現在のクランクには主に2つの固定方法があります。
①SHIMANO方式(クランプ)
シマノのクランクだけではなく、スギノや最近かなり有名になったMAGENE等も構造を採用しています。
取り付け方法は左側クランクでクランク軸(アクスル・スピンドル)をはさみ、クランプボルトを締めることで固定する構造です。

※2つのボルトを使いアクスルをクランプする(くわえる)形で固定します、(クランプボルトが1本のメーカーもあります。)
②FSA方式
左側のクランクをクランプボルトで締め付け、固定するのではなく、左(右)のクランクをフィキシングボルトを使い、スピンドルに突っ込む(刺さっている)タイプです。
FSAだけではなく、この構造を採用しているメーカーは実は結構ありCANNONDALE、EASTON、そして最近ではELILEEなんかもこの構造です。またスクエアテーパーやオクタリンクなどと基本的な構造は同じです。

※スピンドルにフィキシングボルトで押し込んで固定します。
今回はこの中でも②のFSA方式のクランクの抜き方、FSA以外にも同じ構造であればこの方法が使える場合が多いです。ということで今回はFSAのクランクの外し方(FSA以外にも対応可)そんな話です。

▶FSAクランクの外し方
こちら今回はFSAのOMEGAクランクとGOSSAMERクランクですが、どちらも同じ構造です。
もうすでに外れたあとですが(笑)

これは外し方、というかまずは専用工具がないとかなり苦労すると思います。
クランクの固定部です。

真ん中に見えるのがクランクボルト(フィキシングボルト)です。
前述のように、クランクの取付の際はこのボルトを締め込んでいくことで溝にハマっていく構造です。
ボルトを外してます。

問題なくフィキシングボルトが外れます。
しかしです。
クランクアームはクランク軸に食い込んでいますので、そう簡単には外れてくれないのです。
ではどのように外すかというと、、、
専用工具があるのです。

こちらです。
これは実は途中で若干の仕様変更があったらしい、クランクを外すための専用の工具です。
どこかで見たことがある方も多いかと思います。
というのも左側にもともと付いている場合がある、というか現行品や比較的新しいモデルは普通は付いているようなものな気がするのですが、昔のモデルのクランクには付いていないのかどうかは不明です。なんでも一説では飛んで行きやすかったとか。。。
使い方は複雑なことはありません。

フィキシングボルトを外します。
まずは(スピンドル側のネジ山を利用)専用工具のセンターキャップを軽くねじ込んあげます。奥までつくぐらいできつく締める必要はありません。
ここに使用する工具は10mmの六角なので、かなり太いサイズで自転車の整備ではあまり多く登場するサイズではありません。

こうなります。
お次はクランク側のネジ山にキャップをねじ込みます。

こちらは逆ネジ、そしてピンスパナという専用工具を使用致します。
このキャップに当たる専用工具はネジロックが付いていますので、基本的にピンスパナがないとかなり硬いです。
ネジ山へのかかりが浅いまま外そうとすると、下手したら工具の破損等の最悪の事態も想像できますので、ピンスパナを使いしっかりとねじ込んであげます。(ぎゅうぎゅうに高トルクで締めるということではなく、ネジ山にしっかりと噛むようにおくまで締め込む必要があるということです。)
最後は内部のクランクボルトを緩めていきます。

キャップは左側クランクに固定されています。
この状態でスピンドル側に固定されているボルトを緩めていくと、クランクボルトが抜けてきます、その際に左側クランクも一緒に抜けてくることで左側のクランクも同時に外すことができます。
キャップがない状態であれば、クランクボルトが抜けるだけですが、キャップがボルトのつっかえになることで左側のクランクごと引っこ抜けるということです。
左側クランクが抜けたあとはキャップをピンスパナで外して上げれば作業は完了です。
▶余談
余談ですがしかしこのキャップの強度があまり高くないらしく、固着があまりにもひどい場合はちぎれることもあるとか。。。恐ろしいです。(アルミっぽい??)
これ実はこのあとの世代のクランクやEASTONや最近のELILEE何かの場合は、この今回ご紹介した工具のような構造はやはりクランクに付いているのです。
こちらです。

これはXXEクランクですが、外側のキャップはスプロケ工具、内側は8mm六角で基本的な構造は同じです。
XXEクランクもこのキャップの剛性がちょっと気になるところではあります。。。
▶その他の外し方
構造的に考えてみます。
※決しておすすめできる方法ではありません。
注)最悪工具がない場合、固着がひどい場合、ネジ山が潰れた場合等の緊急事態用の方法です。
構造的なお話で突っ込んであるだけです。
ということは引っ張れば取れるはずです。・・・ということです。
しかし繰り返しにはなりますが、おすすめできる方法ではありません。
やはり専用工具できれいに外すことをおすすめ致します。
▶まとめ
最後になりますが注意点として、実は今回登場した工具が複数種類かあるのです。

少しだけ大きさの違うのです。
もちろん少しでも大きさが合わなければ使うことはできません。
専用工具をもしも購入する場合は、サイズ等お間違いにはご注意ください。
FSAのクランク外し、当店でも承っておりますのでお気軽にご相談ください。
ということで今回はFSAのクランクの外し方(FSA以外にも対応可)なお話でした
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
当店の特徴・詳細ははこちらから
①SHIMANO方式(クランプ)
シマノのクランクだけではなく、スギノや最近かなり有名になったMAGENE等も構造を採用しています。
取り付け方法は左側クランクでクランク軸(アクスル・スピンドル)をはさみ、クランプボルトを締めることで固定する構造です。

※2つのボルトを使いアクスルをクランプする(くわえる)形で固定します、(クランプボルトが1本のメーカーもあります。)
②FSA方式
左側のクランクをクランプボルトで締め付け、固定するのではなく、左(右)のクランクをフィキシングボルトを使い、スピンドルに突っ込む(刺さっている)タイプです。
FSAだけではなく、この構造を採用しているメーカーは実は結構ありCANNONDALE、EASTON、そして最近ではELILEEなんかもこの構造です。またスクエアテーパーやオクタリンクなどと基本的な構造は同じです。

※スピンドルにフィキシングボルトで押し込んで固定します。
今回はこの中でも②のFSA方式のクランクの抜き方、FSA以外にも同じ構造であればこの方法が使える場合が多いです。ということで今回はFSAのクランクの外し方(FSA以外にも対応可)そんな話です。

▶FSAクランクの外し方
こちら今回はFSAのOMEGAクランクとGOSSAMERクランクですが、どちらも同じ構造です。
もうすでに外れたあとですが(笑)

これは外し方、というかまずは専用工具がないとかなり苦労すると思います。
クランクの固定部です。

真ん中に見えるのがクランクボルト(フィキシングボルト)です。
前述のように、クランクの取付の際はこのボルトを締め込んでいくことで溝にハマっていく構造です。
ボルトを外してます。

問題なくフィキシングボルトが外れます。
しかしです。
クランクアームはクランク軸に食い込んでいますので、そう簡単には外れてくれないのです。
ではどのように外すかというと、、、
専用工具があるのです。

こちらです。
これは実は途中で若干の仕様変更があったらしい、クランクを外すための専用の工具です。
どこかで見たことがある方も多いかと思います。
というのも左側にもともと付いている場合がある、というか現行品や比較的新しいモデルは普通は付いているようなものな気がするのですが、昔のモデルのクランクには付いていないのかどうかは不明です。なんでも一説では飛んで行きやすかったとか。。。
使い方は複雑なことはありません。

フィキシングボルトを外します。
まずは(スピンドル側のネジ山を利用)専用工具のセンターキャップを軽くねじ込んあげます。奥までつくぐらいできつく締める必要はありません。
ここに使用する工具は10mmの六角なので、かなり太いサイズで自転車の整備ではあまり多く登場するサイズではありません。

こうなります。
お次はクランク側のネジ山にキャップをねじ込みます。

こちらは逆ネジ、そしてピンスパナという専用工具を使用致します。
このキャップに当たる専用工具はネジロックが付いていますので、基本的にピンスパナがないとかなり硬いです。
ネジ山へのかかりが浅いまま外そうとすると、下手したら工具の破損等の最悪の事態も想像できますので、ピンスパナを使いしっかりとねじ込んであげます。(ぎゅうぎゅうに高トルクで締めるということではなく、ネジ山にしっかりと噛むようにおくまで締め込む必要があるということです。)
最後は内部のクランクボルトを緩めていきます。

キャップは左側クランクに固定されています。
この状態でスピンドル側に固定されているボルトを緩めていくと、クランクボルトが抜けてきます、その際に左側クランクも一緒に抜けてくることで左側のクランクも同時に外すことができます。
キャップがない状態であれば、クランクボルトが抜けるだけですが、キャップがボルトのつっかえになることで左側のクランクごと引っこ抜けるということです。
左側クランクが抜けたあとはキャップをピンスパナで外して上げれば作業は完了です。
▶余談
余談ですがしかしこのキャップの強度があまり高くないらしく、固着があまりにもひどい場合はちぎれることもあるとか。。。恐ろしいです。(アルミっぽい??)
これ実はこのあとの世代のクランクやEASTONや最近のELILEE何かの場合は、この今回ご紹介した工具のような構造はやはりクランクに付いているのです。
こちらです。

これはXXEクランクですが、外側のキャップはスプロケ工具、内側は8mm六角で基本的な構造は同じです。
XXEクランクもこのキャップの剛性がちょっと気になるところではあります。。。
▶その他の外し方
構造的に考えてみます。
※決しておすすめできる方法ではありません。
注)最悪工具がない場合、固着がひどい場合、ネジ山が潰れた場合等の緊急事態用の方法です。
構造的なお話で突っ込んであるだけです。
ということは引っ張れば取れるはずです。・・・ということです。
しかし繰り返しにはなりますが、おすすめできる方法ではありません。
やはり専用工具できれいに外すことをおすすめ致します。
▶まとめ
最後になりますが注意点として、実は今回登場した工具が複数種類かあるのです。

少しだけ大きさの違うのです。
もちろん少しでも大きさが合わなければ使うことはできません。
専用工具をもしも購入する場合は、サイズ等お間違いにはご注意ください。
FSAのクランク外し、当店でも承っておりますのでお気軽にご相談ください。
ということで今回はFSAのクランクの外し方(FSA以外にも対応可)なお話でした
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また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。当店の特徴・詳細ははこちらから
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