最近じわじわとご依頼が増えてきている作業が表題の通り、一体型ハンドルのマウントネジの破損です。

ステム一体型ハンドルはメリットもありますが、デメリットはポジション調整等ができない等の問題だけではありません。
それがサイコンマウントの問題です。
従来の丸型の真円形状のハンドルと違って一体型ハンドルは多種多様なハンドルの形(ステム部からフラット部の形状)があるのが、現在の一体型ハンドルの特徴でもあります。しかし現在ではほぼ必須となりつつあるサイコンマウントですが、この一体型ハンドルでは汎用のサイコンマウント類が使えない場合は少なくはありません。(もしくは一体感がいまいちだったり。。。)
こちらも統一の規格があるわけでなく、メーカーやモデルごとに取り付け方法等、差があるのが現状です。それでも最近ようやく少しだけまとまりが出てきたとうっすら感じることができるぐらいです。これも統一してくれると良いとは思うのですが。。。

ともあれそのマウントを取り付けるための構造です。
各メーカー様々な構造があれども、その多くはハンドルの下部からのボルト止めです。
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ですが、この構造にはなかなか難しいところがあります。

このマウント用のネジ部の具合が悪いものを最近よく見るようになりました。そしてこのネジ部が壊れてしまうと、、、最悪マウントが取り付けできなくなってしまいます。
ではなぜ具合が悪くなってしまうのか、そんな一体型ハンドルのマウント用のネジ部のお話にしてみようと思います。ということで今回は【要注意】一体型ハンドルのネジ山の話、そんなお話です。


▶ネジ山を壊してしまう原因
構造的な問題で、ナットとボルトの角度です。
というのもステム長がある程度長さがあればよいのですが、ステム長が短かったり、構造的にナットが奥側(車体側)によっている場合、確かにボルトをつけにくい気持ちもわからなくもありません。
というのも取付時に工具がヘッド部に干渉してうまく入らない、斜めになりやすい場合があります。

そしてボルトを下側から取り付ける構造です。
逆さまという普段とは違った作業がしにくい状況下であるということ、ボルトには緩み止めが付いているということ等このように作業がしにくい状況下での取付というのは、ねじ山を壊しやすく失敗してしまうリスクが通常よりも高くなる傾向にあります。
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緩み止めボルトです。

▶取付け時の注意点
✓適切なボルト長
ハンドルのナット部は厚みがそこまで分厚くない製品が多いです。ですのでボルトは何本か付属をしている場合があると思いますが、ボルトの長さも使用するマウントに合わせてて適切な長さを選択する必要があります。長すぎても短すぎても不具合が出る可能性があります。

✓付属品の使い方
マウントにはボルトだけでなく、ワッシャーやスペーサー類等が付属してくる場合が多いです。親切なメーカーであればマニュアルが付属してきますが、マニュアルがなくとも、構造を考えどういったものをどの場所に使うのかを考えることは必要な製品もあります。
基本的に不要なものは付属してこないと考え、構造と形状をよく考え、どこになにを使用するかを考えます。

✓作業
実際に作業を行う場合は、基本的にもっとも作業を行いやすい状態にして作業することで少しでも失敗のやミスのリスクを減らすことができます。

✓初期不良品
実は中には初期不良品と思しき状態の製品もなかったわけではありません。
その状態が不良なのか否か、その判断も適切にする必要があり、適切な判断はメーカーに対応を申請する際にも必要になる場合が多いです。


▶修理・修復方法とまとめ

ネジ山がだめになってしまった場合は、タップを切る(ネジ山の切り直しをする)しかありません。壊れてしまったネジ山を再建するということです。
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こういったタップ工具を使います。

しかしそこには問題がある場合もあります。
ネジ部が薄い場合、またネジ部が奥にある場合、タップが最後まで入れないものもあります。そんな時は少々形状の違うタップを使用します。

それでもやはりタップは壊れてしまったものを綺麗さっぱり直す、ということではなく壊れてしまったネジ山を掘り直す作業です。何度も何度も無限にネジ山を作れるわけではありません。

何度かお話にも出てはおりますが、ネジ山が怪しいと思ったら、ひどくなる前にショップへご相談をいただくのがよろしいかと思われます。
当店でも最大限の努力はさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

ということで今回は【要注意】一体型ハンドルのネジ山の話、そんなお話でした。



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