現在使用中のパワーメーターはPioneerの510Aという片側のパワーセンサーです。



いつの間にか使用をしていて印象ですが、購入は2018年8月ということでした。。。もうかれこれ5年を超えだいぶ御長寿でお疲れ気味なのかもしれません。
時折瞬間的に休息をいただく場合も多々あり、特に短時間高強度時などはパワー値が参考にならない時も。。。ということだったのですが、センサーマグネット(ネオジウム2個張り(笑))を追加することで休息はかなり改善傾向にあるような気がしなくもありません。
それではやはり計測値に不安が無いわけではないのは、ワタクシ自身で別のパワーメーターがついているロードバイクに乗ったときにめちゃくちゃパワフルになれたような気が、ということもあります(笑)

ということなのですが、、、


そもそも購入当初なぜPioneerのパワーセンサーを選んだのかと言うと、当時は今ほどたくさんのパワーメーターやパワー値の指標となるようなスマートトレーナーがあったかと言うと、そこまで多くはなかったように思えます。
その中でもストラバ等でパワー値を並べてみたりしたときに比較となるような数値、絶対値として見たかったということもあり、ある程度計測されるパワー値に信頼がおけるメーカーということでPioneerの製品を選んだのです。

しかし最近はと言うと、ストラバなどでタイムとパワー値を比べてみてもかなりの差、ばらつきを感じていたのです。つまりいつしか正確に測れていない可能性が出ているということです。
ですので最近ではパワーを絶対値で見ることがなく、自分の記録との比較だけの相対値として見るようになっていたのです。

でもそれって、、、ということでぼちぼち本格的にパワーメーターを買い替えようかと考えているわけです。これからやってくる地獄の冬場の実走のモチベーションを保つためにも、という言い訳をしつつ(笑)また新機材導入時はブレイクスルーを起こしやすいということもありますので、淡い期待をしつつのお話、今回は2024年に向けてパワーメーター選びです。

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▶そもそもパワーメーター必要?
根本的な問題です。
ではそもそも論として、一応3秒平均のパワー値をサイコンに表示をしてはいるものの、走行中にリアルタイムでパワーを見ているのか?というと、、、多分あまり見ていないのです。
ワタクシの場合ですが、どちらかと言うと感覚的なキツさ、体で感じた負荷で調整したりすることが多いように思えます。

ではパワーメーターをどう使うのか?パワー値を何に使用しているのか?ということを考えてみました。
・ライドの強度としてのNPを見る
ライド中でもNPは結構見ております。瞬間的なパワーよりもラップやそのライドでのNPはライドの強度をを見るために使用しておりました。
・ライド後のパワーデータの確認
つまり走行中、その瞬間のパワーというよりも、走り終えたあとに総合的なデータであったり、TSSの積算やラップデータなどで確認をする場合が多いようです。
ということで、、、めちゃくちゃ重要でした(笑)

やはり一度使用し始めてしまうともうなしで、というのはやはりかなり不自由に感じてしまうものです。

▶パワーメーターの種類
①ペダル型

ペダル型の難点と言えば転倒時にダメージを受けやすい部分であるということです。しかしそんなことを言われていたのは少し前のお話で、最近ではペダル型とはいえ転倒時に壊れたとしてもリペアパーツ等の充実で物理的な故障への対処ができるようになっているものが多いということです。
またペダル型は精度が良いと言われている製品が多いように思えます。というのも構造的に考えて、ペダルですのでクランク型などとは違い左右対象で同じような構造でパワー計測ができるからだと考えられます。

しかし逆にデメリットとしては、ペダル自体が変わってしまうということです。何年何万キロと使ってきた抜群の剛性感と安定の踏面のDURA-ACEのペダルに慣れてしまった今、他のペダルにすることに抵抗がないわけではありません。またQファクターが大きく変わってしまうことへの抵抗も少なくはありません。
かなり有力候補です。

②クランク型
SHIMANOは自社製を出していますし、他社製でもあるクランクに貼り付ける形のパワーメーターです。ワタクシが使用しているパワーセンサーもこの分類で、SHIMANOのクランクにPioneerがパワーメーターを貼り付けたものです。特殊な形状のフレームを除いては基本的にSHIMANOのクランクのまま使用することができます。
クランクは転倒しても折れるほどの障害を受けることはそこまで多くはありませんので、物理的故障は比較的多くはないと思われます。ワタクシの経験でもペダルは転倒時に何回か削れたりしたことがありますが、クランクまでいったことは多くはありません。

難点として精度で左側単体のパワーはかなり正確に取れるらしいのですが、右側のパワー値がなかなかくせがあるようです。というのも構造的に考えると、左右が同じ構造のペダル型とは違い左右の構造が違いすぎるところもあるのかもしれません。

ともあれSHIMANOの純正パワーメーター付きクランクであれば見た目や剛性、各種寸法等を変えることなく取り入れられるということはメリットとして大きいと思われます。またSHIMANO製であれば、メーカーが潰れたり縮小したり代理店が撤退したり、というようなことが発生しサポートが無くなるというリスクはかなり低いと思われます。
これはSHIMANO製品を選ぶ、ほぼ最大の利点だと思われます。
※もちろん他社のサポートが悪いということではありません。

③スパイダー型
チェーンリングとクランク軸の間の取り付ける、つまりクランクそのものではなく、チェーンリングとクランク軸を繋ぐ部分に取り付けるパワーメーターです。スパイダー型の取り付け方法の多くはセンターロック式の様な方法が多くSHIMANOのクランクは使えません。チェーンリングはものによってはSHIMANO製が使えるものもあります。

スパイダー型のメリットとして、パワー値がクランク型よりも正確に測れることが多いようです。
しかし難点としては左右バランスは苦手ということです。また実際に使用している数としてクランク型やペダル型等の他の製品にくらべてもだいぶ少ないように思われます。使用数量が少ないということ、分母が少ないということは不具合事例やサポート等の情報も少なく未知数ということが多いです。
また個人輸入品となってしまうがものもあり壊れた時のサポートや耐久性等、こちらもまだまだ未知数なものが多いように思えます。

また場合によってはクランクごとの交換になる場合が多く、また中にはBBも交換する必要があるものもあります。
計測器としての本来の目的を考えると、絶対数が多いもののほうが良いような気がしています。


▶パワーメーターの付加価値
各社パワーメーターには付加価値がある場合があり、だただたパワーを測るだけではない製品があります。
例えばですがパワーベクトル表示ができたり、ペダルストローク効率の分析、パワーフェーズ、左右バランス、ダンシング検知などの機能があるものもあります。

こういった機能はあれば無駄になることはなく、絶対に便利だと思います。
とは言っても実際には使ったことがないので、楽しいのは最初だけかもしれませんが(笑)

▶まとめ
お店でもパワーメーターに関して相談を受けることがあります。
そんな時は必ずお伝えするのですが、パワーメーターなくても練習ができないわけではありませんし、パワーメーターを使わずしても速い人は速いです。
しかしあったらあったで超便利ですし、使い始めるとやはり無いと不自由に感じてしまいます。
早く走るためだけではなく、日々の成長を見れたり、またロングライドのパワーコントロールにも良いと思います。

またパワーメーターは高額な製品ですが、パワーメーターを付けたからと言ってもFTPが増えたり、速く走れるようになるかと言うと、、、なかなか難しいところ、ということこそ悩んでしまうところだと思います。逆に時として正確すぎる数値は残酷でもあります。
数値だけに振り回されずに、数値をうまく利用すること、使い方を間違うことがなければこれほど便利なものは無いと思います。

ということで今回は2023年のパワーメーター選び、本気で悩んでおります。そんなお話でした。

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