを通します。

今回はR8170はセミワイヤレスです。バッテリーと前後ディレイラーは繋がりますが、レバーがワイヤレスというものです。
セミワイヤレスの何が良いのかというと、組付けが楽なのではなく、エレクトリックケーブルによりトラブルが少ないことです。
フル内装使用の場合、ハンドル周りやヘッドパーツ付近でのエレクトリックケーブルの噛み込みによるトラブルは以外と少なくありません。完全断線もですし、断線まではいかずともぺったんこに潰れているものも何度も見てきています。こういったトラブルがなくなることこそ、大きなメリットだと思います。
ヘッド周りを組む前にフレーム内、フロントはフォークに油圧のホースを通しておきます。
そしてフォーク、ヘッド周りを組んでいきます。
もちろんホースはヘッドパーツからでてステム・ハンドル内を通ります。この作業の時にハンドルが通しやすい構造の場合はかなり時短になります。


YOELEOの一体型ハンドルを使用していますが、このハンドルは本当に内装作業が楽で、面白いほどスポンスポン通ります(笑)

コラム上部のスペーサーは薄いものを一枚の残しでスッキリです。
この1枚を残すことでクランプ部の剛性を最大限に出せると言うのは構造的なお話です。
今回はJ-kitというコントロールレバーとブレーキキャリパーがセットになった製品で、ブレーキキャリパーにはホースが付いてすでに油も満たされている親切設計のキットを購入しました。
大体プチっとつなぐだけでもなんとなく良くなるという優れものです。(エア抜きはしますが、もともと完全にエアが抜けた状態での接続ですので、一から組むよりもエアの残留のリスクがかなり低く時短になります。)
ブレーキホースの長さ調整、これが油圧コンポの中で一番技術が要る作業だと考えております。できるだけ悪影響が出ない長めの長さで組みます。
長さが決まったらカット後インサートを取り付けます。

なんだかんだいっても純正工具で慣れてしまったので使い勝手は悪くないのです。
この辺は一気に進みます。

左右のホースの接続まで完了です。
J-kitはレバー側にはオリーブまで入っている親切設計です。
このあとエア抜きをし油圧系はしばしお休みです。
それにしてもこの油圧のホースの出口の角度がいつもきになってしまうのです。。
油圧ディスクの整備はこの角度の変えられるタイプのメンテナンススタンドが、もう便利すぎて必須と言っても良いぐらいの必需品です。
ドライブトレインです。

何はともあれまずはDi2の動作確認です。
全部組んだあとに接続不良等があると二度手間なので、まずはDi2の動作確認をおこないます。
12速油圧の場合はセミワイヤレスですので、その場合はまずリアディレイラーとコントロールレバーを無線接続、リアディレイラーにコントロールレバーを認識させてあげます。
※この作業はリムブレーキモデルのDi2の場合は有線接続なので不要となります。
スマートフォンアプリのE-TUBEを使用して接続するのですが、、、

お決まりのパターンです(笑)
11速自体のバッテリー(BT-DN110)は新品でも多少は残量がある場合が多かったのですが、12速(BT-DN300)になってからはほぼからの場合がほとんどなのです。
順番は前後しますが充電をしないとなんともできないので、充電をしつつ油圧系整備を先に行っていたということです。
と充電ができればリアディレイラーとスマホを接続して、コントロールレバーのQRコードを読み込むことでリアディレイラーと左右のコントロールレバーの接続ができます。
が、、、

あまりうまくいかずに、大体読み込めないのです。
スマホのカメラのせいかもしれません。
ともあれ接続ができれば作業再開です。
今回はパワーメーターの都合上、クランクは11速用を継続して使用することにしました。
※互換性はありませんので、あくまでも自己責任で運用しております。

チェーンラインが変わっているので、12速規格に近づけるためにシムを入れ組んであります。

チェーンを張ります。
11-30Tの場合は、チェーン長にも余裕がでるので良いです。チェーンテンションは不具合が出ない範囲で緩めのほうが隙なのです。
リアディレイラーの調整方法に大きな変更はありません。9100世代の11速からはエンドアジャストボルトの調整がポイントになっていますが、12速も同様です。Di2アジャストは5枚目に入れ音鳴りがし始めたところから5回、ということですがこれはあくまでも”目安”というのはマニュアルにも記載があります。この状態から微調整をして仕上げます。
最近はロー側/トップ側の調整が甘いものを見かけることがよくありますが、こちらも忘れずに必須です。
フロントディレイラーの調整方法は12速から変更があり、すべてDi2アジャストになりました。
最後にブレーキキャリパーの最終調整です。
ドンピシャにします。

これであとはエアが完全に抜けているか、確認をすれば完了です。

バーテープはまだですが、一応載せ替え作業はこれにて終了となります。
11速の最終モデルDURA-ACE RD-R9150よりも58%速いRD-R8150のリアシフティング、同じくDURA-ACE FD‐R9150よりも45%速いフロントシフト、そしてR8170シリーズの油圧ブレーキ、乗るのが楽しみです。
ということで今回はULTEGRA R8170シリーズ 12速 油圧コンポを組む!そんなお話でした。
次回、12速コンポの変速性能は?、機械式と油圧の差は?そんなインプレッションを作成予定でございます。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
組み換え前のパーツ構成としては、リムブレーキ用のフレームで使用してたパーツを最大限に利用するために、SHIMANOの唯一の生き残り(?)である機械式のフラットマウント対応のディスク用ブレーキキャリパーを使用して組んでいました。
機械式のブレーキキャリパーとは言え、雨の日や峠の下りのその性能には不満があったわけではありません。
しかしです。
心のなかで悪い声がささやくのです。。。
油圧、、、12速、、、T1550でディスク用のフレームとなった今となっては、ためらうこと無いんじゃないのか。。。ほらいってしまえ。ほらほら。。。グヌヌヌ
ぬぇぇぇーーーーぃ!経済を回しましょう♪ □_ヾ( ̄∀ ̄*)ポチットナ!
最近は便利なもので仕入れも全部ポチポチです(笑)
ということでこちらです。

早速の到着です。
ということで今回はこのULTEGRA R8170シリーズ、油圧12速コンポーネントを組む、そんなお話です。

組付けの下準備として、今回交換となるパーツ類や組み上げに外す必要のあるパーツ類は外しておきました。まだ完全ではありませんが。

そして使用していたR8050シリースはしばらく使用する予定がないので、最後にある程度充電した状態でお休み頂きます。
これは公式のユーザーマニュアルにも記載があることです。
長期間の保存は、バッテリー残量が50%以上の状態(グリーンランプ点灯の状態)で保管し、半年に1度充電してください。https://si.shimano.com/ja/pdfs/um/72L0B/UM-72L0B-001-JPN.pdfより

今回はついでにコラムカットもまとめて行います。
というのもフル内装を採用しているフレームは、コラムの過剰突出は見た目だけの問題ではなく、ステムが抜けなかったり整備性の面でも不具合が起きやすいです。またこんな機会でもないかぎりコラムカットのチャンスってなかなかないというのも、フル内装の整備性の悪さからのお話です。
更にパーツを外していきます。
今回はコンポーネントの入れ替えですが、原則ヘッドをバラしBBまで外すということで、いわゆるフル整備のような作業となります。これは構造次第ですが、BBまで外さななくでもなんとかなるフレームもありますがこればかりはフレーム次第です。
またBBを外すということ自体1工程多くかかることですが、外したほうがそれ以外の作業が早い場合は外したほうが総合的に見て良いことです。現在使用しているBBは圧入式ですが、ねじ切りタイプのNINJA LITEを使用しているのでBB外しも容易なのです。

ばらばらになりました。
せっかくなので普段掃除がしにくいフレームの部分をきれいにしておきます。
ディスクにしてから特に雨とかウエットとかあまり気にせず走っているので、汚れやすいのです。
このタイミングでコラムもカットしておきました。
シートポストにバッテリーを固定し、エレクトリックケーブルを通します。

今回はR8170はセミワイヤレスです。バッテリーと前後ディレイラーは繋がりますが、レバーがワイヤレスというものです。
セミワイヤレスの何が良いのかというと、組付けが楽なのではなく、エレクトリックケーブルによりトラブルが少ないことです。
フル内装使用の場合、ハンドル周りやヘッドパーツ付近でのエレクトリックケーブルの噛み込みによるトラブルは以外と少なくありません。完全断線もですし、断線まではいかずともぺったんこに潰れているものも何度も見てきています。こういったトラブルがなくなることこそ、大きなメリットだと思います。
ヘッド周りを組む前にフレーム内、フロントはフォークに油圧のホースを通しておきます。
そしてフォーク、ヘッド周りを組んでいきます。
もちろんホースはヘッドパーツからでてステム・ハンドル内を通ります。この作業の時にハンドルが通しやすい構造の場合はかなり時短になります。


YOELEOの一体型ハンドルを使用していますが、このハンドルは本当に内装作業が楽で、面白いほどスポンスポン通ります(笑)

コラム上部のスペーサーは薄いものを一枚の残しでスッキリです。
この1枚を残すことでクランプ部の剛性を最大限に出せると言うのは構造的なお話です。
今回はJ-kitというコントロールレバーとブレーキキャリパーがセットになった製品で、ブレーキキャリパーにはホースが付いてすでに油も満たされている親切設計のキットを購入しました。
大体プチっとつなぐだけでもなんとなく良くなるという優れものです。(エア抜きはしますが、もともと完全にエアが抜けた状態での接続ですので、一から組むよりもエアの残留のリスクがかなり低く時短になります。)
ブレーキホースの長さ調整、これが油圧コンポの中で一番技術が要る作業だと考えております。できるだけ悪影響が出ない長めの長さで組みます。
長さが決まったらカット後インサートを取り付けます。

なんだかんだいっても純正工具で慣れてしまったので使い勝手は悪くないのです。
この辺は一気に進みます。

左右のホースの接続まで完了です。
J-kitはレバー側にはオリーブまで入っている親切設計です。
このあとエア抜きをし油圧系はしばしお休みです。
それにしてもこの油圧のホースの出口の角度がいつもきになってしまうのです。。
油圧ディスクの整備はこの角度の変えられるタイプのメンテナンススタンドが、もう便利すぎて必須と言っても良いぐらいの必需品です。
ドライブトレインです。

何はともあれまずはDi2の動作確認です。
全部組んだあとに接続不良等があると二度手間なので、まずはDi2の動作確認をおこないます。
12速油圧の場合はセミワイヤレスですので、その場合はまずリアディレイラーとコントロールレバーを無線接続、リアディレイラーにコントロールレバーを認識させてあげます。
※この作業はリムブレーキモデルのDi2の場合は有線接続なので不要となります。
スマートフォンアプリのE-TUBEを使用して接続するのですが、、、

お決まりのパターンです(笑)
11速自体のバッテリー(BT-DN110)は新品でも多少は残量がある場合が多かったのですが、12速(BT-DN300)になってからはほぼからの場合がほとんどなのです。
順番は前後しますが充電をしないとなんともできないので、充電をしつつ油圧系整備を先に行っていたということです。
と充電ができればリアディレイラーとスマホを接続して、コントロールレバーのQRコードを読み込むことでリアディレイラーと左右のコントロールレバーの接続ができます。
が、、、

あまりうまくいかずに、大体読み込めないのです。
スマホのカメラのせいかもしれません。
ともあれ接続ができれば作業再開です。
今回はパワーメーターの都合上、クランクは11速用を継続して使用することにしました。
※互換性はありませんので、あくまでも自己責任で運用しております。

チェーンラインが変わっているので、12速規格に近づけるためにシムを入れ組んであります。

チェーンを張ります。
11-30Tの場合は、チェーン長にも余裕がでるので良いです。チェーンテンションは不具合が出ない範囲で緩めのほうが隙なのです。
リアディレイラーの調整方法に大きな変更はありません。9100世代の11速からはエンドアジャストボルトの調整がポイントになっていますが、12速も同様です。Di2アジャストは5枚目に入れ音鳴りがし始めたところから5回、ということですがこれはあくまでも”目安”というのはマニュアルにも記載があります。この状態から微調整をして仕上げます。
最近はロー側/トップ側の調整が甘いものを見かけることがよくありますが、こちらも忘れずに必須です。
フロントディレイラーの調整方法は12速から変更があり、すべてDi2アジャストになりました。
最後にブレーキキャリパーの最終調整です。
ドンピシャにします。

これであとはエアが完全に抜けているか、確認をすれば完了です。

バーテープはまだですが、一応載せ替え作業はこれにて終了となります。
11速の最終モデルDURA-ACE RD-R9150よりも58%速いRD-R8150のリアシフティング、同じくDURA-ACE FD‐R9150よりも45%速いフロントシフト、そしてR8170シリーズの油圧ブレーキ、乗るのが楽しみです。
ということで今回はULTEGRA R8170シリーズ 12速 油圧コンポを組む!そんなお話でした。
次回、12速コンポの変速性能は?、機械式と油圧の差は?そんなインプレッションを作成予定でございます。
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