
Twitter(現X)でもサラッと出しました。
諸事情によりドナドナ🥲 やはりパワメはないとどう乗ろうか、、、はよ帰ってきておくれ~ pic.twitter.com/g812BKXIlz
— Teppei.Y 目指せ走れるメカニック!! (@ff_cycle) March 5, 2024
SHIMANOのパワーメーターを導入したのは昨年の11月の後半でした。
それから何不自由なく使用していたのですが、実は不具合が起きていたようなのです。
というのもこちらです。
2024年1月12日です。

Garminは接続しているセンサーが対応している場合ですが、各センサーのバッテリー残量が少なくなると通知を出してくれる機能があります。
なにげにとても便利な機能です。
Garminと接続しているパワーメーターは2系統あります。というのもSHIMANOのパワーメーターはベクトルを飛ばす信号と、パワーメーターの信号を2つに分けて飛ばしているようなのです。
ですので例えばGarminの場合だと、ANTでフォースベクトル(パワーも含めての)、Bluetoothで通常表示のパワー(左右バランス等)を飛ばしているのです。

https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/power-meter/setting.html#tab2-2 より
ですのでフォースベクトル用のパワー値と、通常のパワー値に1~2W程度の差が生まれることはあるようです。
というのは余談でした。
ですが11月後半から使い始めて1月12日でもうバッテリー残量がなくなる、これはちょっと早すぎる気がしました。
というのもSHIMANOのパワーメーターのバッテリーは交換こそできないものの、バッテリー自体が超超強く、そもそもバッテリーを頻繁に充電する必要がないことでの長寿命です。これは以前のパワーメーターの記事にも記載をしたことでした。

https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/power-meter/function.html より
フォースベクトルを使用しない場合は最長で270時間、フォースベクトルを使用した場合で230時間です。(2つの信号でフォースベクトルを飛ばす目的はよくわかりませんが。。。)
つまり230時間ぐらいはもつはずなのです。
230時間です。週に15時間乗ったとしても、4週間で60時間です。少なくとも3ヶ月以上は充電が不要なはずなのです。
しかし1ヶ月半ぐらいしか持ちませんでした。
あれ?なんだ?とは思ったはものの、ついつい初期セットアップの際に充電が満充電ではなかった可能性、ちょこちょこいじったりしたこともありました。また実際の走行時間とはいっても、移動時間とライド全体を通しての時間には差が生まれます。
こういった事もあって稼働時間が短いことに確証が持てなかったので、今回はしっかりとフル充電にして様子を見てみることにしました。
そして最近の話です。
ライド後にGarminさんから、あの「ローバッテリー」通知が再び来ました。きてしまいました。

このように写真で残しておくと、記録がわかりやすいです。
3月3日のことでした。
前回の1月12日からではやはり2ヶ月もっていません。
そしてこの2ヶ月にも満たない期間中では、少々多忙だったということ、そして体調不良で1週間位自転車に乗らなかったりといったこともありこの期間のライド時間は、60時間(移動時間で)まで全然いかないぐらいしか乗れていなかったのです。
230時間に対して、実移動時間とは言え60時間以下で通知というのも普通に4分の1ぐらいの能力、どう考えてもやはりバッテリーの持ちがおかしいです。10~20%程度であれば誤差の範囲かとは思うのですが、いくらなんでも公称値230時間が60時間で( д) ゚ ゚アボーンというのも。。。
ですがそれでも最低限の切り分けは必要だと考えました。
というのも3つの可能があります。
①バッテリーが実際に無くなっている
②パワーメーターが出す信号がおかしい
②Garminがキャッチする信号がおかしい、Garmin自体がおかしい
ということです。
これの切り分けのためにまず本当にパワーメーターのバッテリー残量がないのかどうかを確認をしました。
あえて充電はせずに、E-TUBEと接続してみました。

しかし、やはり接続できませんでした。
これでバッテリー残量が本当に少なくなっている、ということでほぼ確定いたしました。
ということでSHIMANOに連絡を取ったところやはり不具合の可能性があるので、一度確認をということなり送付をし、実際に見てもらうことになりました。
これが冒頭のX(Twitter)の投稿のことでした。
それからしばらくし確認をするとやはりSHIMANOでも満充電からのバッテリーの減りの早さが確認できた、とのことで交換対応となったということです。
送付から数日後、生まれ変わってのパワメ、堂々たる帰還です。

あぁ、やはりないととても不便でした。。。
早速取り付けです。

なのですが、やはりバッテリー残量は殻に近い状態ですので、設定の前にまずは充電です。
✓SHIMANOのパワーメーターを交換した際の設定
これが超需要で、少々難しいところだと思われます。
パワーメーターの交換であったとしても、まずはパワーメーター新規導入と手順は大きくは代わりません。パワーメーターのアップデート、Shimano IDを使いDi2との連携をします。

※スマホのE-TUBEアプリでこの設定は間違えずに入れておく必要があります。
Garminとの接続です。まずサイクリングパワーは新規センサーからパワーメーターを選択し接続すればOKですので、やはり複雑なことはありません。
ここまではSHIMANOのパワーメーターを導入したときと同じことですので難しくはありません。
そしてGarminのCONNECT IQからForce Vector Viewer をEdgeにインストールすることでフォースベクトル表示が可能になります。
‐‐‐ここからが超重要ポイントです。‐‐‐※重要なので太字赤字にしました
上のサイクリングパワーの場合はEdgeでセンサーを探して接続して、ということを行う必要があるのですが、フォースベクトルは自動接続なのです。
ですので最初のパワーメーター(交換前のパワメ)の接続時は、Edgeでフォースベクトル画面を表示しパワーメーターを起動すると自動的に接続されました。超簡単です。
では交換後はどうするのかというと、、、自動接続にはなりません。
というのも一度Edgeのアプリ、Force Vector Viewer に最初のパワーメーターのANT IDが設定されてしまっているからです。
ですので当然このままでは新しいパワーメーターのベクトル表示を出すことはできません。
そしてこれが自体の複雑化をしてしまう原因なのですが、Edge上の外部センサー類は、サイクリングパワーの表示はあるのですが、フォースベクトル用の信号の表示がないのです。

つまりパワーメーター出されるフォースベクトルの表示のためのANTの信号は、Edgeの通常の他のセンサーとは違う経路で接続をしているっぽいのです。(詳細は不明ですが、、、)
ですので現在は旧パワーメーターのANT信号を探している状態で、新パワメとの接続がないので、表示がされません。
このForce Vector Viewerで接続に使用している旧ANT IDを、新パワーメーターのANT IDに書き変える必要があります。
ANTの書き換え方法がこちらです。

①スマホアプリのGarmin CONNECT IQからForce Vector Viewer →設定を選択
②設定からSensor(センサー)IDの部分を修正

右側クランク先っちょの方の裏側にANT IDというものが刻印してありますので、こちら5桁を入力します。
③Edgeと同期する
Edgeに同期をすることで、Edge内のアプリの設定が上書きされます。
※Edgeではなく、スマホアプリ(CONNECT IQ)上で設定をする必要があるということです。
これができれば接続等の表示は特に出ないのですが、Edgeのフォースベクトル表示画面で数値が出るようになります。
この設定が少々難しいところでした。
ともあれここまで設定をすれば、交換前のパワーメーターと同様に使用することができるようになります。
▶まとめ
今回はバッテリーの?不具合で交換対応をしていただけることにはなりましたが、SHIMANOのパワーメーターはバッテリーの持ちがかなり重要なのです。というのもSHIMANOのパワーメーターはバッテリー交換ができない代わりに、バッテリーが長寿命で充電回数を減らせるというのが、長く使える鍵となる部分だと考えております。ですのでバッテリーの持ちは長い目で見た時にかなり重要なところでもあります。
交換後のパワーメーターはどのぐらいバッテリーがもつのか、こればかりは実際に長い時間がかかりますが、経過を観察してみようと考えております。
ともあれ、何よりパワーメーターの便利さ、そしてパワーメーターがないときの不自由さを痛感した数日間でした。
ということで今回はSHIMANOのパワーメーター FC-R9200-Pが不具合で交換になった話でした。
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